覇気使いのハンター   作:狼ルプス

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大変長らくお待たせしました!
ハンター×ハンター は久しぶりの投稿です!


旅立ち

ゴン達がゼブロの所で修行をして数週間、一同は試しの門の入り口側の前に立っており準備運動をしていた。

 

 

「今日はベストを脱いで試しの門に挑戦してみましょうか」

 

「お、まじか!ありがてぇ!」

 

レオリオ達はベストを脱ぎ久しぶりの重り無しの動きに開放感を覚える。

 

「おおっ!こりぁスゲェ!!」

 

「何だが重力から解放された気分だわ!」

 

「うむ、私から先にやらせてもらおう」

 

最初にクラピカから挑戦し、試しの門の前に立ち手をつける。

 

「はっ!」

 

数秒するとゆっくりだが扉が開いていく、初めの方は2人がかりでもビクともしなかった扉はクラピカ1人の手により見事開いた。

 

「はぁ、はぁ……や、やったぞ」

 

クラピカが息を切らしながら戻ってくる。

 

「すごいよ!クラピカ!本当に開けちゃった!」

 

「これも、ゼブロさんのおかげだな」

 

「よし、次は私の番ね」

 

ポンズは門の前に立ち体の調子を確かめたのち門に手をついて息を整え

 

「ふっ!」

 

数秒の間開かなかったが、5秒すると扉が動き始めた。

 

「あ、開いた!やった!!」

 

ポンズ、思わずガッツポーズし、扉から手を離しその場からすぐに離れ扉は閉まる。

 

「おお!やったじゃねえかポンズ!」

 

「お疲れ様ポンズ」

 

「ありがとう、ふぅ…次はレオリオの番よ!」

 

「ああ!よーし、やってやるぜえ!」

 

そういいながらレオリオは気合いを入れ上半身裸になり、門の前に立つ

 

「すぅ……おりゃあ!」

 

レオリオが力をこめる。すると試しの門は第二の門まで一緒に開き始める。

 

「嘘ぉ⁉︎」

 

「これは…」

 

「へぇ…やるじゃんレオリオ」

 

これにはリュウマも関心の声を出してレオリオを称賛する。

 

「どうだあ!」

 

クラピカ、ゴンはレオリオのもとに駆け寄る

 

「おお!第二の門まで開いてるよ!!すごいじゃん!!」

 

「まあ、俺が本気を出せばざっとこんなもんよ」

 

レオリオは決め顔でそう言った

 

「よーし!俺も!」

 

そういってゴンは腕の包帯を後ろに投げると門に手を付ける

 

「ゴン??!」

 

「何をしているんだ!」

 

「そうだぜ!お前の腕は!」

 

「もう治った!」

 

「ほんとかよ……」

 

「まぁ…いいんじゃないかな?本人も大丈夫って言うんなら(念能力は会得してないが、回復は元々早い体質なのか?)」

 

 

「うん!見てて!」

 

そういいながらゴンの顔は真剣になりもんに両手を添える。

 

「せーのっ!」

 

ゴンが掛け声と同時に門を押していき、試しの門は音をたてながら開いた。

 

「ゴン!やったじゃない!」

 

「心配させんじゃねーよ!このばか!」

 

「そうだぞ、本当に完治しているのだな」

 

「うん!これでキルアに会いに行けるね!」

 

 

 

そして試しの門をクリアした俺達さゼブロさんにお礼を言うと、もう一度試しの門を開け敷地内に入る

 

「道なりに進むといい、お恥ずかしい話20年勤めているが、お屋敷の場所は知らないんだよ……役に立てなくてすまないね」

 

「いや、問題ない。後は自分達の足でどうにかするさ」

 

「ゼブロさん!本当にお世話になりました」

 

ゴンがそういって深く頭を下げる。俺、クラピカ、レオリオ、ポンズもそれに続くそうして俺達はゾルディック家の屋敷を目指して歩き始めた。

 

 

 

しばらくすると、木々が生い茂った道が見えはじめたがその前に立ち塞がるは古くなって少しボロボロな石壁と仕切り。そして1人の少女だった。

 

 

 

 

 

 

「出て行きなさい」

 

 

少女は無表情のままリュウマ達へ言葉を投げかけた。

 

 

「あなた達がいる所は私有地よ。断りなく立ち入ることはまかり通らないの」

 

「ちゃんと電話したよ。試しの門なら通ってきたし」

 

そして、その言葉を拾ったゴンは意見するもまだ少女は通そうとする様子はない。

 

