異邦の男とクソ親父   作:舞波@現在進行形ゴールデン

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なんか前回まで水星たぬきを困惑させっぱなしだな…
なんとか頑張って書いた戦闘描写です。
独自の解釈が山盛りなのでご了承ください。

やっと原作1話が終わりってマジ?
というかお気に入り4000人突破、確認できる限りMAX5位ってマジ?



winner or loser

展開されたフィールドは日中だ。足場はほぼ岩肌で滑りづらいものだ。

先に仕掛けたのはスレッタだった。

ビームライフルを展開して敵機…ディランザを狙ってまず二連射。現在、エアリアルのエスカッシャンは機体各部に装着されたビットオンフォームとなっており、速度・防御・ライフル出力に優れる形態だ。

故に決闘用の出力に制限されても直撃すればブレードアンテナ程度楽に破壊出来るだけの火力があるが、威力の分やや初速が遅い。そのため、通常形態のライフルよりは避けられ・受けられやすいのだが…

 

 

『ほう…中々火力が有るな』

 

「嘘っ⁉︎」

 

 

頭部を正確に狙った射撃をグエルは必要な分だけ傾けて回避した。ディランザは両肩の盾が頭部の高さとそこまで違いは無い為、盾で受けるなら兎も角回避しようとすれば機体の大きさもあってその動作は大きいものになる筈なのだが、平然と避けられてしまった。この間にディランザは左手にライフルを展開し、十字槍はビームを発振した。

 

 

「分かってたつもりだけど…この人、強い…!いって、みんな!」

 

 

ペースを持っていかれると何が起こるか分からない。そう判断したスレッタはビットオンフォームを解除しビットスレイヴを射撃へ回す。距離を詰められないように一度一斉射撃を行うも、急速後退で避けられる。ならばと有機的な動きで展開しつつ狙いをつけようとほんの一瞬停止した瞬間、11基の内3基が爆発した。

 

 

「な、何⁉︎」

 

『その武器の種は想像がつく。撃たれてやると思うなよ?』

 

「!何が起きたの⁉︎ううん、まだまだ!」

 

 

言ってしまえば簡単な話で、ビームの発射口を狙い撃ちされたのだが、気にしている場合ではないスレッタにそれを気づく暇は無い。これがどのように起きたのかを理解しているのはこの場以外では2人だけだった。

 

 

「相変わらずエゲツねぇな先輩」

 

「動きを止めないようにと有効射程に入ったビットから射撃体勢に入ったのは良かったが、いかんせん読み合いに強いグエル相手には悪手だったな」

 

 

地球寮で観戦していたアムロとチュチュである。

 

 

「見た目ほど火力は無さそうだし…ディランザの装甲抜けねぇよな」

 

「ああ。先の一斉射で粗方の火力を目算し、万が一命中しても致命傷足り得ないと判断して砲門を減らす事を優先した。あの機体最大の武器はあのビットであるのは間違いない。ならそれを削ぎ落とし、真っ向勝負に持っていけばより有利だ」

 

「機体の装甲に付いてた辺り頑丈そうだけど発射口撃たれて無事、なんて有り得ねえし」

 

「更に言えばあのビットは単体で飛ぶ事も出来る。なら射撃で落とせない程頑丈ではないだろう」

 

 

画面の中の二機はまだ射撃戦を続行していたが、スレッタは状況の硬直を嫌ってビームサーベルを抜刀する。ビットは再びエアリアルへと戻した。

 

 

『近接戦か、今度はこちらから行くぞ!』

 

「来る!」

 

 

ライフルを格納したディランザが突貫する。地上戦に於いてホバーによる高速戦闘を可能とするディランザの突撃をビームサーベルでは受けきれないとスレッタは再びビットを展開し、最大速度に達する前にフィールドを展開する。本来、ここで全てのビットを束ねたコンポジットガンビットシールドにして近い距離で受ける事が出来れば攻撃のチャンスだったのだが、3基を落とされた不完全な状態で受けるのは危険だと判断したのだ。

 

 

『固い…!だがこれなら…どうだ‼︎』

 

「っ!戻って!」

 

 

