もんむす・くえすと! 勇者ルカと仲間たち 作:J・チェプナクル
カムロウは魔物たちを追って路地裏に入っていた。
遠くからラクトの助けを求める声が聞こえる。
なんとか走って追いつこうとする。
その時、ラクトが動いた。
ラクト「調子に…のんなよ!」
ラクト「
手から風の衝撃波が放たれる。貝娘は怯み、思わずラクトを離してしまう。
ラクトは乱雑に地面に放り出された。
ラクト「わにゃっ!あでッ!いだっ!」
カムロウ「ラクト!大丈夫!?」
放り出されたラクトにカムロウが追い付く。
ラクトの体は擦り傷だらけになっていた。ついでに舌を噛んでしまったらしい。
ラクト「いてぇ…最悪だぜ…」
カムロウ「
母から教わった回復魔法をラクトに放つ。光の粉がラクトを包み、擦り傷だらけの体がみるみるうちに回復していく。
ラクト「おぉ!さすが相棒!最高だぜ!」
ラクトは体の傷が治り、調子を取り戻したらしい。
喜んでいるのも束の間、さっきの魔物二人が目の前に立ちふさがった。
貝娘「まぁ…あなたたち二人だけでも持ち帰れば…」
スライム娘「十分元は取れるよね!」
どうやらカムロウとラクトを攫うつもりらしい。
するとラクトは、カムロウを置いて逃げ出した。
ラクト「悪い相棒!ここはまかせたぜ!」
風のように走っていき、すぐに見えなくなってしまった。
貝娘「お友達、尻尾巻いて逃げちゃったわね?見捨てたのかしら。」
スライム娘「弱虫ってところかな?ずっと泣きわめいていたし。」
…弱虫?その言葉が引っ掛かった。ラクトのことを弱虫って言ったのか?
カムロウ「ラクトを…!ラクトのことを…馬鹿にしたな!?」
確かに彼は、ぼくを置いて一目散に逃げだす。一緒に戦ってくれない。でもぼくのことを見捨てたりはしなかった。戦いが終わったあと、必ずそばにいてくれた。褒めてくれるし、優しかった。
それにラクトは友達だ。初めてできた友達なのだ。それを弱虫と呼ばれたことが許せなかった。その発言はカムロウの逆鱗に触れた。
カムロウは剣を抜いた。この二人を倒すまで逃げるつもりはない!
スライム娘と貝娘があらわれた!
カムロウは怒りのまま真っ先に、スライム娘に斬りかかった。
一撃じゃだめだ。すぐ再生してしまう。だから「
カムロウ「はあっ!」
スライムの体を斬った。すかさず準備し放つ!
カムロウ「
風の塊がスライム娘に向かって放たれた。
しかし直後に、貝娘が庇ったことで攻撃は防がれてしまった。
貝娘は貝に閉じこもり、まるで効いているようには見えなかった。
貝娘「生半可な攻撃は、私には通用しないわよ?」
どうやらあの貝は相当硬いようだ。「
カムロウは渾身の攻撃が効かなくてすこしうろたえた。
スライム娘「よそ見しないで!」
スライム娘の粘液が飛んでくる。
カムロウは盾で防いだが、力を強すぎて防御の姿勢を崩してしまった。
貝娘「そこっ!」
貝娘の触手が飛んでくる。その触手はカムロウの腹に直撃した。
カムロウはあまりの力に吹き飛ばされた。そして地面に転がる。痛みが腹からじんじんと体に滲み始める…。
さっきまでの怒りはどこにいったのか、一気に劣勢になってしまった。
今思えば、あっちは二人に対し、こっちは一人だ。戦力差ははっきりしていたのだ。
痛みで立てないでいると、じりじりと魔物が近づいてくる。
貝娘「弱いわね…楽勝♪楽勝♪」
スライム「さっさとトドメ指して、町から逃げよ!」
貝娘の触手が迫ってくる。
まだ痛みで立てない、立てないどころか盾すら構えれない。
だめだ…やられる!
