機動戦士ガンダム GGの危機一髪   作:単眼駄猪介

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イデオンのやつ、深夜テンションと謎の高揚感で多分謎な感じになってるだろうけど良かったら読んでみてください。()

そしてクロスボーンガンダムの漫画まとめ買いしちゃったぜ。
HGアンクシャとギレンの野望、第三次スパロボαも買ってウハウハです。
PS2とか懐かし過ぎるわ!

それでは本編どうぞ!



夜明けのトリントン基地襲撃 後編

 

 

街の住民達は、恐らく生涯の思い出の一つとして刻まれる現象を目にするだろう。

ギュネイは顔を出してこちらを窺う何も知らない、ただ今を生きるだけの民衆達を見渡し、そして白亜の巨人に視線を戻す。

 

「バナージ、俺は君をニュータイプへの道を開くだけだ。そこから先は君の意志力次第だ。だが、飲まれかけたなら俺が引き戻してやる。だから、君はその暴れ馬を制御してみせるんだ」

 

「……はい!」

 

若いっていいな……と思わず感慨深くバナージを見ているがギュネイもまだ若いのを忘れているが、まあそれは脇においておこう。

戦場の臭いは既に消え去り、ただ静寂が二人を包む。

 

「そうだ……その感覚だ…」

 

そして、ユニコーンの装甲から赤い光が漏れ始める。

 

「ユニコーンとは君が決着をつけるんだ。そしてNT-Dを起動するんだ、君の意思で」

 

そう告げるとギュネイは閉じていた目を開ける。

そして、近付いてくるシャンブロに回線を開き、謝罪と感謝を告げた。

 

「……ロニ、後は彼を守るだけだ。殿なんて任せてすまないな…だけど、ありがとう付き合ってくれて」

 

「貴方が言い始めた事でしょ?見せてくれるって。なら、それを果たしてくれるまで付き合うだけだ。勿論その…」

 

「ロニ……その話は後でな?」

 

「うん……」

 

照れてるロニちゃん可愛い。

ああ、でもマリーダは裏切れないぃぃ!

そう苦悶するギュネイは敵機接近の警告音ですぐさま頭を切り替える。

 

「来たか…」

 

それと同時に、作戦前のカイ・シデンとの密会をギュネイは思い出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガランシェールのモニターに映る紫がかかった灰色の髪を持った男が、胡散臭くも何が来ると緊張した視線を送っていた。

 

「それで?ブライト・ノアに伝えて欲しいってなんだい?」

 

カイは考える。

普通に考えればブライト・ノアのスカウトや何かしらの工作を頼みそうだが、生憎ブライト・ノアという人間はお堅い人物なのでそういうのには不向きである。

よって、そういうものなら切って捨てる気であった。

だが、仮面を被ったギュネイ…紅蓮が放った言葉はカイを拍子抜けさせるものであった。

 

「いやなに、ブライト・ノアに一角獣の面倒を見てやってくれって伝えて欲しいだけだ」

 

「…は?」

 

本当にただそれだけなのか?

カイは正気を疑うように紅蓮を見る。

 

「おいおい、俺だってアンタに恩はあるがそんなことで良いのか?もっとこう……悪だくみみたいなのを想像してたんだが」

 

「なんだ?ブライト・ノアに連邦を裏切ってくれと言ったらやってくれるのか?」

 

「貸し借りの割が合わないぜ?」

 

「なら、赤備えの良いイメージでも世間に流してもらおうかな?そのぶん、ブライト・ノアと君にあるものを見せてやるがな」

 

「ふーん?金ですかな?」

 

「きっとそんなものより驚くぞ」

 

「へいへい、楽しみにしてますよ」

 

建設中期辺りだろうか。

そのあたりにジオンの活動が活発になった事でも知ったのか、カイ・シデンはミカワ基地の近くまで来たことがある。

その際に捕まって監禁、俺が来た頃には少々やつれてはいたが至って健康な状態であった。

そんな彼をジャーナリストのカイ・シデンだと保証し、助けてやったのはギュネイにとっては記憶にまだ新しい。

というか鮮烈過ぎるだけなのもあるが。

あの一年戦争を生き抜いた戦士だ、生で会えるのを感動しないというのがおかしいだろう。

 

 

