機動戦士ガンダム GGの危機一髪   作:単眼駄猪介

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さぁーて、UCの魅力一番のシーン、トリントン基地を襲撃するぞぉ!()

そして、感想、誤字報告ありがとナス!
これからも頑張るっピッ!
ボリュームもできる限り増やしてトリントン基地襲撃頑張るぜぇ!

尚、後半はロニとギュネイの過去の掘り下げです。
ちょっと中途半端に入れているような感じですが、許してクレメンス…



夜明けのトリントン基地 前編

 

ペガサス級戦艦【ナオマサ】と民間輸送船【ガランシェール】は高高度を悠々と進み、雲海を切り抜ける。

それに追随する輸送機とドダイ達とは反転して海では、潜みつつ進む一つの巨影とそれに付いていく小柄な影達。

それらが向かう地はただ一つ、ラプラスプログラムが示すトリントン基地であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連邦の兵士達にとって、夜明けの襲撃は唐突すぎた。

オーストラリアのトリントン基地は、つい先日テロが起きたダカールから離れており、そもそもこんな田舎基地に襲撃をかける意味がないのだ。

故に対応もその速度も遅く、質が悪かった。

 

「がぁぁぁ!?」

 

「データ照合…カプール!?残党の機体が何故ここに!?」

 

「畜生!」

 

トリントンに一番乗りしたのはカプール。

ミサイルをバラまきながら着地を取り、後続の機体の壁を貼る。

その際に、一個小隊のジムⅡの一機に右足を破壊したのは運が良かったと言える。

 

「索敵班!何をしていた!?海軍も何やってんの!?」

 

「哨戒中の潜水艦からの応答なし!恐らく既に撃沈されているのでは……」

 

「ええい!無能共め!とっととモビルスーツを出撃させろ!」

 

管制塔での剣幕の中、兵士達は各々の作業を進めるが突然当たっていた光が消えた事でガラスの向こうを見る。

 

「ジ、ジオンの亡霊共め……!」

 

その言葉を最後に、トリントン基地の司令官は管制塔と共にジャイアントヒートホークを持った【グフ・カスタム】に叩き切られた。

ドダイから飛び降りる様に管制塔にジャイアントヒートホークを振り下ろしたグフ・カスタムは、管制塔の横にあった格納庫から無理矢理扉を破って飛び出て来たジム改をシールドガトリングガンで綺麗に蜂の巣にするのだった。

 

 

 

「クッソ!第一管制塔!応答しろ!おい!」

 

海からの攻撃とはまた変わって今度は内陸部からモビルスーツ部隊が大隊規模でやって来ているのを確認したジムⅡやネモに乗るパイロット達は、司令官からの指示を仰ぐが全く応答しない為、独自判断による反撃を開始した。

 

「撃っていいのか!?」

 

「撃っちゃったよ!」

 

ガンキャノン・ディテクターの二機が、ドダイに乗るモビルスーツ達を迎撃する。

ビームキャノンの弾幕が張られるが、そこは流石ジオン。

見事な操縦で回避する。

勿論、避けきれず破壊される者もいたが被害はほぼ皆無である。

 

「ガンタンク隊!一斉斉射!」

 

「リジーナは早く設置を完了させろ!敵は待ってはくれないぞ!」

 

連邦の兵士達もある物全部を持ち出して迎撃の準備を開始する。

しかし、事前に準備をしているジオン残党の前では既に遅い。

 

「各機、ジェットストリームアタックをやるぞ!」

 

「「了解ッ!」」

 

ドム・トローペン、ドム・トロピカルテストタイプ、ドムによるジェットストリームアタックが迎撃に専念していたディテクターと、それを守護するジムⅡが餌食となる。

 

「グレネード!」

 

「敵から目を離すなど、愚か者が!」

 

シールドでトローペンの追尾グレネードを受け止めるジムⅡだが、ドムのバズーカがシールドを破砕して左腕も持っていく。

 

「おら!鉛玉をプレゼントだ!」

 

「母さ…!」

 

最後にトロピカルがマシンガンを至近距離でコクピットをミンチにしてトリプルドムがディテクターを囲む。

 

「ヒッ」

 

「うらぁぁ!」

 

