機動戦士ガンダム GGの危機一髪   作:単眼駄猪介

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前回、上手くアレの表現ができてなくて誤解を招く内容になってたので修正しておきました。
伝説の巨神はいても遥か先の星で寝てて……まあ、ありふれで起こしちゃうけど()

近況報告的な事を書くと、やる気ダウンしてたので前述の作品でリフレッシュしてました。
……とりあえず生存報告です。




生きるって難しいね……(哲学)

 

 

 

 

「フロンタル……いや、まさか…!?」

 

流星のように蒼い尾を引いて現れた白い機体。

ソレはギュネイの予想を大幅に覆す機体だった。

 

「シナンジュ・スタインか……ッ!」

 

シナンジュの原石……それに乗るのはギュネイはあの人物しか知らない。

同時に憎悪と怒りが赴くままに突き進んだ彼の末路とその際に用いられた巨神とも言えるようなブラックボックスの塊でできた兵器の事も。

ギュネイが驚く理由は、オリキャラのような強力な人物が来ると思っていたのだ。

勿論、ゾルタンが来ることも考えたがそうなると彼の破壊衝動や彼の望むだろうハルユニットの存在がある。

流石にそれをやっては世界の修正力があるとしても、世界を壊しかねないのではとギュネイはその予想を排除してしまった。

そのツケがここに来たのだった。

 

「ほう?ガンダムか!」

 

「見つかったか…!」

 

後方の嫌な物はユニコーンを駆るバナージによって収まってきているのはG-サザビーのサイコフレームが教えてくれていた。

ギュネイは即断で彼を撃墜すると下した。

 

「破滅願望を押し付けられては困るなぁ……!」

 

「なんだ?コイツ?気色の悪いやつだ」

 

ビームバルカンで牽制しつつ、ビームトマホークをシールド裏から抜刀し、攻撃を仕掛ける。

しかし伊達にシャアの再来の枠の候補にされてはいない。

ビームナギナタでずぐに受け止め、切り返してきた。

ギュネイはそれを見て反射的に機体を後転して距離を取った。

 

「あークソ……天パならブランドマーカーで防いでいたな……」

 

散々シミュレーションでアムロの動きを見てきたギュネイはそう感想を抱く。

若干ギュネイも戦闘に関する感性がズレて来たが、当のゾルタンは目の前のガンダムに、ワクワクしていた。

 

「ククク……一流のガンダムを持ってくるとは良い心掛けじゃないかぁ!」

 

狂人になり切れない挫折した男は夢見る。

これから起きるド派手な花火に値する敵がいることに、笑みを浮かべる。

 

「一流のガンダムを倒せればなぁ、俺の存在意義もあるってもんだろうなぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は移り変わり、艦隊戦の真っ只中。

そこで暴れ回るのは護衛を果たしたアムロ・レイのHi-νガンダムである。

 

「ガッ、ガンダムッ!?」

 

「邪魔だッ!!」

 

常人ではするだけが限度の動きに、アムロは攻撃と回避を織り交ぜる。

機体をロールさせながら時に軽く噴射して避けて反撃と、まさに悪魔である。

 

「チィッ!弾切れか!」

 

ビームライフルが弾切れを起こし、推進剤の残量も少なくなったアムロはプロペラントタンクを切り離し、ジオンマーズに混ざるようにいたジオン共和国のチベ改級の目の前で爆破する。

艦橋を直に焼かれる直前、艦長が零した言葉はかつてのジオン公国の軍人達が人知れず遺言になったかもしれない言葉。

 

「こ、これが白い悪魔…!」

 

現在の共和国のジオン軍人は一年戦争で相対したアムロ・レイの恐怖を知らないものが多い。

それは世代交代とも言えるだろうが、そもそも公国軍時代の軍人が少ないことと軍縮による軍人そのものの減少も要因だろう。

今回、大半を若者で固めたこの共和国の部隊なら尚更に。

 

「俺達の艦が…!」

 

母艦の撃沈に驚くギラ・ズールのパイロット達は、だがしかし冷静に次の行動を取ろうとする。

 

「くっ!一旦、ジオンマーズの……ん?」

 

