もんむす・くえすと! 勇者ルカと仲間たち   作:J・チェプナクル

81 / 105
第9話 サン・イリア城、地下の大図書館

サン・イリア城、地下。大図書館。

見渡す限り、本、本、本。壁も棚も全部。

至る所に本。とにかく本がある。

ルカ「うわぁ、広いなぁ……」

ラクト「世界中の知識がここにあるって言われても納得しちまうな、こりゃ。」

そんな広大な大図書館には、人っ子一人見当たらなかった。

ジョージ「しかし、誰もいないようだな。」

ルカ「みんな避難しちゃったからね。」

グランベリア襲撃や魔王襲撃騒ぎのせいで、学者達はみんな避難してしまったらしい。

ルカ「なんか……人っ子一人いない書庫って不気味だな。」

マモル「そうですかい?」

アリス「静かでいいではないか……」

本の山に腰掛け__不意にアリスは、くんくんと鼻を鳴らした。

アリス「それにしても……この図書館、やけに魔物の匂いがするな。こんなところに潜り込むとは、暇な魔物もいるものよ……」

ルカ「え……?魔物がいるのか……?」

ラクト「んなアホな…だったらもう襲って来てんじゃあねぇの?」

僕は剣の柄に手を掛け、きょろきょろと周囲を見回した。

仲間たちも同じように周りを見る。

アリス「うろたえるなドアホめ。書庫内を魔物が徘徊しているわけではない。おそらく、どれかの本に取り憑いているのだろうな。」

ルカ「本に取り憑く……?」

パヲラ「ミミックみたいに何かに紛れるタイプなのかも。」

ルカ「そんな魔物もいるなんて、初めて聞いたな……」

アリス「どうでもいいが、早く調べるがいい。こんな鬱陶しい場所に長居はしたくない。本は食べられんから、好きではないのだ。」

ルカ「わ、分かったよ……」

 

ジョージ「ルカ殿、これを……目録があった。」

ジョージが目録の場所を見つけてくれた。

そうして仲間たちと一緒に、関係がありそうな本の記録をじっくり探す。

ルカ「えっと、四精霊だよな……?」

パヲラ「結構あるわねぇ……骨折れちゃいそう。」

ジョージ「ぬッ、ぱふぱふ本……」

マモル「しかも去年の冬売りのぱふぱふ本か。アタリだねぇ。」

ラクト「そういやここってさぁ、マンガあったりしねぇの?【マジカルマッスルつよ美ちゃん】とか。」

マモル「【賃貸暮らしのウンディーネ】もあったりする?」

ルカ「いや、ないだろ……なんだその本は……」

ラクト「ルカは知らねぇのかっ!?【マジカルマッスルつよ美ちゃん】をっ!遅れてるぜお前ぇ!今度貸してやるよっ。」

ルカ「いや……興味ないし……」

マモル「あっ、これ【インクモレディブル】だ……」

ジョージ「ぬッ!アブナイぱふぱふ本………」

マモル「そっちに【リヴァイア山荘】あったら教えてー。」

ラクト「じゃあ、お前は【サラマンダー海上遭難記】な。」

ルカ「お前ら一回黙ってろっ!気が散る!!」

パヲラ「ちょっとー?ちゃんと探しなさいよー?」

 

しばらく目録を丹念に調べていると__

「四精霊信仰とその源流」という本を発見した。

ルカ「えっと、35番本棚の、上から二番目の段…か。」

パヲラ「じゃあ、あたし他に関連するものがあるか探してみるわよん。」

ジョージ「私もそうしよう。」

ルカ「うん、分かった。」

パヲラとジョージは数多の本棚の影に消えていった。

 

ルカ「……35番、上から2番目…これだな。」

僕は、本棚から一冊の本を手に取って持ってくる。

かなり古く、誰も手に取ったことがないような本だ。

マモル「あらら埃被ってら、誰も読んでないんじゃないのコレ?」

ルカ「まあ、それも当然かな。イリアス信仰が盛んなこの城では、精霊信仰って異教そのものなんだ。」

マモル「へぇー。」

ルカ「四精霊の居場所、載ってるといいけどなぁ……」

おもむろに、その本を開いたときだった__

 

__なんと、本の中から一体の魔物が飛び出したのだ!

 

17ページが現れた!

