・兵士に囲まれたのであっさり捕まったが、返り討ちにした
・勘当されてしまったため、ススルスとの契約名義を変えた
この日、クオーラ王国の王都は一つの噂で持ち切りだった。
王城から二人の痴女が堂々とした姿勢で出ていったというものだ。
しかも何故か取り締まるはずの警備兵が姿を見せなかったという。
平民の男たちは眼福だと鼻の下を伸ばし、女たちは眉を顰めてため息をついた。
道を阻むものは何故かなく、そのまま王都から出ていったという。
そもそも一週間前からきな臭かったのだ。
仮にも王太子の婚約者が言いがかりのような罪を一方的に告げられて申開きもなく貴族として致命的な罰を与えられるなど前代未聞である。
もっとも妨害されないよう、王が他国へと協議に出かけている隙を狙ったのもあるのだろうが……。
そんなこんなで王都の冒険者ギルド*1が調査した結果、二人は王都から少し離れた森にある洞窟に向かったらしい。
洞窟の中には魔物が多数生息しており、ダンジョンではないかと更に調査を検討しているところだ。
とくに何事もなくススルスの目的地に着いてしまった。
靴を見つけた段階で探索が面倒になりそのまま街中を通ってしまったので、何かしらの妨害があるかと思ったが……
【サキュバス・ススルス】
「まあいいんじゃない?外で愉しむのも面白いけど、今日は早く帰りたい気分だったしー」
【シルヴィ】
「それで、わたしは何をすればいいの?」
「今まで一方的に助けられたわけだけど見返りに何かしなきゃいけないのよね?」
【サキュバス・ススルス】
「んー……あたしが助けたのは気まぐれだしねー」
「強くなりたいなら精液たくさん集めればいいし、王子サマが憎いなら乗りかかった船ってことで助けてあげるけどどうするー?」
あんな目に遭わされたのにそこまで王太子殿下には恨みはない。
元々この婚約も王から一方的に命じられたもので、王太子殿下に対しての愛もなく、厳しい王妃教育を受けさせられたという思いしかないのだ。
【サキュバス・ススルス】
「ん?じゃあアニータとか言うのって王妃教育とかいうの必要なんじゃない?」
【シルヴィ】
「そうね。わたしは5年かけて詰め込まれたのだけど、今からやって間に合うとは思えないわ」
【サキュバス・ススルス】
「草。そういえばこの一週間ずーっと王子と励んでたけど、王妃教育なんていつやってたんだろうねー」
なんでいきなり草の話されたのかは分からないが、そういうことならあの国はもう駄目だろう。
第二王子や第三王子に王位が渡るなら別なのだろうが……。
まあ私は私で強くなるために頑張ろう。
集める精液は人間のだけでなく、魔物やサキュバスのでもいいらしいのだから。
デムテとかいう場所に行くことも勧められたが、少なくともクオーラ王国の件が落ち着くまではここに居たい、そう思ったのだ。
一区切り着いたのでここで
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
ジャンルは冒険・バトルで大丈夫ですか?
-
冒険・バトルで大丈夫
-
どう見てもコメディ
-
恋愛
-
ホラー