転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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前回のあらすじ
ルビーが仲間に加わった。


3 フランの目的は進化でした

「師匠! 師匠はなぜ喋れる?」

「あ、それ僕も気になってた」

 

 知ってるけど。

 

『えーと、それはだな…。俺は元々別世界の人間で…。ある日俺は…って言っておくけど話すと長いぞ』

「じゃあ10文字以下で」

「ひどっ!」

『短えなおい!!

 じゃあ、転生したら剣でした…かな?』

 

 僕の場合は"転生したら転剣の世界でした"…だな。あ、10文字超えてる。

 

 

 

 

 今僕たちは、ゴブリンを倒しながら森を抜けるために歩いている。

 

「とー!」

 

 はぁ、ゴブリンをあんな簡単に…。

 やっぱりフランはチートだな。

 

「あ、こっちのゴブリンは僕が殺るね」

「ん、任せた」

 

 その前に鑑定。

 

 

名称:ゴブリン

種族:邪人 Lv5

生命:17 魔力:5 腕力:8 敏捷:12

スキル:棍棒術1、穴掘り2

 

 

 う~ん、良さそうなスキルはないな。

 敏捷で。

 

「グギャアッ」

 

<簒奪が発動します。ステータスに敏捷+12が加算されます>

 

「よし!」

 

 アナウンスさんありがとうございます!

 

 さて、みんなに僕がなぜ敏捷をとったのかを聞いてほしい。

 

 この後、森を抜けて町に向かったら何がある?

 そう、冒険者登録だ。

 

 そしてドナドロンドさんと戦うことになる。

 

 そこで考えてほしい。勝てるか?

 

 答えは無理! 絶対に無理だ。

 

 そこで僕は思いついた。

 どうせチートのフランが倒してくれるなら何もしなくてもよくね?と。

 

 だが、僕は前世でこの世界のアニメも見たことがある。

 

 それを思い出して考えてみたら、こう思った。

 あ、巻き込まれて死ぬわこれ。

 

 なので、僕はただフランがドナドロンドを倒してくれるまでずっと攻撃をひたすら避ける。

 そのために必要なのは敏捷だ! となったのだ。

 

 だから僕は奪うステータスを敏捷に全振りしている。

 

 クズ? うるさいよ!

 

「ふー」

『二人ともおつかれさん。そろそろここら辺の魔獣を狩るのは手慣れてきたな』

「ん!」

「まぁね」

「師匠がすごいおかげ」

『はっはっはー、そうだろうそうだろう』

「師匠がいないのに二人についていけてる僕はどうなの?」

「ん、すごい」

「…ありがとね」

 

 そして、師匠が死体を≪次元収納≫でしまっていく。

 便利だな―あれ。

 

「師匠! ルビー! ゴブリンの角取っといた! 売ったらきっとお金になる」

『おう!』

「あ、サンキュ」

 

 よし、そろそろ進むか?

 

『…今更なんだけど、なんで俺師匠なんだ?』

「…駄目?」

 

 うわ、フランめっちゃ落ち込んでる。

 

『いやいやいや、ダメじゃないんだけどもさ』

「初めて師匠を装備したとき、いろんなイメージが流れ込んできて、数々の魔獣を倒してきたすごい剣士だって分かった」

「剣士じゃなくて剣なんだけどね」

「私は強い剣士になりたい。だから師匠には弱い私を鍛えてもらうって決めた。だから師匠!」

『…あ…そうなの』

 

 …僕フランじゃなくて師匠に名付けてもらっておいてよかった~。

 

「…嫌?」

『い、嫌じゃないよ! いやースッゴクいい名前ダナー! あっはははははははー…』

 

 うわすっごく棒読みー…。

 

「…私は、強く…なりたい」

「…フラン」

「強くなって進化したい!」

 

 そして、フランは過去のことを話し始めた。

 

 獣人族は強くなると進化すること。

 彼女の両親が進化するための冒険に出たこと。

 黒猫族は進化できたものがいないこと。

 だから、そのまま力尽きてしまった両親と同じものを目指すと決めたこと。

 

 いい話だね、うん。 知 っ て た 。

 

『うわああああああああん!』

「って何!?」

『そうかそうか! つらかったなあ。よしよし俺に任せとけ!! フラン…お前を立派に進化させてやるからな!』

 

 進化、か。

 僕、人間だから無理なんだよなぁ。

 

『付き合うぞぉ! 地獄の底まで付き合うからなぁ!』

「って、うるさい! 涙腺緩すぎない!?」

 

 そして、僕たちの冒険の目的が決まった。

 

 僕の目的?

 そんなこと考えてる暇があったら強くならないとフランたちにおいていかれるからないよ。

 

 頑張らないとなぁ。

現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)

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