転生したら転剣の世界でした 作:氷月ユキナ
剣(名無し……って、誰だっけ?)
「あなたが『名無し』?」
「吾輩が……『名無し』……? 何の話、を……! ゥグ……ッ!?」
フランの言葉で何かが変わったように、
「消え……キエ、て……ナ……ナ、ナシ……『名無し』……の……ボク……?」
「…………」
「僕、は……元奴隷の、実験体……?」
「なるほど……君があの『日記』の主であったか」
「ウグゥゥ、ちが……違う……! 吾輩は、そんな弱者ではな、い……! 暴虐の王……! 冷酷な不死にして、残忍なる冥術師……!
ジャンさんの言葉から逃げるように、
『チッ、また《恐慌》……! 耐えろよッ!』
「あったりまえ!」
「吾輩の配下にしてやろうかと思うたが、もはや要らぬ……! 塵も残さず消滅してくれるッ!」
「く……!」
先ほどまでとは違い、
もうなりふり構わなくなったな……と心の中で呟きながら突進し、敵の大振りを避けると同時に懐に入り込んで《閃剣》を撃つ。
その《閃剣》で何体かの
名称:
種族:死霊・魔獣 Lv23
生命:4863 魔力:7467 腕力:934 敏捷:666
スキル
詠唱短縮10、風魔術7、鑑定妨害5、恐慌8、恐怖7、再生10、時空魔術7、呪言6、瞬間再生4、死霊支配10、死霊魔術10、精神異常耐性9、生命感知6、生命吸収7、大海魔術3、体術7、大地魔術3、土魔術10、読心4、毒魔術8、火魔術6、魔力感知7、魔力吸収7、水魔術10、冥府魔術8、闇魔術5、詠唱破棄、状態異常無効、死霊強化、封印無効、魔力操作
ユニークスキル
怨念吸収、怨念変換、鑑定偽装
エクストラスキル
不浄の理8
称号
大罪人、
装備
恨みのローブ
「ねぇ師匠ステータスおかしいよぉ!?」
『ほんとにな!? 弱体化してこれとか……絶対に気を抜くなよ!』
「気を抜いたら死ぬからねッ!」
「くかかか! あえて見せた我が手の内よ……! 絶望し、心砕けよッ!」
《冥府魔術》ヘル・ブラストが放たれる。
だがそれは、威力の密度もステファンが使っていたものとはまるで別者であり──
『当たったら致命傷だぞ!』
「うん!」
跳躍して避けようと思い上を向いたら……《毒魔術》ヴェノム・バレットの雨があり──
「うわっ!?」
慌てて跳ぶのをやめて下がろうとしたら、《大地魔術》グラビティ・プレッシャーによって重力の負荷が体にかかり──
「あーっ、もう! 次から次へと──危ねぇ!?」
『クソ、早すぎる! 《詠唱破棄》か!
「クソゲーだね!」
「……クソゲーって何?」
「フランこんな状況で興味持たなくていいから! これ終わったら教えてあげるから!」
「ん、約束」
こんな時までマイペースだなフランは!?
「疾く我が元へ来たれ、我が僕……出でよ! 『死霊喰らい』ステファンッ!」
ん!? あの光はまさか……!
「──主! フランさんにルビーさん!
「おぉ!」
「ありがとうステファン!」
『心強いぜ!』
ここにきて新たな仲間……テンション上がるね!
原作知識で知ってただろお前というツッコミはキャンセルさせていただきます。
「何……ッ! 貴様……我が配下『死霊喰らい』……!? くっ、死霊術師め……どのような手管を……」
「
「吾輩を裏切るというのか、貴様……!」
「……いえ」
ステファンは手を胸に当てて、
「お忘れのようですが……僕はいまだ、『名無し』の貴方に忠実なつもりです」
「ッ!? グゥッ……おのれ……また『名無し』かッ!」
「……今の《鑑定》で、攻撃が当たらない理由が分かったのである。やつの持つ《次元魔術》ディメンション・シフトという術だ!」
「ほっ……と、《次元魔術》ですか?」
「ああ……我たちに気づかせずに、瞬間に発動を連発してたというわけだ」
『でもこの部屋って 転移が施されてるのになかったか?』
「エクストラスキル《封印無効》によって、やつのみ利用可能な一方的な状況が作り上げているのだ……実に恐ろしい敵であるよ」
『……なぁ、きついと思うが《冥王の祝福》もう一度行けるか?』
「師匠?」
「……わかった。君たちにかけよう」
何が何だか分からないうちに、何かの作戦の決行が決定したらしい。
え、僕何も聞いてないんですが?
「では、ゆくぞ……!」
だから、作戦の内容を教えろぉ! 社会人で重要なのは報告・連絡・相談だぞ! 僕は社会人なったことないけどね!
……え、マジでこのままいくの?