99社落ちた俺が酔った勢いで妹の部屋に乱入した結果、自分以外全員美少女なvtuber事務所に所属する事になった件〜頭のおかしい奴らを添えて〜   作:なべたべたい

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2話 初配信

何故だかよく知らないが、昨日の一件がバズった事により、小雪の元へ俺とコラボしてほしいとの打診が大量に来て、俺たちはそれに応える事にした。

 

そして今俺は小雪の指示に従いながら、配信の準備を進めている。

 

「なぁ小雪、マイクってのはこれを使えばいいのか?」

「はい、それで大丈夫ですよ。それとこれからは私の事は小雪ではなく、リリィとお呼びください」

「わかった。」

「それでは、配信を始めますね」

 

こうして、俺の初の配信が始まったわけだが、画面の端に映っているコメント欄が、爆速で下から上へと流れる勢いに少し驚いた。正直このコメントを読むには、どれだけの動体視力が必要なんだと思っていると、その横で小雪改めてリリィは、今日はいつもより人が多いですね。と言いながらも、コメントを見ながらリスナーと話し合っていた。

 

なるほどうちの妹は、動体視力がバカほどいいらしい。

 

そんなしょうもない事を考えていると、オープンニングトークが終わったのか、リリィがそろそろだと合図を送ってくれた。

 

「それでは、今日は特別なゲストをお呼びしております。お兄様どうぞ」

「ああ、リリィの兄をやっているものだよろしく」

 

その一言を発すると、コメント欄はよろしくの一文字で埋め尽くされた。

それを見て、何か満たされた様な感じをしながらも、リリィに事前に用意してもらった台本通りに言葉を発した。

 

「ところでリリィよ、今日はどの様な用で俺をここに呼んだんだ?」

「実は昨晩の私とお兄様の会話が聞こえて居た様で、リスナーの皆様がお兄様の事を知りたいとおっしゃられたので、少し自慢してみたいと思いまして」

「なるほど自慢か……」

 

おい、リリィ何故いきなり台本と違う事を言い出すんだ。

 

「という事で、事前にお兄様への質問をリスナーの皆様から集めましたので、お兄様にはそれにお答えしていただきたいのですがよろしいですか?」

「ああ、俺に答えれる範囲のものは答えよう」

 

「それでは一つ目の質問です。お兄様はリリィちゃんのことをどう思って居ますか?」

「……ん?んーどう思っているか、か」

 

あれ?こんな質問あったか?

 

「まぁ、普通に可愛い妹だと思っているぞ」

「んふ♡それは嬉しいですね。」

「いや、多分世の中の兄は皆妹のことを可愛いと思ってると思うぞ」

 

それに対してコメント欄は、『そんな事は……』や『リリィちゃんみたいな子なら可愛い』などの、そこまで賛成している様子ではなかった。

 

「それでは次の質問です。お兄様はリリィちゃんとは血がつながって居ない様ですが、リリィちゃんを妹ではなく女性として見た事はありますか?」

 

またしても、台本には無い質問だ。

 

「おい、リリィよ。ここのリスナー達は俺たちが義理の兄妹だって事も知ってるのか?」

「はい」

「そうか、リリィネットってのは誰が見ているか分からないんだから、あまり個人情報は載せない方がいいとは思うぞ」

「はい、気をつけます。それで答えは?」

 

何故かリリィは、真剣な表情でこちらを向きながら聞いてきた。

 

「いや、普通に無いよ。」

「そうですか……」

 

少し落ち込んだ声色でリリィはそう返した。

 

その際、俺が見ていなかったコメント欄では、リリィからの初出しである、義理の兄妹発言で盛り上がっていた。

 

「それじゃあ次の質問です。お兄様は何か得意な事はありますか?」

 

おっ!ここでようやく台本通りの質問が来た。

 

「俺の得意な事?それは全てだな。俺は完璧な人間だから全てにおいて優れている」

「流石はお兄様です!」

 

先程までは何故かむくれていたリリィも、元気を取り戻したのかいつもの様に俺を褒める。

 

そして、その発言を聞いたリスナー達も、疑うものも少しはいたが、基本スペックが良いリリィの兄という事もあって、阿久津の言った発言を信じ込み、コメント欄では『すげぇ』や『リリィちゃんの兄で、さらには何でもできる完璧超人とかズルすぎる』などの、こちらを讃えるコメントと、その才能と境遇を羨む声があった。

 

その後も、色々な質問に答えていき、大盛況のまま配信を終了した。

 

配信が終わった後に確認した事だが、この配信の最高同説者数は10万人を超えていた事を知り、阿久津は驚きながらも、やはり自分は何をしても成功するのだという確信を持った。

 

そして翌日には、1時間もあるアーカイブは100万再生を突破した。

 

そして俺の元へと一本の連絡が来た。




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