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五代さんじゃありません。小野寺君でもないです。
本編終了後ある程度年月の経ったクウガです。
小説版仮面ライダークウガのネタバレがあります。
お前こんなんでレッドアイになれるの?は禁句です。
全て自己満足です。
以上を理解したうえで読み進めてくれると助かります。
理解しないで読み進めて文句が出たらとりあえず利用規約に違反しないように感想欄にダンクしてください。
発見
「2000年、日本にて突如として遺跡から発掘されたミイラ、未確認生命体が蘇った」
森の中での会話だ。
「日本の警察はこれに対し、類似する特徴を持つ未確認生命体第4号と連携を取りこれを撃破」
いつもの様に、森の中にて草木を愛でていた時の話だ。
「死者3万5千人以上を出すものの、警察と連携し46体の未確認生命体を駆除した功績は____
「前置きは良い。何をさせるつもりだ」
____そうか、いや。すまなかった。要点だけを言おう」
長々とそれらしく語る黒服の男の言葉を遮る様に俺が言い放つと、男は畏まった様子で端的に告げる。
「
「日本との交渉はもう済んでいる。君はこれに乗って合流してくれれば良い」
「話の早い事で」
S.H.I.E.L.D.のエージェントを名乗る男の言う通りに、俺は飛行機に乗り込む。
「再度の確認となって悪いが、我々と協力してくれるのか?未確認生命体第4号」
「もう俺を通り越して国との取り引きは終わっているだろう。既に俺に拒否権はないんじゃないか?」
「長官は自ら協力を了承できなければ何れ問題になる、と」
エージェントが淡々と述べる。
まったく、白々しく言うものだ。
「構わない。それに見合った
ああ、それと一つ付け加えさせて欲しい、と俺は言った。
「ユウスケか、クウガと。未確認生命体第4号なんて長ったらしくて言い辛いだろう」
そう言って、俺は飛行機の座席に座る。
「ではユースケ、これが今回の君の相手だ」
そう言って資料を手渡してくるエージェント。
「
「いや、異星人だ。だが北欧神話"の"元と言う話も聞く」
「そいつは怖いね……能力は?」
「優れた膂力と、人の心を操作する術に長けてるらしい。すでにS.H.I.E.L.D.のエージェントを何人も操っている」
「つまりは、こいつの近くにいる人間にはできるだけ穏健に、って事か」
「理解が早くて助かる」
「それで、こいつは何処にいる?」
そう俺が聞くと、エージェントはなんでもない様に言う。
「
「率直に聞こう、何故だ。与えられた情報に基づいて俺が出す結論は、捕縛ではなく殺害がベストだと思うんだが」
「……地球を守るためだ」
「オーケー、
これ以上得れる情報は無いらしい。
そう俺が判断し、飛行機の座席に深く座り直すと、エージェントの胸から機械音が鳴る。
「はい、こちら……何、それはいったい……成程、それでは……」
エージェントが何やら携帯端末を取り出し会話しだす。
俺が暫くの間
「ユースケ、早速で悪いが
そう言って携帯端末を俺に渡す。
俺がそれを手に取って耳に当てると、知らない声が聞こえてくる。
と言っても、俺はS.H.I.E.L.D.のメンバーを全く知らないんでみんな知らない声なんだが。
『未確認生物第4号、最初のミッションを与える』
「いやに高圧的だな、アンタは誰だ」
『ニック・フューリー。S.H.I.E.L.D.の長官だ』
「そいつは失礼。ついでに部下に俺のことはクウガかユウスケと呼ぶように伝えてくれ」
『良いだろう、クウガ。護送していたロキが何者かに奪取された。既に奪還の人員は向かっていて交戦中だ』
「その援護をしろと、か。座標は?」
『今送った。それと、そろそろ君の耳以外を見たいのだが』
その声に思わず携帯端末の画面を見ると、そこには眼帯をつけた黒人がいた。
「最近の機械はすごいな、あんたが長官?」
『対応には急を要する。現在の状況を説明する』
長官がそう言うと、端末の画面が勝手に切り替わる。
『現在、その座標にてアイアンマンが交戦中。もう間もなくキャプテン・アメリカも到着する』
「その二人の援護ってわけか。敵の情報は?」
『ロキの同郷だ。雷を操る、手強いぞ』
「了解。機長、どうやったら出れる」
俺がそう言いコックピットに顔を向けると、操縦桿を握った男が尋ねてくる
「何か飛行能力をお持ちで?」
「俺は持ってないが、乗り物がある」
俺がそう言うと、段々とエンジン音に紛れて羽音が近づいてくる。
「6時の方向より飛来物接近!」
「来たか、間違っても撃ち落としてくれるなよ」
