機動戦士ガンダム GGの危機一髪   作:単眼駄猪介

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水星の魔女、観てると狂気度上がってる気がするのは何故だろう。(小並感)

初っ端から戦闘……まあ、前回の続きですね。頑張って四千文字近くまで書いちゃった☆
後半はバナージとの会話。原作より穏やかですよ、シュルク!
ちなみに作者も処女厨だったりする(大嘘)
だが作者は情けない奴ではない!(大嘘)




処女厨と情けない奴

 

ビームマグナムというユニコーンの兵装をご存知の方はわざわざ説明する必要はないだろう。

だが、知らない人の為にも一応説明しよう。

ビームマグナムとはユニコーン用のビームライフルで、普通のライフルならそこそこの数を撃てるEパックを丸々一つ分消費して放つ武器である。

その為、威力は半端ではない物で、直撃を受けなくてもかするだけで爆散という視聴者に驚きとインパクトを与えた。

ちなみに豆知識だが、ビームマグナムはZZガンダムのダブルビームライフルよりは低威力だったりする。

まあ、3か所にジェネレーター突っ込むという頭がおかしくなりそうな構造してこその出力なのだが。

それを簡易的にしたのがビームマグナムともいえるだろう。

 

さて、ベテランでもこの初見殺しな攻撃はペイシュヴァルにとってはただのクソデカ判定の弾丸なだけで、軽く機体を拗らせたりするだけで華麗に回避する。

 

「は、早い!?」

 

「フッ…!」

 

リ・ガズィのキックがコクピットに叩きつけられバナージは衝撃で胃液を吐き出す。

口の中が酸っぱいが、それでもとバナージはマグナムを向けて撃つ。

それでも当たらない。

そしてそれを見てられないとでもいうかのように、NT-Dが起動する。

 

「フルサイコフレーム機……NT-D……やはり危険な機体だな」

 

その異様を見ていたペイシュヴァルは、改めてそう感想を呟く。

ユニコーンから発せられる光と威圧感、だがペイシュヴァルはまだ余裕そうである。

 

「こちらは複数人、質のある数では……ッ!!」

 

だが、その余裕は一瞬で消え去る。

赤い閃光が通り過ぎた後には、サーベルで斬られた痕跡の残る翼部。

 

「早い!だが動きが単調だな!」

 

だが、パイロットが慣れていないことも見抜いたペイシュヴァルは急旋回してまた加速するユニコーンにビームサーベルを抜刀する。

 

「うおおおぉぉぉぉっ!!」

 

「かつての自分を見ているみたいだな…」

 

ビームの鍔迫り合いによって激しい光を発しながら弾ける。

 

「退いてくれよ!でなきゃオードリーが……!」

 

「あの方はミネバ様だ……と言っても君にとってはオードリー・バーンか、少年」

 

「黒い仮面!?」

 

接触通信が開いたのか、映し出されたモニターにはお互いの顔が映された。

バナージは中身が赤くないことに驚き、ペイシュヴァルはバナージの守りたい心と優しさに仮面の下で微笑む。

 

「君の名前は?」

 

「何!?」

 

「君の名前はと聞いた」

 

突然の質問にバナージは動揺して聞き返すが、ペイシュヴァルは気にせず問う。

名前なぞ知っている。だがペイシュヴァルにとっては改めて本人に名乗ってもらいたかった。

ただ、そんな気持ちだけの話である。

 

「バナージ・リンクス…」

 

「そうか……君がカーディアスの子か」

 

「ッ!?父さんを知っているんですか…!?」

 

しかし、バナージは会話の内容に意識を持っていかれて戦闘に集中できなくなった。

彼の心境はきっと複雑なもので、それを抱え込んだままこの場に出てきてしまっている。

それを見越していたペイシュヴァルだが、あんなに憤っていたのに今や落ち着いている。

良くも悪くも民間人だということを、ペイシュヴァルはよく感じた。

 

