転生したら転剣の世界でした 作:氷月ユキナ
剣「依頼…えぇ…」
フラン「しょぼい」
『これが、ポーションの原料のヒール草か』
名前そのまんまだな。
『この実は毒消しの効果があるらしい』
毒耐性ない人は必要不可欠だな。
『こっちは料理や調合に使うと一時的に基礎体力がつくスタミナ茸だ。ゴブリンやオークの魔石を喰らって得た《採取》、《薬草学》、《料理》スキルの知識のお陰でクエストが楽勝だな。しかも《危機察知》でヤバいものかどうかも分かるし。なあ二人共、こういう知識を身につけるのも楽しいだろ?』
「ん、とてもためになる…」
「あはは……そだねー…」
『って絶対楽しくない顔っ!』
「……正直に言うよ。クソつまんねぇ」
『すごい正直だな』
ああああっ!! この世界は転剣の世界なんだよ!? どうせなら強い奴と戦いたいよぉ!
『まあ今は仕方ないさ。これも冒険者の仕事だからな』
「うん、分かってるよ」
仕方ないんだけどさ…。
まあいいさ。ゴブリンスタンピードがもうすぐ始まるはずだしね!
キンッ… ガキ…ン…
「ん? 剣戟の音?」
『誰か戦ってるな』
「ん、行く! すぐ行く!」
「よし来た! 行くよフラン!」
「おー!」
『…しょうがねぇな』
待ってろよー、見知らぬ冒険者!
■□■
「リリー、クラール、俺をおいて逃げろ」
「諦めるな、ユースタス…!」
「なんでこの規模の群れがこんなところに!? 3匹でいいのに…!」
「ぐっ、俺が奥まで足を延ばそうだなんて言わなければ」
他の冒険者たちが追い詰められている光景を、僕たちは崖の上から見ていた。
「ゴブリン…」
「だね」
『十三匹か、ちょっと多いな。それに、上位種のホブゴブリンも混じってるぞ。ソルジャー、シーフ、アーチャーが、群れを率いているようだな。対するは、駆け出し風冒険者が3人。戦士1人、レンジャー1人、魔術師1人か。バランスのいい構成だけど、あれだけ接近されたら、このままじゃマズいかもな、これ負ける』
「助ける! ルビーも来て」
「オーケー。行こう」
『分かった、どうする?』
「魔術で削って、割って入る」
フランと共に、崖からゴブリンの群れへ飛び降りる。
「し、死んでもコイツ等は俺が逃がす! おぉぉ、く、くらえ、俺の最後の魔術だ…! 《ファ――」
格好つけてるとこ悪いけど、僕やフランに当たる可能性もあるのでむしろそんな“最後の魔術(笑)”を発動させるのはやめてほしい。
それに――
「《ファイア・アロー》!」
フランがもう《火魔術》使ってるからね。
「グキャァ!」
よっし、ナイスッ!
一度に3匹とかフランは凄いな。
「凄いじゃないかユースタス!!」
そっちじゃねぇよやったのはこっちのフランだよッ!
「い、いや、今のは俺のじゃなくて…」
もういいや。さっさと倒そう。
そう思い、フランと一緒に冒険者の前に出る。
「え? なんで子供?」
違うよ! ……あ、12才は子供か。
「ギャギャオウ!」
『残り十匹……やるぞ二人共!』
けどその前に、やらなくてはいけないことがある。
「ねぇ、燃えてる」
「うん、燃えてるね」
『おう、燃えてるぜ! 二人の冒険者としての初陣だからな!』
「違う、森が燃えてる」
そう、それは消火だ!
「《水魔術》使えるでしょ!? 師匠、早く消火してッ! 森火事になったら笑えないよ!?」
『だわああぁぁ! 《アクア・クリエイト》!』
ふぅ、良かった。あっぶねー。
『森で《火魔術》は駄目でした』
「気を付けてね」
『はい。フラン、ここは《土魔術》で行こう。練習通り行けるか?』
「ん、やってみる」
『《ストーン・バレット》!』
「《ストーン・アロー》!」
師匠とフランから大量の石の玉が射出され、ゴブリン達を殺してゆく。
……僕、本格的に要らなくね?
「師匠の魔法、凄い!」
『スキル《魔法使い》で威力が上がっているからな。フランには共有できないのが残念だ』
……よし、残りの7匹の何匹かは僕もやろう。
このまま立ってるだけなのは嫌だ!
「遅い、《
「――死ね」
フランの《
僕はフランみたいに《剣技》のスキルが無いけど、ゴブリンから奪った敏捷でカバーできる。
「な、なんだあの娘達は……。とんでもなく強いぞ!」
さて、皆殺しにするか。
現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)
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現在のままで
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1500字以上で
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2000字以上で
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2500字以上で
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3000字以上で
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3500字以上で
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4000字以上で
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4500字以上で
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5000字以上で
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どうでもいい