 

ラクト「ほ、ほんとに化けて出てきやがった!」

ルカ「ま、魔物…?まさか本当に、本から魔物が現れるなんて…!」

僕は慌てて本を放り出し、剣を構えた。

17ページ「この書物を読むことを禁ずる…」

ルカ「どういうことだ…?魔物が、なんで本を読ませたくないんだ…?」

17ページ「それが魔王様の意思__」

そう言いながら、17ページは襲い掛かってきた!

今、いるメンバーは僕を含め、ラクトとマモルだけだ。

パヲラとジョージの2人を呼びたいところだが、猶予がなさそうだ。

ここは僕達でなんとかしなければ!

 

ルカ「いくぞっ!」

ルカの攻撃!しかし、17ページはひらりと身をかわした!

ルカ「え…?」

まるで軽い紙のように舞い、攻撃を避けてしまったのだ。

17ページの身体は、宙に浮いた一枚の紙。それが意思を持って動いている!

要は、攻撃が当たる面積が小さすぎる!

ルカ「ちょ…体が紙ってズルくないか!?」

17ページ「開け、魔導書よ…!」

そう言うと、17ページの紙の体が開いた!

17ページは、氷の8ページを開いた!

ルカに無数の氷の弾丸が襲い掛かる!

ルカ「うわあっ!」

氷の弾丸が身体に直撃してダメージを受けてしまった!とにかく痛いし硬く、冷たい。

ルカ「くっ…!ただの紙ってわけじゃない!この紙の体は、魔法まで使えるのか!!」

ラクト「だったら俺が撃ち落としてやる!」

ラクトは魔導銃を取り出し構える……が。

ラクト「…だ、ダメだ…!場所が悪すぎる!!火気厳禁はなおさらだし……とにかく魔法を打つと本が傷つく!」

火の魔法を使えば本が燃え、かといって風の魔法だと本が傷つく。魔法を飛ばして攻撃するラクトにとって、この場所は都合が悪いのだ!

ラクト「ルカ!悪いけど俺は下がる!ここだと俺が一番役に立ちそうにねぇ……」

ラクトは後衛に付いて、サポートに徹するようだ。

ルカ「気にしなくて良い!どうにかして攻撃を当てる方法があるはずだ!」

 

マモル「なら、攪乱といきましょうや!」

マモル「自動攻撃型の渡路遠式神(どろおんしきがみ)!!」

マモルは紙人形を何枚もばら撒いた!ばら撒いた紙の式神は、独りでに動き出し、17ページに突進攻撃を仕掛ける!

17ページ「魔の力より生まれし炎…これを退ける…!」

17ページは炎の4ページを開いた!紙の体から炎が噴き出し、周りの紙式神を燃やした!

紙式神は燃え尽き、塵になった……

マモル「あぁ……燃やされた……」

 

ルカ「てやっ!」

ルカの攻撃!しかし、17ページはひらりと身をかわした!

ルカ「くっ、やっぱり……」

僕が繰り出す普通の攻撃では、どうやら17ページには当たらないようだ。

どうにかして攻撃を当てる方法を見付けないと…!

 

すると、17ページはルカに向かって、自身の体である紙の一面を見せつけてきた!

ルカ「っ…!?」

なんだか嫌な予感がする…!

マモル「若ァ!危ねぇ!!!」

マモルは紙人形を投げてルカの体に貼りつけた!

マモル「身代式神(みがわりしきがみ)!!!」

ルカ「わわっ!なんだ!?」

ルカとマモルの位置が入れ替わった!

ルカの代わりに、マモルが攻撃を食らった!

17ページ「この綴りし文にて動きを封じる!」

17ページは、麻痺の12ページを開いた!17ページの紙の体が怪しく光る!

マモルの身体は麻痺してしまった!

マモル「か、からだがマヒマヒマヒマヒ………」

ルカ「そんな、麻痺だって!?この調子で全員が麻痺してしまったら、全滅も免れないぞ…!?」

ラクト「任せろルカ!俺が麻痺を治す!こんなこともあろうかと、アイテムを買い占めて良かった!」

ラクトはカバンから、麻痺を治すアイテム。満月草を取り出した!

