とりあえず、せめてタイトル詐欺は回避したいと思い、続きを書きました。
高評価と感想をくれたら、仕事の進捗次第で続くかもしれないので、ご期待下さる方は是非、高評価と感想をください。
◆月〇日
詰んだ。マジで何も食う物がない。
「いや、小さいとはいえ島なんだからなんか食い物くらいあるだろう」と思うかも知れない。だが、実はこの島は食料のほとんどを外部からの輸入でまかなっている。
少し、昔の話をしよう。
元々、このココット島は昔から有名なお茶の一大産地だった。ただ、かつての島には自給自足をするに足りるだけの農地や森もキチンとあった。
それが変わったのは、二十年前にとある天竜人がココット島のお茶に味を占め、無茶な発注をしてきてからだ。
ココット島は島そのものの大きさこそ小さいが、ONE PIECE世界の特殊な地理的条件も相まって、一年中お茶を作ることができた。
だから、一年目の注文にはなんとか応えることができた。
しかし、翌年から大幅に注文が増え、その注文に応えるために、ココット島の人々は少しずつ農地を削り、茶畑を増やしてきた。
用は無茶なプランテーションを強要されてきたのだ。・・・・・・マジで天竜人ってクソ。
しかし、このココット島ではこの二十年の間に、強い反発が一度も起きなかった。
理由は単純で、建材用の人工森林と茶畑以外無くてもこのココット島は、周りの島からの食料輸入でなんとか生活できてしまったのだ。
なにせ、ココット島の周辺は海王類も少なく、海も穏やか、治安も良好。また、世界貴族御用達のお茶の産地であることから、輸入船には海軍の護衛艦が張り付いているため、人災も少なかった。また、そうやって外部の人間が活発にやってくれば、人口も増えやすくなる。事実、俺の父さんも輸入船の護衛でこの島を訪れたのが、母さんと出会ったきっかけだったらしいし。
それに、この島がお茶の島として有名になるにつれて、海賊の襲撃が加速度的に減ったのも、反発が無かった理由だ。
まあ、そりゃそうだよな。いくら高値で売れるとはいえ、お茶はお茶。量が無ければ、売っても意味が無いし、真水を用意することが難しい海上じゃ自分で消費するのも難しい。
また、海軍が頻繁にやってくる島にわざわざ訪れる海賊もそうはいない。・・・・・・一部のキチガイを除き、だけどな。
要するに、だ。この島の平和って言うのは数多くの偶然が幸運にも重なり合った結果というわけであり。
その幸運のツケが、最後の島民である俺に回ってきたと言うわけだ。
ファッ〇だぜ。オウ、クレイジー。
***
「しっかし、本当にもう、限界かも知れない」
仮にも俺は七歳児。成長期だ。基本的に栄養は全て成長へと使われていく。
魚を捕ろうにも、そもそも食える魚が何かわからんし。食える魚だとしても処理の仕方がわからねぇから魚はNG。
イノシシは俺の六式擬きとよわよわ武装色じゃ仕留めきれないのでこれも✕。
「少しはこの世界の植物とかについて勉強しとくんだった・・・・・・」
俺は後悔のため息を吐き、そのまま砂浜にペタンと座り込む。
正直、俺の状況は詰みに近い。というかほぼ詰みだ。食料の輸送船が来るのは二週間に一度で、来たのは五日前。六式も鉄塊・紙絵・指銃以外は形にすらなってないため、隣の島に移動するのも無理。
「・・・・・・ここで、悩んでても仕方ないか」
俺は島の中央に聳える大樹を見上げ、空腹を訴える腹を押さえながらその方向へと歩みを進めた。
”ココットの大樹”
この島の守り神として崇められている木だ。ただ、それでも大きさは五階建てのビルくらいなので、飛び抜けて大きいと言うわけじゃない。
ただ、それでもこの木の上から見る海は、とても綺麗なのだ。
「あー、やっぱ綺麗だなぁー」
沈む夕日と凪いだ海。視界の端々に写る島々。
「・・・・・・でも、この海には今も海賊とか、天竜人とかに理不尽に襲われて、何もかも奪われる人もいるんだよな」
脳裡に浮かぶのは、嘗ての生で見たONE PIECEの様々なシーン。
ギルド・テゾーロは希望を、
ゼファーは家族を、
ヤマトは憧れを、
ニコ・ロビンは真実を、
それぞれ、理不尽に奪われてきた。
「海はこんなにも凪いでいるのに、世界はちっとも平和じゃないんだよな」
そりゃ、俺だって元々この世界が、人を楽しませるために作られた虚構の世界だとは理解している。
「でも、――だからこそ、俺は俺たちの娯楽のために、壮絶な過去を押し付けられた人々を助けたい。それが、嘗てこの世界に憧れた者の責務だと思うから」