そんなカイ・シデンとの会話を思い返しながら、敵のビームがリフレクタービットによって跳ね返される所を目の当たりにする。

ビームはなるべく地面か空に弾くようにしてもらっているが、下手すると民間人に被害を出しかねない。

それを理解してか、敵も攻撃を停止しただこちらを監視するに至る。

 

「そこのガンダム!聞こえているか!」

 

オープン回線で目の前のジェスタから通信が届く。

いや、外部スピーカーも使っているようなので恐らくこちらに配慮してくれたのだろう。

同時に思ったより優秀で何処となく連邦の兵士を見下してた自分を自覚して叱咤した。

そして声がグラハムなのでギュネイはナイジェルかと多少の感慨を持ちながら彼の呼び掛けに答えた。

 

「ああ、聞こえるぞ、それに俺達を捕まえたい事もわかる」

 

「…ならばこの後にする事も理解しているだろう?武器を捨てて投降するんだ」

 

「生憎、まだ俺はここで終わることはできん。革命はまだ始まったばかりだからな」

 

「……ジオンの亡霊、まだそんなものにしがみつくか」

 

「ジオンなんて過去のものは関係ない。そもそも俺は赤い彗星の再来や偽物でもない」

 

「なんだと?」

 

突然の否定に、ナイジェルは困惑する。

ガンダムとはいえ、赤く塗られたこの姿はまさに赤い彗星を連想させるものだ。

だから、この会話を聞いているリディ達も気が狂ってるのかと思ったし、薄くなってきたミノフスキー粒子濃度で聞こえるようになったラー・カイラムのブリッジでも彼の否定にはどういうことだと混乱する。

 

「俺は赤い彗星と白い悪魔の為せなかった事をするだけだ。このガンダムを赤く塗ったのもその意思表示と言ってもいい」

 

「シャアとアムロの為せなかった事……」

 

ブライトは彼の口から出たシャアとアムロの異名に思わず反復する。

 

「俺はそれを為すためにここにいる。軍人である君達にはわからんだろうがな。いや、理解しない方がいいのかもしれない」

 

そして、赤い悪魔(トリスタン)海の魔物(シャンブロ)に見守られるようにガンダムにへとその姿を変えたユニコーンガンダム。

だが、ニュータイプを前にしてもユニコーンは暴走しない。

それはバナージがユニコーンを御したという事だろう。

 

「ロニ、脱出するぞ」

 

「はい!」

 

それを見届けるや否や、シャンブロのコクピットハッチが開き、ロニがトリスタンの手に乗る。

そしてトリスタンのコクピットにへと乗り移り、リフレクタービットは徐々に力を失うように地に落ちていく。

 

「バナージ・リンクス、ガンダムパイロット達を見届けてきた男をよく見てくるといい。俺みたいなまだ未熟者の大人には、彼のような説得力も、力もないからな…」

 

そう言い残して、トリスタンはその場から離れる。

だが、トライスターズとデルタプラスがそのまま帰すわけがなく前に立ちふさがる。

 

「逃しはしない!」

 

「ツケは返してもらうからなぁ?」

 

特にワッツは少々私怨を滾らせているが、ギュネイはとある感覚に驚きを隠せないでいた。

 

「なに……この怖い感じは……」

 

「………ッ!まさか!」

 

上を見上げれば、そこには白亜のユニコーンとは違い、漆黒に染められたユニコーンが光る金のマスクと角を拵えて降りて、否、落ちてきた。

 

「う、嘘だろ……嘘だと言ってくれ……!?」

 

「ッ!?どうしたの!?ギュネイ!?」

 

ギュネイの目と感覚には、バンシィから感じられる気配に見覚えがあった。

いや、どちらかというとこちらに送り込んでくるイメージに心当たりがあるのだ。

獅子の筈なのに、鳥の幻覚が見えるのだから。

 

「どういうことだよ…!?」

 

「どういうことなの!?ねぇ、ギュネイ!?」

 

「ッ!!すまんロニ、動揺し過ぎたな。だがアイツを相手にするのはまた今度だな……」

 

金色の光が獅子を包む中、それよりも早く空を飛ぶものがトリスタンの元へやって来る。

 

「来たか!ペイシュヴァル!」

 

「人遣いが荒いぞ、ギュネイ…」

 

「それはすみません…ねっ!」

 

現れたのはリ・ガズィ・カスタム。

だがバンシィのビームマグナムが地面を穿ち、移動を制限される。

 

「あーもう!相手なんかしてらんねぇの!」

 

