アリアンロッド~ISを駆る冒険者~   作:アルシェス

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暴言が良く出てくるので、不快になるかもしれません、ご注意ください。


学園生活

自己紹介の後、俺はノートにペンを走らせていた。

まず、俺はこんな学園さっさとおさらばしたいが、

退学しようものなら祭り上げようとする男性解放団体に

始末しようとする女尊男卑団体、各研究機関に国家が狙ってくるから

そのめんどくささはエリンの比じゃないだろう。

となれば、卒業までは大人しくしておくべきだろう。

なら当然勉強はまじめにやっておいた方がいい。

対IS戦の参考になるし、見下してくる雌豚共も減るだろうし。

 

「織斑君、今までの範囲で分からない所ありますか?」

「問題ありません」

 

ここまでは予習していた範囲内だからな。

しかしなんだこの参考書、電話帳並みの分厚さだぞ。

以前の俺だったら、電話帳と間違えて捨てるかもしれないな。

しかし改めて見るとISは本当にすごいな。

慣性を操作して浮遊・三次元移動・加速減速可能なPIC。

あらゆる武装を瞬時に展開・収納できる拡張領域(バレスロット)

シールドバリアによって搭乗者をあらゆる攻撃から防ぐことができる絶対防御。

よく戦争にならなかったと感心する。

その時の各首脳が優秀だったのか、それとも運が良かったのか。

多分後者だよな、現状から考えて。

 

______________________

 

休み時間、俺は予習を再開していた。

遅くとも中学からISについて学んでいる他の生徒と違って、

俺には知識が圧倒的に不足している。男なら開発や整備でもない限り

係わりはほとんどないし、おまけに姉が異常なほどかかわらせなかったからな。

だから予習は真剣にやっておかないといけない、ISを装備した相手と戦う時に

役に立つし、見下してくる雌豚共も減るだろうしな。

本音を言えばさっさと退学したいが、無理な話だ。

祭り上げようとする男性解放主義勢力、抹殺しようとする女尊男碑主義勢力、

研究しようとする研究所、自国に引き込もうとする各国政府に狙われている以上、

その面倒くささはエリンに居た時の比じゃないのは明白だ。

完全に逃げ切れる自信はない、そして確保にIS部隊を出されたらこの上なく面倒だ。

ロアさんや明久さんなら初見でも余裕で全滅させられるだろうが、

まだ一流一歩手前でしかない俺ではそんなことはできない。

まずは生身でもIS一機なら余裕で勝てるようならないとな。

 

「ちょっといいか?」

 

一顔を上げると1人の女生徒が腕を組んで立っていた。

黒い長髪をポニーテールでまとめた、見た目は大和撫子タイプ。

ついでにフィーネや山田先生ほどじゃないが巨乳だ。

 

「話がある、一緒に来い」

 

う~ん、ついて行っていいものかねぇ。

まあ、次の授業の予習は終わったし、

魔導銃(キャリバー)も予備のナイフもある。

最悪逃げるだけなら問題はないな。

俺は大人しくついていくことにした。

 

__________________

 

到着したのは屋上、良し悪し関係なくイベントが起こる場所だ。

さて、このお嬢さんは何のために連れ出したのか?

なんて考えてると、ポニテさんはこっちを見る。

 

「……久しぶりだな、一夏」

 

どうやら、俺を知っているようだ。

しかし、知っている=知り合いではない。

現在俺のことを知らない人間なんてそうはいないからな。

何が言いたいのかというと、わからないのだ。

エリンで過ごした時間は、こちらよりも遥かに濃厚だった。

なので大部分を忘れているのだ。

姉と親友二人、親友の妹と中国人の幼馴染は覚えているのだが。

こんな上玉そうそう忘れるとは思わないんだけどな、俺も男だから。

………ギブアップ、正直に言おう。

 

「悪いけど、誰だ?」

 

するとポニテさんの表情が、この世の終わりと言わんばかりに絶望に染まる。

もの凄い罪悪感が湧くが、わからないのはわからないのだから勘弁願おう。

 

_______________________

 

 

私、篠ノ之 箒は目の前の事実が信じられなかった。

 

……一夏が私を忘れているだと?

思わず思考が停止し、怒りがこみ上げてきそうだったが冷静に考えてみるとした。

私が一夏と離れた月日は確かに長い。

それもそうだ、六年も経っているのだから

だが、私の印象は濃い筈だ(確信)

 

すぐに思い出すに違いない。

そう自己解決し、私は再度、一夏との会話を続けた。

 

_______________________

 

「わ、私だ、お前の幼なじみの篠ノ之箒だ」

 

幼馴染と言われても、中国人のあの子しか覚えが無い。

他に幼馴染ねぇ………そういえば、彼女誰かと入れ違いだったんだよな。

誰と入れ違いだ合ったんだっけ?

