覇気使いのハンター   作:狼ルプス

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他の試合内容は原作と同じです。


ハンター試験終盤

リュウマとヒソカの試合が終わり、無事合格したリュウマだが、試験はまだ続いている。

 

第四試合はハンゾー対ポックル。

 

しかし、実力の差がありすぎてハンゾーが一瞬でポックルをうつ伏せに押し倒し、ゴン同様左腕を捻り掴む。

 

「……悪いがあんたにゃ遠慮しねーぜ?」

 

「っ!?……ま、まいった」

 

「(まっ、当たり前の結果か…)」

 

「普通ならこうなるわよね…流石に私も言うよりあれは…」

 

ポックルはあっという間に降参してハンゾーが勝利し、ハンター試験を合格。

 

 

第五試合はクラピカ対ヒソカ。

 

ヒソカはクラピカとの戦いを楽しみ、しばらく戦った後にクラピカに耳元で囁き、一瞬瞳の色が緋くなり、ヒソカはまた負けを宣言、この試合でクラピカもハンター試験を合格したが、何処か複雑な気持ちも含まれていた。

 

レオリオはその様子を心配してクラピカに「ヒソカに何を言われた?」と訊ねるが、答えてはくれずレオリオは雰囲気をみて追求することはなかった。

 

 

第六試合はキルア対ポックル。

 

しかし、開始合図を言う間もなくキルアが負けを宣言し、ポックルは戸惑うものの、ハンター試験を合格

 

 次のヒソカ対ボドロは、ヒソカはつまらなさそうに一方的にボドロを打ちのめしていき、ボドロはボロボロになり仰向けに倒れるも降参はしなかったが、再び何かヒソカが耳元で呟くと、目を大きく見開いて降参した。

 

「……クラピカもそうだったが、あいつに一体何を言ったんだ?」

 

「ん?弱すぎて殺す価値もない♠ って♥」

 

「……そうかい、と言うかなぜ俺の隣にくる?」

 

「ん?ただの気紛れさ♣︎君との観戦も悪く無いと思ってね♥」

 

「あっそ…(絶対気紛れじゃないだろこの変態が…視線が気持ち悪い)」

 

 明らかに嘘だと分かったが、自分を見る目も嫌な感じでそこをツッコむ気にはならなかったリュウマだった。

 

 

そして、キルア対ギタラクルの試合となった。

 

「始め!」

 

 キルアが僅かに脚を広げて構える。すると、

 

「久しぶりだね、キル」

 

「!?」

 

 ギタラクルはそう言って、顔に刺している針を抜いていく。全ての針が抜かれて、顔が歪んで髪が伸び始める。

 

 

「(成る程、変装の為に針で顔を変えていたわけか。おそらくあの針に念が込められて操作しているところを見ると…奴は操作系の能力者か)」

 

 

リュウマはギタラクルのオーラを正確に分析するが、キルアは目を見開いて固まる。

 

「あ……兄……貴……!」

 

「や」

 

素顔を露わにしたギタラクルは気軽に声を掛ける。対してキルアは冷や汗が噴き出して、思わず右脚が一歩後ろに下がる。

 

 

「嘘⁉︎」

 

「キルアの兄貴……!?」

 

「へぇ…」

 

リュウマも内心驚いており、ポンズとレオリオは予想外の展開に驚く。

 

「母さんとミルキを刺したんだって?」

 

「まぁね」

 

「母さん、泣いてたよ」

 

「そりゃそうだろうな。息子にひでぇ目に遭わされちゃよ」

 

「感激してたよ。あの子が立派に成長してて嬉しいってさ」

 

「はぁ!?」

 

「………」

 

「(キルアが家出する気持ちがわかった気がする…)」

 

レオリオは驚きの声を出し、ポンズはあまりにイカれた発言に何もいえず引いており、リュウマはキルアに同情する。

 

「でも、やっぱりまだ外に出すのは心配だからって。それとなく様子を見に行くように頼まれてたんだけど。奇遇だね。まさかキルがハンターになりたいなんてね。俺も仕事の関係上資格を取りたくてさ」