 

「執事室が入庭を許したわけではないでしょ?」

 

「じゃ、どうしたら許可がもらえるの?友達だって言っても繋いでくれないのにさ」

 

「さあ?許可した前例がないから」

 

「じゃ、結局無断で入るしかないじゃん」

 

「それもそうね。とにかく大目に見るのはそこまでよ。ここを一歩でも超えたら実力行使で排除します」

 

 

そう言って執事は手の持っていた杖で地面に線を描いた。ここから先は通さないという意を込めて。

 

「成る程…実力行使なら「リュウマ」…ゴン?」

 

 

リュウマが指の骨を鳴らし臨戦態勢に入った所ゴンが掌を向け進もうとする足を止めさせた。まずは様子を見ろということか。

 

しかしゴンがその線を踏んだその時執事の杖により思い切り頭を殴り付けられたゴンは大きく吹っ飛び少し離れたところに居たリュウマ達の所に届く距離まで来た。

 

 

「「「ゴン!」」」

 

「(成る程…あの執事は念が使えるのか。あの『周』、相当加減はしてるが中々のものだな)」

 

こちらに向けられた敵意に反応し私とクラピカ、レオリオが戦闘態勢に入った。

 

 

「レオリオ、クラピカ、手を出しちゃダメだよ。オレに任せて」

 

 

「ゴン…」

 

「お前何言って…」

 

「2人ともやめておけ…お前らが束にかかってもあの執事には勝てねぇよ。ゴン、本当にお前に任せてもいいんだな?俺がやれば確実にここを通れるが」

 

 

 

「いや、それじゃあダメな気がするんだ。だがら…」

 

「……わかった。ここは任せるぞ」

 

「ちょっとリュウマ⁉︎なんで止めないのよ!それにあなたが相手をすれば無力化はできるはずでしょ!」

 

「あの目はもう何言っても無駄だ。何言っても絶対に曲げない…そんな目だった」

 

「けど…」

 

「やばいと思ったら止めに入る。だから今はゴンを信じよう」

 

 

リュウマ達は見守る決意をし、その場から動かずゴンを見守る。

 

 

 

「った〜オレ達は君と争う気は全然ないんだ。キルアに会いたいだけだから」

 

 

その言葉は、紛れもない真実であり執事も一瞬表情を緩めたが、それも束の間再び無表情へと戻り杖を持ち替える。

 

 

「理由が何であれ関係ないの。私は雇い主の命令に従うだけよ」

 

 

その言葉を聞いてもなおゴンは引き返すことなくゴンは前へと進んだ。しかし、先程同様に執事により殴られ、再び立ち上がり、それを何度も繰り返している。

 

そして数時間後には日は暮れておりゴンの顔は血と腫れ傷だらけで痛々し姿となり、それでも引き下がらない様子に執事さんは段々焦りを感じていた。

 

彼女は殴ることに躊躇し始めていた。

 

 

「もう…やめてよ…」

 

 

「……」

 

「もう来ないで!」

 

 

線を踏んだゴンをもう一度殴りつけ、執事は戸惑いながらリュウマ達に視線を向けた。

 

 

「いい加減にして!無駄なの!わかるでしょ!あんた達も止めてよ!仲間なん…」

 

 

「「「「………」」」」

 

仲間だから、仲間だからキルアの元へ会いに行きたい。今までゴンが殴られ続けるだけだったのも、ただそれだけの理由なんだ。

 

 

「なんでかな。友達に会いにきただけなのに。キルアに会いたいだけなのに、なんで……こんなことしなきゃいけないんだ!」

 

 

ゴンは隣にある石壁を殴りその壁は砕けた。唖然としている執事はゴンが線を踏んでいることに気がついていなかった。

 

 

「もう足…入ってるよ。殴らないの?」

 

「あ…」

 

 

しかし、執事の手は震えており額から冷や汗も流している。

 

「(ゴンの勝ちだな…)」

 

リュウマは執事が既に戦意損失している事を察し、心の中で静かにゴンの勝利を宣言した。

 

 

 

「君はどんなに隠そうとしたってちゃんと心がある。キルアの名前を出したとき、一瞬だけど目が優しくなった」

 

 

ゴンの言葉に執事は瞳から涙を流しながらこちらを見つめた。

 

 

「お願い…キルア様を、助けてあ」

 

バァン!!