「ああ、元々そのユニコーンは私が受け持つ物だった。だが、今は君がユニコーンのパイロットだ。こちらとしては君を殺すつもりなど毛頭ないし、巻き込んでしまった我々の落ち度だ」

 

「なんで……なんでこうして話し合えるのに戦うんだ…!」

 

「それが今の連邦政府だという事さ。腐敗しきった政府で懸命に言葉で語りかけても、民衆は既に自分の事で手一杯だ。ならば力で捻じ伏せなければならない」

 

「だからって……だからってオードリーを巻き込むんですか!?」

 

「それを話すにはここは少し場所が悪い。結局姫を取り返せず、戻ってきたのは箱の鍵か……紅蓮、これも予想していたのか?」

 

「紅蓮…?」

 

紅蓮の名の意味が解らないバナージは、首をかしげるが、戦闘不能にしたネェル・アーガマ所属の機体を格納庫にブチ込んできたレズン達が戻って来たので、会話は打ち切られる。

 

「漆黒さん、仕事はキッチリしてきたよ。で、そこの一本角はどうしたんで?」

 

そうレズンが問うと、ペイシュヴァルはただ一言。

 

「箱の鍵は戻って来た」

 

とだけ告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴方達は一体何なんです。ラプラスの箱も、オードリーの事も。一体なんなんですか」

 

ガランシェールの艦長室でバナージが最初に告げた言葉はそれだった。

眼の前にいる赤武者としか言いようがない男に物怖じせず、ただ知りたいことを伝える。

それに答えるべく、口を開いたのは赤武者【紅蓮】。

 

「まずは君の父親について、謝りたい。私達のミスで彼を死なせることになってしまった。申し訳ない」

 

出た言葉は期待していたものではなく謝罪。

それにバナージは一瞬、呆気にとられるがすぐに「良いんです、あのことは…」と返す。

 

「そうか……」

 

それを最後にほんの少し沈黙が艦長室に漂う。

二人だけの密室の空間。

見張りもいないのに重要人物らしき男がこうして会話している事に改めてバナージは気付くと、緊張してしまう。

それを察してか紅蓮はチューブ式のアイスティーを彼に手渡す。

 

「そんなに緊張しなくても良い、というのは少し違うか。まあ、それを飲んで少し落ち着きたまえ。粗末な物で申し訳ないが…」

 

「……ありがとうございます」

 

毒がないことを示すためか、彼もアイスティーを口の部分を上にスライドさせることで口に含む。

 

「さて、どこから話そうか……」

 

ある程度飲むと、元に位置にスライドさせて窓を戻してバナージとの会話をし始める。

 

「まず、我々について語ろうか」

 

そう言って彼は懐からあるものを取り出す。

 

「これは…」

 

「我々は赤備え。今の世の中を未来に引き継がせない為に、我々は行動している」

 

「赤備え……あの都市伝説の?」

 

「都市伝説自体は我々がわざと流したものだ。情報を辿ればある程度我々の目的が解るが、まあそれは関係ない話だ」

 

ゴホン、と咳払いして紅蓮は話し始める。

 

「我々赤備えは現政府の解体と新政府樹立、富裕層の宇宙への移民、地球環境の保護を目的としている」

 

「そんな事、全部できるんですか?」

 

赤備えの目的の多さに、バナージは少し呆れるが紅蓮は堂々とそれをできると肯定する。

 

「誰かがやらなければならない。赤い彗星と違って我々は本気でやる」

 

「赤い彗星……?貴方は赤い彗星じゃないんですか?」

 

「……赤い彗星はアクシズの戦いで地上に落ちた。だが、私を赤い彗星と見るか見ないかは君次第だ」

 

「その言い方、狡いですよ」

 

「少なくとも、再来を語る器よりはマシだ」

 

「再来…?」

 

「いや、こちらの話だ。それで、ラプラスの箱についてか」

 

まだ疑問に思うことはあるものの、ラプラスの箱が何なのか聞こうと耳を傾ける。

だが、答えはバナージにとって少々苛立たしい事であった。

 

「ラプラスの箱とは……中身の分からないパンドラの箱だな」

 

