転生したら転剣の世界でした 作:氷月ユキナ
『《
……痛い。《痛覚無効》とか欲しい。
『大丈夫か!?』
「……師、匠?」
『ああ、そうだ!』
「私もいる」
「フラン……あ! トリックスター・スパイダーは!?」
『ああ、それなら──』
師匠が言い終わる前に僕は回復してもらった体を起こす。
そこには──
「ふふっ、《鞭技》連獅子!」
無双状態のアマンダさんがいた。
……まぁ、こうなるよね。ランクAだし。僕とフランより強いし。
『そろそろ終わりそうだな』
「ん」
「ワフ」
……うん? 今、誰か……って、ウルシか。
良かった、ちゃんと召喚されてたんだなぁ。
「……あれ?」
そういえば、原作でアマンダさん魔石ごとやってなかったっけ?
じゃあ、魔石を残してもらうように言って……言えないなぁ! すごく迷惑かけてるもん僕!
無理! 僕そんな図々しくないし!?
「これで終わりよ! 《暴風魔術》──ウィンド・ボルテッカー!!」
あ、もう無理だわ。
「ほーほほほ! ルビーちゃんをいじめた罰よ! 魔石ごと消滅させてやったわ~~!」
『あぁぁあぁ……レア魔…石ぃ……魔石がぁ……』
「む~~」
「……ですよねー」
うわっ! 天井が崩れてなんか色々落ちてくる!?
「噓でしょ、《閃剣》ッ!?」
『ヤバいヤバいヤバい、《火炎魔術》フレア・ブラスト!』
「ワオォオンッ!」
僕たちは急いでスキルや魔術を使い、瓦礫を崩壊させる。
危ないよッ!
「あ! ルビーちゃん! フランちゃん! 仇は取ったわよ~♡」
「いや、生きてますが? とゆーか、天井の瓦礫で死ぬかと思ったんですけど……」
「……ん……」
「あれ……私、もしかしてやりすぎた……?」
「どう考えてもやりすぎですよ……助けてくれたのは嬉しいですけどね」
「あ! ルビーちゃんがデレたわ~♡」
「デレてないですよ!?」
『いやぁ、死ぬかと思ったな、フラン』
「ん。あれは凄かった」
口では文句を言ってるが、精神的に大分余裕ができた。
ありがとうございます、アマンダさん。
■□■
その後は、他のチーム(襲われてた)を救出してウルシに運んでもらいながら、
「ここがコアルーム……」
「あれが魔鉱石ですね」
「ほう。これほどの純度の魔鉱石ですか。凄まじいですね」
「おお! すげぇ、お宝の山じゃねーか!!」
「綺麗……」
鉱石が目の前に山ほどあり、とても綺麗だ。
こう、キラキラぁーって。パパパァーって!
……僕の語彙力が死んじゃったぁ。
「まずは魔鉱石の回収をしてしまいますよ」
「了解」
「では、皆、配ったこのアイテム袋を使ってくれ」
「ん」
『小さめの《次元収納》みたいなものか』
僕たちは配られたアイテム袋に魔鉱石を入れ始めた。
……魔鉱石、何個かパクっていいかな? 駄目?
「分かっていると思うが、これは極秘だ。言いふらせば、ギルドや国から目を付けられることになる」
「ふん……言わねーよ」
国って……怖すぎ。
言う気ないけどね、リスク大きすぎるよ。
「フランちゃんとルビーちゃんも気を付けて。ギルマスうるさいから」
「ん」
「分かってます。ギルドと国を敵に回すとか死にますって……」
はぁ……それよりも、色々と
何でトリックスター・スパイダーが二体いるんだよ……アマンダさんいなかったら死んでたかもだぞ?
「……さて、そろそろ撤収しよう!」
『後はもう、帰るだけだな』
「そうだね。アレッサに戻ったら僕、師匠のカレーを食べるんだー」
『おいおい……変なフラグ立てるなよ』
さて、帰るか。