転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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フラン&剣「うおーー!」
ルビ-「…もうあいつらだけでいいんじゃない?」


25 三匹はホブゴブリンでした

〈ルビーのLv(レベル)が、5になりました〉

 

 ゴブリンを倒し終わった。

 

 それと、レベルが上がった―!

 

 レベルアップってテンション上がるよね!

 

 前世でもゲームでレベルが上がったらワクワクしたなぁ。

 

「よーし、これで終ーわり」

「つ、強い…」

「すげえな、っ痛っ…!」

「大丈夫?」

 

 …《鑑定》してステータスを確認したけど、単に生命の数値が減ってるだけみたいだな。

 

 後遺症とかもなさそう。

 

「フラン、普通のヒールで」

「了解。――《癒しの光円(サークル・ヒール)》」

 

 フランが唱えると、地面に《癒しの光円(サークル・ヒール)》の魔法陣が浮かび、その中の人の傷を癒していく。

 

「…こんな小さい子が、《癒しの光円(サークル・ヒール)》だと?」

「うぇ! それって、Lv7の中等魔法じゃない!」

 

 そういえば師匠がドナドロンドさんのスキル《再生》をみて、回復魔術のレベルを上げたって言ってたな。

 僕がお風呂入ってる時に決めたって。

 

 ……回復魔術か。僕も欲しいな。

 

 回復魔術持ってる魔獣いないかなぁ。ゴブリンの上位種とか。

 

 いや、師匠がいるし別に要らないか。

 

「しかも、あれって魔剣?」

『おお、俺に気づいたか。まあ、他の剣とは一線を画す高貴な姿をしてるし、見るやつが見れば気づいちゃうよな。いやー、困ったね』

 

 ……いつか師匠は調子乗って痛い目見そうだな。

 

「大丈夫?」

「あ、ああ。た、助かったよ」

「ありがとう。ほら、あんたも!」

「あ、ありがとう」

 

 うんうん、フランがお礼言われてると、誇らしい気分になるな。

 

 口に出すと師匠に突っ込み入れられるかもだから言わないけど。

 

「すごいなあんたら、何者だい?」

「なにもの…?」

「どんな人かって聞かれてるの」

「…なるほど」

 

 何者って意味わからないの…?

 

 フランに常識教えるの苦労しそうだな。

 

「フラン、Gランク冒険者」

「G…!? 俺たちと同じ!?」

「え、じゃあそっちの白い娘も…?」

「あ、はい。Gランク冒険者です」

「えぇ…!?」

 

 やっぱり驚かれるか。ランク詐欺状態だからな。

 

「俺はクラール。彼女がリリー、彼がユースタスです」

「……そう。じゃ、ばいばい」

「え、もう行くの? あ、さよなら~」

「ま、待ってください! ゴブリンの素材は仕留めた貴女達のものです。命を助けてもらって、その上施しまで受ける訳にはいきません」

「…どうする?」

「僕? 貰えるならもらっておきたいけど…」

『そうだな。ここで断ると逆に印象が悪いかもしれないし、それに金が無いせいでルビーの装備がフランと比べて貧相だし』

「ん、じゃあ貰っておく」

上位種(ホブゴブリン)の素材ももらいますね」

「え、上位種(ホブゴブリン)!?」

上位種(ホブゴブリン)が混じってたのか!」

 

 ……気付いてなかったの? 見た目は似てるけどさぁ。

 

 そのぐらい視野も狭くなってたってことは、僕たちが助けなかったら本当に全滅してたかもなこの冒険者たち。

 

「た、確かによく見たら、ゴブリン・アーチャー、ゴブリン・シーフ、ゴブリン・ソルジャー、職業(クラス)持ちの上位種(ホブゴブリン)だわ。これって、ヤバいんじゃない? ギルドに知らせないと……」

「いやいや、待てって。本当に上位種なのか?」

「多分本当よ。あの三匹、明らかに体が大きいし」

 

 フランはゴブリンの死体を、腰に下げていた袋に仕舞うふりをして、次元収納に仕舞う。

 

「やばいぞ、上位種(ホブゴブリン)が三匹もいるってことは、ゴブリン狂行軍(スタンピード)が起きる前兆だ…!!」

 

 ようやくか、ゴブリン狂行軍(スタンピード)ッ!

 

「…ゴブリン狂行軍(スタンピード)?」

 

 ……フランに常識教えるの、本当に苦労しそうだな。

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