機動戦士ガンダム GGの危機一髪   作:単眼駄猪介

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感想、誤字報告ありがとナス!
ここからはUC編!バナージ達の運命は!?
そしてギュネイは何をなすのか!いや、まずどこにいるんだ、ギュネイ……

多分色々衝撃走る展開になると思います、この回。





第二章 結成!赤備えと目覚めたユニコーン
祝福は呪いに、呪いは力に


 

シャアの反乱から3年の月日が流れた。

世界はあの奇跡を現象とでしか理解しようとせず、しかしあの場にいた者達には人の光を、人類の可能性を示してくれた。

だが、奇跡の光を見て尚、自らの理想を諦めきれない者達は未だ宇宙と地球で愚かな戦いを続けていた。

 

ところ変わってインダストリアル7。

そこには一人の青年が、顔も知らない父の紹介でAE社の技術士育成学校で平和を堪能していた。

これが普通の、この世界の当たり前であるべき日常である。

そして、それとは別にインダストリアル7の裏ではとある取引が行われようとしていた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ママ!あれ食べてみたい!食べたい!」

 

「わかったわかった、今買ってあげるから待ってくれ」

 

母親によく似た顔立ちの幼女と、その母親はインダストリアル7の隠れた名店とも言われるソフトクリーム屋で共に食べ周りを楽しんでいた。

それに付き添う一人の少女もまた、それを楽しげに見ていた。

 

「ミn……ゴホン、オードリー様もお一つ如何ですか?」

 

「いえ、自分の分は自分で買います。気持ちは感謝します。ありがとう、マリーダ」

 

三人のそれぞれの会話から解るとおり、母親はマリーダ・クルスであり、もう一人の少女は…まあ、お察しの通りだろう。

 

「アカリ、あまり走り回るなよ」

 

ソフトクリーム屋の前でソフトクリームを待つのに落ち着けないのか、走り回る娘にマリーダは注意をする。

 

「ママ、私ってそんなに、落ち着きがない?」

 

「ああ、昔の私にソックリな程に走り回ってるよ」

 

「むー…」

 

そんな可愛らしい光景だが、マリーダの内心はこれから起きるだろう出来事に少し憂鬱になる。

 

「また、争いをするのか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー宇宙ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インダストリアル7の外壁近くには、深い緑に塗装されたハンブラビと紫に塗られたギラ・ズールが周囲を警戒していた。

元々少し前からロンド・ベルにつけられている為、出力を絞って潜伏していたが、哨戒しているロンド・ベルのリゼルにハンブラビのパイロット、カズイは冷や汗を流す。

 

「なあ、レズンさん。これいつまで持ちますかね…?」

 

無闇に通信をするわけにはいかないので、これは独り言なのだが、合図である信号弾が放たれるまでこうして待ち続けるのはとてもキツイというのがカズイの本音である。

精神安定剤とでも言うように懐から取り出した写真を見て、ささくれ立つ精神を抑え込む。

 

「……家族の為にも、死んでたまるか。意地でも生きてやるからな」

 

その写真には色々ありつつ、嫁達とまだ新しい命たちが写っていた。

 

「ゼランさんの爆破作戦、使うことにならなきゃ良いが……」

 

そんな独白は、フラグであることを後に思い出すカズイであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、インダストリアル7の最奥部で、連邦にも、ましてやテロリストである袖付きにも話せない交渉……というよりは譲渡だろうか。

【ラプラスの箱】という地球連邦政府を転覆させるという、中身が謎の箱が。

 

「正直、こんな早くに渡してくれるとは思わなかったが…良いのか?」

 

「袖付きにはいまいち信用を持てないのでな。ならば同じジオンとはいえ、恩のある赤備えに渡しても私の父は許してくれよう」

 

「袖付きには何と言うつもりだ?」

 

「どうとでも言おう。まあ、ギラ・ズールをいくつかあちらに送らなければならなくなるが」

 

この場にいるのはカーディアス・ビストとジンネマン、そして異様に目立つ黒塗りのフルフェイスヘルメットを被った男。

ゴーグル状に視界を通しているが、どうも見えにくそうであるデザインだ。

そして変声機能を付けられているのか、元の声がわからないくらいに低い。

 

「私個人としては、君達が世界を変え、ラプラスの箱を正しく使うとは思っているよ。だが、父は試練を与えたいようだがね。私としても簡単に折れるとは思わないが、試したくなってな」

 

「意地の悪い爺さんだな。では、ユニコーンは我々が受けとr…」

 

謎の男が言葉を紡ぎ出している途中で、衝撃がコロニーに走る。

 

「ムッ……!」

 

「……こちらの不手際だな。ジンネマン、急いで出港の準備だ。カーディアス、貴方は早く避難を」

 

「ああ。君達が、赤備えが世界をより良い方向に導いてくれるのを期待している」

 

「俺は遠回りにユニコーンを取りに行く。俺のことは安心してくれ」

 

男達はそれぞれに別れて、通路を走り始める。

だが、変わり始めた運命は、それでも尚本来の運命に惹かれるように歯車は動き始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は戻り、宇宙。

カズイとレズンは襲い来るリゼルをビームマシンガンとサーベルで、四肢をもいで戦闘不能にする。

 

「あークソ!フェダーインライフルじゃねぇから慣れねぇ!」

 

「我が儘言うんじゃないよ!マリーダ達が戻るまで持たせるんだよ!」

 

バルカンを撃って少しでも抵抗しようとするジェガンを、レズンはビームマシンガンに装備されているグレネードで頭部を吹き飛ばす。

だが、後ろからビームサーベルがレズンのギラ・ズールを斬り裂こうとする。

 