ラクト「お前はそのまま攻撃を続けろ!!」

ルカ「わ、分かった!」

麻痺の治療はラクトに任せて、僕は17ページを倒すことに集中した!

マモル「ところでソレ(満月草)、どうやって使うん?」

ラクト「絞り汁を飲ませるんだってよ。渋い味がするんだとか。」

マモル「うげぇぇ~~~………」

 

普通の攻撃じゃ避けられる。何より相手が素早すぎる!

だったら、最速の剣技を叩き込むしかない!

最速で動ける剣技……これしかない!

ルカ「くらえっ!雷鳴突き!」

ルカは雷鳴のように踏み込み、鋭い突きを繰り出した!

17ページ「ッ!!」

この攻撃は、17ページの速度に追いついたようだ!

僕の剣が、17ページの身体を貫いた!

17ページ「も…申し訳……ありません、魔王様……!」

17ページは一枚の紙片となってしまった!

 

 

17ページをやっつけた!

 

 

17ページが変化したのは、一枚の紙片。

どうやら、本の1ページのようだ。

ルカ「え…?これ、封印されたのか…?それとも、死んだ…?」

ラクト「……死ぬかぁ?その(堕剣エンジェルハイロウ)って封印する剣じゃなかったか?」

ルカ「そのはずだけど……」

アリス「そいつは本に魂が宿ったモンスター、それで死んだわけではない。適当に、そこらの本にでも挟んでおけ。」

書庫の隅で本を積み、火を付けて焚き火をしていたアリスが言う__

ルカ「って、こいつ何してるんだ!」

ラクト「いや何してんだこいつ!?」

どうやら、本を燃やしてイモを焼いている様子だ。

ルカ「おいおい、なんてことするんだ!なんて罰当たりな事を……」

アリス「問題ない。イリアスに関する下らん書物ばかりだ。」

ラクト「屋内で焚書する時点で問題大有りなんだが……」」

ルカ「……こいつの奇行に付き合っていても仕方がないな。強引にやめさせるより、さっさと用事を済ませて出た方が早そうだ。」

ラクト「そうだな。」

すると、アリスと一緒に焚き火で何かを焼いているマモルを発見する。マモルは干した魚を炙っていた。

ルカ「いや、お前も何してんだよ……」

マモル「口直し。今度からアッシに満月草使うの止めてもらっていいスカ。」

ラクト「いや、状況がアレだったから…そこは我慢してくれよ……」

 

パヲラ「ちょっと~屋内の火はまずいんじゃないの~?」

パヲラとジョージが戻ってきた。

なぜかジョージはげっそりしてたが。

ルカ「そうなんだよ。……なんでジョージはげっそりしてるんだ?」

ジョージ「帰れなくなった……」

ルカ「図書館で??」

どうやら迷子になってたらしい。

……こんな屋内で。

パヲラ「何かあったの?」

ルカ「本の魔物だよ。もう倒したところだよ。」

パヲラ「あれま。ホントにいたの。」

床に転がった書物「四精霊信仰とその源流」を拾い上げる。

ルカ「それにしても、なんで本から魔物が出てきたんだ…?」

アリス「普段は本に憑き、開いた者に襲い掛かるタイプの魔物だな。まあ……普通は、さびれた物置の本などに憑くものだが。」

マモル「ミミックだ……」

ルカ「さっきのあいつ、魔王の命令って言ってたけど……」

アリス「余は知らん。魔王の名を出して悪事を働く者など、数知れんのだ。どうせ、その類だろう。」

ルカ「そうなのかなぁ。どうも、そういう奴じゃなかったような……」

ラクト「封印され際に申し訳ありませんって言ってたしな。そこらへんどうなんだ?」

アリス「しかし、心当たりは……」

アリス「あっ!」

不意にアリスは硬直し、食べかけのやきいもをポロリと落とした。

ラクト「おん?」

ルカ「ど、どうしたんだ……?」

アリス「………___」

 

 

 