カムロウは来るべき痛みに備えて目をつむった。
???「お待ちなサマーソルトキック!」
宙返りの足技で触手を弾き飛ばし、カムロウの目の前に立った。
???「貸しを返しに来たわよ坊や。」
その声の主は、あの奇抜な恰好をした大道芸人のパヲラだった。
カムロウ「パヲラさん!?どうしてここが…」
パヲラ「マフラーボーイが逃げてきたからどこにいるかって聞いたのよ。」
パヲラ「友人のためなら、制止を振り切って助けに行くなんて、泣かせるわね全く。」
貝娘「あら、名探偵さんじゃない?」
魔物たちが近づいてきた。
スライム娘「ちょうどいいわね…あんたのせいで全部台無しになったんだから。」
貝娘「借りを返してもらおうかしら…!」
パヲラ「へぇ…ずいぶん強気じゃないのお嬢さん方?」
パヲラは格闘の構えをし始めた。
パヲラ「あんたら…返しなさいな…!心優しい坊やのサイフを!」
カムロウ「え…パヲラさんも戦うの?」
パヲラ「あたしは元々格闘家なの、戦うことは得意中の得意よ!」
どうやらパヲラも一緒に戦ってくれるらしい。
カムロウはやっと痛みが引いたため立つことができた。
パヲラ「そういえば名前を聞いてなかったわね坊や、お名前は?」
カムロウ「カムロウ!」
パヲラ「改めてよろしくねカムロウちゃん!」
頼もしい味方の登場に、カムロウは元気づけられた。そして再び剣を構えた。
パヲラ「さぁ、かかってらっしゃい!」
戦いの火蓋が切って落とされた!
カムロウとパヲラ、貝娘とスライム娘。
互いに2対2だ。
しかしカムロウは不安に思っていた。
いくら2対2といっても、自分は戦闘経験が少ないほうだ。
これだとパヲラさんが強くても…。
パヲラ「1対2と同じ…って顔してるねい?カムロウちゃん。」
心を読まれたと思ってカムロウはびっくりした。
パヲラ「それは相手も同じよ…あのスライム娘、さっきあたしが燃やしちゃったから、体力は半分もないはずよ。」
パヲラ「あっちの貝娘はあたしがやるわ。代わりにスライム娘をまかせちゃってもいいかしらん?」
カムロウ「うん!まかせて!」
カムロウはスライム娘の前に立った。
スライム娘「私とやる気?お友達と同じように逃げたほうがいいんじゃないかな?」
カムロウ「それは…君にも言えることだ!」
スライム娘は粘液を飛ばしてきた。カムロウはそれを避けながら近づいていく。
スライム娘「そんなに近ければ当てやすいよ!」
大玉の粘液がカムロウに向かって放たれた。
カムロウは盾を前に構えながら突進し、大玉の粘液を弾き返した!
スライム娘「はあっ!?」
そのまま突進の勢いは止まらず、スライム娘に体当たりした。
スライム娘は、まさか弾き返されるとは思っておらず、避けることができなかった。
スライム娘「うげっ!」
そのまま後ろにのけぞった。
カムロウ「せいやぁ!」
その隙に、スライムの体に斬撃を浴びせる。…斬ったところの体の再生スピードが遅い?
パヲラさんの言う通り、体力が少ないことがわかった。それならこっちも十分に戦える!
スライム娘「このぉ!」
再び粘液飛ばしをしてきた。
カムロウも負けじと、その粘液を斬ったり避けたりしながら戦いを続けた。
パヲラ「あら、やるじゃない。カムロウちゃん。」
パヲラはその一部始終を眺めていた。
貝娘「よそ見してる場合?」
貝娘が触手を伸ばす。しかしパヲラは軽やかにそれらを避けた。
パヲラ「その触手で身動きを封じようって考えでしょ?」
貝娘「くっ…!」
パヲラ「こんどはあたしの番よ!」
全力疾走し、一気に貝娘との距離を詰める。そして跳び蹴りを放った。
貝娘「その程度の攻撃!」
貝娘は貝に閉じこもり、その攻撃を防いだ。
貝娘「私の貝は硬いわよ…。武器もなしで壊そうだなんて無理な話よ。」
パヲラ「確かに壊れそうにないわねい…」
貝娘の貝は確かに硬そうだ。大砲でも壊れるかどうかはわからない。
パヲラ「じゃあもっと骨のある攻撃なら壊れるのね?」
パヲラは正拳突きの構えをしながら再び近づいた。
貝娘「そんなあからさまな攻撃…」
貝娘は再び貝に閉じこもり、鉄壁の防御の姿勢になった。
パヲラ「あら、あからさまだからこそ避けるべきだと思うわよ?」
パヲラの拳が輝き始めた!そして輝く拳で正拳突きを放った!
