一夏のくせになまいきだ   作:シシカバブP

1 / 37
初投稿です。

タグにある通り、一夏アンチしたくなって勢いで書いてます。

駄文になる可能性大ですが、生暖かい目で見て頂けると。



原作開始前
プロローグ


一面真っ白で、見渡す限り何もない世界。

正確には、紺のスーツを着込んだ、短髪の男が1人。

 

その男の目の前が突然光りだした。

しばらくして光が消えると、そこには2人の男女が立っていた。

 

 

 

 

ーside???ー

 

「お疲れさーん。というわけで、次は一夏ラヴァーズ寝取ってき(ドゴッ)痛った!」

 

開口一番、阿保なことを抜かす目の前の男を、とりあえずローキックで黙らせる。

 

「ショウちゃん、開幕ローキックはどうかと思うなー」

 

「そうか?」

 

「ロキちゃん相手なら、最初はアイアンクローぐらいにしとかないとー」

 

「もしもしミナミさん? さすがにそれは無いよね? ねぇ?」

 

(すね)にローキックを食らったスーツの男・ロキの顔は、見事に引きつっていた。

 

「で、まずは次の外史について説明してくれるんだよなぁ?」

 

「ハイ、説明させていただきます・・・」

 

ーside??? outー

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ローキックを食らう少し前・・・・

 

ーsideロキー

 

「おっ、また新しい外史が出来た」

 

報告書作成(めんどうなおしごと)をしていた僕は、新しい外史が生まれたことに気付いた。

 

外史、それは現実世界で創造された創作世界だ。

「もし~だったら」「この時~があったら」という想像から生まれ、そこからまた枝分かれするように、無数の外史、並行世界が生まれていく。

そんな外史の一部管理を任された神、それが僕というわけだ。

最初は面倒そうだったんだけど、主神(オーディン)から「少しは働け!」と言われて、やむなく引き受けた。まぁ今はそれなりに楽しんでやってるけど。

 

「さてさて、今回はどんな世界かなぁ?」

 

視界の右斜め上、両手サイズのふよふよ浮いている水球・外史を引き寄せると、顔を近づけて覗きこんでみた。

 

この外史はインフィニット・ストラトス、通称ISと呼ばれる、女性しか扱えない飛行パワードスーツが開発された世界で、そんなISをなぜか主人公・織斑一夏が起動させてしまったことから、ほぼ女子校とも言えるIS操縦者育成機関『IS学園』に強制入学させられることになると。

 

「ほうほう。いわゆる学園ラブコメ・ハーレム系の世界か。王道だねぇ」

 

僕個神としては、ハーレム系は嫌いじゃない。むしろいいと思います。

 

「で、そんな主人公の一夏くんは、どんな人間なのかな?」

 

今度は詳細な情報を見たくて、再度水球に顔を近づけて色々確認を・・・・えーっと・・・・確認を・・・・

 

「えっ? 何この主人公」

 

たぶん、今の僕はすごい(しか)めっ面をしてると思う。

 

正義感を持つのはいい。でもそれを振り回して好き勝手しちゃダメだろ。

結果的にうまくいっただけで、めっちゃ周りに迷惑を(こさ)えてるじゃん。

さらにヒロイン勢の想いもまったく意に介さない、すさまじいまでの朴念仁。

「え?なんだって?」じゃねぇよ!ドリフかっ!

 

「う~ん・・・・この外史、どうしたものか・・・・」

 

この主人公、出来ればどうにかしたいけど、神である僕が外史に過度の干渉をするのは禁じられている。

主人公除去とか精神操作とか、過干渉なんだよなぁ・・・・あっ!

 

「そうだっ! オリ主送り込んでシナリオ弄ったろ!」

 

ちょうどショウとミナミが『外史・ゼムリア』から戻ってくるし、あの2人に行ってもらおうそうしよう。

 

ーsideロキ outー

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ーsideショウー

 

「よし分かった・・・・歯ぁ食いしばれ! そんな神、修正してやる!」

 

「アイエエエ!?グーパン!?グーパンナンデ!?」

 

「なんでじゃねぇよ! 思いっきり過介入じゃねぇか!」

 

 

 

 

こんな阿保なことを言ってる(ロキ)が、名目上俺とミナミの上司になるわけだ。不本意だが。

ちなみに俺もミナミも神じゃないし、天使でもない。"元"人間と言うべきか。

 

