転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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前回のあらすじ
フラン「……」
ルビー「ん? フラン?」
剣『どうした?』
フラン「師匠のバカ」
剣『ふぁ!?』
ルビー(……どんまい)


39 テントウムシは無限湧きでした

 置く道を進んでいったら、怪しすぎる扉を見つけた。

 

「扉…」

「うん、デカイ扉だね。鍵は…かかってないか」

『そうみたいだな。いよいよボスか?』

「かもしれないね。入る?」

「ん」

「よし、開けるよ」

「ん」

『一応転移の羽を準備しておくぞ』

 

 ギギギィィ

 

 扉を開けると、その中には、目を背けたくなるほどの虫がいた。

 

 具体的に言うと、角がある大きい版のテントウムシみたいな。

 

 ……帰っていいかな? 普通にキモイ。

 

 バァーンッ!

 

「え、何!?」

「閉まった……」

『おおう! あれか、定番の、ボスを倒さなきゃ出られない系の罠か?』

「あー……もしかして、閉じ込められた?」

『みたいだな…! それに、大量の虫がいるぞ!!』

「ん、虫がたくさん」

 

 え? 帰らせねぇよ! みたいなやつ?

 

 チッ、まずは鑑定か。

 

 

名称:アーミービートル・リーダー

種族:妖蟲・魔獣 Lv5

生命:8 魔力:10 腕力:4 敏捷:22

スキル

風魔術:1、眷属召喚5、指揮1、連携1、酸の牙

 

名称:アーミービートル

種族:妖蟲・魔獣 Lv2

生命:6 魔力:5 腕力:3 敏捷:20

スキル

硬化1、酸の牙

 

名称:アーミービートル・メディック

種族:妖蟲・魔獣 Lv4

生命:10 魔力:8 腕力:1 敏捷:20

スキル

回復魔術2、酸の牙

 

名称:アーミービートル・シューター

種族:妖蟲・魔獣 Lv4

生命:3 魔力:9 腕力:2 敏捷:20

スキル

風魔術3、酸の牙

 

 

 この虫、いろいろな種類があるなぁ。

 

『でけえテントウムシってとこか……。凄い数いるな。百以上いるぞ』

「うん。その中にも、指揮官(リーダー)とか、治癒師(メディック)魔弾手(シューター)みたいな職業(クラス)持ちもちらほらいるよ」

「じゃ、魔石も素材もたくさん。いっぱい倒す!」

「そういうことだね! よし、殺ろっか!」

『よーし、それじゃ……《念動》!!』

 

 すると、師匠の《念動》でテントウムシもどきの動きが止まった。

 

『よし、やれッ!』

「んっ! しっ! はぁぁ!」

「分かった! ふっ! やぁぁ!」

 

 よーし、雑魚の無限湧きのボーナスステージなんだ。レベル上げのために斬りまくるぞぉ!

 

 

◇◆◇

 

 

 30分後。

 

『……こりゃ、キリねぇな!』

「うん……! 指揮官(リーダー)がスキルの《眷属召喚》でどんどん呼び出してるみたいだし……」

『二人とも、そろそろ満足か?』

「ん」

「まあ、このくらいにしておくよ」

『よし、《トライ・エクスプロージョン》!!』

 

 師匠が火魔術を使ったら、一瞬で殲滅できてしまった。こわっ。

 

「だいぶ稼げた?」

『ああ、レベルもだいぶ……』

 

 ガコン!

 

 師匠が、『レベルもだいぶ上がったぞ』と言いそうになった時、入った場所とは違うところが開いた。

 

『おや? あっちの入口の扉じゃないところが開いたぞ?』

「隠し通路?」

「……ちょっと行ってみよう」

 

 その扉に近づくと、尋常じゃないほどの魔力を感じた。

 

『……っ! なんだ、すげえ魔力だぞ!』

「ん、凄い強い魔力」

『この奥にかなりヤバいのがいる。俺が平原にいた時に戦ったヌシ達と同じくらい…いや、それ以上だな……。まさか、できたばかりのダンジョンに、こんな魔力を持つ奴がいるなんて……』

「……」

「…フラン。帰るなら、僕は止めないよ。どうする?」

 

 ま、返答はわかってるけどね。

 

「がんばる」

 

 うん、そう言うと思った。

 

 だって、フランは強いから。僕なんかよりも、もっともっと。

 

「私と師匠、それにルビーもいれば、きっと勝てる……」

『……わかった。いざというときは「転移の羽」使うからな』

 

 ……僕もいれば、か。僕は、僕が居なくてもフランはやっていけるのを知ってる。

 

 これから挑む上位悪魔(グレーターデーモン)にも、「転移の羽」なんて使わなくても勝てるのを、知ってる。

 

 それでも、フランと一緒に居たいと思うのは、間違ってないと思いたい。

 

 ……はぁ、やめやめ。変な気分になっちゃったな。

 

「んじゃ、師匠に補助魔術かけてもらってから行こう」

『そうだな。今回の敵は本当にヤバイ。ありったけの能力上昇系魔術かけるぞ』

 

 ようやく、ここまで来たんだ。

 

 楽しませてくれよ? 上位悪魔(グレーターデーモン)

 

 

 ……あ。

 

「師匠、フラン。補助魔術をかける前に一つお願いがあるんだけど、いい?」

「ん?」

『願いの内容によるが、何だ?』

「僕のスキルの《簒奪》、残り25分ぐらいで再使用可能になるからそれまで待ってくれない?」

『……えぇ』

「だって! こんな魔力強いんだったら何かしら奪いたいじゃん!?」

『まあいいが……。フラン、入る前に休憩タイムだ』

「……ん」

 

 ……なんか、僕のせいで変な空気になっちゃったな。




上位悪魔(グレーターデーモン)(……全然来ねェな)

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