機動戦士ガンダム GGの危機一髪   作:単眼駄猪介

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感想、ありがとナス!
祖母の飼い猫にマイバッグでまた爪研ぎされたので初投稿。
十八歳という高齢の癖にそれがまた可愛いんだ……度難い…!

ちなみにイデとかいうヤベー奴はいないです。
ムーンガンダムで空白の時間補填されたし、そうでなくとも逆シャアに合わせるとアムロが時期的に矛盾してるし。
イデによる再構築後前提なら既に逆襲のギガンティスでしょうが。
その代わりと言っては何ですが、公式で∀とターンX以上にヤベー奴というか、出来事という感じなのがちゃんといくつかはいるし……

それはさておき、今年最後の投稿です。
よいお年をお暮らしくださいね!




砂漠のバナージ

 

 

 

 

 

 

久しぶりの地球に、ギュネイはここが日本ならば、と思う。

ここ3年でガランシェールに乗って降りたこともあったが、故郷たる日本へは一度も行っていない。

アカリにも、いつかはと言ったがまずは為すべきことを、為したいことを為さなければならない。

そのために、俺とバナージとジンネマンで近くのジオン残党軍へコンタクトを取るために徒歩で砂漠を歩き続ける。

こまめに水を飲みつつ、ただ何もない砂の光景に地球連邦の罪深さを感じる。

 

「はぁ……はぁ…!」

 

「バナージ、こまめに水を飲んでいるのか?」

 

「……い、いえ」

 

「砂漠じゃ少しでもこまめに水分を取らなきゃ死ぬぞ。自分で思うより、体から水が出ているからな」

 

俺の後ろを歩くジンネマンが、バナージの様子を察して彼に注意しつつ、俺は周囲を警戒する。

こんな砂漠のど真ん中に連邦の哨戒部隊がいるとは思わないが、それでも用心に越した事はない。

それから更に数時間も彼らは歩き続けた。

何もない砂の世界。

夜になると、暑さはなくなり今度は寒さが砂漠を襲う。

砂嵐を防げるだろう大きい岩のそばでテントを張り、飯盒を炊く。

 

「…………」

 

「……………」

 

無言の時間が過ぎる中、ジンネマンが横になりイビキをかき始める。

 

「気を張らさせすぎたな……」

 

それを皮切りに、バナージも話し始める。

 

「……貴方が、紅蓮だったんですか……」

 

それを何てこともないようにギュネイは「ああ、そうだ」と認める。

 

「何故、仮面なんか被って……マリーダさんやアカリちゃんをだましてたんですか…!?」

 

「マリーダには教えていた。ジンネマンにも、レズンにも。ゼランにもな。素顔を隠してたのは俺が、シャア・アズナブルに選ばれた後継者であったからな…」

 

「赤い彗星の……後継者…!?」

 

「俺も当時はなる気なんてなかったし、驚いたよ。でも、アイツは有無を言わせず俺に押し付けやがったよ。だが同時に、シャアにとってはそれで良かったのかもしれないがな」

 

ギュネイの擁護する言葉に、バナージは訳が解らないと顔に出る。

それを見てギュネイは苦笑しつつ、自分の知るシャアを語る。

 

「シャア・アズナブルという人間はな、他人の仮面を被って大人になるしかなかった子供なんだ。俺には彼の本心なんて解らないし、聞いても答えるわけがないだろう。でも、キャスバル・レム・ダイクンでなく、復讐のためにシャアとなり、そして偽装のためにクワトロになり……大人になりきれない大人だよ」

 

だから、女性を口説いても続かなくて後ろから刺されるような事をされたんだけどな、と苦笑しながら告げると、バナージもまた苦笑いになる。

 

「だから、バナージ。これから君はNTとして覚醒していくだろう。でも、誰かの意志に、死者に飲まれるなよ。一度、飲まれれば……戻れなくなるからな」

 

遠いなにかを睨むような瞳に、バナージはいつの間にか自分が萎縮しているのを自覚する。

自覚と同時に、直感がバナージに告げる。

コイツはソレを経験している、と。

だが、確証のない話だ。

バナージ自身、ニュータイプなのか懐疑的でわからない。

だからこそ、バナージという人間はギュネイに問う。

 

「ギュネイさんは……そうなったことがある、と?」

 

それにギュネイはしばし沈黙して、答えた。

 

「…俺は、オールドタイプ寄りのニュータイプで、アレを言葉にすることができない。だが、これだけは言える。過去を生きた命達の器になる必要なんてないし、それを許してはならない」

 

死者が出しゃばっては死という言葉に意味がなくなる。

死者にも、生者にも。

そこでタイマーがpipipi!と鳴る。

 

「炊けたようだな。こんな暗い話なんて、寒い夜にするもんじゃないな」

 

あ、お椀出してくれ、と飯盒の中身を確認しながらお椀を要請するギュネイにバナージはお椀の入った袋を取り出しながら、ニュータイプとは何かと、答えなどない題に考え込んでしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

食事後、バナージは星空を見ながらギュネイの言っていたことを思い出す。

 

「誰かの意思に飲まれるな、器になるな……か」

 

よくわからない。

でも、きっと今の自分に必要な言葉なんだろうとは思う。

そう感じたバナージは、オードリーの事を想う。

 

「オードリー……君は一体、どこにいるんだ……?」

 

この星空の下、何処かに彼女がいる。

早く君に会いたい、君と面と面を合わせて話し合いたい。

その念が強くなったバナージであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日かけて、何とかジオン残党が拠点とするジオン公国軍がかつて建築して放棄していた地下基地に辿り着いた。

