転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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フラン「ゴブリン狂行軍(スタンピード)?」
ルビー「あ、知らないですか」


26 ゴブリンは仲間を呼びました

「…ゴブリン狂行軍(スタンピード)?」

「そう。ゴブリン狂行軍(スタンピード)っていうのはゴブリンキングがいるときに発生するものだよ。そのゴブリンキングがいると統率力が上がって、脅威度がD以上まで戦闘力が増える。そうすると沢山の魔獣を狩れて、死亡するゴブリンも少なくなる。そして上位種に進化する個体も増えるから、群れも大きくなって戦闘力がどんどん上がっていくっていう最悪の循環が生まれる。しかも、そうやって大きくなった群れには女王(ゴブリンクイーン)も生まれる。ゴブリンキングとゴブリンクイーンから生まれるのは全部ホブゴブリンだから、ここまでくると本気でヤバイ。脅威度はCだから、大都市の危機だね。ゴブリンは10日程度で成体になるし、戦力が集まるまで時間もそんなにかからない。これがゴブリン狂行軍(スタンピード)だよ」

「……なるほど」

『説明サンキュー』

 

 ……原作知識って一種のチートだよなぁ。

 

 そのおかげでフランと師匠に説明できたし。

 

「このままじゃ村がいくつも滅ぶ…!」

「城壁があるとはいえ、アレッサだってやばいぞ!」

「ギルドに知らせないと」

「取り急ぎ俺たちは上位種(ホブゴブリン)の死体を冒険者ギルドに運んで報告します! 貴女たちはどうします?」

「……ルビー、どうする?」

「そうだね、なら――」

 

 これからどうするか、フランと相談しようとしたとき、

 

ピィーーッ!

 

 そんな、笛の音が鳴り響いた。

 

『くっ、《ストーン・アロー》!』

「ギャポ!?」

 

 師匠がとっさに《ストーン・アロー》で笛を吹いたゴブリンを殺したが、今の笛の音を聞いたゴブリンがこちらに寄ってきているだろう。

 

 ちっ、これがあるのを忘れてたッ!

 

「まだいたのか!?」

「仲間を呼ばれた!?」

「…行って」

 

 フランが、冒険者たちにそう告げる。

 

 さすがフラン、カッコ良い!

 

「でっ、でも貴女たちは…」

「フランの言った通り、ギルドに行ってください。まだまだ暴れ足りなかったですし」

「ん、ルビーと一緒にここで頑張ってみる」

「……それじゃあ、失礼します」

「今日は本当にありがとうね」

「ありがとうよ!」

 

 僕は冒険者たちに一礼して、フランと森へ進む。

 

 普通は、ここでフランと協力してゴブリンを殲滅するところだろう。

 

 けど、天才(自称)の僕は一つ、名案を考えている。

 

「フラン、師匠、戦う前にちょっといい? 話があるんだ」

「…ん?」

『ルビー、どうした?』

 

 ……その名案とは!

 

「別れよう、二人とも」

『……なんだろうな、この告ってもいないのにフラれた感じは』

「……ん」




ルビーの作戦は、次回で詳しく伝えます。

※ネタ紹介
・「別れよう」
 ⇒“百万の命の上に俺は立っている”の四谷のセリフ。

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