転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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52 ギルマスに湧いたのはロリコン疑惑でした

 次の日の朝。

 

 《言語理解》を鑑定してみると、少しだけ見られるようになっていた。

 

 

言語理解:■■■■■■■、■■■■■、()()()()()()()()]の()()スキル。

 

 

 そう、()()スキルだ。つまり……。

 

「まだ、何かあるってことだよねぇ……」

 

 どうせなら全部解放してくれたらよかったのに。

 

 

◇◆◇

 

 

 ……それから僕たちは、依頼(クエスト)を受けたりギルドの資料館で調べ物をしたりしていた。

 

 していたんだけど……。

 

「……ルビーぃ」

「……言いたいことはなんとなく分かるけど、何?」

「アマンダに、どう見てもつけられてる……」

「だよね……隠す気ないでしょ、あの様子じゃ」

『完全にストーカーだな』

 

 アマンダさんに、ストーカーされてます。

 

 前世ではストーカーなんてされたことないけど(それが当たり前……だと思う)、結構怖い。

 

 行く場所全てに先回りしてて、『偶然ね!』なんて言ってくるんだよ? もうホラーの類だよ。

 

 けど、あんなでも一応いい人だしな……変人だけど。

 

「……お、ギルドはもうすぐだよ。避難しよ?」

「ん、行く。逃げる」

 

 僕たちは走りだし、ちらっと後ろを見てみる。

 

 ストーカーしていたアマンダは、気配を消しながら人ごみの中を最小限の動きでうねうねと通りながら追ってくる。

 

 だから、ホラーだよ!

 

 

◇◆◇

 

 

 ギルマスに呼ばれた。原作通りだと多分、ギルマスにロリコン疑惑が湧いてきたからだろう。

 

「最近ギルマス呼びすぎ」

「こらこらフラン、もう少しオビラートに包みなよ」

『オ()ラートじゃなくてオ()ラートな』

「……オブラートね」

 

 冗談とかじゃなくて素で間違えた……ッ!

 

「まあまあ、そんな顔しないでくださいよ。ほらこれ。私が現役時代に集めたヘソクリです。欲しくないですか?」

 

 ギルマスが布の袋から出したものは──

 

「魔石!!」

「おー。綺麗ですね」

「どれも脅威度D以上の魔獣の魔石ですよ」

「……くれるの?」

「そうですね……この中から二つ、差し上げましょう。ただし、私からの依頼を受けていただければ……の話ですが」

「依頼、ですか?」

「そうです。貴女たちにはアレッサ近郊の迷宮(ダンジョン)……『蜘蛛の巣』の調査に参加してもらいたいのです」

迷宮(ダンジョン)……『蜘蛛の巣』……」

 

 おお、『蜘蛛の巣』か。確か、武器の強制解除とかのトラップがあるはず。

 

 だから「バーンッ!」……ドアが吹っ飛んだ?

 

「あら偶然……! 話は聞いたわよ!! 私も同行するわ!」

 

 やって来たのはアマンダさん。

 

 ……ドアをぶち壊すのはやめたげて? ギルマス頭抱えてるよ?

 

「えぇーー……」

「……そんな絶望したような顔しないであげてよ、フラン」

「うぅ……ルビー」

「はいはい」

 

 僕は引っ付いてきたフランの頭を撫でる。

 

 猫かよ。……あれ? フランって黒猫族だけど、猫……なのか?

 

『おぉ~……フラルビてぇてぇ』

「何言ってんの師匠」

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