ハイスクールD×D×SP   作:SPファン

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獣達の異文化交流

オーディンからの依頼を受けて北欧へと向かう事になった俺達

その理由はもちろん、邪神の討伐でありオーディンの護衛である

しかしその報酬がまさかの北欧美人であるロスヴァイセと言うのには少しだけ納得していなかった

 

(いや別にロスヴァイセさんがダメとか言うわけではなく・・・

 むしろ人が報酬って言うのが嫌なんだよな〜・・・俺・・・)

 

本当ならばあまりこの依頼を受けたくなかった俺だが

可愛いアーシアと涙目のロスヴァイセさんに頼まれてしまい

逃げ場のなくなった俺はこの依頼を受ける以外の選択肢は無かった

 

「それにしても・・・まさか君までこの護衛に一緒とはね」

 

俺の後ろに居たのはあのライザーの妹であるレイヴェルだった

 

「兄の一件でフェニックス家はその名前に傷を付けてしまったので

 どうしてもそれを挽回する必要があったのです」

 

「それで君が参加したってわけか・・・名家の生まれも楽じゃないな」

 

「はい・・・それでも私はフェニックス家に生まれた事を誇りに思っていますし

 貴族である事を後悔した事はありません・・・!」

 

「・・・なんと言うか・・・君は兄と違って立派だね」

 

思わず頭を撫でたくなってしまうほどにレイヴェルは立派な精神を持っており

本当にどうして兄妹でここまで出来が違うのだと俺は涙を流してしまう

 

「お主ら・・・仲良く話しておるのは良いがちゃんと護衛もしてくれよ?

 前にも言った通り、向こうには神殺しの牙を持つフェンニルがおるのじゃぞ?」

 

「別に俺は神様じゃないから気にしないな〜

 それにいざとなったらその牙をへし折ればいいだけだしな!」

 

「怖っ!?でも宗英なら普通にそう言った事が出来そうだよな〜・・・」

 

「流石は宗英様!」

 

俺の発言に一誠は確かに出来そうだと何故か否定してくれず

レイヴェルは逆に流石と言って尊敬の眼差しを俺に送っていた

 

「ん?ああ〜・・・どうやら向こうからやってきたみたいだな」

 

「・・・やはり裏切り者はお前じゃったか・・・ロキよ・・・」

 

現れたのは悪戯の神と言われているロキだった

しかもその下には神殺しの牙を持つ伝説の魔獣・フェンニルの姿もあった

 

「オーディンよ!古き神の時代は終わり新たなる時代を世は迎えようとしている!

 それは戦乱の時代であり神同士の頂点を決める時代だ!

 故に古き神である貴様はこの私の手で殺す・・・!そして新しい時代を私が開く!」

 

「ロキよ・・・確かに聖書の神は死んで新しい時代はやってきた・・・

 だがそれは戦乱の時代などではなく人間が自ら歩みを進めていく時代じゃ

 儂ら神の勝手でそんな世界を壊すような戦いをしてはならぬ!」

 

「ぬるい!所詮、人間も天使も悪魔も全ては神が作り出した存在だ!

 ならばどんな風に扱おうと我ら神の自由だ!」

 

「・・・ほう?人様の命が神の勝手だと?・・・随分と言ってくれるじゃねぇか・・・!」

 

俺は先ほどのロキの言葉に腹が立ってしまい馬車から降りてロキの元に歩いていく

 

「貴様・・・人間だと?老いぼれたなオーディンよ!こんな矮小な人間に何が出来グホッ!?」

 

「お前は俺の前で言ってはいけない事を言ってしまった・・・!

 確かに神はこの世界に存在する者の命を作り出したのかもしれない

 だが・・・!一度、生み出したのならばその命を奪う権利など誰にも存在はしない!

 それがたとえ生み出した神である存在だったとしてもだ!」

 

「だっ黙れ!矮小な人間が何を言ったとしても無駄な事だ!

 フェンニル!その神殺しの牙でその矮小なる人間を噛み殺してしまえ!!」

 

ロキに命令されてフェンニルは俺に向かって大きく口を開けて噛み付いてこようとしたが

その瞬間に横から巨大な何かが現れて吹き飛ばされてしまう

 

「なっ何だ!?あの生物は!?」

 

「惑星が生み出した神秘の生物・・・星獣だ・・・!

 彼はガレオン星の星獣・ギンガレオン!」

 

俺を助けるようにその姿を現したのは他でもないギンガレオンであり

彼はその後も剛火炎を放ってフェンニルを攻撃する

 

「ぐっ!?星が生み出した獣だと!?そんな生物がいると言うのか!?」

 

「随分と無知なんだな?ちなみに言っておくが彼らは星の命と同じだ

 神殺しの牙なんてチャチな物じゃ殺す事は出来ないぜ?」

 

「なっ何だと!?」

 

いくらフェンニルが神の命を奪う牙を持っていたとしても星の命までは奪えない

つまりは星を守り出す為に生み出された星獣の命を奪う事も出来ないと言う事だ

しかしそれ以前にフェンニルはギンガレオンの剛火炎に阻まれて近づく事すら出来ないでいた

 

「くっ!まさか矮小な人間にフェンニルが抑え込まれるとは・・・!

 まぁいい・・・今回は挨拶に来ただけで貴様らと戦うつもりはない

 だが!次に会った時が本当の勝負だ!その時までこの屈辱は預けておこう!」

 

どうやら最初からロキに戦う意志は無かったようでそのまま逃げられてしまい

フェンニルもいつの間にか姿を消してしまっていた

 

「やれやれ・・・血の気の多い奴はこれだから困るんじゃ・・・

 それにしても・・・神殺しの牙すら受け入れる獣がおるとは・・・

 儂の知識もまだまだじゃのう・・・」

 

「まぁこいつらはこの星の生物じゃないんだし仕方ないんじゃないか?

 

「どうでもいいけどちゃんとあの炎は消しておけよ?」

 

「あっ・・・」

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