転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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前回のあらすじ
この白い芋虫みたいな生き物何…?


14 ガルスさんは隣にいました

 さっき道を尋ねた時このアレッサには今凄腕の鍛冶師が滞在しているという情報を聞いたので、その人の店を探すことになった。

 

 うん、完全にガルスさん。

 

 このままいい感じにお店が簡単に見つけられて、武器を売ってくれるといいんだけどなぁ。

 

 あの人の店ってどこだろう…?

 

「防具が欲しいなら、わしの店がいいぞお嬢ちゃんたち」

「う?」

「うん? 今考え事してるから、客引きなら後で——」

 

 っていたーー! ガルスさんだーー!

 

 鑑定ッ!

 

 

名称:ガルス  年齢:82歳

種族:ドワーフ

職業:魔法鍛冶師

ステータス レベル:33

生命:160 魔力:173 腕力:122 敏捷:46

スキル

解体2、火炎耐性7、鍛冶10、鍛冶魔術9、鑑定7、採掘3、裁縫5、槌技2、槌術7、毒耐性2、皮革6、火魔術6、不眠不休6、魔法鍛冶7、目利き8、火神の加護、気力操作

エクストラスキル

神眼

称号

放浪の鍛冶師、クランゼル王国名誉鍛冶師、鍛冶王

装備

魔鋼の鍛冶槌、火蜥蜴の革服、鳳凰樹のサンダル、体力回復の腕輪

 

 

「だれ?」

「わしの名はガルス。しがない腕利きの魔法鍛冶師じゃよ」

 

 クランゼル王国名誉鍛冶師がしがないって…。

 

 まあいいか。会えてよかった。

 

「クランゼル王国名誉鍛冶師…」

「おぉ、嬢ちゃん。《鑑定》持ちか」

 

 あ、フランも気になったのか。

 

「防具を探しておると見受けるが、どうだ? わしの店を見ていかんか?」

「なんで分かる?」

「わしぐらいになりゃ、見れば分かるのさ」

「……」

「そう警戒しなさんな。なーに、簡単なことだ。お前さんらの足さばきを見るに、かなりの凄腕だと分かる。なのに、防具はお粗末だ。そして、視線はいくつかある鍛冶屋や防具屋に向いていた。つまり、防具を探しに来たんじゃないのかね?」

「すごい」

「わはははは。これでも長生きしとるんでな」

 

 おお、只者じゃない雰囲気があふれてる。

 

「ちょうどいい品があるんじゃ。さっきギルドに武具納品した帰りに、お嬢ちゃんたちの立ち回りを見てな。あんたらみたいな実力者なら安く譲ってもいいと思ったんじゃ。いつまでもその()()じゃつらかろう」

 

 おおぅ、こうストレートに褒められると案外嬉しいな。

 

「ん、わかった。行く」

「僕もお願いします」

「では、こっちだ」

 

 どんな防具にしようかな~。

 

 想像を膨らませながらガルスさんに案内されて店へと向かっている間、色んな視線を感じた。

 

ガルスさんの品物売ってもらえるのか!?

くぅー! あんな子供にもったいないだろ!

 

 色々聞こえるし、何なの?

 

『え? なんか、全員こっち見てるんだけど』

「うん、うざい」

「敵?」

『いや、そうじゃないが……』

「ああ、気にするな。がめつい商人どもに、武具を売れと迫られてな。力ずくで追い返してやったんだ。それ以来、わしの店で商品を買った者に、転売するようにしつこく迫っている様なんだ。わしは、わしの武具を使ってくれる冒険者にしか売らんと決めとる」

 

 うわぁ、転売ヤーとか超迷惑。

 

「なーに、帰りは裏口から帰してやるから安心しろ。それよりも、どんな物を探してる?」

 

 安心できないよ!?

 

「私たちには、売ってくれるの?」

「わしの武具はこれぞと見込んだ冒険者にしか売らん。お前さんらは合格じゃ」

「おお、ありがとうございます」

 

 …僕も合格しててよかった。

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