数年前__

アリス「四精霊について記された唯一の本が、サン・イリア城に現存するという。お前達はその本に憑き、その内容が人間共に伝わるのを防ぐのだ。」

17ページ「了解致しました……」

???「お任せ下さい、魔王様。」

???「しかし魔王様。その本を奪うなり、破棄するなりすれば良いのでは?」

アリス「……余は、焚書のような真似は好かぬ。しかし、精霊の力を悪用しようとする人間が現れんとも限らん。それゆえ、お前達にはあの本を守ってもらいたい。」

魔物達「……はっ!___」

 

 

 

アリス「___………」

アリス「……知らんな。心当たりはない。」

ルカ「………」

…何か怪しい。

ラクト「……絶対なんかある間だったが?」

ルカ「…あやしいけど。追及しても無駄そうだな。」

ルカ「気を取り直して、四精霊の居場所を調べるか。」

僕は、あらためて「四精霊信仰とその源流」を開く__

 

__すると、またもや本から魔物が飛び出してきた!

 

257ページが現れた!

 

ルカ「なんだ、またかよ!」

ラクト「うおぉっ!また出た!!」

再び現れた魔物を前に、再び僕は剣を構える。

しかも……今度は、内気そうな女の子。なんとも戦いにくい。

ルカ「その、邪魔しないでくれるかな。僕は、この本が読みたいだけなんだけど……」

257ページ「ふふ……可愛い男の人。私、男の人に興味があるのです。少しだけ、いじらせてくれませんか…?」

ルカ「聞く耳なし、か……じゃあ、行くぞ!」

また戦いになってしまったが、今度はパヲラとジョージもいる!

不利になることはまずなさそうだ。

ルカ「よし、来るなら来い!__」

 

257ページ「__少し待って下さいね。予習しますから……いっぱい勉強しなければ……」

257ページは本に目を通している……

ルカ「え…えぇ……!?」

ラクト「な、なんだぁ?急に本なんか読み始めやがった……」

ジョージ「おお!なんと勤勉なことか!これは見習うべきだ……」

ルカ「いや、感服してる場合か!!」

戦うかと思いきや、257ページは敵を目前に読書を始めた。

こ、これはどうするべきだ?流石に攻撃するのをためらってしまう……

257ページ「なるほど…こういう風に…」

しかし、かなりの速読だ。どんどん本を読み終えていく。

257ページ「はいっ、予習し終えましたっ。」

本をパタンと閉じて、257ページは再び僕達と相対する。

 

すると257ページは、先制攻撃を仕掛けてきた!

257ページ「まずはこちらを!」

257ページは弱体の96ページを開いた!257ページが持つ本から怪しい光線が放たれた!

怪しい光線はジョージに当たった!

ジョージ「うっ!な、なんだ!?」

ジョージの全てのステータスが下がった!

257ページ「さらにこちらも!」

257ページは麻痺の12ページを開いた!257ページが持つ本が怪しく光った!

マモルの身体は麻痺してしまった!

マモル「まーた身体がシビシビシビシビ………」

257ページ「最後にこちらも!」

257ページは狂乱の48ページを開いた!257ページが持つ本が怪しく光った!

パヲラは混乱してしまった!

パヲラ「八ツ橋とワンタンって何がどう違うんだよ!!」

ラクト「何言ってんだこいつ!?」

ルカ「混乱に麻痺に弱体化だって…!?」

先手を許してしまった上に、3人が状態異常になってしまった!とてもまずい状況だ……

ルカ「ラクト!3人が掛かった状態異常を治せるか!?」

ラクト「混乱と麻痺はアイテムで治せるが…弱体化を治すアイテムは持ってねぇ!」

ルカ「攻撃力強化魔法(ブレイズアップ)があるだろ!?」

ラクト「パワーだけ上げたって意味ねぇだろ!?他の能力が下がってんのに!」

ルカ「くっ……成す術ナシか…!」

ジョージは後ろに退かせよう。戦闘不能になるのはまずい!

ルカ「ジョージ!下がるんだ!」

ジョージ「申し訳ありません、このような失態を…!」

ジョージは後退した!

ルカ「ラクトはパヲラの混乱を治してくれ!」

ラクト「やってみ__」

パヲラ「__にょにょにょにょにょにょ!!!」

パヲラは暴れている!

ラクト「どわーッ!暴れんじゃねぇ!」

 

ルカ「(多分、あの魔物が読んだのは…敵を行動不能にさせる本のハズ…!ただ、攻撃する方法がアイツにあるかどうかが分からない!未知数なんだ!)」

ルカ「けど、やるしかない!」

僕は剣を構え、257ページに攻撃するべく走り出した!

