転生したら転剣の世界でした 作:氷月ユキナ
アマンダ「……えぇ、行ってらっしゃい……!」
剣(感動シーンみたいだし、今は喋らないでおこう……)
アレッサから飛び立った僕たちは、空に浮かんでいる城(?)について話していた。
「……あれ、たまに浮いてるよね」
「ん。奴隷の時はあれをルビーと見つけてた」
「うんうん、どっちが先に見つけられるかーって勝負したりしたよね。懐かしー」
『……バ〇ス!』
あ、やっぱりそれ言いたくなるよね。
『何も起こらないか』
「僕もやったけど、その時も何も起きなかったよ」
『おお、ルビーもやったんだな。あんなものを見たら一度は叫びたくなるよな~』
「…………?」
「あ、フランには分からないか」
フランもわかる話の方がいいよね……ラ〇ュタのネタはこの辺にしとくか。
『あれって行けないのかな』
「あー……アレッサで調べたけど、それ専用の
『ひえー。そうだな……例えば、ウルシの《空中跳躍》とかでひたすら上ってってさ……』
「オゥン……」
「魔力切れて高い場所から落下しちゃうぞー。師匠はなんか使えそうなスキルとか無いの? 確か色々あったでしょ」
『あ、そうだ。クラゲもどきから《浮遊》を手に入れてたな。これをセットすれば……』
……《浮遊》を《鑑定》。
浮遊:高度限界があり、一定以上の上昇は不可能。ただし、落下速度を軽減することは可能。
「高度限界あるけど大丈夫そう?」
『ま、物は試しだ。やってみるさ。フラン、良いか?』
「ん、試す」
師匠が《浮遊》を使うと、フランの身体が地面から浮き上がった。
「おー」
「本当に飛べてる……風とか重力とか、そこらへんの力かな?」
『俺にもよく分からんが……なんだか、機動力が悪いな』
師匠が浮くだけでなく前後左右に動くが、こう……フワフワしてて、簡単に言うと遅い。本当に遅い。
「ん……格好悪い」
そのまま浮いてって……ある一定の高さになると止まった。
『ここが限界か……あそこまで行くのは無理そうだな』
「ん……」
……うん、だろうね。
『ん~……あ、そうだ! 俺だけなら《念動》で魔力が続く限り上昇していけるんじゃないか? 困ったときの《念動》&魔力のゴリ押し頼みだ。ちょっと俺一人でパパっと……』
「師匠ずるい。私もいく」
「逃がさないよ? 師匠」
『Oh……まあ、そうなるか』
「そうなるんだよ」
僕も行きたい!
『ううむ……じゃあ無茶かもしれんが試してみるか。フラン、俺に乗ってみろ』
「乗る? 師匠に?」
「あ、スケボーみたいな感じ?」
『イメージとしてはそんな感じだな』
フランが師匠に乗ると、《念動》で浮き上がった。
「……え、これだとフラン落ちない?」
『大丈夫だ、《念動》で固定してるからな。ウルシも影に入れたし、後は《浮遊》と《念動》で頑張ってみる』
おー……あれ、僕は?
「あの、師匠? 僕はどうすれば……?」
『……よし、フラン。行くぞ!』
「わかった」
「え? ちょ待──」
──ヒュオオオオ──!
そんな音を響かせ、フランと師匠、ついでにウルシは空へと飛び立った。
……なんか、ゴブリン
「って、あああ──ッ! 魔力切れで墜落するのを僕が防ごうと思ってたのに、これじゃ何もできないじゃん!?」
さらば、ジャンさんの育てている草。