infinite for Answr BLUE SKY 作:荒潮提督
あと120日を切った、さあ、諸君。
新たな戦場でまた会おう。
そして全く全作品の続きを書いてなくて申し訳ありませんでした。
モチベーションが中々上がらず・・・。
多分ACⅥ発売日決定テンションでまだモチベは暫く高まっていますのでボチボチ書いていきます。
暫くして落ち着いた一夏を連れて束が部屋から出てきた。
クロエはそれを見ると冷蔵庫に閉まっておいた軽食を取り出して並べる。
それを食べながら束は一夏に話しかける。
「いっくん。さっきの話のことなんだけど・・・」
「はい」
「実はいっくんが話していた企業、こっちにもあるんだよね」
「・・・はいぃ!?」
束はクロエに端末を持って来させてある記事を表示させる。
それを見た一夏は見覚えしかないロゴを見て目を見開いて驚いた。
そこに映っていたのはあの世界に存在した企業と企業連のロゴだった。
「GAにインテリオル、オーメルにBFF・・・アルゼブラとクーガーもいるじゃないか・・・企業連もなんで・・・」
「分からない。いっくんが行方不明になってから急に台頭してきたんだ。軍需産業は完全に独占、今や世界中の軍隊の主要兵器はISよりMTやノーマルACと呼ばれる兵器が主流になりつつあるんだ」
「また、あの滅びに向かう世界にするつもりかコイツらは・・・!束さん、コジマ汚染は・・・?あの死の粒子は確認されてませんよね!?」
「安心していっくん。今の所汚染は確認されてないよ。どれだけ隠そうとしても私からは隠せないから」
「良かった・・・また同じ過ちを繰り返しているのかと思った・・・」
汚染され尽くし人が空に逃げたあの世界の事を思い出す一夏。
力強く握りしめられた拳を見た束は一夏が何故大量殺戮を繰り返したのかを理解した。
重苦しい空気になったことに気づいた一夏は束とクロエに謝罪した。
その後、こちらでは死亡した扱いになっていて戸籍がない一夏はしばらく束の元で世話になる事になった。
家事が壊滅的な束達の代わりに掃除や洗濯をしたり、海岸に行って釣りをしたりなど退屈だが平和な時間を過ごしていた。
しかしある日束のラボの一角にあったある物を見つけたその時から運命は再び彼を戦いに導く事になった。
それはラボの掃除をしていた時の話である。
「この辺りも埃だらけだな・・・ゲホッゲホッ・・・!うわっここら辺めっちゃ積もってるし・・・」
一体何年放置したのか雪みたいに積もった埃が溜まっている部屋をガスマスクみたいにゴツいマスクとゴーグルを付けた一夏が掃除していく。
少し動けば霧の様に舞う埃に苦戦しつつも何とか進めていく。
大部分の掃除が終わったところでふと視界の端に布が掛かった埃まみれの何かの機械が置いてあることに気づいた。
そこも掃除しようと思い先に積もっていた埃を掃除機で吸い取ってから勢いよく布を引っぺがす。
そこにあった物を見て一夏は言葉を失った。
それはよく見たことがある、出来ればもう見たくない物だった。
何度も乗ってきたあの兵器、全ての兵器を過去の物にした世界を汚染し寿命を縮める最悪の兵器。
アーマードコア・ネクスト、そのコクピットに酷似していた。
「これは・・・なんでコイツがここにあるんだ・・・?」
「いっくーん、終わったー・・・ってそれは・・・!?」
「束さん、聞きたい事があります」
「・・・うん、分かってる。ソレの事だよね。答えるからちょっとこっちに来て」
束に連れられて掃除していた部屋から出る一夏。
普段食事をしている机に向かい合わせに座った一夏と束と束の隣に立つクロエ。また重苦しい空気になるがそれを破るように束が口を開く。
「さて、いっくん。アレの事が知りたいんだよね。何であるのか、何処から手に入れたのか」
「・・・はい、場合によっては俺は再び人類種の天敵となります。アレは、存在してはいけないんだ・・・!」
「わかった、話すよ。・・・実は昔ちょっとヘマやらかしてね・・・IS委員会に捕まりそうになった時があるんだ」
「あの時は心配しました。いくら束様に連絡しようとしても繋がらなくて・・・」
「アハハ・・・電波障害食らってて通信機器イカれてたからね・・・。暫くは何とか逃げてたんだけど流石にジリ貧でね、無事に脱出するのが難しくなったんだ。それである場所に依頼を出したんだ、私を無事に脱出出来るように支援して欲しいって」