そのまま考えている内に、彼女がセカンド幼馴染だと思い出し、

そのまま連鎖的に記憶が甦った。

 

「ああ!散々竹刀で追いかけまわしてきた」

 

俺はポンッと手を打つ。

途端に、ポニテ改め箒の顔が怒りに染まる。

 

「何だその覚え方は!」

 

まあ、こんな覚えかたされたら怒るわな。

とは言っても、浮かんでくる記憶は……多分嫉妬に駆られて

竹刀で追い回してくる光景ばかりだ、どうしようもない。

 

そんな俺達を尻目に、チャイムが鳴る。

 

「じゃ、授業が始まるぞ」

 

姉に遅れたのを知られたら一般妖魔相手より面倒だ。

俺は直ぐに走り出す(オリンピックで金メダルが余裕で取れる速さ)

 

「まて!」

 

気にせず、床と[壁]を走り続けた。

 

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そして二時限目が終わって、休み時間。

俺は予習をしつつ、対IS戦の骨組みを組み立てていた。

エリンではレーザーやビームで攻撃してくる奴は多く、

また圧倒的なパワーやスピードを持っている奴も多くいた。

体に沁みついた経験は役立つな。

 

「ちょっとよろしくて?」

 

そしたらまた声を掛けられた。

腰まで届く金髪をロールさせた、いかにもお嬢様というタイプ。

ついでに完全にこっちを見下している。

というか、同性も見下してるような感じ、如何にも現代女性を体現してるようだ。

 

名前は確か……セシリア・オルコット、イギリスの代表候補制だ。

モンド・グロッソというISを使った競技大会の各国代表、

その候補生、ようするにそのまんまだな。

 

「何の用?こっちは忙しいんだけど」

「まあ!何ですのそのお返事は!!私に話しかけられるだけでも光栄なことなのだから

それ相応の態度があるのではなくて?」

 

うわぁ……いかにも過ぎて笑えない。

一回国家の重臣半殺しにした手前、今更候補生を怖いと思わないんだけどな。

 

「ねえよ、お前みたいな時代の尻馬に乗ってえばってる様な

程度が海の底みてぇに低い阿婆擦れになんざ、払う礼儀は無い」

 

怒ると口が悪くなる、この辺りはロアさん譲りだ。

弟子も師に似てくるってことなんだろうな。

まあ、雌豚呼ばわりしない辺り、まだ寛容なんだろう。

ロアさんなら堂々と豚、あるいはクソビッチとか……あんま変わらないか。

というか、別に敵なったとしても、組み立てた戦術が通用するか試せるから、

俺にとっては対して損はなんだよな、俺好戦的になってるから。

 

「あ、阿婆擦れですって!?」

「じゃなきゃ雌豚だぜ」

「なんですって!?」

 

詰め寄ろうとしてきたその時、チャイムが鳴った。

 

「く!?後でまた来ます!おぼえてらっしゃい!」

 

セシリアは顔を赤くしながら自分の席に戻っていった。

これからあんな手合いを相手にし続けないといけなんだよな。

なんか、覚悟が揺らいできた……マジで退学したい。

 

_______________________

 

3限目の授業が始める前に駄目姉が思い出したかのように言い始めた。

 

「そういえば再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めなければならなかったな

クラス代表者とは対抗戦だけでなく、生徒会の会議や委員会の出席など、

まぁクラス長と考えてもらっていい、自薦他薦は問わない、誰かいないか?」

 

面倒臭い、なったらなったらで益々喧しいのが突っかかって来る。

嫌だぞ、そんな死人の沼地に一人で飛び込む様なこと。

何て考えてたら、1人の女生徒が勢い良く立ち上がった。

 

「私は織斑君を推薦します!」

「私も!」

 

俺は突っ伏し、机に顔をぶつけた。

こいつら、絶対珍しいからなんて理由で推薦してるだろう。

無自覚なだけで、全員男見下してるじゃねぇか。

 

「ざけんじゃねぇ!誰がやるか!」

「推薦させたものに拒否権はない」

 

明らかに人権意思を無視した発言、ホントに教育者か?

 

「黙れ人間腐海製造機が!個人意思無視とか

教育者失格じゃねえか!この脳筋の雌ゴリラ!」

 

出席簿が飛んで来たので、俺は手刀で[斬る]。

見事真っ二つになった、一応紙みたいだったな。

固いから鉄板でも入ってるのかと思ったぜ。

 

「この場では教師である私が法だ、ここでは私に従ってもらう」

「そのクソ汚い口を閉じろ!この暴君気取りの狂戦士が!

何が法律だ!教師の在り方を間違えるな!寝言は寝て言え!」

「とにかく他にはいないか?いなければ織斑にクラス代表をやってもらうが」

 

うげぇ!こいつ無理やり押し通しやがった!

 

「ま、待ってください!そんなの納得がいきませんわ!!」

 

そしたらオルコットが抗議する。

うん、こいつの性格なら当たり前だな。

 

「男子がクラス代表なんていい恥さらしですわ!!このわたくしにそんな屈辱を

1年間味わえとでもおっしゃるのですか!?

私はそんなことのために日本に来たわけではありません!

実力的に代表にふさわしいのはこの私、セシリア・オルコットですわ!」

 

俺は思わず魔導銃を取り出しそうになった。

人の怒りに火をつけるのが得意なようだ。

 

「ならなぜ自薦しなかったんだ?

こうなるって保育園児でもわかる流れだぞ

まさか代表候補生だから推薦されるとでも思ったのか?

だとしたら相当な笑いものだぜ」

 

俺は思わず笑ってしまう。

 

「あ、貴方!わたくしをばかにするんですの!?」

「自分で墓穴掘っただけだろう、八つ当たりするな、見苦しい」

 

とりあえずコイツに押し付けて……

 

「それでは、織斑とオルコットのクラス代表決定戦を執り行う

場所は第3アリーナ、1週間後に執り行う。文句はないな?」

 

あ!しまった!

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