転生したら転剣の世界でした 作:氷月ユキナ
ルビー「いや、作戦の内容くらい教えて!?」
「……怨嵯と恩讐、に……囚われし……」
「貴様……またその魔杖か! 生命を削っているようだが、吾輩には効かぬわ……!」
「……救われぬ、魂に……」
ジャンの詠唱中も、僕たちは大量召喚された
……ようやく、この苦行が終わるのか。
『フラン、ルビー!』
「何? 作戦聞かせてくれるの?」
『ジャンの術に合わせて、ルビーは後退して隙を見つけてくれ、フランは近接距離に入ってくれ!』
「ん、任せて」
「だからっ、説明しろやぁ!」
僕は叫んだ。だって何も教えられてないし! 原作じゃ何してたのかよく覚えてないし!?
「クカッ……舐めるでないぞ。怨念炉が破壊されたとて、あと十数度……死霊の軍団を召喚する魔力位はあるわ……! 我が下僕ども! あの術式で昇天する前に、全魔力を放出せよ!」
「カカッ……」
「ゥ……オォ……」
って、いきなり
《剣技》
「……安らかなる、眠りを……ッ! 冥王よ、祝福あれ……ッッ!」
「くかかァ! 貴様らの攻撃は、何一つ効か……」
その時、
目の前に、黒猫族の少女がいることに。
「ぬ……」
そして、その少女……フランは、にやりと笑った。
『《スキルテイカ―》』
師匠は、
「……!? くあァァああああァあぁッッ!?」
転移が出来ない
「何……が……!?」
「あー、なるほどね。隙ってこういう事か」
その無防備な
「《閃剣》」
「おォォォッ、ォオォォオ……!」
僕の斬撃が当たった
「ぐぁぁぁぁひ、光が侵食してくる……体が、崩れ……浄化……アァ……浄化さ、れる……!?」
《冥王の祝福》の光が部屋中を照らすその光景は、まるで幻想的な風景のようで美しかった。
「消える……復讐も……果たせ、ず……消え、るの、か……吾、輩…………『僕』……は……」
「……お前は……『君』は……ッ!」
やめろ。やめてくれ。
僕は君を倒さなきゃいけないんだ。だって、それ以外に方法なんてなかったんだから。
……でも。
フランは、僕とは違って、
「行こ! 一緒に冒険行こう!
「……!?」
「わたしも、ルビーも『名無し』だった……でも、師匠に助けてもらった。だからきっと、あなたも助かっていい! だから……!」
『お、おいフラン……何を──』
そうして、《冥王の祝福》の光が消えた。
そこには──
「グ……」
上半身だけの
『おいおいマジか。耐えやがったぞ!? どーすんだ、これ……!』
「
「……んと」
「吾輩を愚弄するな、冒険者……! 吾は『混沌』に選ばれし孤高の王……不死なる
──ズゴゴゴ……!
「……
「くかか……分かるか? 怨念炉が壊れたことにより、
「皆さん、急いで離れて! あと、《魔力障壁》を!」
そうして、この迷宮は数多の怨念に包まれた。
次回がルビーのターニングポイントです。