「了解。後部ハッチ、開きます」
ガコンと、大きな音を立てて機体後部が開く。
すると、そこには大きなクワガタムシが羽ばたいていた。
「さて、と。それじゃあ俺も、先ずは自分の価値を見せることにするか」
そう言って、俺はそのクワガタムシの上に乗る。
「ユースケ!待ってくれ!」
そのまま移動を開始しようとした所で、エージェントに声をかけられる。
「なんだ!」
「端末を返してくれ!それと……」
言われたとおりに端末を投げ返すと、エージェントがさらに聞いてくる。
「クウガ!日本語だとどうやって書くんだ!?」
そう言うエージェントに、思わず破顔する。
面白いことを聞いてくる奴だ。
はっきりと、聞こえやすい様に俺は告げる。
「
そう言って、俺は彼らの前から姿を消した。
この俺が掲げたムジョルニアに雷が集い、
直撃した筈だが、この程度で倒れる程ヤワではないらしい。
そのまま掌と胸から撃たれるビームが俺の身体に直撃し、衝撃によって宙に浮く。
勿論、俺もこの程度の攻撃で倒れていたらオーディンの子など名乗れない。
お互いの大技の応酬の後、膠着はそれ程長くなかった。
鉄の男は手や足などから出るエネルギーの噴出で、俺はムジョルニアを投げる力を利用して。
即座に空中で衝突、そのまま縺れ合う様に空を飛ぶ。
崖にぶつかり、木を薙ぎ倒し。
そして地面を削りながら、地上での格闘戦に移行する。
私の拳を受けても尚倒れない鉄の男の鎧の頑丈さは驚嘆に値するが、地上では私の方が優位だ。
そんな事を思いながら拳を振りかぶると、鉄の男は今度は空を飛びながら殴りかかってくる。
成程、相手も馬鹿ではないか。
しかし、手にムジョルニアを呼び戻し、振りかぶった所で横槍が入った。
「おい!」
円形のシールドが俺と鉄の男にぶつかり、投げた主人の元に戻る。
「そこまでだ」
青く、額に白い星のついた盾の男が折れた木の上から飛び降りる。
「どう言うつもりか聞こう」
「俺はロキの企みを止める為に来たんだ」
「では証明しろ。ハンマーを置くんだ」
その言葉を理解した瞬間、全身が沸騰したかの様な気分を感じた。
「ああそれ禁句、こいつハンマー好きなんだから」
この後に及んで冗句を挟む鉄の男をムジョルニアで吹き飛ばす。
「この俺にハンマーを置けだと!?」
この俺に、戦う前に降伏しろだと!?
オーディンの子、ソーに向かって良く言ってくれたな。
溢れんばかりの怒りのまま、俺が盾の男にハンマーを振り翳し飛びかかる。
この時の俺は、確かに激昂していた。
だからだろう。
上から降ってくる、新しい乱入者の存在に気づかなかったのは。
「
衝撃、飛翔。
地面を抉りながらとびかかる金髪の男へ、僕が盾を構えた時だった。
金髪の男の持つハンマーと僕の楯の間に、
瞬間、まるで雷が落ちたかのような衝撃と共に、三つの影が吹き飛ぶ。
一つは僕、一つは金髪の男、そして最後に紫色の衣装を施された鎧の騎士。
全員が倒れ伏し、立ち上がろうとしたときに紫の騎士が言った。
「こう、見えて。紫のクウガは耐久力が売りだったんだがなぁ……」
息も絶え絶えと言った風に立ち上がる男の、頭部の仮面の様な意匠をみて、漸く合点が言った。
「そうか、君が……」
「クウガだ、ジャパンから来た。そう言うアンタは解りやすいな、キャプテン・アメリカ」
そう言い僕に手を差し出してくる。
その手を取って一気に立ち上がると、クウガは再び話し始める。
「それで、雷のハンマーを持つアンタはどちら様?ロキとの関係は?」
「オーディンの子、ソーだ。ロキは私の弟だ」
「では彼を助けに来たのか」
「違う。ロキをアスガルドにて裁くためにやってきた」
「だが、ロキは地球にて罪科を犯している。地球としてもそのまま帰られるのは都合が悪い」
そう言い、ソーと名乗った男に近づくクウガ。
「話し合いが必要だと思うんだが」
「……いいだろう」
そう言い、ソーはハンマーを下げる。
するとクウガは今度はこちらに向き直った。
「キャプテン・アメリカ。アメリカでは交渉前に相手の武装解除を行うのが通例なのかもしれないが、それは降伏勧告だ。戦士が戦う前に降伏しろと言われる事がどれだけ不快かはこれで身に染みたか?」
「そうか、すまない。僕が無礼を働いた」
「成程、実にジャパニーズらしい奥ゆかしさだ。未確認生命体第4号君」
「そういうアンタは実にアメリカらしい男だな。そしてとてもわかりやすいよアイアンマン。俺のことはクウガか……」
そう言うと、全身を覆っていた鎧が霞のように消えていく。
「ユウスケ、と呼んでくれ。トニー・スターク」
サブタイトルをクウガっぽくしてみました