シャニP、樋口円香の兄に転生する   作:リィンP

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ノクチルのW.I.N.G.最終イベント『天絲』。
この話が終わり次第、W.I.N.G.本選に移る予定です。
宜しくお願いします。


W.I.N.G.4th シーズン
天絲Ⅰ オープニング


 

 283プロダクション事務所、社長室にて。

 まだ朝早い時間帯に、2人の人物…プロデューサーである椿と社長である天井が真剣な表情で言葉を交わしていた。

 会話の内容は、W.I.N.G.第3シーズンを1人も欠けることなく突破した新規ユニット『ノクチル』についてである。

 

「社長も既にご存知の通り、浅倉透さん、樋口円香さん、市川雛菜さん、福丸小糸さん。彼女たち4人は先日の予選を無事に通過し、最後のシーズンへ進めることが決まりました」

 

「ふむ、実に喜ばしいことだ。ユニット全員で最終シーズンまで進むことができたのは、彼女たちの努力の賜物だろう。それと同時に、彼女たちをここまで導いてくれた君の手腕も素晴らしいものだった」

 

「ふふ、前半のお言葉には私もそう思いますが、後半のお言葉には残念ながら同意しかねます」

 

「ほう?プロデューサーとして君はよくやってくれていると思うが…」

 

「いいえ、過分なお言葉です」

 

 天井からの称賛を、やんわりと首を振った椿は「私の力だけではノクチルの皆さんを上手くプロデュースできたか怪しかったと思います」と胸の内を包み隠さず話す。

 

 「プロデューサーである自分よりもノクチルをずっと支えてくれた翼くんこそが、真っ先に称賛されるべきではないでしょうか」

 

「もちろん分かっている。彼女たちが輝くことができているのは、マネージャーである彼の存在が大きい」

 

 椿の言葉を聞いて彼女と同じ考えであった天井は、厳かに頷きながら件の青年について思い返す。

 

 樋口翼───ノクチルの4名と同時期に283プロにマネージャーとして入社した男子高校生。

 樋口円香の双子の兄であり、ノクチルのメンバー全員と幼馴染でもある。

 彼がマネージャーになった理由は、幼馴染の彼女たちをアイドルとして輝かせるため。そして彼女たちを傍で支えるためだ。

 アイドルのマネージャーは誰もが簡単にこなせる仕事ではなく、天井は当初高校生である翼にはまだ荷が重いと思っていた。

 しかし、その不安は杞憂であり、彼は瞬く間にマネージャーの仕事に慣れ、アイドルたちを立派にサポートしていったのである。

 

「ノクチルは幼馴染で構成されるユニットです。だからこそ、幼馴染である翼くんの存在は大きく、彼が与える影響は計り知れません」

 

 椿の言葉に、天井は頷き返す。

 

(これが別のユニットであれば話は違っただろうが、身内で構成されるユニットであるからこそ『樋口翼』の存在は欠かせない存在となってしまっている)

 

 ノクチルは283プロで唯一、幼馴染のみで構成されるユニットだ。

 それが悪いとは言わないが、どうしても他のユニットと比べ閉鎖的であり、ユニット間の関わりは少ない。

 ノクチル自身が他のユニットに絡みに行くことは基本的にないため、283プロの中で孤立してしまう恐れもあったのだが、そこは翼のフォローもあって他のユニットとも繋がりを持つことができていた。

 

 マネージャーである彼の的確なサポートによりノクチル4人の魅力が更に引き出され、彼は文字通り彼女たちの『翼』となっていた。

 

(幼馴染であるからこそ、このようなやり方で輝かせることができるのか…実に興味深いな)

 

 アイドルが持っている本来の魅力を隣に立って(・・・・・)引き出す翼という存在は、今では天井が大きく興味を持つ対象であった。

 過去、真逆な方針でアイドルをプロデュースしたことがある天井は、最後に大きな過ちを犯した。

 

『足に合わせるんじゃない、靴に合わせるんだ』

 

 天井の方針。それはアイドルの個性を無視し、ただ売れるために手を尽くす。

 その結果───、

 

『もう履けない、合わせられない』

 

 そう言い残し。アイドルは彼の前から去っていった。

 

