ファフニールの攻撃をそれぞれ避ける面々にファフニールは苛立ちを覚えていた
「グォォ 何故当たらん 何故当たらんのだァァ!」
その問いにミスティは答える
「そりゃあ 格が違うだけだよ 雑魚竜さん」
「貴様ァ 我を愚弄するかァ」
他の面々も
「俺たちにとって女神の様なアリスちゃんを傷つけたんだから愚弄されて当然だろ?トカゲ風情が」
「しかも貴様は指名手配ときたものじゃ 捕まえない訳無かろうて」
ファフニールは3つの尻尾を振り回した
凄まじい衝撃が辺りに撒き散らされる
しかし3人に衝撃は届く事はなく消え去った
「甘いな ファフニール その程度じゃ俺達には勝てなないぜ」
白髪の青年は持っていた2振りの剣でファフニールの爪を受け止めはじき飛ばした一瞬で15回切り裂いた
「グッ ならばァ 我が下僕よ ここに集え!」
その声を元に数百匹にも及ぶ灰色の竜が影から現れた
しかし…
「この程度のトカゲ私だけで十分だよ メテオシャワーッ」
ミスティカが降り注がせた流星群により灰色の竜は一匹残らず塵になった
「貴様らァ 我が直々に」
「貴様はもう終わっておるぞ」
ファフニールが動き出そうとしたその刹那
キツネ耳の少女によって羽を吹き飛ばされ落下した
「グァァァァァァ 貴様ァ」
平原にファフニールの発狂が轟いた
「アリス!アリス!大丈夫?」
私は目を覚ますと紫の髪の少女…ミスティが私に結界を貼ってくれていた
「ごめん…まだ…動けないみたい」
どれだけ力を入れようとしても体が思うように動いてくれなかった
「仕方ないよ 沢山血と魔力が流れちゃったし」
「ファフニールは?」
「あぁ ファフニールはね」
ミスティが向いている方向に顔を向けてみると
白髪の青年とキツネ耳の少女にボコボコにされていた
「えっと…あの二人は?」
「白髪の方が普通の帽子屋 キツネ耳の方が緑のキツネさんよ」
「みんな…助けに来てくれたんだ…」
「うん みんなアリスの事大好きだからね それで動けないならどうする?ここでは応急処置程度しか出来なかったから直ぐにアリスの屋敷に戻りたい所なんだけど」
「ミスティの魔法で…帰れないの?」
「それがねぇ 普通の帽子屋と緑のキツネさんを連れて 転移妨害を突き破ってきたからもう殆ど魔力が残ってなくてね」
「あの…じゃあ…私の屋敷までおんぶしてくれない?」
「ん そうだね」
私はミスティにおんぶしてもらおうとしたら
「アリス!? 大丈夫か!?それにこれはどういう状況なんだね!?」
「お父…様?」
「あー 貴方がアリスのお父さんか 危ないから離れときな」
「……状況を説明してくれないか」
「貴方の奥さんが封印したファフニールが復活して暴れ回ってる」
ミスティとお父様が睨み合っていた
因縁の関係というか まるで親の仇みたいな感じだ
2人に何かあったんだろうか
「お前はアリスに危害を加えるつもりはあるのか?」
「ないって アリスとは友達だし」
「そうか…アリスをここに連れ出したのはお前か?」
「間接的にはそう」
「……アリス」
「はい お父様」
「これが終わったら全てを話そう 僕はファフニールを潰してくる アリスは任せたぞミスティカ」
「言われなくとも」
それからは圧倒的だった
「絶雹黒色砲」
お父様がそう呟くと何もかも闇に飲み込みそうな砲撃が始まった
砲撃がファフニールに当たると アレだけ白髪の青年とキツネ耳の少女がダメージを防いでいた鱗すら貫通して半身が吹き飛んだ
「グァァァァァァ 貴様 もしやシェイドか! この裏切り者めぇぇぇぇぇぇ」
「悪いが僕は娘ができてから変わったんだ 守る者が出来た者は強くなる そうだろう?さらばだ ファフニール」
「おのれェ 我の怨みは晴らされぬ 我は永遠に滅びぬゾォォォォォォ」
そうしてファフニールは塵になって消滅した
「とりあえず屋敷に戻ってアリスの治療をしよう そこの2人も来るといい」
「ああ」
「わかったのじゃ」
「アリス 辛いなら寝てていいからね」
「うん…」
出血や魔力枯渇だったため私は直ぐに気を失ってしまった