これは、別に尾○先生を諭しているわけじゃない。むしろ、先生の作り出す物語は素晴らしいと思う。
ただ、この世界で生きる俺たちにとって、最も良い脚本は山も谷も無い“凪いだストーリー”なんだ。
「――だから、俺はこの海のように、この世界を平和で、悪意によって理不尽に奪われることの無いそんな世界にしたい」
ぎゅるるるるるるるる・・・・・・。
「・・・・・・締まらないなぁ、もう」
俺は力強く主張する腹の虫に呆れながら、見聞色を使って周囲を見回す。
「あー、マジで何か浜辺にヤシの実でも流れ着いて――おっ!?なんかある!!」
二分ほど木の上から浜辺を見ていると、浜辺に新たな漂流物の反応があった。
「こうしちゃおけねぇ、海水で痛みきる前に食うなり、処理するなりしねぇと!!」
俺は勢いよく大樹を駆け下り、漂着物がたどり着いた村跡近くの浜辺に急いだ。
***
「・・・・・・うっわぁ」
俺は、語るのもはばかれるような表情で、浜辺に流れ着いた漂流物を見つめていた。
まず、その漂流物は、青いグラデーションの綺麗な果物だった。
「・・・・・・俺は、この世界の食い物にはあんまり詳しくないけど、これってアレだよなぁ」
アレ――そう、ONE PIECEの世界に存在する特殊な色合いの果物。つまり、悪魔の実である。
「――でも、これを食えば俺は助かるかも知れない」
そして、餓死寸前の俺の目の前に現れた最後の希望でもあった。
「もし、この悪魔の実を食べることで、俺が飛行に関する能力を獲得すれば、俺は確実に助かる。空を飛べなくても、足の速い動物系なら“月歩”を使えるようになるかもしれん」
勝利条件は二つ。ただ、それでも悪魔の実の膨大なバリエーションを考えれば、分の悪い掛け。
「ただ、青いグラデーションの悪魔の実なんて見たこと無いから、ハズレの可能性は正直高い」
さらに、劇中に出てきた悪魔の実の形とはかけ離れた――完全な球体に、透き通る青のグラデーションという出で立ちが、俺を不安にさせた。
「進めば二つ、戻れば一つってな!!――頂きます!!」
だが、食べずに死ぬよりも食って後悔だと決断した俺は、悪魔の実を掴み、実にかぶりついた。
「ウッ!!――」
瞬間、口に広がるのは――天井の調べのような極上の味。
「旨い!?なんで!?!?」
悪魔の実は、非常に不味い筈なのに――。そう思考するも、俺はあまりの旨さに(空腹だったのもあって)口を止めることができず、実を残さず完食してしまった。
そして、その瞬間。俺の身体の内側から膨大な力が湧き出てくるのを感じた。
「やった!!成功だ!」
一瞬、あまりの旨さにただのヘンテコな見た目のフルーツかと思ってしまったが、そんなことは無く、俺は無事に悪魔の実の能力者に至った。
「さて、俺は何の実の能力者なのかな――」
俺は湧き上がる力のままに、拳から
「――ハイ!?」
というか、
「って、オイ。これってまさか――」
その事実に気がついた俺は、右腕を液状にしたまま、その腕で近くにある乾いた石を撫でた。
石は濡れていた。
「(だが、問題はそこじゃない。もし、俺の推測が当たってたら、――
液状化してない左腕で石を持ち上げ、濡れた面を恐る恐る舐める。
「――ウソだろ、オイ」
俺も、この石が無味だったら自分が考察スレとかで話題のミズミズの実だ~とか言ってはしゃぐことができたと思う。だが、実際問題。俺が舐めた石はしょっぱかった。つまり、俺が生み出すものは
海に嫌われるという性質からかけ離れた最強にして最高の悪魔の実。
「
どこかの考察系動画配信者が、ONE PIECEは、ルフィのニカに対応して、イムがウミウミの実を使うなんていう与太話をしていたが。まさか、その与太が現実になるなんて・・・・・・。
俺は痛む頭を抑えながら、呆然と浜辺に立ち尽くすのだった。
悪魔の実解説
ウミウミの実
自然系の悪魔の実
見た目は完全な球体で、ヘタや蔓などもない。表皮は透明感を感じさせる青のグラデーションで、様々な海の色が反映されている。
悪魔の実なのに非常に美味。味は、梨に似ているとか。
怒濤の展開(笑)
主人公、覚悟完了した二日後に最強の悪魔の実を手に入れる。
今後も、本作にご期待を頂ける方は、是非とも高評価と感想をお願いします。今後とも、温かい目で見守っていて下さい。
オリ主以外に転生者が登場しても…?
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よくない
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よい