ハイスクールD×D×SP 作:SPファン
あれから小猫は俺の家に泊まって黒歌と話す事になった
色々と言いたい事はあっただろうが
とりあえずは最後まで彼女の話を聞いていた
そして話が終わると二人は再び泣き出してしまい俺達は部屋を後にした
「これにて一つ目の案件は終了ってところですかね?」
「・・・そうね・・・でもまだあなたの事が残ってるわ・・・宗英」
そう言ってリアスはいつもと違う真剣な眼差しで俺を見てきた
「あの白龍皇が言っていたわね・・・古の大戦で現れた伝説の戦士だって・・・
もしもその話が本当だとしたら・・・あなたは一体何歳なの?」
俺はその問いに対して
正直に転生者だと言うわけにはいかなかったので嘘をつく事にした
「俺は正真正銘の十七歳ですよ・・・
おそらくその伝説の戦士と言うのは俺の先代だと思います」
「先代?」
「前にも話したと思いますが俺の力は別世界の戦士の力を借りているだけです
そしてその戦士達の力も時代を経て受け継がれているものなんです
おそらくその古の大戦に参加したのはその先代だったのではないかと」
「なるほどね・・・あなたはその後継者と言うわけだったのね」
なんとか納得してくれたようだが嘘をついた身としては正直なんとも言えなかった
しかし本当の事を言ってしまったら本当にこの世界が崩れるほどの何かが起こってしまう
だからこそ俺はどうしてもこの嘘だけは突き通すしかなかったのだ
「それにしてもまさか白龍皇が出てくるとはのう・・・
どうやら事態は思いのほか進んでしまっているようじゃ」
「シャーフーさんの言う通りね・・・私もお兄様に相談してこないと」
そう言ってリアスは自分の部屋に戻ってサーゼクスと連絡をとる事にした
残された俺達は例の異常事態についてを話す事にした
「それにしてもあのヴァーリと言う少年が少女になっておるとはのう・・・
どうやら本当にこの世界はお前さんの知っている原作と違うようじゃ」
「ですね・・・俺も原作を壊してしまった時はどうかと思いましたけど
最初から壊れているとなると安心して好き勝手出来ますよ」
今までは原作を壊さないよう必死に行動してきたのだが
今回のヴァーリの登場によってそれは簡単に覆る事になった
よって今後はもうどうなってもいいと投げやりに行動する事が出来ると俺は喜んでいた
「よかったのう?これでお前さんもようやく肩の荷が降りたのではないか?」
「そうですね・・・今までは俺の自由はある意味でないようなもんでしたから・・・」
「それで?この先のお前さんはどうするつもりなのじゃ?」
「・・・・・」
おそらくシャーフーが言っているのはリアス達の事についてだろう
本来ならば彼女達が好きになるのは俺ではなく一誠のはずだった
しかし俺はそれを壊してしまいあまつさえ自分に惚れさせてしまった
最初は原作を壊してしまった罪悪感があって
彼女らの好意を素直に受け取れなかったが
今回の件でこの世界は原作とは違うのだと実感し
同時に好意に対しても素直に受け取れるようになった
・・・だが・・・それでも・・・
「・・・正直な話・・・まだ答えは出せません・・・
俺にそんな資格があるのかどうかすら分からないんです・・・
だからこれからは精一杯、彼女らの気持ちに応えて考えていこうと思います」
「・・・うむ・・・!否定する事がなくなっただけでも一歩前進じゃな!」
そう言ってシャーフーはトライアングルを鳴らして俺の事を慰めてくれる
「てか恋愛に関してはシャーフーの方が上なんだからもっとアドバイスとかないんですか?
例えば自分に惚れていた女性が悪の道に走らないようにするとか」
「お前さんわざとじゃろ!?あんまりあやつの事を思い出させんでくれ!!」
そんなこんなで俺とシャーフーが楽しく会話をしていると扉が開かれた
中に入ってきたのは泣き終えた小猫と黒歌だった
二人の目の下には泣き跡がはっきりと残っており
どれだけ泣いていたのかそれだけで理解できた
「・・・もういいのか?」
「・・・はい・・・とりあえず聞きたい事と言いたい事は言えましたから・・・」
「にゃはは・・・もう白音に心配をかけるような真似はしないのにゃ
こう見えてもお姉ちゃんは宗英のおかげでさらに強くなっているのにゃ!」
「・・・まぁそうなんだけどさ・・・そこは自慢して言う事か?」
「ああ!それと白音をここに住まわせてもいいかにゃ?」
「別にいいぞ?どうせ部屋はいくらでも余っているからな」
俺は黒歌の提案してきた小猫の同棲を即答で答えると何故かあんぐりとされてしまった
「どうした?そんなあり得ない物を見るような顔をして」
「そりゃあそうにゃ!あの宗英が小猫の同棲を簡単に許すなんてあり得ないのにゃ!」
「どうせ断ってもどうにかしてお前がねだってきそうだったからそれを考えれば
もう即答でいいよと答えた方が効率的だからな」
「ぐぬぬぬ・・・!せっかくそれを口実に色々としようと思ったのに・・・!」
「姉様?(ゴゴゴゴッ)」
「にゃ!?」
黒歌が小猫のお仕置きを受けていると
インターホンが押されて俺は玄関に向かう
そして扉を開けるとそこには荷物を持ったゼノヴィアの姿があった
「すまないが・・・今日からここで暮らさせてもらってもいいだろうか?」
「・・・先に聞きたいんだが・・・どうして真っ先に俺の家に来た?」
「その・・・やっぱりこういう時に頼れるのはお前しかいないかと・・・///」
ここまでの反応をされてしまっては気づかない俺でもなく
ため息を吐きながら彼女を迎える事にした
(はぁ・・・なんかどんどん俺の自由が消えていく気がするのは俺の気のせいだろうか・・・)