転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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前回のあらすじ
フラン「汚い」
ルビー「ま、気持ちはわかる」
剣(オブラートに包めよ…)
ランデル「あはは……」


32 防具の修理はお手軽でした

 ガルスさんの店の前は商人が何人かいたので、前に行った裏口から入った。

 

「こんちゃー」

「こんにちはー。今良いですかー?」

「おお、お前らか! っておいおい、何だそりゃあ…。お嬢ちゃんたち、ボロボロじゃあないか。たった1日でここまで……。お前さん方いったい何と戦ってきた!?」

 

 あ、やっぱり突っ込まれますよねそこ。

 

「えっと、ゴブリンと少々…」

「ん、ゴブリン、一、二、たくさん」

「ゴブリン…?」

「はい、ざっと100匹程度と……」

『あー…そのくらい斬ってきた』

「ホブゴブもいました」

「百ぅ!? 無茶しよるわ」

 

 うん、我ながら今思うと殺りすぎだと思う。

 

『ガルス爺さん、割と急ぎなんだが防具の修理(メンテ)頼んでいいか?』

「ん…ああ、それは大丈夫じゃが…」

『すぐに直るか? 明後日にはゴブリン討伐に「迷宮(ダンジョン)」しなきゃいけなくなったんだ』

「それは問題ないぜ。直すのはすぐ済むからな」

「いくらかかる?」

「そうだな……1万ゴルドってとこかのぅ」

『思ったより安いな。助かるぜ』

「まあ、魔水晶の代金だからな。使い捨てじゃ」

『魔水晶?』

「魔石と違って、地面から採掘される、水晶の一種だ。魔力を蓄えていて、儀式の触媒に使えるんだ」

『初めて聞いたな』

「直すのは、鍛冶魔術の修復(リペア)を使うんだが、その際に触媒として魔水晶が必要になる」

『じゃあ、魔術で直すのか?』

「おう。どうせなら見ていくか?」

『いいのか?』

 

 師匠とガルスさんの話が進んでいき、鍛冶魔術の修復(リペア)を見せてもらうことになった。

 

 防具を魔法陣が描かれている台の上に置いた。その四角形の角には、黄色い魔水晶が置かれている。

 

 あとは何故か眼鏡をかけたガルスさんが詠唱し、

 

「――修復(リペア)!」

 

 と言ったとたん、防具が新品のようになった。

 

 え、それだけ? 早くない?

 

 便利だなぁ。

 

「これでよし…」

「もう直ったの?」

「触媒に魔力を流し込めば、魔力の宿った装備を修復し、元の状態に限りなく近くできる…。魔法鍛冶師の(スキル)じゃ」

『へぇ…意外にお手軽だな。これで1万ゴルドか』

「ただ同じ防具に施術する度に効果が落ちていくから、触媒の量を増やさなきゃならん。次は3万ゴルドくらいになるな」

『なるほど…。効率落ちていくのね』

「…よし、次はルビーお嬢ちゃんの番だな。防具を脱いで渡してくれ」

「あ、はい」

 

 フランと同じように直してもらうため、僕の防具も脱ぐ。

 

 ……うわぁ。僕の防具を客観的にみると、血塗れのボロボロだな。

 

 ま、フランとは違って安物を選んだし、性能はこんなもんか。

 

「じゃ、お願いします」

「ああ、任せろ」

 

 ガルスさんは新しい魔水晶を使い、僕の防具も直したのだった。

 

 

◇◆◇

 

 

 あの後は、ガルスさんは迷宮(ダンジョン)について教えてくれた。

 

 「迷宮(ダンジョン)」は混沌の女神が人間への試練のために作った、なんて言われていて、突然出現するらしい。

 

 具体的に言うと、「迷宮宝珠(ダンジョンコア)」っていう「迷宮(ダンジョン)」になる核が生まれて、そこから一番近かった生物が「迷宮(ダンジョン)」を作る迷宮管理者(ダンジョンマスター)という混沌の女神の眷属になる。

 

 迷宮管理者(ダンジョンマスター)は混沌の女神から知恵と知識を授かり、「迷宮宝珠(ダンジョンコア)」を利用して「迷宮(ダンジョン)」を構築していく、という仕組みだ。

 

 古い「迷宮(ダンジョン)」には希少な魔獣がいたり、貴重な鉱物や魔法のアイテムや武具がある場合もある。

 

 今回で言うと希少な魔獣(グレーターデーモン)とか、魔法の武具(魔影鋼の長剣)とかだね。

 

 やーっ、楽しみだなー!

現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)

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