謎の世界 1日目
「とりあえず今日は住めそうな場所を探しましょう 川が近くにあると飲み物はどうにかなりそうですし 今の目標は 比較的破損が少ない家なおかつ近くに川がある ですね」
・ぷかぷか猫 飲み水は魔法でええんでないの?
・普通の帽子屋 魔力が尽きた時の事も考えて飲み水には使えないんじゃないか?
「まぁ 魔力の温存はしておきたいんですけど そもそも私 水魔法の適性が無いんですよね」
そうなのだ 私は風魔法や空間魔法に対する適性は高いのだが 水魔法と闇魔法は全然制御ができないのだ
使えない訳では無いんだけどねぇ どうしてなのだろう
「まぁ そんな訳で良さそうな土地を探したいので誰か空間調査系の魔法知ってる方はいませんか?」
・雷の勇者 それこそ闇の創造主に聞いたらいいのでは無いかい?
・普通の帽子屋 アイツは作業中だから邪魔できないんだよな
・空間転移王 転移せずして何が王か
・ぷかぷか猫 初見さんいらっしゃい
「初見さんいらっしゃいませ〜 今空間調査系の魔法探してるんですけど お名前からして知ってたりしませんか?」
・空間転移王 ふむ ではエリアサーチの魔法なんかどうだ
「ほうほう それはいったいどんな魔法で?」
・空間転移王 半径100km以内のエリアを調査してマップに描き写すという魔法だ
「えっ なにそれ便利すぎません?」
・空間転移王 まぁ1つ欠点があるとすれば…情報量が多くて慣れないうちは気絶するかもしれないという事だ
・ぷかぷか猫 うーんこの
・普通の帽子屋 この世界で気絶したら襲われるかもしれんから危険だよな しかもアリスちゃん女の子だし
それもそうなんだよなぁ もしゴブリンとかがこの世界にいた場合 そこには気絶した女の子 何も起きないはずもなく ってなっちゃうし そうなったらこの小説の対象年齢がR18になっちゃうよ なんとしてもそれだけは避けなければ……いや 別にそんな展開望んでないからね?ね?私のR18なんて誰も見たくないでしょうし せいぜい少年誌レベルで済んでください お願いします なんでもしますから
・水辺の怪人 いまなんでもするって?
「言ってません (圧) とりあえずゴブリンやそういった獣がいないと信じて エリアサーチ」
ヤバい 一気に情報が来て意識が………
んぇ ここ何処だっけ 周りを見渡すと木でできたログハウスの中のベッドに倒れていた
「えっとぉ 私さっきまで都心部に居たはずだよね? これホントに気絶した私をお持ち帰りされちゃったタイプ?これ不味くない?何故か配信も起動しないし」
「おっ 目が覚めた?」
私に声をかけてきた人は 水色の髪をした美少女だった なんか凄く可愛い この子が私を拾ってくれたのかな?
「いやぁ まさかアリス嬢が倒れてるなんてねぇ あの廃墟見た時我の居る世界と似てるなーとは思ってたけど」
「え?もしかして貴女は視聴者さん?」
「そうそう 我の名前は 氷菓・クトゥーリア・黒山羊 又の名を 水辺の怪人 だよ」
「え?」
水辺の怪人さんがこの目の前の美少女?
まぁそれは置いといてなんでこの世界がこうなったか聞かないと
「えっと 水辺の怪人さん」
「氷菓でええよん」
「は はい それで 氷菓さんはあのビル群がどうしてああなってるのか知ってたり?」
「まぁ 知ってると言えば知ってるんだけど…」
氷菓さんはなにか言い渋るような 喋りにくそうな表情をしていた まぁ無理に聞くこともないよね
「まぁまぁ それでアリス嬢 さっきなんでもするって言ったよね?」
「えっと その アレは 言葉の綾というものでして」
まずいまずい このままだと本当にまずい事になってしまう
「ふふっそれじゃあ 我のお願いを1つ聞いて欲しいな〜 なんて」
ははは 私は逃げる事ができないようにベッドに押さえ付けられた
はははは もうどーにでもなーれぇぇぇぇぇぇぇぇ