ギュネイはブッホ社とアナハイム社共同考案の新型ビームサーベル【ビームザンバー】を改造されたバックパックから抜刀と同時に振り下ろす。

バンシィは【アームドアーマーVN(ヴァイブロ・ネイル)】を起動、展開してビームザンバーを受け止める。

威力ならどのビームサーベルにも負けない出力を誇るビームザンバーだが、サイコフレームの強靭性故か均衡を保つ。

 

「やっぱりユニコーン系列は馬鹿みたいにつえぇなぁぁ!」

 

もう仮面を取り繕う必要もない、ただかつてのようにみっともなく戦う姿は、ペイシュヴァルにかつて見ていたシャアとは全く違う印象を受けたことで、彼は溜め息には安堵とも疲労とも言えるものが含まれていた事には誰も知ることはないだろう。

 

「掴まれ、ギュネイ」

 

「もう少し引き離してからだ!あの右腕についてるやつはヤバそうだからな!」

 

「なら援護するまでだ」

 

言うが早いか、行動にするのが早いか、リ・ガズィは変形してビームマシンガンをバンシィに浴びせる。

 

「ん?この気配…強化人間とニュータイプの気配を感じる…」

 

その違和感にギュネイと同じタイプ、いや似たタイプかと推測しながらトリスタンが脱出するタイミングを作る。

 

「行くぞ!」

 

「ロニ、捕まってろぉ!」

 

「くうぅ…!」

 

ウェイブライダーへと変形したリ・ガズィの上に降り立ち、両腕のガトリングをフル回転させて弾幕を張るトリスタン。

そんな中、赤い光を失ったガンダムはデルタプラスに捕縛されていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブライト・ノアは驚愕していた。

それはおそらく今、モニターでこの戦いを観ているカイ・シデンも、後で知るだろうメカニックチーフを務めるチェーン・アギも驚愕することは間違いないと断ずる。

 

「何故、リ・ガズィが……」

 

赤く染められて形状も細部は変更されているものの、全体的なフォルムはかつてアムロとケーラが乗ったリ・ガズィそのものだ。

だが、リ・ガズィは戦後、アナハイム社が誰も乗らないなら改修して別部隊に再利用させてもらうと、半ば強引に回収された機体だった。

何故赤備えの元にあるのか、そしてその動きも……どこか懐かしさを感じさせるものなのだ。

それが、クワトロ(シャア)なのか、アムロなのかは解らないが……

 

「赤備え……一体何を隠していると言うんだ……」

 

ブライトの胃痛の苦悩が増えることは間違いないのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





例のアレ

ギュネイ<色々疲れて素の口調に戻るリーダーの悪い見本()
ニューリーダー病には罹患していないので悪しからず。

バンシィ<お前も獅子にならないか?

ロニ<実はコクピットに入り込んだときにさりげなくギュネイの腕をナニに挟み込む策士。ギュネイの苦悩も増えそう(小並感)

ブライト<ようやく登場、皆のお父さんブライトさんだよ!()
そして初っ端から胃痛案件。お薬お出ししますね。

シャンブロ<乗り捨てられた哀れなモビルアーマー。でもひと暴れできて満足なのかもしれない。

ユニコーン<バナージきゅんらめぇぇぇ!てな訳で屈服されましたとさ(意味不明)

ナイジェル<ギュネイの言葉にこの後ちょっと色々考えることになったグ○ハム。

ペイシュヴァル<満を持してリ・ガズィで大気圏突入して迎えに来た今回のMVP。はてさて、そろそろ身バレされそうですね(^^)

カイ<腰を抜かしてビックリしてそうですが、多分してない。多分。

チェーン<リ・ガズィ?ウッソだろお前wって思ってたらホントだったというオチ。

アストナージ<ケーラと共に育休中でメカニックチーフもチェーンに譲っている。まあ、Zからずっと働き詰めな感じだし、多少はね?って感じでブライトから特別休暇を与えられてるとかないとか。

バナージ<最近やはり、影が薄い気がする原作主人公。どのみちこれから活躍するし、大丈夫かな?と、思ってたりなかったり。


まずはアンケート投票ありがとうございます!
投票結果は圧倒的プリーズだったので、NTを織り交ぜたおまけ編となります!
どんな内容になるのかはその時のお楽しみにです!

それでは感想、お待ちしてます!
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