 

「……別にハンターになりたかったわけじゃないよ。ただ、なんとなく受けてみただけさ」

 

「……そうか。なら、心おきなく忠告できる。お前はハンターに向かないよ。お前の天職は殺し屋なんだから」

 

 断言するギタラクルの言葉に、キルアは更に汗を流しながらもギタラクルを睨み返す。

 

「お前は熱を持たない闇人形だ。何も望まず、何も欲しがらない。陰を糧に動くお前が唯一歓びを抱くのは、人の死に触れたときだけ。お前は俺と親父にそう造られた。そんなお前が何を求めてハンターになると?」

 

「(………あいつ、だが…それほどの才能がキルアにはある証拠。しかし、ここまで関わってわかったが、俺からしたらキルアは殺しには向いてないように見える)」

 

「確かに……ハンターにはなりたいと思ってるわけじゃない。だけど、俺にだって欲しいものくらいある」

 

「ないね」

 

「ある! 今、望んでることだってある!」

 

「ふ~ん。言ってごらん。何が望みか」

 

「っ!」

 

ギタラクルの問いかけにキルアは僅かに躊躇する。

 

「どうした? やっぱりないんだろ?」

 

「違う!……ゴンと……友達になりたい」

 

キルアは俯きながら言う。

 

「もう人殺しなんてうんざりだ。普通にゴンと友達になって、普通に遊びたい」

 

「無理だね。お前に友達なんて出来っこないよ。お前は人という者を殺せるか殺せないかでしか判断できない。そう教え込まれたからね。今のお前にはゴンが眩しすぎて、測り切れないでいるだけだ。友達になりたいわけじゃない」

 

「違う……」

 

「彼の傍にいれば、いずれお前は彼を殺したくなるよ。殺せるか殺せないか試したくなる。何故ならお前は根っからの人殺しだから」

 

そこに我慢できなくなったレオリオが一歩前に出る何故かポンズまでも前に出てくる。

 

「キルア!! お前の兄貴かなんかか知らねぇが言わせてもらうぜ! そいつは馬鹿野郎でクソ野郎だ、聞く耳持つな!!」

 

「そうよキルア!!それにゴンと友達になりたい? 何ふざけた事言ってるよのよ!!もうとっくにゴンと友達同士じゃない!!」

 

「……!!」

 

「そうだぜ!!ゴンはとっくにそう思ってるはずだぜ!!」

 

「きっと聞かれたら即答するわよ『友達だ』って!」

 

 

「え? そうなの?」

 

「「あったりめぇだろうが!/当たり前じゃない!!」」

 

 

レオリオとポンズの言葉にギタラクルが反応を示す。

 

「そうか……。まいったな。ゴンはもうそのつもりなのか」

 

 顎に手を当てたイルミは数秒考えて、

 

「よし、ゴンを殺そう」

 

「「「「!!」」」」

 

「は?」

 

キルア、レオリオ、クラピカ、ポンズが目を見開き、リュウマはギタラクルの発言に声を出す。

 

「殺し屋に友達なんていらない。邪魔なだけだから」

 

 そう言うとギタラクルは扉へと向かい始める。

 

「彼はどこにいるの?」

 

「ちょ。待ってください、まだ試験は――あ」

 

 止めようとした試験官の頭にギタラクルは針を突き刺す。試験官の顔が歪に変形し始めて、苦し気に呻く。

 

「どこ?」

 

「ト、トなりノ控え室ニ……」

 

「どうも」

 

 無理矢理針を刺した試験官からゴンの居場所を聞き出したギタラクルは、扉に向かって歩き始める。

 

レオリオ、クラピカ、ハンゾー、リュウマが扉の前に立つ。

 

「参ったなぁ…仕事の関係上、資格が必要なんだけどなぁ…ここで彼らを殺しちゃったら、俺が落ちて、自動的にキルが合格になっちゃうし」

 

ギタラクルはまた考える素振りを見せる

 