 

 

しかし、その瞬間銃声音と共にリュウマは執事の横に立ち、腕を交差させ弾丸を防ぐ

 

「そこにいるのはわかってる…出てこい」

 

 

「全く。使用人が何を言ってるのかしら」

 

声のする方へ視線を向けると、そこには着物を着た中性的な子どもとその隣に声の主、洋風なドレスを身にまとった女性がいた。しかし女性は目元に機械式のスコープを付けており顔は包帯で包まれている。

 

 

「まるで私たちがキルをいじめてるみたいに。ただのクソ見習のくせして失礼な」

 

「おい、平気か?」

 

「え、ええ。なんで私を庇ったの?」

 

「さぁな…嫌な気配は元々あったからな、体が勝手に動いただけだ」

 

 

リュウマは女執事の安否を確認し女性に視線をむける。女性は口元しか見えないが微笑みを浮かべた。

 

 

「あなたがゴンね。イルミから話は聞いてます。3週間前からあなた方が庭内に来ていることもキルに言ってありますよ。キルからのメッセージをそのまま伝えましょう」

 

 

来てくれてありがとう。すげーうれしいよ

 

でも、今は会えない

 

ごめんな

 

 

 

「紹介が遅れましたね。私、キルアの母です。この子はカルト」

 

 

女性はキルアの母でカルトと言われたかはキルアの兄妹のようだ。

 

ゴンはキルアの母を見て何故会えないのか問いかけた。

 

 

「独房にいるからです。キルは私を刺し、兄を刺し、家を飛び出しました。しかし反省し自ら戻ってきました。今は自分の意思で独房に入ってます。ですからキルアがいつそこから出てくるかは…」

 

 

すると、キルアの母から機械音が聞こえてきた。

 

 

「まぁ、お義父様ったらなんでジャマするの!?だめよ!まだ、つないでおかなくちゃ。全く、もう。なんてこと」

 

 

1人で慌てている様子を少し不審に思いながらも、キルアの母はくるりと振り返りスカートの裾を摘んだ。

 

 

「私、急用ができました。では…これで、また遊びにいらしてね」

 

「待って下さい。オレ達、あと10日くらいこの街にいます。キルアにそう伝えて下さい」

 

「わかりました。言っておきましょう。それでは…」

 

 

そのまま彼女は走り去っていき、ついて行かずその場に残ったカルトはこちらを見ていた。

 

 

「カルトちゃん何してるの。早くいらっしゃい」

 

「はい。お母様」

 

 

そして、木々の生い茂った道を走り去る後ろ姿をリュウマ達は何も言わずに見つめていた。

 

「行った、みたいね…」

 

「ああ。言っちゃなんだが薄気味悪い連中だな。キルアが自分からってのもウソくせぇ。ゴン、このまま戻るのはしゃくだぜ。ムリにでもついていかねーか?」

 

「うん…でも、そうするときっと彼女が責任をとらされるような気がするから」

 

 

そう言ってゴンは執事の方を向いた。

 

「私が執事室まで案内するわ。そこなら屋敷に、直接つながる電話があるから。ゼノ様がお出になられれば、あるいは…」

 

「ありがとう。えーと、名前は」

 

「カナリア。執事見習いよ」

 

 

執事のカナリアはゆっくりと立ち上がりリュウマ達を執事室まで案内する。

 

カナリアの案内で道を進んでいると、黒い執事服を着た男性が5人ほど立っておりお辞儀をした。その後は執事室に入れてもらいゴンの怪我を手当してもらった。

 

 

 

 

 

 

「先程は大変、失礼いたしました」

 

 

目の前にいる眼鏡をかけた執事さんは数日前ゴンと電話していた相手は、その執事はゴトーと名乗った。

 

 

「奥様から連絡があり、あなた方を正式な客人として迎えるよう申しつけられました。ごゆっくり、おくつろぎ下さい」

 

 

室内は広く、ここが屋敷でもおかしくないほどのものだったがここは執事用の屋敷らしい。

 

 

「心遣いはうれしいが、オレ達はキルアに会うためここに来た。出来ればすぐにでも本邸に案内してもらいたいんだが」

 

「その必要はございまさん」

 

 

ゴトーは一度メガネをクイット上げ、落ち着いた声色でそう言った。か。

 

 

「キルア様がこちらに向かっておいでですから」

 

「本当!?」

 

「ええ、もうしばらくお待ち下さい」

 

 

その言葉聞くとゴンは表情を明るくした。

 

 

「さて、ただ待つのは退屈で長く感じるもの。ゲームでもして時間を潰しませんか?」

 

