infinite for Answr BLUE SKY 作:荒潮提督
「・・・リリウム、もうすぐそっちに逝くよ。君は怒るだろうけど俺はこの世界を滅ぼすよ。・・・さあ、俺を倒す死神たちが来た。後でな、リリウム」
廃墟に佇む1機のネクスト、かつてストレイドと呼ばれたアリーヤフレームをベースとしたネクストだ。
あるリンクスを目の前で失った事で全てに絶望し世界を破壊し崩壊させる為に目の前に立ち塞がる最後の障害を殺す為にここにいる。
センサーがこちらに向かってくる5機のネクストを捉えた。
それらは廃墟の上に着地しこちらを見ている。
GA社最強クラスにしてリンクス戦争の数少ない生き残り、ローディーのフィードバック。
インテリオルユニオンの爆薬庫にして同じくリンクス戦争の生き残りであるエイ=プールのヴェーロノーク。
ローゼンタール最強戦力にしてリンクス戦争から残り続ける傑作機であるノブレス・オブリージュを駆るジェラルド・ジェンドリン
あのラインアーク防衛ミッションを生き残っていたのかこの戦いに参戦したリンクス戦争の生き残りにしてかつて2大企業を壊滅させた張本人、ラインアーク主戦力、ホワイトグリントとそのパイロットであるアナトリアの傭兵。
そして、かつて自分に手を差し伸ばしネクストのいろはを叩き込みオペレーターとして、相棒として共に戦ったセレン・ヘイズ、改めリンクス戦争の生き残りでかつてのオリジナルである霞スミカのシリエジオ。
ソイツら全員が俺に殺意を向けている。
当然だ、俺は幾多のクレイドルを堕とし、何千万、何億人ともいえる人を殺し、アルテリア施設を暴走させて世界をコジマ汚染だらけにして死の世界にした張本人だ。
だが、まだ足りない。
世界を、この惑星を2度と誰も住めぬ惑星にするまで俺は止まらない。
立ち止まってなんかいられるものか。
何だ、何なんだ。
目の前の光景は現実か・・・?
こちらは5人、しかもかつてのオリジナルにトップランカー3人もいるのだぞ・・・?
それなのに何故こちらが押されている!?
『ローディー、後ろにいるぞ!』
『くっ!振り切れん・・・ぐあっ!?』
『遅いぞ、ローディー。それでは俺は倒せんぞ』
『ローディー!貴様ァ!』
『いつもの冷静さはどうしたジェラルド。その背中の羽根は飾りか?』
『援護する、一度立て直せ』
エイのヴェーロノークはASミサイルをマシンガンの弾幕で自爆させられ戦闘不能、ジェラルドのノブリスも背中のレーザーキャノンが片方撃ち抜かれてパージ、ローディーも今しがたブースターの一部とミサイルをやられかなり苦しい、ホワイトグリントは目立った損傷は無いがミサイルは既に破棄され残ったライフルとアサルトライフルは残弾が半分を切っているらしい。
私のシリエジオも左腕をやられてしまいAMSを通じてか既に左腕の感覚は無い。
だというのに奴の機体は未だ健在、それどころか殆どダメージを与えられていない。
状況は完全に一変した。
もはや奴を倒す事は難しいだろう。
しかし、奴をここまで育て共に戦ってきた私がケジメをつけなければならない。
ボロボロになったシリエジオを動かし奴のネクスト、ストレイドにオーバードブーストで突っ込ませる。
チラリと横目で見るとジェラルドはコクピットを撃ち抜かれたのか沈黙、ローディーも同じぐグレネードでフィードバックの胴体に大穴を開けられ死亡、ホワイトグリントは満身創痍であり今まさにトドメを刺されるところだった。
突然の私の特攻に反応が遅れた奴は慌てて左腕に握るマシンガンを撃つがもはやその程度では止まる距離ではなく巨大な質量弾と化したシリエジオと共に吹き飛ぶストレイド。
同時に私は奴が苦し紛れで突き出したマシンガンにコクピットを潰され意識を手放した。
「ぐっ・・・まさかセレンの奴・・・特攻するとはな・・・。ホワイトグリントは・・・?」
『残念だが、君の負けだ』
「・・・みたいだな。だが、俺が死んだところでもう世界の終わりは止められない。俺が死ねばカーパルス地下に仕掛けたコジマミサイルの弾頭が爆発する。もう、止められんよ」
『・・・さよならだ』
俺は奴が向けたライフルで撃ち抜かれ死んだ。
最後に見たのは最愛のあの子、リリウムの笑顔だった。
コレが、あの世界で最強最悪と呼ばれた人類種の天敵である俺、織斑一夏の物語だ。
キャラ及び機体解説欄
織斑一夏
主人公にしてカラードランク1の最強のリンクス。
リンクス名はアイン、ネクストはアリーヤベースのストレイド。
中距離からの撃ち合いを得意とする。
初恋であるリリウムを目の前で失った事に絶望し全てを破壊し破滅させる事を望み実際に人類を終焉させるギリギリまでやった人類種の天敵。