「……」

 

「天井社長?何かありましたか」

 

「…すまない、少し過去を思い出していただけだ。そろそろ本題に入るとしよう」

 

 そう、天井と椿が話し合おうとしている議題は、残念ながらノクチル全員が予選突破したことを祝うことではない。

 

 最悪、ノクチルというユニットが解散してしまうほどの重大な内容について天井は触れていく。

 

「樋口円香がW.I.N.G.本選に出場できない場合、樋口翼・円香の両名は283プロを退所する…これは既に彼本人から話は聞いている。本音を言えば2人とも手放したくない存在だが、本人たちの意思を無視してこの事務所に引き留めることはしないつもりだ」

 

 天井の判断を聞いた椿は、数秒目を閉じて呼吸を整えると、自身の考えを明かす。

 

「私も社長の意見に異論はありません。ただ…そのような未来が訪れないようにするためにも、今まで以上にプロデューサーとして彼女たちのために力を尽くしていきたいと思います」

 

「実に頼もしい言葉だ。もし相談事がある場合はいつでも私に頼ってくれて構わない。最大限力を尽くすつもりだ」

 

「ありがとうございます。それでは早速、社長にご相談したいことがあります」

 

「ほう?」

 

 興味深そうな表情をする天井に、テレビ局から打診を受けているとある番組依頼について椿は説明していく。

 

「なるほど…面白い依頼だが、まずはプロデューサーである君の考えを聞かせてくれるかな?」

 

 彼女の説明を聞き終えた天井は、椿の意思を問う。

 

「───私は、この依頼を受けたいと思います。ただ、相応のリスクもあるため判断に迷っていまして…社長の意見を伺いたいと思いご相談させていただきました」

 

 彼女の意見を聞いた天井は「なるほどな」と相槌を打ち、数秒間をおいて言葉を続ける。

 

「この時点で『彼女たち』と組ませるとは思い切ったな。確かにこの試みが成功すればノクチルはより有名になるのは間違いないだろうが…」

 

 一度言葉を切った天井は、目の前の椿を見つめ自身の推測を口にする。

 

「椿、おそらく君は1年…いや、半年後であればこの企画を迷わず受けたはずだ。今のノクチルではまだ発展途上…この仕事は荷が重いと感じたのではないかね?」

 

「社長のおっしゃる通りです。確かにノクチルは急成長していますが、技術面はまだまだ未熟です。なので今回の仕事を打診されたとき、相手方にはひとまず回答を保留にさせていただきました」

 

「ふむ、妥当な判断だ。今のノクチルはまだ粗削り…最悪この仕事で今まで培ってきた人気を失い、失速する恐れもある。それを踏まえて問わせてもらうが、ノクチルを『彼女たち』と同じステージにあげても見劣りしない確信は君にはあるかね?」

 

「…確かに歌唱力、ダンスなどの技術面に関して『彼女たち』より劣っているのは否定できません。ですが、アイドルとしての魅力は全く見劣りしていない…そう思っています」

 

「なるほど…しかし魅力が同程度であっても、技術面の差が大きいと今回の仕事を成功させるのは難しいのではないか?」

 

「仰る通りです。そこで、彼女たちの了承を得られましたら合同レッスンを行う予定です。期間は撮影本番の2ヶ月後まで。その間にユニットの垣根を越えて技術を磨いてもらうつもりです」

 

「合同レッスン…なるほど、アイドルたちを切磋琢磨させるのが目的か」

 

「はい、彼女たちならきっとこの機会を通して成長してくれると信じています。もちろん、私自身もプロデューサーとしてできる限りのことはしていくつもりです」

 

「ふむ、どうやら既に心は決まっているようだな。いいか椿、リスクがない挑戦など存在しない。しかし、失敗のリスクが高いにも関わらずそれを見過ごすのは愚の骨頂だ。だから私たちは、少しでもそのリスクを下げるために行動するのだ」

 

 天井の助言を心に刻んだ椿は、頭を下げて礼を口にする。

 

「社長…ありがとうございます」

 

「礼を言うのはまだ早い。私は甘くないから、素晴らしい結果を期待させてもらうぞ、椿」

 

「はい!」

 