パヲラ「ボディ
貝娘「!?」
さっきまでびくともしなかった鉄壁の要塞が、後ろに吹き飛ばされた。
貝娘は防御の姿勢を解くと、頭から血を流していた。
貝娘「何をしたの…!」
その目は怒りを覚えており、パヲラを睨みつけていた。
パヲラ「拳に魔力を込めて殴っただけよう?」
貝娘「魔力…!?」
パヲラ「ええそうよ。あたしの拳法は、このあたし自ら考案した、格闘術と魔法のハイブリッド!その名も
パヲラ「魔力を攻撃と同時に開放させることで、爆発的な威力を発揮するのよん!画期的でしょう?」
貝娘「そう…でも次はそうはいかないわよ!」
貝娘は触手を振り回した。
パヲラ「男の型・
パヲラは酔っぱらったかのような動きをし、その触手を次々と回避した。
貝娘は必死に触手を当てようと振り回すが、酔いが回ったかのような予測できない動きに、逆に翻弄されている。
するとパヲラが触手を左手で掴んだ。
貝娘「なっ!?」
パヲラ「さっきから邪魔なのよこれ!」
パヲラは右手を手刀の形にした。手から燃え盛る炎が噴き出した!
パヲラ「
パヲラ「
火炎を纏った手刀が触手を切断した!
貝娘に激痛が走った。切られた触手は黒焦げになっていた。
貝娘「ああああ!!!よくも…よくも!」
貝娘は顔を真っ赤にし、怒りに打ち震えた。
パヲラ「攻撃手段の触手がこれじゃ、もう攻撃なんてできないわねい。」
貝娘「まだよ…まだ終わってないわよ!」
貝娘は貝に閉じこもり、パヲラに向かって回転しながら突進してきた。
どんどんスピードが上がり、とても避けられそうにないほどの勢いで近づいてくる。
貝娘「その拳法がどれだけ強くても、これを止めれるなんで無理でしょう!?」
パヲラ「つまり強いことは認めたのねい?」
パヲラは避けようともしなかった。その間に互いの距離はどんどんを詰められていく。
パヲラ「逃げ出してくれれば、あなたは痛い目に合わずに済んだのよう…」
パヲラ「戦場の基本の「き」…決して相手を侮るべからず!「ほ」相手の情報は蓄積せよ!「ん」大技はここぞで使え!」
パヲラ「人間を捕食の対象…格下だと思って侮っていた時点で、あなたの敗北は決まっていたの!」
パヲラは迎撃の構えを取り、手に魔力を込め始めた。
そしてその魔力は次第に手から溢れるほどのオーラを纏わせた!
パヲラ「魔導拳奥義…」
パヲラ「
そしてその手で貝娘の突進を受け止めた。手の魔力は貝娘の体に浸透し…次第に内側から爆発した!
貝娘「あああああああ!!!」
内側からの攻撃に耐えきれなかった貝娘はその場に倒れた。
パヲラ「…ところで貝に、砕ける骨ってあるのかしらん?」
パヲラは手をハンカチで拭きながらそうつぶやいた。
貝娘とパヲラの戦いは、パヲラが勝利した。
カムロウ「すごいや…パヲラさん。」
カムロウはそれを我を忘れて見ていた。
スライム娘「隙あり!」
スライム娘がカムロウの体にまとわりついた!
