転生したら転剣の世界でした   作:氷月ユキナ

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ステ「……主。パーティで戦うの、何だか……楽しいです!」
ジャン「……ふふ、そうであるか」
剣『なんか微笑ましい光景だな……』
ルビー(…………)


81 地下八層に到着しました

 僕達はどんどんラスボスの元まで近づいていく。

 

 そして、地下八層。

 

「……この奥が、八層の守護者の広間です」

「おお……ついに八層到着か」

 

 守護者の広間に着いた。

 

 長かったぁ……。

 

「……僕はここから別行動……です」

『え……?』

「そうなの?」

 

 あー、そうか。死霊の王(リッチ)戦の時に何か力の源みたいなの壊してたな、あの……名前何だっけ。怨霊なんとか炉……だっけ?

 

「はい。主に『密命』を頼まれたので」

「うむ、頼むぞ」

「はい!」

「……ん、それは残念。もう少し一緒に戦いたかった」

「……うん、僕も」

「それは……僕もです」

 

 うっ……ど、どうしようこの空気!

 

「……師匠さん。フランさん。そして……ルビーさん」

「ん?」

「主を……そして、『この先』をよろしく頼みます」

「えっ……?」

 

 『この先』……?

 

「それって……」

「さき……? ん、まかせて」

 

 つまり、そういうことだよな……。

 

「……うん、任せて。僕の出来る限りのことをするからさ」

「……ありがとうございます。では……」

 

 そう言い残すと、ステファンはひたひたと立ち去った。

 

 ……僕は、どうすれば。

 

『ジャン、『密命』ってなんだ?』

「憶測であるが……とある保険を掛けようと思ってな。確信に変わったら話そう」

 

 ジャンさんはステファンが去った場所から目を離し、八層の守護者の広間への扉に手を付ける。

 

「さぁ、行くぞ……!」

 

 ジャンさんの言葉に僕は考えを入れ替える。

 

 今はいい。ただ、殺すことだけを考えよう。

 

 扉が開かれ、八層の守護者が見える。

 

 

名称:古代屍鬼槍聖兵(エルダーゾンビ・グレータースピアラー)

種族:死霊・魔獣 Lv21

状態:守護者

生命:1244 魔力:950 腕力:656 敏捷:460

スキル

威嚇3、隠密2、魔力探知5、恐怖5、感知妨害5、槍技10、槍聖技1、槍術10、槍聖術1、再生6、状態異常耐性5、死霊支配4、死霊魔術7、精神異常耐性5、属性剣5、毒魔術5、魔術耐性5、闇魔術4、気力操作

ユニークスキル

無尽の守護

称号

ダンジョンの守護者、冥府の守護者

 

 

「ア……ガ……ァ……ア……ア……」

 

 ユニークスキル、《無尽の守護》……? 何コレ。

 

無尽の守護:状態異常や攻撃から味方を完全に守ることができ、その代償として一定時間行動不能に陥る。

 

 いや、本当にナニコレ。知らん、怖っ!

 

 しかもこいつ、一人で居たからこのスキル意味なくない!? 何に使う用のスキルなの!?

 

『おらぁ! 魔術先制!』

「ん!」

「はぁっ!」

 

 僕、師匠、フラン、ウルシ、ジャンさんの五人が一斉に古代屍鬼槍聖兵(エルダーゾンビ・グレータースピアラー)へ魔術を撃つ。

 

 だが、それを見た古代屍鬼槍聖兵(エルダーゾンビ・グレータースピアラー)は槍を持ち──

 

 ──ガガガガがッ!

 

 そんな、鈍い音がした。

 

『な……ッ!? こいつ、魔術をすべてぶった切りやがった……ッ!?』

 

 余裕そうな顔をする女ゾンビを僕は真正面から睨む。

 

 あの槍は……。

 

名称:魔槍・魔の刈取(アークマジェスティ)

攻撃力:570 保有魔力:540 耐久値:350

魔力伝導率:B+

スキル

魔術切断、魔力吸収

 

 わぁ……少し苦戦するかもね、これは。

 

「だったら、斬り合うだけ!」

「だね、行こうか!」

『あれは魔槍だ……さらに《槍聖術》も使うぞ!』

「マジで!?」

『マジだ! 気を付けろよ!』

「こっちだって、凄い剣と《剣聖術》!」

 

 ──ガギギギギギギギッ!

 

 僕達と古代屍鬼槍聖兵(エルダーゾンビ・グレータースピアラー)が斬り合う。

 

 一見互角……だが。

 

「ッ! フラン!」

「が……ッ!」

 

 古代屍鬼槍聖兵(エルダーゾンビ・グレータースピアラー)が、フランの隙をついてけりを入れた。

 

「がふっ……」

 

 息を吐いたフランに追撃しようと僕から離れて……僕は笑みを浮かべた。

 

「──《閃剣》ッ!」

 

 詠唱ナシの飛ぶ斬撃は見事に古代屍鬼槍聖兵(エルダーゾンビ・グレータースピアラー)の不意を突いて、身体を真っ二つに切り裂いた。

 

 魔槍は……壊れてないな。よし。

 

〈簒奪が発動します。スキルに無尽の守護が追加されます〉

 

「……ふぅ、終わり」

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