 天井なりの激励を受けた後、椿はノクチルともう1つのユニットに連絡を取るため、社長室を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 ノクチルにとって初の試みとなる他ユニットとのコラボ…そのユニットは同じ283プロ所属の『Straylight』であった。

 

 Straylight──迷光の意味を持つそのユニットは3人のアイドルで構成されている。

 ノクチルが結成される数か月前に誕生したストレイライトは、各々のキャラクター性と圧倒的なパフォーマンス力を武器に人気を高めている実力派ユニットである。

 

 知名度をすごい勢いで高めているノクチルであるが、ユニットの人気としてはストレイライトに一歩…いや数歩劣っているのは否定できない。

 

「さっきの椿さんの話、どう思う?」

 

「ス、ストレイライトさんとコラボだよね?話を聞いたときは思わずビックリしちゃった…」

 

「あは~、小糸ちゃんの反応面白かった~」

 

「もう、からかわないでよ雛菜ちゃん!」

 

 場所は円香(と翼)の部屋。

 透、円香、小糸、雛菜のいつもの幼馴染メンバーで集まっている4人は先程プロデューサーである椿から提案された新しい仕事について話し合っていた。

 

「んー、コラボって何するんだっけ?」

 

「説明聞いてなかったの?私たちとストレイライトがコラボして楽曲を披露するって椿さんが言ってたでしょ」

 

「あー…そうだった」

 

「しかも地上波で流れるんだよねっ…うぅ、緊張する」

 

「雛菜、コラボするなら最初はユアクマがよかったな~」

 

「…それ、絶対にストレイライトの前で言わないで」

 

 テレビ局の依頼でストレイライトとコラボ楽曲を披露することになったノクチル。

 つい先程事務所でその説明を受けた彼女たちの反応は様々であった。

 

 人気ユニットとのコラボで今から緊張で身体が固くなっている小糸。

 自分が好きなものとコラボできずにがっかりする雛菜。

 既に話を忘れかけており、コラボについて深く考えていない透。

 コラボについて思うところがあるが、それを前面に出さない円香。

 

 ちなみにストレイライトとのコラボを受けるかどうかの返答期限は明日までとなっている。

 

『急な話で申し訳ないけれど、明日までにはみんなの答えを聞かせてほしいわ』

 

 真剣な表情でそう告げた椿に、その場で回答を出すことが難しいと判断した4人は、一度家に帰って話し合うことにしたのだ。

 

「それじゃあ、多数決で決める~?」

 

「そ、それでいいのかな…」

 

「…小糸はこの仕事、受けたい?」

 

「私は…受けてみたい。他のユニットとコラボするのは怖いけど、それでもここで立ち止まったら駄目だと思うから…!」

 

「…ありがとう、小糸。雛菜はどう?」

 

「雛菜はどっちでもいいけど~、楽しそうだからやってみたいかも~」

 

 これで賛成2票。残すは透と円香のみ。

 

「浅倉は?」

 

「んー」

 

「透ちゃん…?」

 

「んんー…」

 

「透先輩~?」

 

 うんうんと声を出して悩んでいる透は、円香の顔を見つめると口を開く。

 

「あー…樋口はどうしたい?」

 

「私?」

 

「うん、先に樋口の意見を聞いてみたい」

 

「…私も賛成。じゃあ浅倉の番」

 

「えぇ、それで終わり~!?円香先輩、理由は~?」

 

「…黙秘権の行使」

 

 理由を語らず自分の番を流そうとする円香を逃さないように、雛菜が追求する。

 しかし円香は適当に返事をして本心をはぐらかす。

 

「なにそれ~」

 

「私はもういいでしょ。それで、浅倉は?」

 

「うし、決めた。やろう、みんなで」

 

 キリっとした表情で透がそう告げると、他3人は彼女の言葉に頷いた。

 賛成4票。ノクチルメンバー全員が、ストレイライトとのコラボ依頼を受けることに異論はなかった。

 

 

 

「(よかった、どうやら話し合いは順調に終わったようだな)」

 

 少し前から扉を挟んで部屋の様子を伺っていた翼は、4人とも今回の仕事を受け入れてくれたことに内心安堵していた。

 

