転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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ルビー(計画通り…!)
フラン「怪しい…」


28 ゴブリンの量は異常でした

「はぁっ!」

「ギャハゲッ!」

「シュギョガー!」

 

〈ルビーのLv(レベル)が、6になりました〉

 

「ふっ!」

「ギャギュ…」

 

〈ルビーのLv(レベル)レベルが、7になりました〉

 

「スキルじゃなくてただの真似だけど……竜牙突(ドラゴン・ファング)!」

「ギョ…」

 

〈ルビーのLv(レベル)レベルが、8になりました〉

 

 ……まだだ。まだ、足りない。

 

 《鑑定》でステータスを確認したが、まだ“百戦錬磨”の称号はない。

 

 もっと戦わないと。もっと強くなりたいから。

 

「グギャア!」

「ってはぁ!?」

 

 今このゴブリンが使ったの二段斬り(ダブル・スラッシュ)じゃね!?

 

 ……あ、こいつホブゴブリンだ。通りでゴブリンなのに連携なんてする訳だ。

 

 《鑑定》。

 

 

名称:ホブゴブリン・ソードマン

種族:邪人 Lv8

生命:69 魔力:38 腕力:34 敏捷:25

スキル

威圧1、回避2、剣技1、剣術2、指揮1、瞬発1、連携1、気力操作

 

 スキル《剣技》か。

 

 スキルも一応とっておいた方がいいのかなぁ。

 

 ……よし、取ろう。この中から盗るなら――。

 

「ふっ!」

 

<簒奪が発動します。スキルに《回避》が追加されます>

 

 よーし、これだよな。 ……ッ!?

 

ヒュヒュヒュヒュヒュン!

 

 スキルを確認していた僕に襲い掛かったのは、礫だった。石だけではなく、木片なども微妙に混じってる。

 

 いつの間にか周囲に潜んでいたゴブリンたちが、一斉に投擲したらしい。四方八方から襲い来る礫は、普通は到底躱すことなんてできはしない。

 

 けど、それは普通の人の話だからね。

 

「ほいっと」

 

 手に入れたスキル《回避》を早速試し、全てを避ける。

 

 やっぱり。想定通りこのスキル、敏捷との相性が抜群だね。

 

 それに、このスキルのLv(レベル)は2だったし、最適解だったな。

 

 さすが僕!

 

「《回避》も試せたし、君たちはもういいよ。死んで」

 

 僕はゴブリンに向かって、再び戦えるよう剣を構えた。

 

 ……もっと、強くなるために。

 

 

◇◆◇

 

その頃のフラン

 

〈フランのLv(レベル)が、8になりました〉

 

『ミドル・ヒール!』

「はっ、はっ……たすかった」

『フランは着実に成長してるが、流石に数が多いな。こりゃ大繁殖してるのは確実だ。今は一人だし、無茶はするなよ』

「……」

『…?』

「ギャハ!」

 

 黙っていたフランに、石飛礫が投擲される。

 

「師匠!」

『石飛礫か! 任せろ! 《ファイア・ウォール》!』

 

 炎のドームがフランの体を覆い隠し、礫から身を守る。

 

『く、ゴブリンも学習して連携するようになってきたな。壁が消える……来るぞ!』

「ん! はぁぁ…」

「ゴルラァ!」

「ギョギョガ!」

「ギャルー!」

 

 10匹のゴブリンがフランに襲い掛かるが、2匹は《ファイア・ウォール》に激突し焼死した。

 

重撃斬(ヘビー・スラッシュ)!!」

 

 フランは《剣技》で5匹を葬る。だが、残った3匹が襲い掛かる。

 

「はぁ、はぁ」

「ギャハッ!」

「くぅ……」

「ギシハァ!」

「っあぁ!」

 

 ゴブリンたちの武器を捌ききれずに、肩に剣を、背中に槍の攻撃を喰らってしまった。

 

『フラン! ……くそ! 気刃斬(オーラブレード)!!』

 

 師匠の見えない刃が、残りのゴブリンたちを倒した。

 

 それでも、ゴブリンはまだまだ減らない。

 

『大丈夫か! 傷を見せろ、今、回復してやる!』

「く…ぅ」

『ミドル・ヒール!』

「はぁはぁ……ん…まだ…いける」

『…いや、危険だ。撤退しよう。ゴブとはいえ流石にこの数はフランにはキツ過ぎる。もっと効率のいい成長の仕方があるさ。遠距離から魔法ブチ込むとか。デカイ魔獣をオレの最大火力で仕留めるとかさ。他にもルビーと協力すれば――』

「駄目…。今の私はまだ弱い…ルビーと違って…師匠からの…借り物…の力を…単純にぶつけてるだけ…。師匠に借りた力…ちゃんと…使いこなせるようになりたい…! だから…逃げない!」

『…!』

 

 ルビーがここに居れば、『いや、僕は敏捷を奪ってスピードでごり押してるだけだからね? むしろ、戦闘経験なんてないからこのゴブリン狂行軍(スタンピード)で強くなろうと決意してるんだよ?』と言うだろうが、生憎そのルビーはここには居ない。

 

「そのために…私自身も…場数ふんで…ちゃんと強くなる…!  逃げてちゃ強くなれない! 師匠がいれば……死なない。死なずに…痛みを…知れる…。戦いに…慣れることが…できる…。そして…経験も…つめる…」

『……!』

「強く…なるために…もっと…ギリギリの戦いが…必要だと思ってた。ここは…ちょうどいい戦場…。ルビーに頼らないで…一人で…戦いたい…。だから…お願…い、師…匠…」

『…分かった、回復と背中はまかせろ! お前は前から来る奴ら全部…責任持ってキッチリブッタ切れ!!』

「ん…! いく! 重撃斬(ヘビー・スラッシュ)!!」

 

 フランは剣を構え、再びゴブリンの群れに突っ込んだ。

現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)

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