「チッ!」

 

被弾は逃れられないか、そう割り切り肉を切らせて骨を断つ覚悟で受けようとする。

 

「行け!ファンネルたち!」

 

突如として四方八方から放たれたビームがギラ・ズールに斬り掛かっていたジェガンをダルマにして、戦闘能力を無くす。

 

「マリーダか!」

 

「お待たせしました、レズンさん。ですが、中にミネバ様がいるので、出入り口の守備は任せます」

 

「了解した!」

 

展開されたファンネルが四枚の羽に戻り、黄緑に彩られたその機体はインダストリアル7にへと戻る。

 

「ったく、強化人間様々かね?」

 

レズンは強化人間に対して、戦力として当てにしてはいない。

それは強化人間特有の不安定さによる、妥当な判断だがマリーダやギュネイと関わる内に、彼らに対しては信頼を置くようになった。

そんな彼女が、袖付きのあの男に嫌な感情を持つのはなんら不思議ではないのかもしれない。

まあ、理由は気に食わないと、理由と言えるか微妙なものであるが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バナージ・リンクスは迷ったらしい少女を友人のタクヤ達と共に、戦闘が始まったインダストリアル7内で避難していた。

ただ、いつものように学校に通って、友人達とご飯を食べて、遊んだりして……そんな日常が崩れ去った。

あのデカい四枚羽と、戦車に変形…いや人型にか?まあ、バナージにとってはどっちでも良くて、ただ目の前で消えた知り合いたちにショックを隠せないのは事実なのだ。

そして、あんなことこんなことがあったが、アナハイム・エレクトロニクス社の一般人は入れない区画に、バナージは入り込んでしまった。

タクヤ達とは離れてしまい、そして見知らぬ男達に銃を突きつけられ、挙句の果てに白亜の巨人が目の前にバナージは状況の移り変わりの速さに混乱していた。

 

「なんなんだ……なんなんだよ、クソォ!」

 

火の手があちこちから上がり、もう安全なところがない。

バナージは目の前にあるユニコーンのように一本角のモビルスーツのコクピットハッチに入り込む。

だが、そこには既に先客がいた。

カーディアス・ビスト、ビスト財団のトップであり、箱の持ち主であり、バナージの父であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガランシェールのブリッジ。

そこには、大昔の武士が着けていた黒き髪を持つ兜のような物を被る男がいた。

顔は面頬……に似せたフルフェイスマスクで覆われて、やはりというか指示を出す声は変声されていて元の声は判別できない。

服装も銃撃戦を想定してか、赤と黒で混じったボディアーマーを身に着けており、見た目は本当に武者のような立ち住まいである。

 

「ジンネマン達が乗るまでギリギリまで持たせろ。こっちは輸送船なんだ、ユニコーンは後で拾えばいい」

 

「了解」

 

ミネバ様はどうするのか、という質問は操舵を務めるギルボアはしない。

彼は彼女がどうなるか、既に予見しているようで何故か彼の言葉に納得してしまう力が、あの声にある。

NTでもあるらしい彼が言うのなら、きっとミネバも無事だろうと彼を信じることにした。

彼の予見した事は殆ど外さないからだ。誤差はあるとはいえ、未来予知をしているかのごとく当たるのだ。

本当に限られた人しか知らない彼の正体、ギルボアは気になるが一兵卒である彼には質問権はない。

そして、その秘密は絶対に守るべきという暗黙の了解もあった。

まあ、それでも何も言及がないのは不安なのだが。

 

「……箱の鍵に、腐った連邦政府…やはり革命は必須である…これ以上、命を散らさぬ為にも」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一角獣は目覚め、主を乗せて運命を突き進む。

ガンダムの名と共に。

 

 

 

 




UC編のキャラ紹介的な例のアレ。

アカリ<元気一杯、今年で3歳児の女の子。原作小説の堕胎された子供が元ネタ。親譲りの整った将来有望の幼女だが、漆黒に彩られた透き通った黒髪が意味深。()
NTの感性のおかげなのか、既にある程度の日常会話ができる。でもまだお子様なのでよく泣くし笑うし好奇心旺盛。

マリーダ<3年前にアカリ・クルスを出産。未成年だったが、どのみち戸籍には登録されてないのでぶっちゃけ法律には引っ掛からない……?まあ本人はとても幸せ絶頂なので死にフラグからどんどん遠ざかる。やったね皆!

ジンネマン<突然の孫娘に当初は荒れたり困惑したが、今ではアカリをめっちゃ甘やかしてるお爺ちゃん。マリーダにも未だ甘い。

黒尽くめの男<某なんちゃってシス卿なマスク付けてる怪しい人。黒尽くめで、目立つがガランシェールクルーには割と正体を知られている。尚、ユニコーンを目の前でNTRた()

レズン<無事に生き残って赤備えに合流。つまりギュネイがいるという事だが……??

カズイ<めでたく結婚して子供も出来たけどハーレムしてて割と妬まれる。だが嫁達が癖強すぎて、それを知る人々はいつも苦笑気味。

バナージ<迷子の女の子見つけたけど、無自覚に惚れてる。でも原作の運命からは逃れられない。

ミネバ<オードリー・バーンに名前変えてるけど、雰囲気が高貴で誤魔化しきれてない。アカリをよく甘えさせてるが、時に厳しいので実母のマリーダ以上アカリに恐れられている節がある。
ちょっとバナージへの好感度が上がってる。ワンサマーならこれから好感度落ちてた()

赤い武者<ガランシェールの皆も知らない、正体を知るものが限りなく少ない謎の男。どうやら赤備えのリーダーらしい。


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