(1歩目は踏み出せた。問題は2歩目3歩目と進んで行けるかどうかだ)

 

 今回の仕事の内容の詳細は、翼も既に椿から聞いている。

 地上波で放映されている音楽番組への出演依頼。

 番組の担当プロデューサーがノクチルとストレイライトのファンであるため、コラボ出演できないか打診があったのだ。

 

 283プロにとっては身内のユニット同士の共演であるため、そのオファーを受けない理由がない。

 ただ回答を保留にしたのは、番組プロデューサーからコラボ楽曲を披露してほしいと提案があったからだ。

 

(ストレイライトとノクチルのコラボ楽曲…とても心踊る試みだが、その分課題も多い)

 

 まずコラボ楽曲の作成。

 通常、楽器作成を専門の人に依頼にすると作詞作曲はもちろんダンスの振り付けなども含めると、完成するまでに数週間から数ヶ月かかる。

 

 ただ、今回に関しては幸運なことに既にノクチルとストレイライト用の楽曲を作成中であった。

 283プロでは複数のユニットで1つの楽曲披露することは珍しくなく、新ユニット同士のコラボ楽曲をいずれ披露するために椿が依頼をしていたのだ。

 

 まだお披露目自体は先の予定であったが、地上波の出演オファーを逃したくないのと、依頼中の楽曲は9割がた完成しているという事情もあり、今回のコラボ依頼で披露することに方針は変わった。

 

 もちろんアイドルたちの意思を無視して決めるわけにはいかないので、ノクチルとストレイライトに出演オファーが来ていることをプロデューサーである椿から説明した。

 ノクチルはその場での回答を保留したが、その後の話し合いで仕事引き受けることに決まった。

 そしてストレイライトは即決でOKと返事をしたため、ノクチル×ストレイライトのコラボ出演依頼を引き受けることが決定した。

 

 コラボ楽曲の準備は問題なし。

 ストレイライトとノクチルの意思も問題なし。

 残る問題は、ユニットの実力差だ。

 

(冬優子、あさひ、愛依…彼女たちのパフォーマンス力は283プロの中でも随一。それに比べてノクチルのみんなの技術面はまだ発展途上…)

 

 同じステージで歌とダンスを披露したとき、アイドルのパフォーマンス力に差があると、技術力が劣るアイドルが悪目立ちしてしまう恐れがある。

 しかも今回彼女たちに用意された楽曲は、ダンスの難易度が高い。

 ユニットメンバーで切磋琢磨してきたストレイライトは優れたパフォーマンス力を持つため問題ないだろうが、今のノクチルにはハードルが高いことは明らかであった。

 

(ダンスの振り付けの方は完成しているから、明日からレッスンは始められるが…本番まで残り2ヶ月。それまでに振り付けを覚え、踊れるようにならなければならない)

 

 しかも、ただ踊れるようになっただけでは駄目なのだ。

 今のノクチルがストレイライトと肩を並べて踊った場合、パフォーマンス力の差で見劣りしてしまう可能性が高い。

 それを承知で、プロデューサーである椿はこの仕事を受けたのだ。

 

(ノクチルにストレイライトという刺激を与えることで彼女たちの成長を促す。それと同時に、ストレイライトにもノクチルという刺激を与え、更なる成長を促す)

 

 ユニットごとに様々な特徴があるのだが、一言で現すとストレイライトは『挑戦的』なユニットであり、ノクチルは『閉鎖的』なユニットである。

 真逆な特色を持つ2つのユニットを組ませることで、お互いに得られるものがあるだろうと判断して椿は組ませた。

 

(おそらく椿さんの狙いは、ユニットの垣根を越えて切磋琢磨してもらうことだ。それなら、俺がやるべきことは…)

 

 翼の思考はガチャと目の前のドアが開いたことで中断される。

 部屋から出てきた円香は、ドアの前に翼がいたことに驚いたのか、少し目を見開いていた。

 

「…なに、帰ってたの?」

 

「あぁ、ついさっきな」

 

「ふーん…それより、そんなところに立ってないで早く部屋に入れば?」

 

「うん、そうするよ」

 

「…それと新しい仕事の話、受けることにしたから」

 

