ジオン人滅殺!残党とジオン万歳!残党とベルを鳴らしてる部隊の誰も得しない暗礁宙域の話。
なんで書いたん?と疑問に思われても仕方がない回です。
勿論、文に手を抜いてたりはしてませんぞ。多分!
………シンプルに戦闘カッコいいよね、だから書きたくなったんだ。反省はしているし、ちょっぴり後悔もしている。だが私は謝らない(`・ω・´)キリッ
ラーメンであれだけ感動したのか、と我ながら困惑しつつ受け入れてるギュネイ・ガスでございます。
食べているときは何て言えば良いのか、解らなかったが、メーティスを後にしてゆっくり味を思い出していると故郷………日本を思い出して故郷への懐かしさとか、帰郷の想いが昂っていたのだろう。
今も、こんなことをさっさと止めて元の日本に帰りたいと思う俺がいる。
だが、こうしてギュネイという人間になっている以上、それは無理なことなのも解っている。
虹の彼方に何かあったのか、それとも外的要因でもあったのかと推察するがどのみち人間には手に負えない領域の話だ。
大人しく諦める他はない。
ガランシェールのブリッジの窓際で俺はメーティスで買ったポテトチップスを頬張りながら、流れ行く小惑星の欠片やかつての戦争の残骸らを特に思うこともなく見ていた。
最初の頃は色々と思うものはあったが、今は見慣れたもんで何かを思うことはなくなった。
まあ、知らない誰かの為にいちいち悩んでも仕方がないんだが。
「ん?」
今、光ったな……何の光だ?
救難信号なら助けなければならないが………それとは少し違うな。
何となく、死の気配……とでも言うのだろうか?それらが窓越しに感じる。
俺では経験不足なので判断を、操舵手のギルボアさんとフラストさんに委ねるために聞いた。
「ギルボアさん、フラストさん、あれは爆発の光ですか?」
最初に答えたのはギルボアさん。
間近で見ててもやはり人懐っこい顔をしていて、マリーダともすぐ打ち解けていた。
ギルボアお父さんはやはり偉大である。
「あれは……不味いな……」
「ああ………」
ギルボアさんの答えに同意するフラストさん。
ベテランの二人が言うのならば確かなのだろう。
「戦闘準備、しておきますか?」
「頼む、場合によっちゃあギンの奴にも前で戦ってもらわんとな……」
「まだ片方しか取り付けできていないんだぞ?そんな状態で出ても危なさ過ぎる」
ジンネマンは艦長室で仮眠を取っているが、すぐに叩き起こされるだろうし、俺はハイザックに乗り込むべく、パイロットスーツを着込む。
その間に情報伝達は終えているようで、ハイザックとマラサイの最終確認をしていた。
「トムラさん!」
「ああ!準備はあと少しで終わる!今回もマシンガンとサーベルのセットで良いんだな!?」
「はい!」
まあ実はヒートホークも腰に懸架させているのだが、事前に伝えあっておかないと戦場でポカをやらかしたら死ぬからな。
確認は大事。特に報連送は大事。
カズイさんはやっぱりと言うか、ブーたれるめぐみんを引き剥がしてマラサイに乗り込む。
めぐみんが「いつか使わせてやりますからね!?ドリルを!」と、なんか不吉な予感がするが俺は聞かなかったことにしてハイザックのシステムを立ち上げる。
「ミサイル!爆発の衝撃に備えろ!」
唐突に告げられた艦内放送。
直後に爆発の衝撃が振動として俺達に伝わる。
「トムラさん!確認まだですか!?」
「もうOKだ!いっていいぞ!」
格納庫のハッチが開き始め、俺はコクピットハッチを閉じる。
姿勢制御装置でまだ周りを動き回る整備員の人達にぶつからない為にも、最低限の動きで外に出る。
AMBAC機能で姿勢制御すると、作業している人が危ないしな。
「ギュネイ・ガス!ハイザックで出るぞ!」
憧れていた台詞を、その場に相応しい場で使うと、なんと言うか、達成感があったのは俺の秘密である。
ガランシェールの船員が睡眠を取るための一室。
そこは年齢的にギュネイとの同棲はアカンだろというもっともな理由で割り当てられたマリーダの部屋。
自分の機体がない故に、こうして閉じ籠って戦いが終わるのを待つしかないマリーダは、未だ解けぬグレミーの呪いに人知れず苦しんでいた。
子供の心と、作られた兵士として精神に埋め込まれた戦意。
二つが攻めぎあい、彼女を苦悩させていた。
今までシミュレーターを欠かした事はないので、マリーダもリニアシートがあろうが無かろうがモビルスーツであるならば戦える。
しかし、ガランシェールにはマリーダのモビルスーツはない。
勿論、マリーダに戦ってほしくない親心を持つジンネマンと、兄貴として然るべき時までは子供でいさせたいギュネイの気持ちもある。
