転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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フラン&ルビー「「─────ママンダ~! またね!」」
アマンダ「……えぇ、行ってらっしゃい……!」
剣(感動シーンみたいだし、今は喋らないでおこう……)


68 …また置いて行かれました

 アレッサから飛び立った僕たちは、空に浮かんでいる城(?)について話していた。

 

「……あれ、たまに浮いてるよね」

「ん。奴隷の時はあれをルビーと見つけてた」

「うんうん、どっちが先に見つけられるかーって勝負したりしたよね。懐かしー」

『……バ〇ス!』

 

 あ、やっぱりそれ言いたくなるよね。

 

『何も起こらないか』

「僕もやったけど、その時も何も起きなかったよ」

『おお、ルビーもやったんだな。あんなものを見たら一度は叫びたくなるよな~』

「…………?」

「あ、フランには分からないか」

 

 フランもわかる話の方がいいよね……ラ〇ュタのネタはこの辺にしとくか。

 

『あれって行けないのかな』

「あー……アレッサで調べたけど、それ専用の魔道具(マジックアイテム)が無いと無理っぽいよ。ついでに値段が超高い」

『ひえー。そうだな……例えば、ウルシの《空中跳躍》とかでひたすら上ってってさ……』

「オゥン……」

「魔力切れて高い場所から落下しちゃうぞー。師匠はなんか使えそうなスキルとか無いの? 確か色々あったでしょ」

『あ、そうだ。クラゲもどきから《浮遊》を手に入れてたな。これをセットすれば……』

 

 ……《浮遊》を《鑑定》。

 

浮遊:高度限界があり、一定以上の上昇は不可能。ただし、落下速度を軽減することは可能。

 

「高度限界あるけど大丈夫そう?」

『ま、物は試しだ。やってみるさ。フラン、良いか?』

「ん、試す」

 

 師匠が《浮遊》を使うと、フランの身体が地面から浮き上がった。

 

「おー」

「本当に飛べてる……風とか重力とか、そこらへんの力かな?」

『俺にもよく分からんが……なんだか、機動力が悪いな』

 

 師匠が浮くだけでなく前後左右に動くが、こう……フワフワしてて、簡単に言うと遅い。本当に遅い。

 

「ん……格好悪い」

 

 そのまま浮いてって……ある一定の高さになると止まった。

 

『ここが限界か……あそこまで行くのは無理そうだな』

「ん……」

 

 ……うん、だろうね。

 

『ん~……あ、そうだ! 俺だけなら《念動》で魔力が続く限り上昇していけるんじゃないか? 困ったときの《念動》&魔力のゴリ押し頼みだ。ちょっと俺一人でパパっと……』

「師匠ずるい。私もいく」

「逃がさないよ? 師匠」

『Oh……まあ、そうなるか』

「そうなるんだよ」

 

 僕も行きたい!

 

『ううむ……じゃあ無茶かもしれんが試してみるか。フラン、俺に乗ってみろ』

「乗る? 師匠に?」

「あ、スケボーみたいな感じ?」

『イメージとしてはそんな感じだな』

 

 フランが師匠に乗ると、《念動》で浮き上がった。

 

「……え、これだとフラン落ちない?」

『大丈夫だ、《念動》で固定してるからな。ウルシも影に入れたし、後は《浮遊》と《念動》で頑張ってみる』

 

 おー……あれ、僕は?

 

「あの、師匠? 僕はどうすれば……?」

『……よし、フラン。行くぞ!』

「わかった」

「え? ちょ待──」

 

──ヒュオオオオ──!

 

 そんな音を響かせ、フランと師匠、ついでにウルシは空へと飛び立った。

 

 ……なんか、ゴブリン迷宮(ダンジョン)に入る時も似たようなことをされたなぁ。

 

「って、あああ──ッ! 魔力切れで墜落するのを僕が防ごうと思ってたのに、これじゃ何もできないじゃん!?」

 

 さらば、ジャンさんの育てている草。

 

 (きみたち)の活躍(フラン墜落時の衝撃吸収)は三秒くらいは忘れない。

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