「っ!わかった、俺も精一杯サポートするからみんなで頑張ろうな」

 

 快活な笑顔を浮かべてそう話す翼の様子を見て、円香は呆れ顔で小さく息を吐く。

 

「…じゃあ早速、ストレイライトのライブ映像を用意して」

 

「!」

 

「あっちのユニットについて、私たちはあまり知らない。一緒にライブを行うなら、最低限それくらいは確認しておきたいのは普通じゃない?」

 

「はは、そうだな。普通かもしれないが、とても立派な考えだと思うぞ、円香」

 

「はいはい、世辞はいいから用意できるの?」

 

「任せろ、すぐに用意するからみんなには待っていてもらうよう伝えておいてくれ!」

 

「あ、ちょっと…!」

 

 呼び止める円香であったが、既に翼の姿は階段へと消えており、ストレイライトのライブ映像を彼女たちに見せるために事務所へ取りに戻ったようである。

 

「…別に明日でもいいのに、ほんと張り切りすぎ…ふふ、馬鹿みたい

 

 辛辣な言葉とは裏腹に円香の表情は柔らかった。

 その柔らかな微笑みは、呆れからくるものなのか、それとも別の感情からくるものなのかは、彼女自身にしか分からないのであった。

 

 こうして、彼女たちは新たな空へと走り出す───天から降り注ぐ糸のような光を目印にして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ 円香の機嫌がいい理由

 

「あれ~、翼先輩の声が聞こえたけど円香先輩だけ~?」

 

「私だけで悪かったね、雛菜。それと翼は事務所に戻ってるから」

 

「えぇ~?どういうこと~?」

 

「忘れ物でもしちゃったのかな?翼くんにしては珍しいね」

 

「そう?けっこう抜けてるところあると思うけど」

 

「あれ樋口、何かいいことあった?」

 

「なにいきなり」

 

「んー、何となく機嫌がいい気がしたから。違った?」

 

「…浅倉の気のせいでしょ」

 

「あは~、円香先輩、翼先輩に何か言われてご機嫌だったりして~」

 

「違うから」

 

「でも透ちゃんが言う通り、円香ちゃん嬉しそうだねっ」

 

「小糸まで…もし私の機嫌が良かったとしても、アイツは関係ないから」

 

「あは~、円香先輩は素直じゃないから、そういうことにしておいてあげるね~」

 

「なにその言い方、私は別に──」

 

 こうして、翼が事務所から戻ってくるまでこのやり取りを続ける円香たちであった。

 

 

 

 

 




以下、本編とは無関係なので興味がない方はここでプラウザバックしてください。


突然ですか、シャニソン始めました。年内にリリースするとは思っていなかったので嬉しいです。
魅力的な2名の新アイドルが追加になりましたが、今回はその内の1人である鈴木羽那がこの世界線にいたらどうなるか…台詞形式で以下に記します。

「あのね、283プロの中に私の名前の『羽』が入っているのを知って運命を感じたんだっ」

「はは、確かに翼の中には羽が入っているしな。うん、きっと羽那が283プロのアイドルになったのも運命に違いない」

「うん、きっとそうだよ!あっ、そういえば翼くんの名前の中にも『羽』が入ってるよね?これも運命なのかなー」

「ははっ、そうかもし「すみませんが鈴木さん、そういう言動は兄を勘違いさせてしまうので止めてくれませんか」ま、円香…」

「あ、円香ちゃん!おはようーっ」

「おはようございます。それと距離が近いです、鈴木さん」

「え、そうかな?翼くん、私って距離近い?」

「えっと、確かに近いかもな。でも別に嫌ってわけでは「この人はとても暑苦しいのでもっと距離をとった方がいいです」ま、円香…俺何かしたか…?」

「そう?私は全然気にしないけどなー」

「私が気にするので離れてください」

「わかった、円香ちゃんがそう言うなら移動するねっ」

「…それで、どうして私の隣に来たのですか?」

「え、円香ちゃんの隣ならいいのかなーって思って」

「(この人、こういうところがやりにくい…)」

以上、この世界での鈴木羽那と樋口兄妹のある日のやり取りでした。鈴木はこの状態がデフォルトなんだから円香の胃は痛くなるぜ…。
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