戦うか、否かはその時の彼女の答え次第でギュネイはなんでもやるだろうが、それはガランシェールの皆も同じだろう。
それくらい、ガランシェールの面々にとっては大切な存在だと思われている証拠であるだろう。
まあ、そんなときが来る事自体が来てほしくないだろうが。
さて、肝心のマリーダだが彼女はどうすればこの無力感と燻る戦意を抑えきれるのか、悩んでいた。
今もきっと宇宙では撃ち合いをしているだろう半ば恋心とも言える愛は、気付かぬ内にギュネイの為に戦うこと以外に何かやれないかと考える。
ガランシェールの皆、とならないのはまだ彼女が幼いからか、もし聞いたら彼らは落ち込みそうだが安心しろ、ちゃんと大切な存在と見ていますよ、彼女は。
「私は………兄さんの為に……あっ…!」
悩みに悩む彼女に、その時、電流が走る。
そして、マリーダは部屋から出て食堂へと向かう。
そこで何をするのか、それはまだ誰にも解らない……………
さて、場面は変わりギュネイ機はいつもより武装を増やしたマラサイに乗るカズイ機の後ろを随伴し、ガランシェールの甲板には何とか取り替え作業を終えたギンの乗るジムが、スナイパーライフルを構えて援護の態勢でいた。
激しい爆発の光は近付き、流れ弾のビームや弾丸、ミサイルも飛んでくる。
ガランシェールへの直撃コースのミサイルはカズイ機とギュネイ機が、バルカンとマシンガンで破壊し、ビームはガランシェールの観測員の指示で回避運動。
弾丸はマラサイとハイザックのシールドで弾く。
こうして何とか安全に進路方向へ進むガランシェール隊。
本来なら航路を変えるべきなのだが、彼らのいる宙域では転進するには航路が狭く、そのための切り替え地点がその先にあるのである。
コロニー等のデブリに隠れても、他の巨大なデブリが衝突してこないとは限らないため、彼らに残された道は一つしかなかったのである。
先行するカズイ達が警戒する中、はぐれたのか一つの機影が襲いかかってきた。
「ジオンに!ジオンに栄光をぉぉ!」
オープン回線でボロボロのビームナギナタを振り回すゲルググから聞こえた興奮しきった声に、カズイは舌打ちしながら器用にフェダーインライフルのストックの部分でナギナタの持ち手を受け止めて、ギュネイがコクピットに一発弾を送り込む。
「チッ…気色わりぃ……」
「一発だけで充分だ………か」
各々、今の動きで感じた己の感情を漏らしつつ、目の前の戦闘を見る。
ゼク・ドライが、ハイザックが、ガザDが、ドラッツェが、ジム・クゥエルが、ガ・ゾウムが、ゲルググが、ドライセンが、一年戦争後期からネオ・ジオン戦争までの機体がただ己の死に場所を求めるように戦い、散っていく。
「戦争博物館……なんて言ってる暇はないな。ガランシェール!全速力で戦闘区域を突っ切れ!俺達が気を逸らさせる!」
「了解した」
俺は目の前の戦いに、いつの間にか惚けていた。
爆発の光が瞬く度に、綺麗に光る大きな大輪の火花が俺の視線を釘付けにする。
まるで、死者に呼ばれるかのように………ッ!?
「今、俺は何を視ていた………!?」
幻覚か、それとも何か体に不調があるのか。
いや違う、魅了されていた……?
何だか、冷や汗が止まらない。
なんだこの感覚は。
まるでNTみたいな話し方じゃないか?
「おい、ギュネイ?どうした?」
カズイさんが動かない俺に心配して接触通信で呼び掛けてきた。
それで俺はようやく自分の世界から戻ってきた。
「いや、なんだか、その、気分がその」
そううわ言の様に言い訳をすると、カズイさんは悟った表情で俺に語る。
「戦場の空気に飲まれていたんだな。戦争の狂気に」
俺も経験したから気持ちは解る、とカズイさんは穏やかな声で話す。
「だがな、俺達は生きてなきゃ駄目なんだ。帰る場所が、待っている人がいるからな。見入ったら、死者に引っ張られるぞ」
「……!はい!」
よくやく俺は正気に戻り、頬を叩いて集中する。
これは失敗だ。
だが、先にしておいて良かった失敗だ。
狂気の空気に一度飲まれたおかげで、もう飲まれないように気張れるようになった。
もう失敗はしない、強気で行くんだ。
そう、自分に言い聞かせて操縦桿を握り直す。
「気を抜けば死ぬ、そうだここは戦場なんだ。だから止まるなよ、俺……!」
フットペダルを押し込み、スラスターを吹かして先を行くマラサイを追う。
俺の生きるための戦いは、まだ始まったばかりなのだ…!
というわけで、次回も続く無益な遭遇戦。
何か読みにくい、もう少しこうすればいいのでは、といったご指摘や意見があれば遠慮なくどうぞです。
こういうのは他人に聞かないと解らないと、学習したからな…………(遠い目)
ついでに感想も一杯くれると感謝なのです!(本音)