転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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前回のあらすじ
お金、ほとんどフランの防具代になるなぁ。僕の分どうしよ。


16 知性ある武器だとバレました

「フランお嬢ちゃん、その知性ある武器(インテリジェンス・ウェポン)と話をさせてくれんか?」

「……!」

 

 さて、僕はどうしようかな?

 

「……なんでそれを知ってる?」

「ああ、いや。別にどーこーしようって訳じゃない。確認しただけだ。わしの目は特別製でな。スキル《神眼》というスキルが宿っておるのだ」

 

 エクストラスキルか。

 

 最初読んでた時はフーンだなんて思ってたけど今思うと超レアじゃん。

 いいなぁー。

 

「スキル《鑑定遮断》を持っとるようだが、わしの《神眼》は誤魔化せねぇ…。特に武器に関しちゃぁな。ふむ…「神剣」とまではいかないが、これはそこらの剣じゃ敵わねぇ。かなり強え剣だな。どうだい、剣さんよ?」

『だろ!? 攻撃力は低いが、魔力伝導率がAの剣なんてそんなねぇからな!』

「師匠!」

「お、喋ってくれたな。そりゃ《念話》ってやつか」

『あ、ヤベッ…』

「本当に知性があるとはな! すげーすげー!」

『ガキみたいだな』

「時おり師匠もあーなる」

『え、うそ?』

「本当」

『あー、まあ。誰だって興味あることを前にしたら、童心に戻るものなんだよ』

「ん」

 

 ……なんだろう。

 

 わざわざ魔力伝導率のこと前もって教えてあげたのに結局原作通りうっかり喋っちゃってるじゃねぇかって怒る気持ちと、それでも師匠っぽくていいなって思ってうれしい気持ちがある。

 

 ま、師匠はあんな感じの師匠のままでいいか。

 

『……あれと同じか』

 

 …師匠、時おりあんな感じになってるけど、あそこまでじゃないと思うんだよな。

 

 うん、あそこまでじゃない。…そう思いたい。

 

 よし、話を聞きながら僕の剣も探すか。

 

「おっと、すまねーな。ちっとばかし興奮しちまった。まあ安心しろ。何かしようってんじゃないんだ。鍛冶師の興味として、話してみたいってだけじゃよ」

「ガルス、きっと悪い人じゃない」

「僕もそう思うよ、師匠」

 

 フランので十分だろうけど、僕も一応ガルスさんのフォローをしておく。

 

『…だな、まあいいか!』

「ありがとよ。…《鑑定遮断》が邪魔して何から何までわかるわけじゃないが……「知性ある武器(インテリジェンスウェポン)」つう種別と大まかな性能…。後は知識と経験からの目利きだ。見たとこ攻撃力:392…」

『……攻撃力のことは言わないでくれ』

「おいおい、間違いなくお前さんは魔剣の域にある。それも、魔剣としても最高峰だ。自信持て!」

『…爺さん、あんた良い奴だな!』

 

 うん、初対面で《鑑定》したフランを普通に許してくれたし、ガルスさん良い奴だよね。

 

 ん? 僕も《鑑定》してたって?

 

 いやいや、何のことだかさっぱり…。

 

「ふむ、これ以上はわからんな。ところでお前さん、誰に作られたなんて剣なんだ?」

『んー…』

 

 あ……。

 

 師匠を作ったのって確か——

 

「名前は「師匠」! すーぱーすごい剣!」

「ぶぅーーッ!?」

『オレは…ってオイ』

 

 いやいや、いきなりドヤ顔で行ったから吹いちゃったよ。

 

 大丈夫だよね? 吹いたとこ見られてないよね?

 

「し…「師匠」? それ名前じゃったのか…。残念な…

 

 …僕の名前ルビーで良かった。いや本当に。

 

『それはおいといて、爺さん。俺は誰に何のために作られたのか全く記憶にないんだ。逆に聞くが、俺を爺さんの《神眼》で見て何かわかることがあれば教えてほしい…』

「そうなのか……」

『何か知ってるのか? 知ってたら教えてほしいんだが』

「ふうむ…ちょっと判断つかんな。意思を持つ剣などわし位の「魔法鍛冶師」が作れる魔剣のレベルを超えとるからの。おそらく、鍛冶師の最高位「神級鍛冶師」…が作ったとふんどるが…」

『「神級鍛冶師」?』

「ああ…鍛冶師には、ランクがある。鍛冶師、上級鍛冶師、魔法鍛冶師、神級鍛冶師ってな具合だ。他にも派生する職業もあるから、全部じゃねーがな。そんな中で、間違いなく頂点に君臨するのが、天を裂き、地を割るともいわれる超絶兵器「神剣」を生み出すという伝説級の鍛冶師じゃ。過去に5人しか確認されておらん」

「伝説の5人。かっこいい」

『え…じゃあまさか、俺その「神剣」の可能性もあるのか? 俺でんせつのつるぎ級?

 

 いやいや、「神剣」はそんなんじゃないから。

 

 もっと性能ヤベーからなアレ。

 

 そう思いながら、前世で見た「神剣」の一つを思い出す。

 

 

名称:炎剣・イグニス

攻撃力:1800 

魔力伝導率・SS

スキル

火炎魔術付与、神炎付与、他不明

 

 

 う~ん。現時点では確実に負ける。

 

「うぅむ…じゃが「神剣」と呼ぶにはちと性能不足じゃな…。お前さん、神剣というには、弱いんだよな。でも、魔剣にしちゃ強すぎる。ちょうど中間くらいなんだよな」

 

 ですよね。

 

『なんだそれ。じゃあ、凄腕の魔法鍛冶師が作ったかもしれないんだな?』

「ま、その可能性もあるな」

 

 神剣か…。アレ、本当に剣って呼んでいいのかなぁ。

 

「わしに分かるのはそのぐらいじゃ…すまんな…。ふぅむ…

『いや…かなり助かったよ。ありがとな』

「まあ何かの縁じゃ。ちょくちょく顔を出してお前さんを鑑定や目利きさせてくれ。何か分かったときは教えてやるからよ」

『ああ分かったよ』

「で、剣はどうする?」

『フランの剣は俺でいいや。だが、俺の鞘だけ作ってもらいたいんだが、いいか?』

「おう、最高の鞘を作らせてもらうぜ」

 

 よし、原作通りだ。

 

 じゃあ後は、なかなか決まらない僕の剣を——

 

「ルビー」

「フラン? どうしたの?」

「このかなづち…重い…」

「……? …そっか」

 

 ………?




この作品は、アニメ版とかweb版とか混ざってます。

現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)

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