異邦の男とクソ親父   作:舞波@現在進行形ゴールデン

18 / 29
この小説を読んでて一番の楽しみは、リアルタイムで水星の魔女についての意見とかを感想ついでにいただける事。このライブ感が堪らない…!

日常回です。どうぞ。


綴られぬ1ページ

「釈然としねぇ…」

 

「まーたギャンブルか?そろそろ辞めとけよお前」

 

「違えよ」

 

 

変わらぬいつもの地球寮。

増設されたMSドックの前は改築前と変わらずメカニック達の作業場である。単にアレコレ移動させるのが面倒だったというのもあるが。

 

 

「なんかこう…真面目に働いて給料貰って…ってのを平和にやってるのが上手く言語化できねえけど変な感じっつーか…あとここ最近はもう諦めてグエル先輩に賭けてウハウハだ」

 

「まあいいんじゃね?お前MSよりクラフトとかそっち側の工業機械の方志望だろ?経験積めるし金入るしで」

 

「2人とも、手が止まってるよ?」

 

「「悪い」」

 

 

地球寮・メカニック科の面々が行っているのはフロントから修理依頼を受けた機械群だ。種類は様々で、修理を待つそれらは無造作に床に置かれている。

 

 

「…思う所があるのはちょっと分かる」

 

「でも割と金払いが良いんだよな。先生は地球寮をどうしたいんだか…」

 

「それこそ占ったら良いんじゃないの?」

 

「何度やってもさっぱり分からない」

 

「…まあ、先生だし」

 

 

結局それで納得するしかないのだが、何故彼ら彼女らがフロントの機械を修理しているのかといえば、地球寮こそ綺麗になったものの生徒個人個人の懐は子供である事を差し引いても寂しく、各々が余裕を持って嗜好品を買えるぐらいは生活水準を上げられないかと考えたアムロがポロッとデリングに愚痴ったのが原因だ。

 

珍しいアムロの愚痴に加え、学生の身分であるが故にジェガンの改修案の報酬を与えられなかったニカの件もあって即座に動いたデリングがそのすぐ翌日にフロントの機械修理を地球寮に委託したのである。

 

ちなみに既に何度か報酬は支払われており、初めてその金額を見た時には地球寮が(物理的に)揺れた。

 

 

「ほらあとちょっと頑張って。これが終わったらあの子の整備があるんだから」

 

 

ニカの言う『あの子』とは、元々地球寮に一機だけあった旧式のデミトレーナーの事だ。

 

 

「…そこまでやる事無いけど」

 

「それは言わないお約束だよ」

 

 

現在ドックに置かれているデミトレーナーは青・白・緑の3色で塗り分けられており、少し余裕が出来つつある地球寮の面々によって少しずつ改修されているのである。…最も、作業用機械として、だが。

 

 

「ソフトの方弄るのはあんまりやれないし、じっくり時間かけて進めたいんだよね」

 

「言わんとする事は分かる。気長にやれば良いと思う」

 

「これもそのうち何かに活きるのかね…」

 

「…先生ならそう言うよ」

 

 

改修といっても主にソフトの方で、パイロット科が1人もいない現在の地球寮の面々でも十分に動かす事が出来るようにするのが目的だ。

 

ちなみにここにいないアムロ・ミオリネ・マルタンの三名だが…。

 

ミオリネは理事長室から移動したトマトの栽培。

アムロはグエルの頼みでジェターク寮の生徒相手にマイルドにしたシミュレーター訓練を。

マルタンは1人委託された業務の数字等のアレコレの確認をしている。

 

何事も無い日の地球寮の1日は、こうして過ぎていく。




月日は流れて新学期。
あっという間に2年になるなぁ…
パイロット科の子も入るみたいだし、
例の新型もやって来る。
でも大丈夫かな…アムロ先生からの訓練、受ける事になるよね?
次回、「教え子2号、弟子1号」
今年もまた沢山のことが変わっていくんだろうな。

次回予告は

  • いる
  • いらない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。