ドムのバズーカがガードの姿勢を取ったディテクターの腕をもぎ取り、トロピカルがマシンガンで機体に穴を開ける。

最後にトローペンがヒートサーベルでコクピットに突きを入れて沈黙させる。

もう一方の純正トローペン部隊も成功したようで、爆散するディテクターが見えた。

 

 

その光景を頭上から戦況を観測による指示と狙撃の同時進行を輸送機の中にて行うザクスナイパー。

パイロットは勿論、ヨンム・カークスである。

 

「キョゴ!そちらに増援が一個中隊!リーバー隊は内陸部隊の左翼を援護しろ!」

 

指示を出す間にも、カークスはビームスナイパーライフルでネモの頭部を破壊し、奥に居座る古ぼけた量産型ガンタンクを撃破する。

そして、前衛を担っていたネモ部隊に斬り込むイフリート・シュナイドは、ドダイを奥にいたネモに直進させつつ手前のネモにショットガンを撃つ。

 

「ぐあっ!?」

 

胴体に直撃を食らったネモは態勢を崩し、機能を停止する。

そして続いて降りてきたザク改とザク・キャノンの二機が降下して、マシンガンの弾幕でネモ達に攻撃させない。

 

「クソッ!攻撃できない!」

 

「遅い」

 

目の前のザク達に視線を釘付けされている間に、シュナイドがシールドによって出来た死角からヒートダートをネモのコクピットに投擲。

コクピット上部から人を容易に蒸発させる熱を持ったダートが、コクピットにへと侵入し、パイロットを焼き殺す。

 

「ギャァァァ!?」

 

「タナパ伍長!?」

 

「俺達を無視するとは!」

 

「いい度胸だ!」

 

ザクから視線を外してしまったネモのパイロットは、味方がやられたことに動揺し、ザク・キャノンのキャノン砲でシールドを破壊される。

破壊されてたじろいだ隙をザク改が接近してヒートホークを胴体にコクピットごと叩き付けた。

 

「隊長!まだ行けますぜ!」

 

「次の指示を!」

 

「うむ、では海岸側へ行くぞ!」

 

「「了解ッ!」」

 

直後、爆散したネモには彼らがどうみえたのだろうか。

それを知るパイロットは既に死したため、知ることはない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海岸では、ゼー・ズールやズゴックE、アッガイやザク・マリナー等、見事なジオン水泳部達が結集していた。

そして、そんな彼らを援護する巨影。

 

「各機、射線上から離れろ!メガ粒子砲で突破口を開く!」

 

そう言いながら最後の航空母艦が【シャンブロ】のアイアンネイルで叩き潰されて轟沈する。

そしてシャンブロの特徴的な頭部の下顎が、展開される。

 

「グッ…お父様…!邪魔しないでッ…!」

 

何かに惑わされるように、しかしその目は迷いなくモニターに表示される目標に照準されるマークをしっかりと見つめていた。

メガ粒子砲がミノフスキー粒子の圧縮を始め、黄色い閃光が口と言える砲身に発せられる。

それを察したトリントン基地のモビルスーツ部隊はシャンブロへ攻撃を集中させようとする。

 

「ロニの邪魔はさせん!」

 

キョゴの駆るゼー・ズールがビームマシンガンでジムⅡやネモを攻撃し、気をそらせる。

テッセラはビームマシンガンの弾切れでジムⅡが保持していたハープーンガンをアクアジムに撃ち込み、頭上からビームサーベルで頭部に突き入れようとするジムⅡセミストライカーに振り向き際にヒートナイフを投げる。

ヒートナイフは排気ダクトに刺さり、システムがダウンするセミストライカーを捕まえてゼー・ズールは上がってきたアクアジムやネモのマシンガン等の攻撃の盾にする。

 

「やめてくれぇ!ヒィィ!?」

 

「今だッ!ロニッ!」

 

ヘイトがゼー・ズール二機に向いた今、エネルギー充填を終えたシャンブロはロニが銃爪を引くのを待つだけである。

だが、当の彼女はシャンブロのサイコミュによる父親の幻影によってロニを惑わせていた。

 

「やめろ!私の中に…!私の中に入るなッ!」

 