隊長機が指示を出そうとした瞬間、視界に何かがよぎりそれに疑問を持った瞬間コクピットごと身体を消滅させられる。

 

「隊長ッ!?」

 

周囲からは突然現れた白い影に、隊長機が下半身を切り落とされ、コクピットにビームサーベルを突き入れる所を見ていた。

同時に、ソイツがあのガンダムであると理解した。

 

「ひっ、ひっ…」

 

狼狽えるパイロット達に構わず、腕部ガトリング砲が火を吹き、ギラ・ズール達の各所に穴を開けた。

 

「ええい!所詮、共和国の軍人か!」

 

それを見ていたジオンマーズのゲルググⅢとザクⅢの混合部隊が、Hi-νガンダムに攻撃を仕掛ける。

ビームの弾幕に襲われるが、それを難なく回避、反撃を行う。

 

「ぎゃぁ!?」

 

「なにっ!?」

 

横に機体をロールしながら、バズーカを変則的に放つ離れ技を披露し、全弾敵機にヒットする。

もし、これをギュネイが見ているのなら「横サブじゃねぇか!」と叫ぶだろう。

 

「や、奴は……!奴は強すぎる……!」

 

そう言い残したパイロットの周りには、既に鉄塊と化したモビルスーツだったものが漂っていた。

 

「ふぅ……これで、とりあえずは敵の勢いは削げただろう」

 

ようやくだ、と小休憩に少しだけ精神を緩めつつ、汗はかいたものの息を切らしていないその姿はまさに戦闘神とも言える。

だが、サイコフレームが少女の声を届けた。

 

 

『やめて!お兄ちゃんッ!!』

 

 

「子供の……いやアカリの声か!」

 

耳ではなく、感覚としてやって来たそれにアムロは補給も惜しんでその気配がした場所に向かう。

あの子がここにいる、それは危険であるとアカリをこの戦場から引き離すために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同刻、それはどちらの味方も寄せ付けない戦いをするゾルタンとギュネイにも聴こえた。

 

「アカリ!?」

 

「子供の声?」

 

前者は焦り、後者は戦いに水を刺されたことによるイラつきとその声への疑問。

だが、目の前の敵がそっちに気を取られたことでゾルタンはその想像力で推測した。

 

「ほう…?つまりは娘かぁ!?ハッハッハッ!ふざけるなよ!」

 

「ぐわっ!?」

 

被害妄想を膨らませるゾルタンにギュネイは気付くこともなく、故にエンドラ改級の甲板を壁のようにしてG-サザビーを叩き付けた。

 

「子供だと!?戦場に娘を連れてくるなどイカれてんじゃねぇのかぁ!?なぁ!?」

 

自分の事を棚に上げてギュネイを狂人だと叫ぶゾルタンに、ギュネイは叫ぶ。

 

「好きで連れてくるもんかよ!おっさん!」

 

「おっ……貴様ァ!!」

 

ちなみに実際、ゾルタンの年齢は原作では27歳と割と早めにオッサン呼ばわれされてもおかしくない年齢とも言える。

まあ、ギュネイ的にはただの煽り文句であるが。

 

「お前もニュータイプ……そんなのがいるから……」

 

ギュネイの鳥肌が立つ。

それは戦場で何度も、幾度もなく感じた絶望感や恨み、憎しみの波動。

 

「ニュータイプなんぞがいるからぁ!!」

 

ビームナギナタを振り回し、感情を叩きつける為に振り下ろすゾルタン。

ギュネイもまたそれに応じるべく、斬艦刀【獄道】を引き抜く。

彼のニュータイプへの憎しみを斬り捨てるために。

 

「ニュータイプがいるからこそッ!!」

 

希望と絶望の二人がぶつかる。

それは雷が空と地を繋ぐように。

 

「「今があるッ!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、少し時を遡りユニコーンとバンシィノルンの対決は様々な人達からの声と、想いが微弱なサイコフィールドを形成していた。

 

『戻って来て!リディ少尉!』

 

「煩い…!」

 

『戻ってこい、リディ少尉……!』

 

「黙れ!」

 

ネェル・アーガマにいる人達の声が聞こえるにも関わらず、ニュータイプを否定し憎しみを湧き立てる。

 

『やめてくれ…!リディ少尉!』

 