スライム娘「捕まえた!もう逃げられないね!」
カムロウ「はーなーれーろー!」
思い切り暴れてもがいた。粘液が飛び散り、なんとか抜け出した。
カムロウ「ぜぇ…ぜぇ…」
そういえばさっき攻撃を食らってしまってそのままだ。回復魔法は、傷こそ治るが、体力が回復することはない。このまま消耗戦ともなればこっちが負けそうだ。一気に勝負を決めるしかない。しかし、それはスライム娘も同じだった。
スライム娘「はぁ…はぁ…」
飛び散った体がゆっくり修復される。
おそらく次で決まるだろう。カムロウは剣をしっかりと握った。
カムロウ「だあああああ!!!」
先に仕掛けたのはカムロウだった。剣を構えながら走りだした。
スライム娘「捕まえやすい動きね!」
スライム娘は自身の粘液を広げた。さながら波のような壁を形成し、カムロウを捕まえようとした。
粘液の波がカムロウに迫る…しかし。
カムロウ「
スライム娘「えぇ…!?」
まさか飛び上がって避けられるとは思わず、視線を上にあげた。
その一瞬で勝敗がついた。
カムロウ「はああああああああ!!!」
カムロウは剣を両手に持ち、全体重を乗せてスライム娘に向かって落ちてきた!
その剣は、スライム娘の顔を貫いた。
スライム「あ……あ……」
スライム娘の体がその場でぼたぼたと崩れ始める。そしてもう動くこともなかった。
空が赤く染まり始めたころだった。
カムロウが勝利したあとに、パヲラが喜びながら近づいてきて、カムロウの体を抱きしめた。
パヲラ「さすがよん!カムロウちゃん!」
パヲラ「んもうすごいわ!チューしちゃう!んまっ!んーまっ!」
カムロウ「く…くすぐったいよパヲラさん…」
熱烈なキッスはくすぐったかった。
カムロウ「パヲラさんもすごかったよ!ぼくなんてなにも…」
パヲラ「いーや?カムロウちゃんがあの時飛び出してくれたから、カムロウちゃんのお友達も助かったし、あたしもこうして駆けつけることができたのよん!自信を持ちなさい。あなたの勇気はすっばらしいわ!」
その言葉を聞いてカムロウは照れた。こんなに褒められるとは思わなかった。とても嬉しかった。
ラクト「いたぞー!おーい!」
遠くからラクトの声が聞こえた。数人の衛兵を連れてこっちに向かってきた。
衛兵「お前か魔物は!」
衛兵「確かに怪しい姿をしている!」
衛兵「その子どもから離れろ!」
パヲラ「えっあたし!?誤解よゴカイ!あたしじゃないわ!」
ラクト「あー…まぁこいつも似たようなもんだな。」
カムロウ「違うよ!誤解だよ!魔物はあっち!」
カムロウは必死に弁明し、向こうでぐったりして倒れている魔物を指差した。
衛兵「あぁすまないあっちか!」
衛兵たちは魔物に向かっていった。
カムロウ「あの魔物さんたちどうなるの?」
ラクト「殺しはしないらしい、おそらくこの町から追い出されるだろうな。」
ラクト「そうだカムロウ、お前らが戦っているときなんだが…」
カムロウたちがいない間の宿の状況について説明してくれた。
どうやらあの後、宿にいた人たちが本物の女主人を見つけたそうだ。拘束された状態で物置にいたらしい。さらにそこに盗まれたサイフもあったそうだ。
パヲラ「どうやら一件落着ってわけねい?」
ラクト「まぁそうだな。いやぁ相棒よくやった!お前を信じてよかったぜ、いやぁ助かった助かった…」
パヲラ「あんたカムロウちゃん置いて逃げ出したんでしょうが!」
パヲラはラクトに向かって跳び蹴りを放った。
ラクト「ぎゃああああああ!!!」
カムロウ「ちょ…パヲラさん!」
パヲラ「ふん!カムロウちゃんの優しさに免じて、これくらいで勘弁してやるわ!本当だったら半殺しにしてやるところよう!」
ラクト「そ…そうでふか…」
ラクトは地面に突っ伏したまま返事をした。
パヲラ「そんなことよりカムロウちゃん!疲れちゃったわよねい?早く宿に帰りましょ!さぁさぁ早く早く!」
