俺がホロライブのマネージャーになる!?いや、無理だよ! 作:武田光璃
「説明はするからそんなに見るな。」
剣豪はそう言うとホロメンや社長立ちに話し始めたのだ。
「俺は龍神族って話しただろ?龍神族の中にも家柄ってのがあるんだけど俺はその中でも一際有名な家柄、白龍家の生まれだから母親から過度な期待をされてたんだよ。今ではその母親も目を覚ましてねぇけど。」
剣豪がそう言うとだるまとありさかが自分たちの力の無さに怒りを感じてから壁を叩いていた。
「…………今さっきの奴、あいつも同じだよ。名家に生まれて過度な期待をされた男。黒龍家の子供だ。白龍家と黒龍家は龍神族の中でも双璧とされてるほどの強さを誇っている。俺達は仲は良かったんだぞ?子供の頃の話だけどな。」
「じゃあどうしてあんなことになるの……?」
「俺達の違いは戦いが好きかどうかだよ。俺は極力戦いたくない主義だがアイツは誰でもいいから戦いたいと思ってる奴だ。家の付き合いで会うこともかなりあったが俺が小学生の頃、黒上を助ける為に白龍の血を覚醒させた事があったんだ。その頃のコウはそれこそまだ黒龍の血を覚醒させてなかったから俺に嫉妬してたみたいなんだよ。」
「あの人の目標になったとかじゃないの?」
「それならどれほど良かったかな………そこからアイツは変わっちまった。戦いが好きだったアイツだが異常なほど力に執着し始めたんだ。俺と戦いたいとかって突っかかって来たこともあったけど俺が一蹴りするだけでアイツは吹き飛んでしまうくらい差があった。血の覚醒ってのは龍神族にとって力の格差みたいなもんだ。けど俺は一般の人を傷つけてしまったから母親から家を継ぐことは出来ないって言われたけどな。」
「どうして継げないの?」
「俺らはこの地上を護るためにやって来た。そんな奴らが一般人を傷付けるなんて言語道断らしいんだわ。俺はそれから荒れて喧嘩三昧になったけどな。」
「あの日、俺達がハクよりも早くクロのことを見つけれれば…………」
「こんな争い、生まなかったんだよな………」
「だるまとありさかのせいじゃねぇよ。どっちにしてもアイツとは馬が合わなかったから衝突することは確実だった。少しそれが早くなったってだけだよ。」
剣豪はそう言うとポケットから煙草を取り出して火をつけると吸い始めた。
「0期生のメンバー達は知ってんだろ。俺達の戦いがどれほど被害を生むか。」
「…………うん、あの時、私達のことを護りながら戦ってくれてたもんね。」
そら達がそう言ったのは四年前、ホロライブが出来上がった直後の話である。5人はレコーディングを終えてから帰っている時に剣豪と銃牙が戦ってる場面に遭遇してしまった。その時はまだ人の姿同士だったのでマシだったが辺りある建物等を巻き込みながら暴れていたので凄まじい被害が出ていた。剣豪は人が居るのを見ると銃牙のことを見ながら5人を安全地帯へと移動するように言っていたのだ。
「あの時のメンバーがホロメンとは思ってなかったけどな。」
「あ、あの!すいちゃん達が来たせいで怪我とかしてたよね………あれは平気だった……?」
「これの事か?」
剣豪は服を捲るとそこには痛々しい傷跡が残っていたのだ。
「アイツにも同じような傷を負わせてるから大丈夫だぞ。」
「けど僕達のせいでーーー」
「そんなことを気にする必要は無いから。俺はな、この世界を護りたい。親友たちと馬鹿なことをしながら配信をして最近はお前らの成長をそばで見ているのが楽しいんだ。昔はそれこそこんな世界、無くなっちまえなんて思ってたけど今では護りたいって思えるんだ。俺には護りたいものが増えたからな。」
剣豪はそう言いながら笑っていた。その笑顔はとても眩しく、夕日と重なって神秘的に見えていた。
「問題はアイツがにじさんじのマネージャーになってること。まさかそんなことになってるとは思ってなかったから驚いたけどな。」
「にじさんじと関わりは持てなそうだね。」
「いや、いけるはずです。アイツは俺に興味があるんですから俺が向こうに行けば手は出してこない。自分の仕事場ですからね。」
剣豪はそう言うと社長を見てから
「俺、ANYCOLOR株式会社に行ってみましょうか?」
と言っていた。それを聞いたホロメン達全員から
「「「「「「「「ダメ!!!」」」」」」」」
と言われてしまった。剣豪は諦めて行くのを辞めるとだるまとありさかが
「かなた、元気にしてたか!」
「百鬼さん、お久しぶりです。」
ホロメンの二人に挨拶していた。二人とも反応しており
「久しぶりですだるまさん!配信楽しんでますか?」
「ありさか君も久しぶりだ余!こっちに来てから初めて挨拶するかな?」
四人が話しているのを見て社長やホロメン達も驚いていた。しかしそれだけではなく
「あれ、かわせさん?」
「ん?あ、ロボ子さんじゃないですか!」
「シスコにきなこも久しぶりだね〜!」
「は?まつりがホロメンなの?」
「似合わねぇ〜ww」
「バカにしやがったなぁ〜!!??」
他のホロメンとCRのメンバーも知り合いの人がいたのだ。剣豪はそれを見ながら社長に
「アイツらはアイドルかもしれませんけど第一に女の子であり人です。そこも考えないといけませんよ?」
と言っていた。社長はホロメン達が楽しそうに話しているのを見ながら考えると
「少し君に彼女達を任せていいかな………僕だけじゃ正しい判断が出来ないと思うから手伝ってくれ。」
「うっす。お試し期間は終わりでいいっすよ。これからはちゃんとマネージャーとしてアイツらと関わりますから。」
そんなことを話している時、銃牙は会社に戻っていた。
「あ、コクちゃんお帰り〜。仲良うしてきた?」
にじさんじの椎名がそんなことを聞いてくると銃牙は笑って
「最高だったな。」
と話していた。その顔はまるで初恋の人と会えていて喜んでるような顔だったと言っていた。
「お、ジュウじゃん。今からゲームすっけど一緒にしねぇ?」
「ちょうど一人居なかったからやろうよ〜。」
「んじゃお邪魔しようかな〜。」
銃牙は葛葉と叶の二人とゲームをしようとしていた時ーーー
「(さぁゲーム開始だぜハク………?お前の大切な親友や仲間達を守り切れるかな?)」
そう呟いてからゲームを始めていた。