「グチグチと!」

 

「リディ少尉!やめてください!貴方にも皆の声が聞こえるでしょう!?」

 

相対するバナージもリディを落ち着かせる為に声をかけ続ける。

それが彼を憎しみから解放してくれると、信じて。

 

「全部だ……全部お前のせいなんだよ、バナージ…!」

 

「…!」

 

「お前がいなければぁぁ!!」

 

「グッ…!」

 

憎悪がサイコフレームを通してバナージに直接攻撃する。

寒気とその敵意による鋭い痛み。

だがそれを堪えて、バナージはシールドでバンシィノルンの顔を殴る。

 

「この分からず屋ぁ!!」

 

「ぐおぉぉぉ!?」

 

サイコフレームがダイレクトにリディの顔に痛みをもたらし、リディは怒りに更に油を注いで燃え滾らせる。

 

「お前がぁ!」

 

バンシィがキックを繰り出し、ユニコーンをシールドごと蹴り飛ばす。

そして追撃にバルカン砲を撃ち、だが割って入ったクシャトリヤがそのバインダーで盾となる。

 

「失恋を他人のせいにして殺そうとする男などに!」

 

「部外者は黙れ!」

 

ビームサーベルを引き抜いたクシャトリヤに、リディはバンシィノルンのビームマグナムのバレル下部に増設されたリボルビングランチャーから徹甲弾を放つ。

 

「ぐぁ!?」

 

「リディさん!」

 

バインダーが盾となり、弾き出されるクシャトリヤ。

それをカバーするべく体勢を崩していたユニコーンが前に出る。

 

「皆貴方の帰りを待ってるんです!こんなこと、やめてください!」

 

「喋るなぁぁぁぁ!!!」

 

組み付かれたバンシィノルンは、バルカン砲を乱射した。

それにより、シールドのビームガトリングの接続部が破壊され、バナージは爆発から逃れるべくバンシィノルンから離れた。

 

「皆、皆俺を否定する…!」

 

「リディさん…!」

 

「ミネバ…!お前が俺を否定するからぁぁ!」

 

ビーム・ジュッテがユニコーンに迫る。

バナージはビームサーベルでガードするが、蹴り上げが決まり完全に姿勢を崩される。

 

「しまっ…!」

 

「させないっ!」

 

ビームマグナムを撃とうとするバンシィに、マリーダのクシャトリヤが肉壁となる。

ロニは他人からの強い殺意に触れ過ぎたせいか、体調不良を起こし不在。

かと言ってこのままバナージを見捨てられない、いやここで死なせては駄目な人間なのだ。

 

「貴様ごと撃ち抜いてやる……!!」

 

「申し訳ありません、姫様。父さん、兄さん、ありがとう…」

 

死の間際、あらゆる思い出と記憶がマリーダの脳裏を過る。

そしてモニターに映るマグナムの収束が臨界に達し、死を覚悟した。

 

 

 

『やめて!お兄ちゃんッ!!』

 

 

 

娘の声が聞こえた。

 

 

 




例のアレ

ゾルタン<主人公より目立つ可愛い悪役。宇宙世紀版クルーゼ。

ギュネイ<ちょっと天パに近付いた。でも限界値はシャアです…つまり、なり損ない。

アムロ<ジオンマーズにもトラウマ植え付けましょうね〜(^^)

マリーダ<死なないで……死なないで………

バナージ<獅子の蹴りは痛い……痛くない?

アカリ<実は半分ララァってる。

リディ<喋るなノルマ達成。実は割と冷静な判断だったりする。

ユニコーン<兄と顔を蹴るとはひっでぇやつだ

バンシィ<変態の兄とかないわ〜

Hi-νガンダム<なんか変態モビルスーツしかいない……(ブーメラン)

作者<第三次スーパーロボット大戦αやってたら書きたくなってありふれ世界で暴れさせようと画策するポンコツ。でも気が向いたら見てくれるとウレシイ……ウレシイ……とは言えないですね()

良かったら皆のおまけ編の予想を教えてください!

  • Gジェネ
  • ガンダム無双
  • スパロボ
  • 異世界(シドニアの騎士等)
  • 遥か先の未来の話
  • アナザーガンダム世界
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