257ページ「そういえばこれも、試したかったんです。」

257ページは風の32ページを開いた!

風の衝撃波が襲い掛かる!

ルカ「見切った!」

大きく横に転がって、飛んでくる衝撃波を避け、257ページに近づいた!

ルカ「もらったーッ!!__」

 

257ページ「__ふふっ。手間が省けました。自ら近づいてくれるなんて……」

ルカ「えっ!?」

257ページは巨腕の256ページを開いた!257ページ本の体から巨大な腕が生えた!

ルカ「なっ!?お、大きい!!」

巨大な腕が、ルカを掴んできた!ルカの体は、大きな腕に拘束されてしまった!

257ページ「はい、捕まえてしまいました。」

ルカ「くっ…!なんて強い力なんだ…!!」

ルカはもがいた!しかし、巨大な腕はビクともしない!

257ページ「うーん…でも、これほど元気だと、身体をいじれないですね……」

ルカ「は、離せ…!」

257ページ「そうだなぁ……じゃあ、こうしてしまいましょう!」

257ページは、巨大な腕を振り回して、ルカを投げ飛ばした!

ルカ「うおおおあああああ!!!」

まずい!このままだと、壁に激突してしまう!!

ラクト「__ゴーレム(土人形)ーッ!クッションになってルカを衝撃から守れーッ!!」

ラクトは土人形を取り出し、ルカに向かって投げた!

土人形は次第に大きく変形し、ルカを包み込んで激突の衝撃から守った!

ルカ「助かった…!」

ラクトの援護がなければ、大ダメージを食らっていたところだ。本当に助かった!

ルカ「くそっ…3人行動不能になるだけでこんなになるなんて!」

それにしても、なんて厄介な魔物だ。

しかし、そんな事も言ってられない。さっさと倒さないとやられてしまう!

僕は体勢を立て直し、もう一度257ページに攻撃を仕掛けようとしたその時だった__

 

パヲラ「__オドラァァァッ!!!」

257ページ「えっ!?」

なんと、魔物に向かって、パヲラが攻撃を仕掛けていたのだ!

それはもう殴るなり蹴るなり、普段よりも猛進的な、荒々しい攻撃方法だったが。

257ページ「な、なんですかこの人間は!?さっき混乱させたはず…!?」

ルカ「ラクト!もうパヲラの混乱を治したのか!?」

ラクト「いや、まだ!何しろあのあばれっぷりじゃあ近づけなくてな……」

ルカ「じゃあ偶然、魔物に攻撃をしただけなのか!?」

不幸中の幸いと言うべきか!?しかし、この状況は僕たちにとって良い展開だ!

パヲラ「この洗濯板、要りません?」

パヲラは洗濯板を押し売ろうとしている……

257ページ「訳の分からない事を…!?とりあえず!行動不能にさせるまでです!これで大人しくなってください!」

257ページは水の128ページを開いた!無数の水の塊が発射された!

パヲラ「この剣で断つなりッ!」

パヲラはゴボウを取り出した!

迫り来る無数の水の塊をゴボウで一刀両断した!

257ページ「ご…ゴボウ…!?」

ラクト「あ……あれは【暗黒剣ゴボウ】だーッ!」

ルカ「いやただのゴボウだろ!!!」

ラクト「いーやッ!それは違うぜ!」

ルカ「!?」

 

マモル「【暗黒剣ゴボウ】とは!ただのゴボウではない!!【マジカルヘルシーやさ美】のヘルシーパワーで生み出される、生成魔法武器の一種である!!!」

ラクト「そして、【マジカルマッスルつよ美】の永遠のライバル!【マジカルヘルシーやさ美】のが持つ!!あの【暗黒剣ゴボウ】をッ!!!」

ジョージ「1/1スケールで完全再現ッ!!!性質ッ!切れ味ッッ!!ポッキリ折れるところまでッッッ!!!」

ルカ「な…なんだお前ら!?一体、何を解説してるんだ!?」

なんだこれは、なんなんだこれは。僕は何を見せられてるんだ?