「そうだ!まず合格してから、ゴンを殺そう!それなら、仮にここにいる全員を殺しても、俺の合格は取り消される事はないよっ⁉︎」

 

ネテロに確認を取ろうとすると突如とギタラクルは距離を取る。ギタラクルの視線の先にはとてつもない殺気と威圧を放ち、秋水に手を添えているリュウマの姿だった。

 

「お前、さっきから何ふざけた事言ってやがる?」

 

「…何が?別にふざけてはいないけど?(これ、かなりヤバいね。ヒソカが気に入るだけの事はあるけど…これは念?いや、違う。念とは違う何かだ)」

 

実際この会場にいる人は何人か気絶しており、ネテロは目を見開き驚いている様子だ。ヒソカはその様子に何とも言えない笑みを浮かべていた。

 

「(ああ、いいねぇリュウマ♣︎それだよ…それを見て感じるだけでも興奮しちゃうじゃないかぁ♥)」

 

 

「(あやつまさか、レイリーと同じ【覇王色】を、何という凄まじい覇気じゃ…)」

 

ヒソカと戦い、意識の無いボドロは除き、サトツ、メンチ、ブハラは何とか意識を保っている状態で、スーツを着ている試験官とポックルに至っては気絶し、リュウマの隣にいるハンゾー、クラピカ、レオリオはなんとか耐えているが時間の問題だが、ポンズも震えており、いつ気絶してもおかしくない状態だか、根性で耐えていた。

 

 

「それで、邪魔するなら君も容赦しないけど?」

 

ギタラクルは針を構えオーラを出し威圧し、ハンゾー達も何かを感じ警戒するが…リュウマは

 

 

「そうかい、俺はな…唾をかけられようが…食い物と飲み物をぶち撒けられようが…理由がない限りは売られようが喧嘩は売らない…ははっと笑って流してやる。だがな、どんな理由があろうと…俺は大事な友達と仲間を傷つけるは奴は許すつもりはない。それがキルアの身内でもあってもだ」

 

「何?お前もキルアと友達なわけ?」

 

「ああ、短い付き合いだが、大切な仲間で友達だ。それでもお前がこのままゴンを殺すつもりって言うんなら……死ぬ気で来いよ。全身全霊をかけてお前を潰す」

 

リュウマは秋水を抜刀し、ギタラクルに向け構える。それを見てギタラクルはため息を吐きオーラを消し、針を降ろす。

 

 

「……分かった。ここでゴンを殺すのはやめるよ」

 

ギタラクルの言葉にリュウマは覇気を抑え秋水を納刀し、レオリオとクラピカ達はふぅ~と息を吐くと、ようやく緊迫した空気から解放され尻餅をつき、ネテロとヒソカ除き、ハンゾーや意識を保った試験官は膝をつきながら冷や汗をかき息を吐く。

 

「だけどキル。お前には一度家に戻ってもらうよ?それが呑めないのならゴンは殺す」

 

「……分かった。だから……ゴンは殺さないでくれ」

 

「もちろん、取引は守るさ。本当にゴンといたいなら、親父を説得するんだね。後は言わなくてもわかるよね?」

 

「……わかった」

 

キルアは条件をのみ、頷く。

 

「爺さん、俺……この試験降りるわ…」

 

「…よいのか?そうするとお主以外の者が合格になるが」

 

「ああ…」

 

そう言ってキルアは扉に向かって歩き出す。

 

 

「……リュウマ、ありがとな」

 

 

すれ違い様にリュウマにだけ聞こえるように礼をいい。レオリオやクラピカ、何とか動けるようになり、駆け寄ったポンズも声を掛けようとするが、今のキルアにどう声をかければわからず、そのままキルアは扉の向こうに消えた。

 

 

そして、ハンター試験はキルアの試験放棄により、最終試験は終了。今季のハンター試験は後味の悪い中、終わりを迎えたのだった。

ポンズの念の系統について、情報がないのでこの三つの中にします

  • 具現化系
  • 操作系
  • 特質系
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