転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

11 / 88
前回のあらすじ
ルビーの職業はフランと同じ魔剣士にした。


11 起こったのはテンプレでした

 十分後、ネルさんが大量のお金を持ってきた。

 

「合計で169000ゴルドになります」

 

 …あれ? 原作より少なくない?

 

 あ、解体のスキルレベルが低い僕もやったからか。

 

 けど、16万あればそれで十分だな。

 

「おぉー、こんなお金はじめてみた」

「すごい量だね」

「ちゃんと適正の値をつけていますよ。脅威度Fの魔獣もいましたし解体もほとんど丁寧! 素材の状態も非常にいいものばかりでした」

「ネル先輩、コレはどこに?」

「ああ、それは——」

 

 うわぁ、この量凄いな。

 

「ありがと、お姉さん。これで泊まれそう」

「ありがとうございます、ネルさん!」

「ふふ、ネルって呼んでくださいフランさん、ルビーさん」

「ん。ありがと、ネル」

「ネル、ありがとうございます」

 

 フランがちゃんとお金持ったし宿に行こう。

 

『よーし、出たらさっそく宿を探そうぜ♪』

「ん♪」

「おー♪」

 

 フランと師匠と一緒に宿を探すために歩きだしたら、足元にナイフが投擲された。

 

「ちょっと待てや、オォ?」

 

 …よし、無視しよう。

 

『…フラン、ルビー、聞こえないフリでいいぞ』

「ん」

「うん」

 

 そして僕たちは立ち去ろうとする。

 

「おいコラァ! 待てっつってんだろうが」

「聞いてんのかガキども」

「…何?」

「何の用ですか?」

 

 あはは、テンプレだなぁ。

 

「その金、不正に得たモノだろ?」

「ちがう。ちゃんと素材を売って稼いだもの」

「というか、何の根拠があってそんなことを言ってるんですか?」

 

 ああ、メンドイ。殴っていいかな?

 

 いや、一応正当防衛になら何と駄目だし…。

 

「…くせえ、くせえぞ!」

「くさくない。今朝、川で水浴びたくさんした」

「きっも!」

「川が汚れんだろ」

「そもそも人に臭いなんて言うのは失礼で「いーや!! 弱いクソ猫のニオイが臭くてたまんねんだよォ!」」

 

 聞けよ!

 

「そっちの餓鬼はともかく、黒猫族は獣人の中でも最弱の一族だ。どんなに努力しても強くなれない宿命の雑魚なんだよ。そんな奴があんなに魔獣を狩れるわけねェだろ!」

 

 …ブチ。そんな音が鳴った気がした。

 

「…黒猫族を馬鹿にしたな」

 

 あ、フランがキレた。

 こいつら死んだな。

 

 そもそも鑑定してみたけど、こいつら弱すぎるでしょ。

 

 一番強い奴でこんな感じだし。

 

名称:ダムン  年齢:27歳

種族:獣人・赤犬族

職業:戦士

状態:激高

ステータス レベル:15

生命:78 魔力:40 腕力:37 敏捷:33

スキル

運搬1、剣術1、窃盗2、恫喝1、毒耐性1、斧術3

称号

戦場の敗残者

装備

粗鉄の戦斧、粗鉄の胸当て、破れた鹿革の鎧、力の腕輪(偽)

 

「ハァ? 雑魚がナニガンつけしてんだコラ」

「ルビー、こいつ斬っていい?」

「駄目だ。せめて向こうから襲い掛かってきてくれればいいんだけどね」

 

 さっさと襲い掛かってきてくれないかな。

 

 ダムンとかいうやつは、そう思う僕を置いてネルの前に行く。

 

「おい、受付の姉ちゃんよ…。俺たちもさっきツインヘッド・ベアの死体を売ったよな。同じもの売ったのに俺たちのはだいぶ安かったぞ? これって依怙贔屓の不正じゃねぇのか?」

「不正とは聞き捨てなりませんね。あなたたちの売ったツインヘッド・ベアは解体もとても雑で頭も1つつぶれていました。どうせ集団で囲んで、メッタ刺しにでもしたのでしょう」

「何が悪いんだ、アァ!?」

「冒険者の方々は素材を高値で売るために狩りの方法や美しい素材の解体の仕方に努力を惜しみません。自分たちの無知を棚に上げて人に因縁をつける前に、あなたたちもそういう事を学ぶべきです!

 冒険者なめんな死ねばいいのに!

 

 あ…。心の声が……。

 

「アァ? …死? お前、今死ねばいいっつったなァ!」

「ネ、ネル先輩…! 内なる声が漏れていましたよ…」

「……え?」

 

 まだ失言した自覚すらしてないし…。

 

「…あ…」

「受付女ァ~~! てめェが死ねェ!」

 

 そう叫びダムンとかいうやつがネルさんに斬りかかったが、

 

ガキィィン

 

 フランが簡単にその剣を受け止めた。

 

「ネルに手を出すのは許さない」

「フランさん…」

 

 フランナイス!

 

 もしフランが男だったらここでフラグとか立ってたのかな?

 

「最弱雑魚獣人が、赤犬族様に逆らうのか!」

「オレたちゃ戦場帰りの傭兵だぜ?」

「戦場では、テメェみてぇなガキ火あぶりにして遊んだっけなぁ」

「お前たちは喉潰してから売っぱらってやる。クソよりクセェ黒猫族が売れるとは思えねぇけどな」

「他にもアニキは生意気な上官を素手で捩じ切って殺し、モヒカンは女とみりゃあ犯してバラバラ。おれは子供を何人も犯して奴隷商に売った」

「ど…れ…い…?」

 

 それにしても、こいつらまさかこんなにクズだったとはね。

 

 よし、ボコるの決定!

 

「てめェみたいな黒猫の子供もいたかなァ? てめェもヤってやろうか? ひゃーははは!」

 

 そう言った奴の足をフランは一瞬で《剣技》気刃斬(オーラブレード)で切断した。

 

「へ…? ちょ、ひ、ひぎゃああああ! 足が足があしがああ!」

 

 男の体の支えがなくなって、叫びながら横に倒れた。

 

 今の全然見えなかったんだけど!?

 

 フランが使ったのは《剣技》Lv6の技の気刃斬(オーラブレード)だ。魔力で作った刃を一瞬だけ繰り出す技で、威力は低いけど魔力の込め方次第で不可視にもできる。

 

 そんな技をフランは《振動牙》も重ねて威力をより強くした…んだと思う。

 

 やっぱりフランは戦闘センスも凄いな。

 

「言われた通り剣は抜かなかった! 気刃斬(オーラブレード)に《振動牙》を重ねて強くしてみた」

『まじ?』

「おぅ…そっか。襲い掛かってきたのは向こうだし、正当防衛になるからもうやっちゃって平気だよ♪ あ、でも一応殺さないでおいてね?」

「分かった」

 

 やっと襲い掛かってきたんだ。

 

「さっさと潰れろ、クズ共が」




次回は二人の無双です。
けどルビーは剣がないので素手です。

現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)

  • 現在のままで
  • 1500字以上で
  • 2000字以上で
  • 2500字以上で
  • 3000字以上で
  • 3500字以上で
  • 4000字以上で
  • 4500字以上で
  • 5000字以上で
  • どうでもいい
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。