転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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53 ギルマスから魔石ゲットしました

 ギルマスからの依頼を受けてから1時間後、僕たちは宿にいた。

 

『ふんふんふーん♪ レア魔石5つも貰っちまったぜ』

「そうだね……フランが意外と交渉上手かったし」

『じゃあ、吸収するか』

「ん」

『どんなスキルが入ってるか、分からないんだよな……』

「あ、そっか。《鑑定》でも分からないんだっけ」

 

 《鑑定》を使うと何の魔獣の魔石か分かるが、スキルまでは表示されない。

 

 Cランクの魔石は、赤熱巨人(レッド・コロッサス)古種雪猿(オールド・イエティ)

 

 Dランクは、要塞ヤドカリ、海獅子(シーライオン)三矛鮫(トライデント・シャーク)という海系の魔物を選んだらしい。

 

「楽しみ」

『まあ、福袋っぽいけどさ』

「福袋?」

「あー……あれと似たようなものか」

『ああ、なんというか、夢と希望と少しの絶望が詰まった袋のことだ』

「なんかすごい」

『それを手に入れるために、数多くの戦士たちが挑み、散ってゆくのさ』

「師匠は中を見たことある?」

『まあな』

「すごい!」

「すごい……かなぁ……?」

『さて、どんなスキルを吸収できるかなっと』

 

 師匠は5つの魔獣に『刃』を当てて、吸収した。

 

『キタキタ~! 大物を喰らうこの感触……!! 魔石んま~~♡

「ヨカッタネ……」

「フラン、目が冷たいよ」

 

 それで? 師匠のステータスはっと。

 

名称:師匠

装備者:フラン

種族:インテリジェンス・ウェポン

攻撃力:434→478 保有魔力:2050→2500 耐久値:1850→2300

魔力伝導率・A

スキル

自己進化〈ランク8→9・魔石値3146→3630/3600→4500・メモリ70→79・ポイント2→47〉

 

 おう……大分伸びてるね。

 

 保有魔力:2500か……僕は魔力:2523だし、すぐに超えられちゃうな。

 

 

◇◆◇

 

 

 次の日。朝食のカレーを食べた僕とフランは、ポーションとかの準備をランデルさんのお店で済ませた。

 

 そして、魔石をもらってから二日後の当日。

 

「師匠、ルビー。集合場所ついた」

『お?』

「うわー、個性豊かなパーティばっかだな」

 

 そこにいたのは、ガラの悪い男たちのチームと、エルフっぽい人がリーダーらしいチーム、監督役の男の人。

 

「おはよおおお♡ 私の出る夢とか見ちゃったりした? よく寝れた?」

 

 ……それとアマンダさん。

 

「……ん、出てきた。悪夢だった」

「僕は出てきてないです。全くもって」

「ああん、二人ともひどい……」

 

 アマンダさんを適当にあしらったところで、金髪のイケメンさんが話し出した。

 

「そろったところで聞いてくれ。この調査依頼はランクE2パーティの昇格試験を兼ねている。俺はクルス。Cランク冒険者パーティ『紺碧の守り手』のリーダーだ」

 

 

名称:クルス・リューゼル  年齢:28歳

種族:人間

職業:瞬剣士

ステータス レベル:33

生命:256 魔力:175 腕力:113 敏捷:178

スキル

悪意感知3、隠密2、回避5、宮廷作法3、気配察知4、剣技5、剣術7、護身術4、指揮2、瞬発7、耐寒4、毒耐性5、罠感知2、気力操作

称号

正義漢

装備

火炎のミスリルロングソード、軽銀鋼の鎧、軽銀鋼の篭手、軽銀鋼の脚甲、百脚蜘蛛の外套、耐毒の腕輪

 

 

「こちらの二人がメンバーの、リグとアイゼール。彼らと共に、今回の全体統括役兼試験官を務める。武器は剣を使う。よろしく頼む」

「師匠はあの人どう思う?」

『イケメンだな。見紛う事なき金髪イケメンだ。しかも、若くしてCランク。装備は白くてピカピカだし、お金も持ってそうだな。家名もあるし、貴族出身だろうなぁ。なんとなく気品が感じられる顔立ちだし。きっとモテモテなんだろうな! ちっ!』