いや、そんなことよりも!

ルカ「い、いいぞ!何が何だか良く分からないけど、パヲラが優勢だ!」

ルカ「パヲラ!そのまま攻撃を続けてくれ!あともう少しで封印できるはずだ!!」

パヲラ「承知しマッスルフィンガー!!」

ルカ「いや、これホントに正気か!?大丈夫か!?」

 

それから、僕とパヲラによる連携……いや、パヲラが暴れている間に、僕が隙を突いて攻撃するという方法だが。

パヲラ「シーサーの鼻の穴って大きいよね?」

狙いを定めてカジキマグロを投げつけた!

パヲラ「いくぜ!出前一丁!!布団たたき2刀流ッ!!!」

人力車を引いて突撃してきた!

パヲラ「流行りのマシュマロ栽培キットじゃあ!!」

マシュマロを育てようとした……しかしマシュマロははんぺんに育った!

パヲラ「はんぺんになっちゃったァ……」

パヲラは悲しんでいる……

257ページ「ううっ…!何なんですかこの人間は…頭が追いつかない…!」

パヲラのおかげで、257ページは僕の攻撃を対処できないほどかなり攪乱しているようだ。この調子なら、勝てる!

ルカ「とどめだーッ!!!」

この攻撃が最後の一撃となった。僕の攻撃を食らった魔物は、身体から粒子が流れ出る。

257ページ「そんな…!書いてない!書いてなかった!!あなたのような…予習した内容からこんなにも外れる人間がいるだなんて…!」

パヲラ「今度から予習範囲に、【マジカルマッスルつよ美ちゃん】も入れておくことね♪」

257ページ「な、何ですかその本の名前は…!?【マジカルマッスルつよ美ちゃん】って…!?し……知らなかった…!そんな本が存在するなんて……!」

ルカ「……………」

僕も驚きだよ………

257ページ「こんな人間がいたなんて……!!!」

 

257ページは一枚の紙片となってしまった!

 

257ページをやっつけた!

 

 

ルカ「ふぅ…なんとかなっ__」

 

パヲラ「__キムチを追加しろーッ!!!」

パヲラは暴れたままだ!

ルカ「うわあっ!!まだ混乱、治ってなかったのかよ!」

ラクト「【気つけのハンマー】!」

ラクトがアイテムを取り出し、混乱したままのパヲラを治した!

パヲラの混乱が治った!

パヲラ「わ…私は何を…!?」

ラクト「お前アレで正気じゃなかったってマジかよ……」

 

ジョージ「マモル、早くコレ飲むのだ。そうでなければ麻痺を治せぬ。」

マモル「うげぇぇぇぇ~~~~~………」

ジョージはマモルの麻痺を治すために、満月草の絞り汁を飲ませようとしていた。

……かなり嫌がっているみたいだけど。

 

ルカ「ふぅ…みんな無事みたいだな。」

みんなの無事を確認した後、床に落ちた「四精霊信仰とその源流」を拾う。

ルカ「おいおい、どうなってるんだよ……この本から、魔物が2匹も出てくるなんて……」

アリス「よ、余は知らんぞ……」

ラクト「ホントかよ。」

アリスは焼き芋を食べながら、露骨に視線をそらしてる。

アリス「……あくまで余の勘だが、その本にはあと1体魔物が憑いている。」

ルカ「わ、分かったよ……」

アリス「そいつはかなりの実力者だ、心しておけよ。」

ラクト「なんでそんなことまで分かるんだろうなぁ……」

ルカ「絶対こいつ、何か知ってる……」

 

ルカ「とはいえ、あらかじめ強い奴が出るなら…何か準備したほうが良いかも。みんな、準備はいいか?」

ラクト「おうっ!アイテムも十分用意してあるぜ!」

パヲラ「いつでもいけるわよん。」

ジョージ「後はルカ殿の、仰せのままに……」

マモル「ああ、ちょっと待って!あともう少しでマシュマロが焼けるんです!!」

ルカ「それは後で良いだろ!」

 

ルカ「よし、気合いを入れて……」

僕は呼吸を整えた後……

ルカ「えいっ!」

「四精霊信仰とその源流」を開いた!

すると、かなり大きい魔物が、本の中から這い出してきた!__

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。