転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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前回のあらすじ
フラン「師匠も一緒にお風呂入ろ」
ルビー「師匠、諦めてさっさとこっち来い」
剣「キャーーーーッッ!!」


34 宿の浴場は大変でした

大浴場 女湯

 

 かぽーん……。みたいな音声が流れそうだと思えるような、大きい浴場があった。

 

「おー、広い。誰もいない!」

「貸し切りみたいで嬉しいなぁ」

 

 それに誰もいないと、ここが女湯でも罪悪感がないから嬉しい。

 

「よっし、フラン。お湯につかる前にちゃんと体を洗わないとね」

「ん!」

 

 えーと、これがボディソープかな? これがシャンプーと。

 

 お、リンスもある。気が利くなぁ~。

 

 僕は師匠に《次元収納》に入れておいたボディブラシを出してもらい、ボディソープをつけてごしごし洗う。

 

「……ルビー」

「なーにー」

「ルビーの背中、洗いたい」

「おー、そっかー」

 

 僕の背中かぁー。

 

 ……ん? 洗うの!? 僕の背中を!?

 

「はぁ!? いやいやいやいや、さすがにそれは……」

 

 もちろん拒否しようとした。

 

「…だめ?」

 

 けどさぁ、うるうるした顔でそんなこと言うのは反則だと思わない?

 

 

◇◆◇

 

 

 フランが、僕の背中をごしごしと洗ってくれている。

 

「ごしごし」

「あ、ありがとー……」

 

 な、なんだろ、この状況。

 

 うぅーー……。いや、何も考えるな。無心、無心……!

 

「ルビー、気持ちいい?」

「うん、もちろんだよー。気持ちいいなー。アハハー(棒読み)」

「ん、それはよかった」

 

 頼むから、早く終わってくれぇーッ!

 

 

◇◆◇

 

 

 や、やっと終わったぁ……。

 

 僕はフランのごしごしが終わったので、のんびり湯船につかることにした。

 

 やっと湯船に入れたよ……。

 

 ん? フラン? ……フランは次に師匠を洗ってる途中。

 

「あーー。つっかれたぁーー」

 

 ゴブリンを倒しまくって溜まっていた疲れが、どんどん取れてゆく気がする。お風呂サイコー。

 

「あら、ルビーちゃん?」

 

 …ん? この声は…!

 

「ネル? ッ!!」

 

 ネルの方を振り向くと、あの、その、アレだ。

 

 ……身体にタオルすら巻いてなかった。

 

「さっき振りね。この宿は、ギルド直轄だから、私たち受付嬢も部屋借りてるのよ」

「そ、そっすか」

 

 何? 僕はまともに風呂に入れない運命なの?

 

 なんだその運命。地味にきついな。

 

「ルビーちゃんもここに泊まってるの?」

「は、はい…」

「ああー、やっぱりルビーちゃんって可愛いわね~」

 

 なんだこの状況。なんだこの状況ッ!

 

 ……もう出よう。

 

「じゃ、僕はそろそろのぼせちゃいそうなのでもう上がりますね。またね、です」

 

 のぼせそうなのはうそだけどね!

 

「えぇ、分かったわ。私はいつもはギルドの受付にいるから、また声をかけて頂戴ね」

「は〜い」

 

 今度はゆっくり一人で風呂に入りたいなぁ、なんて思う僕なのであった。

 

 なんで風呂でこんなドタバタして疲れなきゃならないんだよ……!




ルビーは基本、風呂は一人で入りたいタイプです。

現在は1000字を超えたらその日に投稿してますが、1話をもっと長くした方がいいですか?(長くするほど投稿日が遅くなります)

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