「完全に決めつけじゃん。けど称号に正義漢っていうのがあるし、悪い人じゃなさそうだけど」

『……そうだな、とりあえず呪わんとこう。まあ、フランに粉かけてきたら、即殺だけどな!』

「やめてあげて。可哀想」

『じゃあルビー、あいつがフランを口説いてたらどうする?』

「魔力全部込めた《閃剣》撃つ」

『……俺と同レベルじゃね?』

 

 違う……と思う。思いたい。

 

「では、俺に続いて自己紹介をしていってくれ」

「……フン。俺の名前はクラッド。Eランクパーティ『竜の咆哮』のリーダーだ。俺の得物は槍。こんな試験スパっとクリアしてやっぜ。気合い入ってンで、そこんとこヨロシク」

 

 

名称:クラッド  年齢:23歳

種族:人間

職業:戦士

ステータス レベル:20

生命:127 魔力:97 腕力:67 敏捷:47

スキル

運搬2、軽業4、危機察知3、空腹耐性3、拳闘術1、槍技1、槍術4、恫喝3、登攀3、気力操作

称号

なし

装備

上質の鋼鉄の槍、岩石牛の甲鎧、岩石牛の腕甲、大蜘蛛のブーツ、石蜘蛛の外套、自然治癒の腕輪・微

 

 

 

 スパっとクリア……フラグ立てるなぁ。ま、すぐフラグ回収しないといいね。

 

 というか……

 

「師匠」

『ああ、あのクラッドってやつ、ずっとお前らを睨んでるな。こんなに可愛いフランとルビーを睨むなんて、頭おかしいとしか思えん』

「……え、僕も?」

『ああ、睨まれてるのに気付かなかったのか?』

「いや、その……可愛いって言った方」

『……はぁ、安心しろ。お前は可愛い。TSっ娘でも……いや、だからこそ良いところもある。つまりお前もフランと同じく美少女だ』

「え、あ、ありがと……?」

 

 な、何だろうこれ……喜ぶべきなのか? 怒るべきなのか?

 

 わ、分からん……。

 

「え~と……私はフリーオンと申します。ランクEパーティ『樹海の目』のリーダーです。武器は得意ではありませんが、精霊魔術などを使えます」

 

 

名称:フリーオン  年齢:49歳

種族:ウッドエルフ

職業:精霊使い

ステータス レベル:26

生命:71 魔力:233 腕力:36 敏捷:60

スキル

弓術1、採取2、栽培4、邪悪感知3、樹木魔術3、植物知識7、眠気耐性3、精霊魔術5、土魔術3、水魔術4、薬草知識4、精霊の加護、魔力操作、森の子供

装備

黒斑楡の杖、赤猿の胸当て、森蜘蛛糸の服、森蜘蛛糸の外套、産水の指輪

 

 

 ……ああ、あの人がギルマスのスパイか。原作知識あってよかったー……。

 

 あんまり目立たないようにしよっと。

 

「師匠」

『金髪糸目エルフ。それ以外の何物でもないな。ギルマスよりは若々しくは見えるけど』

「うん。こう言うのはちょっとあれだけど、平凡だね」

 

 白髪紅眼の中二病感あふれる僕とは大違いの平凡さだ。

 

「あ、次は私か。アマンダよ、よろしく♡」

「やっぱりアレ、アマンダさんか……」

「ランクAが何故……」

 

 何故かは知ってるけど、理解はできない。

 

 いや、頼りにはなるけど会うたびにハグされるのはなぁ……。

 

「では最後のお嬢さんたち」

「私はフラン、ランクD。好きなものはカレー、よろしく」

カレーって伝わらないんじゃない……? あ、僕はルビーです。ランクはフランと同じDで、使う武器はこの剣です。よろしくお願いします」

 

 僕はあまり他の冒険者を刺激しないように敬語を使う。

 

「チッ……」

 

 ……効果はなかったみたいだけど。

 

「フン……やっぱりてめェだったか。ギルマスに取り入ってランクアップさせてもらった、自称ランクDのガキっつぅのはよ!!」

 

 はぁ……こんなとこは別に原作沿いじゃなくてもいいのに……!

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