「………人をおちょくってるんですか?」

 

「いや、至って常識的に答えたよ。君もラプラスの箱が何かなんてわかるまい?袖付きも我々も中身に関しては君の父と曽祖父、その二人に近い者しか中身を知るものはいない。まあ、連邦政府の官僚の一部は知っているだろうが……」

 

「そんな中身の分からない物で貴方達は争っていたんですか!?」

 

激怒するバナージ。

しかし紅蓮は狼狽えることもなく淡々に告げる。

 

「そうだ。力による世界の改変など、最終手段に過ぎない。言葉で、箱の力で政府を弱体化だけでもさせられるのなら切羽詰まらない限りは手に入れるさ」

 

「ッ……!!」

 

怒りのままに殴ろうかと、バナージは手を上げるがしかしここで彼を殴っても何も解決しないと察してその手を下ろした。

 

「殴りたいなら殴ればいい。君の友人達の事は残念でならないが、だが今の政府が続けば未来に生きる人々を殺し続ける事になる。争いも終わらず、人類は宇宙世紀を闇に葬ることになる。だから、私は死ぬまで戦い続ける」

 

紅蓮の気迫のある語りに、バナージは本気で為そうとしていると直感が告げる。

同時に、この人ならやり遂げるのではないかと、そう思ってしまう。

それを振り払うようにバナージは最後の質問をする。

 

「何故、何故オードリーを巻き込むんです…!」

 

その言葉に紅蓮は何かを言おうとして、一度口籠る。

そしてほんの数秒、間を開けて紅蓮は彼の質問に答える。

 

「……彼女の言葉には力があるのだ。彼女の存在は、我々にとっての錦旗と言ってもいい」

 

「それって…!それって彼女を道具として使うって事じゃないてすか!」

 

「私も、既に過ぎたジオンの栄光などどうでもいいし、ミネバ様には自由に生きてほしい。たが、彼女を今の世の中で放置しては彼女は我々とは違う者達に道具として扱われるだろう」

 

違う者達、というワードにバナージはとある単語を思い出す。

 

「…袖付きですか」

 

「ああ、彼らより先にミネバ様を確保できたのは幸運だった。彼女の存在だけでもジオン再興にしがみつく残党という戦力が付いてくるからな。ソイツらを目に届く場所で首輪を付けれるだけでも儲け物だ」

 

「そんなに…そんなにジオン公国なんて物を復活させようなんて…」

 

「……過去に縛られた者達は幾らでもいる。どのみち、ミネバ様に関しては彼女の意思次第だ。彼女も、君もまだ子供で、将来を考える時期だからな」

 

そう言い、紅蓮は席から立ち上がる。

 

「バナージ君、君は何をしたい?君が言う通り、彼女のために戦うのなら覚悟を決めたまえ。生半可な覚悟では彼女を守るなど夢のまた夢だ。もし、彼女の為に戦うのなら私かペイシュヴァルに話しかけなさい。我々は君へできる限りサポートするよ、ユニコーンの操り手よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガランシェールは袖付きと赤備えの中立拠点、【パラオ】にへ航路を進む。

そして、連邦は反撃の時を待っていた………

 

 

 

 




感想欄での皆の反応が楽しい。(小並感)
これだから創作はやめられない!

それと登録者数、1500人を超えました!ありがとうございます!日間ランキングも十二位……こんなに嬉しいことはない…!
最近、なんでか気持ちが軽い。死にフラグですかね……?(震)
感想良かったらお願いします!


例のアレ

バナージ<やっべ、めちゃくそヤベー事を聞いちまった…どーしよ。

紅蓮<赤武者って格好良くない?(某キラメキ風)

ペイシュヴァル<実はとある言語の言葉だったりする。バナージに対しては好印象。

アカリ<ユニコーンさんカッコいい!乗りたい!

マリーダ<ガンダムが憎いか?いや全く。でも身構えちゃう。

ミネバ<配管工事の男、バナージを待つお姫様。

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