岩肌が目立つ峡谷の最中に建てられたこの基地は、元々は連邦によって破壊されたものを赤備えとジオン残党の共同作業によって、再建された基地、名称【ミカワ】だ。

基地、というにはお粗末な物だが地下水脈が海とアクセスできるという魅力はここに基地を再建する理由に足るたろう。

ここには、赤備えと同盟を結んだジオン残党の一派【カークス隊】がいる。

他にも赤備えと協力関係にある一派はいるが、纏めてしまうとそうなるだけなので、他の者達の事はここでは省く。

 

「いつみてもこのペガサス級はすげぇなぁ…」

 

「こんなのが赤備えにあるんですか…?」

 

「正確には残党の物だけどな。でも、同盟を組んでるし、あながち間違いでもないか」

 

地下ドッグに鎮座するペガサス級【ナオマサ】は、その白亜の巨体を、バナージ達に見せつける。

元々は、ティターンズが地上で運用していた物だったらしいが、エゥーゴとの戦闘で不時着。

グリプス戦役の終戦後、ジオン残党と組んだティターンズ残党が壊れた本艦を利用し続けていた物だったが、赤備えと一部のアナハイム社の工作によって政治家達を金で黙らせて飛行可能まで修復し、その後は来るべき時が来るまでミカワにこうして鎮座しているのだ。

 

「お久しぶりです、紅蓮、いやギュネイ」

 

そう言って、現れたのはヨンム・カークス大尉だ。

 

「ようやく、仮面を取ったのか」

 

「ああ、ようやくだよ。防諜は徹底していたが、まだ不安があるからな、もう少し必要だけどな」

 

HAHAHA!と笑い合う二人。

年齢差を感じさせない仲のいい雰囲気だが、実際は十歳近く離れている。

もっと同年代の友人を作って欲しいなぁ……と親心で思ってるのはジンネマンだが、それを顔には出さない。

そして、ギュネイの目を塞ぐ者の影。

 

「だぁーれだ?」

 

「…ロニか、ビックリしたぞ」

 

ロニ・ガーベイ、少女の面影を少し残した女性は親しげにギュネイに抱きつく。

ギュネイは押し付けられる2つの実りに心を無にしつつ、ロニを引き剥がす。

 

「ギュネイさん、酷いですよ!また私に何も言わずに帰っちゃって!」

 

「すまない、ロニ。宇宙で急用ができて……アイタッ!?チョッ、痛い!?」

 

ポカポカとギュネイを叩くロニだが、割と痛いようでギュネイが痛みで叩かれたところを擦りながらロニから離れる。

 

「カークス、あれじゃ婿さん貰えないぞ…」

 

そう愚痴るギュネイだが、カークスはさも当然のように言い放つ。

 

「ロニの呪いを解いてくれたのは感謝する。だが、ロニの心も射止めてしまったお前にはちゃんと責任を取ってもらうからな…」

 

「ヒェッ」

 

「これはお前が始めた物語だ、覚悟はできているだろう?」

 

こんな結果になるとか予想できる訳がないだろう!?、と叫びたいギュネイであるが親バカを発動したカークスはギュネイの頬をつねりあげる。

 

「あいぃいぃ!?」

 

「お前が宇宙に帰ってから今日まで、お前の事を裏切りまいと買い出しに行った街で数人の男に告白されて全部NOを突き出している。その意味が解るか?」

 

何故こうなった、ギュネイは泣きたくなった。

それを見ていたバナージは、割と彼もシャアに似ているのではと思うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

そんな事がありつつ、砂漠からガランシェールを引き上げ、ミカワに収容する事丸二日。

ギュネイは二人の女性に挟まれていた。

 

「兄さんは私のだ!」

 

「ギュネイさんは私の物なの!」

 

「俺は物じゃないんですが……」

 

「「ギュネイ(兄さん)は黙ってて!」」

 

NTは分かりあえても争いをやめることができない縮図が、今ここに完成していたのであった。

 

 

 

「俺は一体何を見せられているんだろう…」

 

彼らを見つめる死んだ瞳を持った少年は、己の存在意義を一時見失ってしまうのであった………

 

 

 

 





例のアレ

ギュネイ<ロニをカークスと同盟時に落としてた。マリーダとロニの修羅場に突入中。

マリーダ<年相応に独占欲はあるので、ロニとはお互いにギュネイへの好意を理解しているが独占欲で修羅場を形成する。そんなマリーダさんも可愛い。

ロニ<ギュネイのヒロイン第三号。自分に巣食う呪いから解放してくれたギュネイに、好意を抱いてそれを恋だと自覚、それからはギュネイに猛烈アタックを仕掛けている。彼女の想いが報われるかはこの後の展開とマリーダ次第。

レズン<実は相棒系ヒロイン第二号だったりする。宇宙で盛大にクシャミして隊員達に笑われるが、鬼が出現した。早く襖に急いで逃げ込むんだよ!妖怪バトルなんてしてられるか!

カークス<ロニが浄化されたので親バカに。でも、底に眠る死に場所を求める心はまだ残ってる。だがロニが気がかりで死ねない、そんな板挟みにちょっと悩んでる。

ジンネマン<ギュネイ……

バナージ<大人として、人間として尊敬はする。だが、それはそれとしてちゃんと責任取ってあげてくださいね?(無慈悲)
尚、心が一時期死んでいた。

ユニコーン<ハーレムだと!?けしからん!俺のマグナムで穴を空けてやる!(意味深)


今年も最後。
なので欲張って感想、高評価を皆様にお願いします!(俗物)

遂に正体を現したわね!?そんな訳で来年もこの作品をよろしくお願いします!
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