何かと争うように体を悶えさせるロニ。

それは父だった何かなのか、それともこの戦いで散った死者たちなのか。

それが解るのはニュータイプか、彼女本人だろう。

正気の瞳を持った顔と、憎悪と狂気に染まった顔が半分になって現れている時点で、オールドタイプにも何かが起きていることは理解できるだろうが。

 

「やめろ!やめてッ!」

 

広いコクピットの中で叫ぶ彼女とは別に、サイコミュが敵意を持つ敵に攻撃するために、リフレクタービットが展開される。

次々とロックオンしていく中、幾つかには味方も纏めて殺す射線も存在していた。

 

「彼は言ってくれたんだ…私を導く光になると…!親から与えられたこの宿命(さだめ)から解放してくれるって…!」

 

「ああ、だから背負い込むな、ロニ。俺も、カークスも、皆で君の呪いを背負おう。君がこの先自由に生きれるために、俺達がその宿命を果たす」

 

「ッ!?」

 

短距離通信、ということは上か、とロニは頭上に向いているサブカメラの映像をモニターに表示する。

そこに映るのはナオマサからどうやら降りてきたらしい赤き機体。

 

「トリスタン…!?」

 

「ロニに纏わりつくな、変態親父。テメェはとっとと鳥にでもなってろ!」

 

シャンブロの上に降り立ったトリスタンから一瞬発せられたオーラ。

それでもまだロニには何かが入り込む感覚が収まらない。

 

「ロニ!俺がいる!君のその呪いは俺が受け持つッ!だから…」

 

「『俺を信じろッ!!』」

 

「ッ!シャンブロッ!」

 

その時、サイコフレームの共振が起きた。

誰もその出来事は戦場では感知されなかったが、だが二人の間に確かに虹色の光が発せられたのだ。

グオォォォン…とシャンブロの関節部が軋む音が、ロニに応える咆哮の如く、メガ粒子砲が基地の中心部に放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「君は何のために戦う?」

 

そう問われたロニはキッパリと答える。

 

「父の復讐」

 

マハディ・ガーベイ、それが彼女の父の名である。

彼本人も連邦への恨みが強かったという。

故にギュネイは「それを戦う理由とするなら戦う意味はない」と答えた。

 

「私の意思です。貴方には関係ありません」

 

「そうして否定していても、その復讐は無意味だぞ。特に君にとって」

 

「貴方に何が解る…!ニュータイプである貴方には私の抱えるものは解っているでしょう!?」

 

「ああ、理解している。その黒い渦を巻くような何かが君に纏わりついているような何かもな」

 

「なら……!」

 

「だがその復讐は君の仲間も殺す。特にこの世界で復讐を果たしても、君はそこで死ぬ」

 

「死など恐れません!」

 

「恐れようが恐れなかろうが、俺は君を必要としている。そして死んでほしくない」

 

話にならない、とロニはギュネイを睨み付ける。

だがギュネイはそれを意に介さず、ただ言う。

 

「復讐なんてこれからそのチャンスは来る。やるならやればいい。だが勝手に死ぬ事は俺が許さない。だから俺はそれを戦う理由にするのをやめろと言った」

 

「……意味が解りません」

 

そう言って、ロニは席を立つ。

 

「今日は御食事をご馳走して下さり、ありがとうございました。それでは」

 

「………」

 

ギュネイは立ち去るロニに何もアクションを取らなかったが、これには理由があった。

 

「…………直球で君を大切に思う人がいて、君に死んでほしくない人がいるとか、あの感じで話すには破綻ルートな選択肢だよな?」

 

シャアのようには賢くない頭で、なんとか恋愛シミュレーション的な物を頭の中で展開してなるべく彼女の怒りや不快感を買わないようにしていたのだが、どうも複雑に考えすぎてしまうようで上手く言葉が浮かばない。

とりあえず、残るチャーハンと肉まんをかきこみ、完食して代金を払って彼女を追いかける。

まあ、そうするには少々時間をかけすぎたがカークスがロニを追跡してくれているので、連絡を取り合いながらロニに先回りする形で裏路地や大通りを通る。

ようやく彼女を見つけた、その時だった。

 

「こっ、こ、この女がどうなってもいいのかぁ!?」

 

ロニの首に腕を回して捕まえた男がナイフを突きつけながら、追いかけてきた警察に人質を取るところだった。

 

「へ、へへっ……撃ってみろ?この女も死ぬぜ…?」

 