 

「ああ、ゴトーさん。スマンがトイレに行かせてくれないか?」

 

「構いません。おい、案内してやれ」

 

ゴトーが1人の執事に指示を出し…リュウマは執事についていく。

 

 

「………」

 

「?何か聞きたいことでもあるのか?」

 

「いえ……あなた方はキルア様と一体どういう関係なのかと思いまして」

 

「ああ、そうだな……友達で仲間だ」

その回答に執事は一瞬戸惑った。ゴン達が友達だというのをすぐに飲み込めなかったが執事は口を開いた。

 

「そうですか……」

 

「それと、殺気を隠しきれていないぞ。仮にもゾルディック家の執事がそんなに漏らしてていいのか?それと後2人くらい気配を消して隠れてるだろ?」

リュウマのその言葉に執事はバッと後ろを振り返るがそこには誰もいなかった。

 

「動くな…動くとその頭の斬り落とす。こっそり隠れてるやつも同様だ」

 

リュウマは瞬き程の時間で刃を執事の首に突き付けていた。執事は身動き1つ取れずに固まり冷や汗を流している。

 

「【絶】で気配はうまく隠せてたが、念の扱い方がなっちゃいねぇな。で…アンタらは何を企んでる?」

 

「……あなた、何者ですか?」

執事は冷や汗を流しながらそう問いかける。その質問には答えずリュウマはじっと執事を睨みつけた。

 

「答えるつもりはないってか」

 

「申し訳ありませんが」

 

「で、オレがお前らに大人しく捕まるとでも思ってんのか?」

その言葉に執事は一瞬驚き再び冷や汗を流し、震えが止まらなかった。執事はリュウマから念とは違う何かを感じた。

 

「キルアは何処にいる?この屋敷に既にいるんだろ?」

 

「し、知りません。私達執事は雇われている身。キルア様に直接会う事はありません」

 

 

 

 

「じゃあ、このままここで首を斬る」

 

 

「おいゴトー!いつまで待たせればいいんだよ!」

 

「キルア⁉︎」

 

「ん、って…リュウマじゃねぇか!なんだ来てんじゃん」

 

 

扉が開きそこからキルアが出てきたのだ。キルアはリュウマの姿を見るなり駆け寄ってくる

 

「ゴンは?」

 

「ゴン達なら広間で待ってる。んで俺はこの執事さんに案内されながらトイレに行ってた訳」

 

リュウマはキルアの姿を見た時点で刀を納刀しており執事を解放していた。

 

「そんじゃ執事の兄さん、ゴン達のところに戻るわ」

 

「あ、はい。ご案内します」

 

執事は何事も無かったかのように広間までリュウマ達を連れるのだった。

 

「で?何してたんだよ?」

 

「いや……ただトイレに行ってだけ、その執事さんが案内してくれたよ」

 

「……とりあえず何もされてねぇんだな?」

 

「ああ、大丈夫だ」

 

キルアと再会し再び皆がいる部屋に戻るリュウマとキルアだったが、キルアは案内をしてくれた執事に疑いの目を向けていた。

 

そして広間に戻るとそこには執事達が拍手をしておりリュウマの知らない間にお楽しみの様子だった。

 

 

「おいゴトー!来たらすぐに呼べって言ったよな?」

 

 

「キルア!」

 

「リュウマも!なんだ…遅いと思ったらキルアと一緒にいたのね」

 

「トイレに行った時に偶々会ってな…」

 

「ようゴン!あと、えーと…クラピカとポンズに、リオレオ!」

 

「レオリオ!!」

 

「ついでか?」

 

「私もついでなのね…」

 

キルアの顔には少し殴られたような怪我があるもすこぶる元気だ。明るく笑う様子を見てゴン達は安心した。

 

 

「久しぶり!よく来たな。てか、どーしたんだそれ?ひでー顔だぜ」

 

「キルアこそ!」

 

「早速だけど出発しよーぜ。とにかくどこでもいい。ここにいるとおふくろがうるせーから。あ…そーだゴトー、おふくろに何言われてもついてくんなよ?」

 

 

 

「承知しました。いってらっしゃいませ…キルア様」

 

キルアは先立って屋敷から出てリュウマ達も後に続く。そしてゴンも少し遅れてから屋敷から出てきてキルアと再会を果たした一同はゾルディック家をあとにする。

ポンズの念の系統について、情報がないのでこの三つの中にします

  • 具現化系
  • 操作系
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