きっかけは元の世界で、俺とミナミの乗った飛行機が墜落したことだ。

俺とミナミの関係は・・・・まぁ、男女の関係ってやつだ。

大学卒業後、2人で海外旅行を計画、意気揚々とアメリカ行きの飛行機に乗ったものの、太平洋のど真ん中で真っ逆さま。

墜落の衝撃で意識を失って、気付いたらミナミと一緒にこの真っ白空間にいた。

そして間髪入れずに現れたのがロキだったわけだ。

 

ロキ曰く、自身が管理している世界、外史に入って、物語を円滑に進める現地作業員を募集している。ついては俺とミナミにそれを頼みたいと。

もちろん強制ではなく、嫌なら断ってもいいし、その場合は通常の手続き通り天国か地獄行きの後、記憶消去からの元の世界で転生らしい。

 

正直悩みはしたが、ミナミが乗り気だったし、俺もミナミと一緒ならいいかと思い、その頼みを引き受けた。

それから今に至るまで、様々な世界、外史を巡ってきたわけだが、ここでは割愛しておく。

ちなみに外史で死ぬ可能性は当然ある。そうなった場合はこの空間に戻されることになっている。

戦死したこともあれば天寿を全うしたこともあり、それらを加算すると、実年齢はキリスト教を軽く超えていたりする。

 

 

 

 

「う~ん・・・・でも、この織斑君?結構ひどいねー」

 

「でしょでしょ!?」

 

「ミナミも賛同するようなこと言うなよ・・・・そもそも、外史の流れを変えるのはご法度じゃなかったのか?」

 

「だいじょーぶ! 主神(オーディン)から許可もらってきた!」

 

「ファッ!?」

 

おい待て主神! なんで許可してんの!?

 

「『こんな主人公、修正してやれ! 最悪亡き者にしてもかまわん!』だってさ」

 

「もうやだこの神々・・・・」

 

つまり、どうあっても介入確定じゃん。

 

ーsideショウ outー

 

 

 

 

ーsideミナミー

 

ISかー。宇宙作業用→兵器→競技用と、コロコロ立ち位置が変わってるみたいだけど、この前行った世界のAC(アーマードコア)みたいに強いのかなー?

 

「それでロキちゃん、もうすぐ行くの?」

 

「うん、こっちの準備が整い次第行ってほしいかなーって、そうだそうだ」

 

そう言って思い出したかのように、ロキちゃんがスーツの胸ポケットからメモ帳を取り出した。

 

「とりあえず介入に必要だから、2人のIS適性をAにしておくよ」

 

「IS特性?」

 

「ISを扱う能力、先天的な才能みたいなものだね」

 

「へぇ、そうなんだー」

 

「ちょっと待った」

 

ショウちゃんがシュバッと手を挙げた。

 

「"2人"ってことは、俺も含まれるのか?」

 

「もちろん」

 

「ということは、俺もIS学園に――」

 

「じゃないと介入できないじゃん」

 

「ガッテム!」

 

そう叫ぶと、ショウちゃんは頭を抱えたまま(うずく)まっちゃった。

 

「IS学園ってほぼ女子校なんだろ?客寄せパンダ扱い確定じゃねぇか・・・・」

 

「ミナミもいるだろ?がんばれ」

 

そう言ってサムズアップをかますロキちゃん。さっきのローキックの仕返しかな?

 

って言ってたら、ロキちゃんの右隣が、私達がここに来た時みたいに光りだした。

 

「おっ、準備完了みたいだよ」

 

「はぁ、覚悟を決めるか・・・・」

 

orzしていたショウちゃんだったけど、ため息をつきつつ立ち上がった。

 

「それじゃあロキちゃん、行ってくるねー」

 

「いってらー。2人が向こうに行ってしばらくしたら、こっちから連絡入れるよ」

 

「りょうかーい。ほらほらショウちゃん、行こう」

 

「分かったよ」

 

ロキちゃんが見送る中、私とショウちゃんは光の中に入っていった。

 

 

光に入ると、徐々に意識が遠くなっていく。

次に目が覚めたら、ISの世界にいるのだろう。今までの外史に入った時と同じように。

 

どんな世界か、楽しみだなー。

 

ーsideミナミ outー

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。