「チッ…面倒な事をしてくれるな、あの女も」

 

人質を取られたことで手を出せなくなった警察側だが、ロニの事など特に気にしている様ではなく、むしろ面倒事を引き起こした元凶と警察としてあるまじき対応だった。

 

「どうするギュネイ?」

 

ギュネイと合流したカークスだが、ロニを助け出すのにどうしようかと悩む。

考えた結果、拳銃を取り出そうかと思ったがギュネイに止められた。

 

「よせ、ここで撃ったら俺達も捕まえられる。あの警察官じゃあ、最悪撃って来るぞ」

 

「む…」

 

一部だとはいえ、市民の平和を守る治安維持組織までも腐敗している状況に、ギュネイは前世のマトモな警察官と比べたのもあって怒りを露にする。

だが、ここで銃を抜いても更に被害者が増えるだけかもしれない可能性で銃を使うこともままならない。

だが、ギュネイは思い付いた。

 

「俺にいい考えがある」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦は至って簡単だ。

 

「そこのハゲ!俺の女に手を出してるんじゃねぇ!」

 

「んだとぉ!?グハッ!?」

 

煽って殴る。

だがそれだけではなく、あのクズ警察官に下手に関わらせさせないために恋人、愛人という設定を付け足しておく。

こうすることで周囲の野次馬によって警察官の動きを封じさせられる。

というか、警察官のロニを見る目がいやらしい目であったのもある。

関係性を伝えることなく事件を解決すれば、保護という形でロニを拉致するだろうという予想もあったからこその作戦でもあった。

 

「クソが!クソが!死ねぇ!」

 

「うるせぇよハゲ」

 

突き出したナイフを避けて腹に膝蹴りを入れるギュネイ。

だが、もう一本ナイフを持っていたようでもう片方で左の太腿を浅く斬りつける。

 

「ツッ」

 

「ヘヘッ、調子に乗るからdッ」

 

だが痛みに怯まず更にチョップをその綺麗に毛根が死滅した頭に叩き込む。

そして追撃に金的をかまして気絶させた。

 

「調子に乗ってるのはどっちなのやら……」

 

そう言いつつ、ギュネイは男が落としたカバンを拾い上げ、老婆に渡す。

 

「あ、ありがとうございます…!」

 

「良いですよ。あ、お礼も大丈夫です。自分、少し急いているんで」

 

そう言ってそそくさと立ち去るギュネイに、警官は「あ、おい!」と追いかけようとするが、強盗犯に手錠をかけないといけないため、断念するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




例のアレ

ギュネイ<主人公みたいな台詞を過去にも現在にも吐いた男。マリーダさんも胸キュンしますね、クォレは。

フレッド<多分次回以降にもちょくちょく出すかもしれないミッシリングの外伝パイロット。上手く彼の強さを現すことができたかな…?

ロニ<トリントン基地襲撃中にロニの過去を掘り下げる形になりそう。それはさておき、変態親父に付き纏われて困ってた所をギュネイに助けられた。

タナパ伍長<ヒートダートに焼き殺されたネームドモブ。作者的にはヒートホーク温泉もいつかできそうだなって思ったり思ってなかったり。

ドム三種部隊<伝統あるジェットストリームアタックをかました原作のドム部隊とは関係ない奴ら。レア度で言えばこちらが上かもしれない。

カークス<原作通り、輸送機に乗って前線指揮。そんな彼の狙撃も素晴らしい…!

ディテクター<富野節を真似てみた台詞を言わせてみたかった。それ以外は原作通り。多分、富野節じゃない()

シャンブロ<ロニの恋心を応援してたりしてなかったり。ついでにクシャトリヤには煽ってきた。

全裸大佐<ギュネイの敵に回ってしまったばかりに、とことん出番をギュネイに奪われた男。これからも出番は奪われたりするかもしれない。

ユニコーン<え?今回出番ないんですか?→YES!

ハゲた強盗犯<別にハゲがいけない訳では無い。ただ煽り要因として優秀だからだ。だから私は悪くない()

警察官<閃ハサでもマンハンターとかいるし警察もモビルスーツでブッパしてそうなのでクズ警察官登場。やっぱり日本の警察官はすげぇよ。駄目なところもあるけども。


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