「依頼を出したって・・・一体何処にです?束さん、世界中から追われてますよね?そんな依頼受けるとこなんて・・・」
「・・・あるんだよ、1箇所だけ。テロ、護衛、襲撃、防衛、あらゆる依頼を受け持つ世界屈指の実力を持つ富と名声、プライド等様々理由でそこに登録し生きるか、死ぬかの闘争を楽しむ止まり技が」
「・・・まさか」
「そう、その名は傭兵派遣組織『レイヴンズ・アーク』。合法、非合法問わず報酬さえ払えばどんな傭兵でも派遣する何処にも属さない世界屈指の組織だよ」
「レイヴン・・・かつて存在したハイエンドノーマルを駆る傭兵達の総称・・・。何でソイツらがこっちに・・・?」
「私も存在は知ってたけど自分には関わりは無いって頭の片隅に置いておく程度だったんだよ。けど彼らならこの状況を何とか出来るだろうと思って依頼を出したんだよ。アークの代表のPCにハッキング掛けてね」
「ハッキングって・・・」
「そうでもしないと直ぐに来てくれなさそうだったからね・・・。依頼を出して数時間後に依頼を受けた傭兵が来て包囲していたIS委員会の奴らを蹴散らしてくれたんだよ。まあ、正体隠して依頼したから依頼人が私って知った時は大分向こう側も慌てたみたいだけど」
「そりゃ慌てるでしょ・・・依頼を出したのがまさかISの開発者で世界中から追われてる束さんだったなんて」
「にゃはは・・・だよねぇ・・・。その後は傭兵を迎えに来たヘリに乗らせてもらって一旦アークで保護して貰ったんだよね。報酬金も振り込んでついでにACの整備も手伝ったりして。その時に知り合ったあるレイヴンから貰ったんだよねあのネクスト用シミュレーター、お近付きの印にって」
「ず、随分と太っ腹ですねその人・・・」
「まあ、後で調べたらどうやらアーク内でもかなり権利ある人だったらしくて傭兵としてもトップクラスの実力を持ってる実力者だったんだよねその人。とまあ、こんな感じかな」
「な、成る程・・・けどネクスト用シミュレーターがあるって事はアーマードコア・ネクスト自体もあるって事ですよね?大丈夫なんですよね?」
「この前も言ったけど大丈夫だよ。汚染物質は確認されてないよ。どうやらネクスト自体は開発に成功したらしいんだけど擬似的なISコアを使ってるらしくて大丈夫だってさ。その分扱える人間も限られるらしいんだけど・・・」
「そ、そうですか・・・」
「ねぇ、いっくん。せっかくなら使ってみない?あのシミュレーター」
「・・・え?」
「せっかく貰ったのに私じゃまともに機体を動かす事も出来なくてさ、ずっと放置してたんだよね。もしもう乗りたくないって言うなら無理強いはしないよ、どう?」
「・・・少し、考えさせてください」
「ん、分かった。答えが決まったらまた教えて」
そうして自室となっている場所に戻った一夏は悩んだ。
再び飛びたい気持ちはある、しかしもう一度飛んでも良いのだろうか。
人を、惑星を殺した俺が。
けど、彼女は、束は許すだろう。
もしかしたら、飛び続けていたら最愛にまた会えるかも知れない。
ならばこそ、答えは決まった。
「束さん、昨日のお話ですが」
「うん、良いよ。覚悟、決まった?」
「はい、乗ります。もう一度、あの空に飛んで彼女を見つける為に」
「ん、分かった。もう調整とか諸々は終わらせてるよ。後は、いっくんが乗るだけだよ」
「・・・ありがとうございます束さん」
そうして彼は再び乗り込んだ。
本物とは違うがネクストへと。
懐かしい感覚に身を預けながら聞き覚えのある無機質なシステムボイスが告げる。
『メインシステム、通常モードを起動。作成行動を再開します。貴方の帰還を歓迎します』
キャラ及び機体解説欄
ホワイト・グリント
ご存じfAの看板機体であり某学園のCMに使われた影響で知名度は他のACよりかはあるネクスト。
前作AC4にも同名の機体が存在するがそちらは別機体である。
設定ではとあるアーキテクトにより設計されたワンオフ物の機体でありラインアークの守護神である全身が白い装甲で覆われたネクスト。
劇中、搭乗しているリンクスは一切喋らないがその正体は前作主人公のアナトリアの傭兵とも言われているが詳細不明。
この作品では同一人物とした。
ゲーム内では初心者の第二の壁として、または相棒としてあるミッションで敵対または共闘する事になる。
見た目のかっこよさからファンも多く、コトブキヤさんから何種類かACVIシリーズで立体化している。
なおACVDラスボスの機体とよく似ているがこちらも詳細不明である。