パヲラはカムロウをぐいぐい押しながら、カムロウたちが泊まっていた宿に向かいはじめた。
ラクト「俺を…置いて行くなよ…」
ラクトは跳び蹴りの痛みが抜けきってないのか、匍匐前進しながら追いかけた。
夜になり、カムロウたちは宿の部屋にいた。パヲラも一緒の部屋に泊まることにしたらしい。
パヲラ「はうっ!なんて健気なのカムロウちゃん!」
カムロウが旅に出た理由を聞いて、パヲラは鼻水をたらしまくりながら大号泣をしていた。
ラクト「…そんなに泣くか?顔拭けよ、人間の顔してねぇぞ。ただでさえ化け物なのに。」
パヲラ「だって…だってこんな話聞いて涙しないやつなんていなくぁwせdrftgyふじこlp。」
ラクト「言葉を喋れ言葉を…」
パヲラ「波乱万丈な出来事があったのにも関わらず…あたしにあんなにあったかい心遣いをしたのよう!なんてたくましい子なのカムロウちゃん!」
パヲラは何度も鼻水をかみ、涙を拭いた。それでも涙は決壊したダムのように流れでていた。
カムロウ「それで…ぼくたち、イリアス大陸に行きたくて…」
パヲラ「おうっ…おうっ………んえ?イリアス大陸?おうっ…おうっ…」
パヲラ「残念だけどイリアス大陸行きの船はないわよ。」
パヲラはキリッとした顔でそう言った。
ラクト「うわぁ!いきなり落ち着くなぁ!」
カムロウ「イリアス大陸行きの船がないってどういうことですか!?」
パヲラ「なんでも沖に出ただけで必ずと言っていいほど嵐が発生するらしいのよ。そのせいで往復便は出てないの。」
ラクト「じゃあイリアス大陸に行くことは無理か…。まぁ別に引き返しても…」
カムロウ「………」
カムロウはひどく落ち込んだ。もしかしたら薬があるかもしれないのに、行くことができないだなんて…。
それを見かねたパヲラがこう言った。
パヲラ「決めたわ!あたし!カムロウちゃんに付いて行くわ!」
それを聞いたカムロウは顔を明るくした。
カムロウ「え…いいんですが!?」
パヲラ「もちもちのもちろんよんカムロウちゃん!なんとしてでも薬を見つけ出すのよう!」
パヲラはラクトに近づき耳打ちした。
パヲラ「(あんたがカムロウちゃんを利用するのが気にくわないのもあるけど。)」
ラクト「な…なにぃ…?」
ラクト「(く…くそぉ…こんな変なやつが付いてくるなんて…俺様のお金がっぽがぽ計画が…とほほ…)」
ラクトはしょんぼりした。
ラクト「お…俺はここでお別れだな…、いやぁ楽しかったぜお前との旅…」
パヲラ「あんた行くあてあるの?」
ラクト「う…それを言われるとないけど…」
パヲラ「じゃあ付いて来なさいよあなたも!」
パヲラはラクトの首を絞めた。
ラクト「うぎゃああああ!!!わかった!付いてく!付いてく!」
それを聞いてパヲラは手を離した。
ラクト「はぁ…はぁ…。でもよ、どうやってイリアス大陸に行くんだよ…?」
パヲラ「それは私にまかせなさい!考えがあるのよう!」
ラクトはその言葉を聞いて疑問に思った。
ラクト「ん?考え?方法じゃなくて考え?」
パヲラ「そうよ?」
ラクト「うーん…いやな予感がするな…?」
パヲラ「まぁ楽しみにしてらっしゃい!今はこの体を休めることが優先ねい!おやすみなさい!」
そういうとパヲラはベッドに横になった。どういうわけかすぐに寝てしまったようだ。
ラクト「こいつ…一体何なんだ…。変人すぎるぜ…」
カムロウ「ぼくたちも寝よっか、ラクト。」
カムロウは寝る準備をした。
ラクト「最悪だぜ…なんでこんな奴が一緒に…明日になって欲しくねぇぇ…」
カムロウは横になり、今日一日で蓄積した疲労を回復するべく寝た。
画期的か変人か、魔導拳を駆使する大道芸人のパヲラが旅に付いてくることになった。
しかしイリアス大陸行きの船はない。どうやってイリアス大陸に行くのだろうか?
パヲラの考えとはいったい何なのだろうか?