パルチザンが弾かれたと見るやすぐに高速旋回したディランザは勢いをそのままにフィールドへ蹴りを叩き込み、反動で再び距離を離した。対ビームでは高い防御力を誇るフィールドもここまでの質量を持つ打撃は受ける事を想定していない。無理矢理密集させて防ぐものの、ビットは割れたガラスのように散り散りに吹き飛んだ。

 

 

『そこ!』

 

「っまた⁉︎」

 

 

制御が緩んでいる隙に更に3基を落とされる。そしてこれによりロングバレル用の2基、腰の後ろに配置される際の基部となるビットが大破してしまい最大火力と最大速度が共に封じられてしまった。これ以上落とされるのは避けたいが、現状使い物になるのはビット単体での運用のみ。ビットを牽制に回し近接戦で決める。ビームライフルからもビームブレイドを展開する。

 

 

「ここで…決める!」

 

『面白い武器だ、だがそれだけだ!』

 

 

フルスピードの二機がぶつかる。本来、基礎性能ではエアリアルの方が上なのだが、ニュータイプに覚醒しつつあるグエルは機体の速度をより高めていたのもあって、真正面からのぶつかり合いでエアリアルを吹き飛ばす。サーベルを持っていた手を離してしまった。

 

 

「うっ⁉︎でも!」

 

『ビームトーチはこう使う‼︎』

 

「まずっ」

 

 

取り出すと同時に投げられたビームトーチがエアリアルの左大腿部に突き刺さる。急な衝撃に体勢を崩すエアリアルに無慈悲な追撃が迫る。

 

 

『ここまで苦戦したのは久しぶりだったが、ここまでだ!』

 

 

頭部を狙って振り下ろされる十字槍。周囲の目には決着に見えたが、スレッタはまだ諦めていなかった。

 

 

「…今!」

 

『何⁉︎』

 

 

残り5基となって牽制に回していたビットが完全に意識から逸れる瞬間をスレッタは待っていた。だがギリギリで反応されてしまい、あと少しの所まで迫った十字槍を破壊するのみに終わった、が。

 

現在のグエルは丸腰だった。昨日の決闘で見ていなかった装備はビームトーチだけであり、ライフルはこの距離では間に合わない。ビームトーチはまだ突き刺さったままで、残る武器はバルカンのみ。

 

 

「…すごく強かったです。でもこれで…!」

 

『…』

 

 

この危機的状況にグエルは無言のままバルカンを放ちながら急速に後退する。

 

観戦しているミオリネは、いや、誰もが思った。まさかグエルが負けるのか、と。

あのグエル・ジェタークが。同じ学生相手に全戦無敗のホルダーが?

 

ディランザはライフルを抜く事もなく、左肩の突起部をエアリアルに向け急加速した。誰の目にも打つ手無しの破れかぶれの特攻に見えた。

 

 

「終わりです!」

 

 

スレッタは冷静に構える。この状況でビットは邪魔、周囲に浮かせたままに。突撃にタイミングを合わせて振り下ろされたビームブレイドは容易く盾を切り裂き…

 

 

止まった(・・・・)

 

 

何故なら…肩関節の僅かな隙間を右腕から展開されたビームトンファー(・・・・・・・・)で貫かれていたからだ。

 

 

「えっ…?」

 

 

そのまま深々とトンファーが突き刺さり、左への急旋回でエアリアルの右腕が吹き飛ぶ。壊されたエアリアルの右腕をスレッタはスローモーションする視界で見ていた。

 

 

『…ああ、今度こそ本当に終わりだ』

 

 

ビットが反応するよりも速く接近したディランザは両腕に展開されたビームトンファーでエアリアルの左腕をダメ押しにと吹き飛ばし、その勢いのままブレードアンテナを切り飛ばした。




…やはり地上でビットの処理は手間がかかる。
先生ならもっと早い。
だが空中戦が出来ないディランザでは流石に限界だな。
四肢を使った格闘をしたい…もっと反応を…
まあそれは今後の課題として…
次回、『パニッシュメント・フェアリー』
色々と、どう転がるか…








本来ならスッと次話投稿出来れば良いんだけど遅筆短文クソ野郎で申し訳ない…それにしたって本放送時の何倍も反応がある…なぜ…?

本当ありがとうございます。

それと最後にお詫びを…先日頂いた感想の中に二重に表示されていたものがあり、それを削除したら別の方の感想が消えてしまいました。
誠に申し訳ありません。

次回予告は

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