infinite for Answr BLUE SKY   作:荒潮提督

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先日のACⅥ公式配信にて10年間牙を研ぎ続けたイレギュラーがまた現れたので久々更新です。


ついに一週間を切ったアーマードコアⅥの発売日。
俺は1日中やり込みます。
体験会で暴れ回ったイレギュラー達よ、もうすぐだ。
もうすぐ貴様らと戦える。
その首洗って待っていろ・・・。
(余談だがフロム公式公認イレギュラーのあのお方もルビコンに来るそうで震えてます)


4話 REUNION

レイヴンズ・アーク内、アリーナ。

ここはアークに登録している傭兵がお互いの意地とプライドを賭けて戦う場所。

勝てばランクが上がりより報酬が良い依頼が回ってくる、負ければ割に合わない依頼しか回って来ない事ばかり。

しかし、中にはこのアリーナをメインに戦う変わり者もいる事らしい。

しかしこの場所はもう一つの役割がある。

アークに新たに登録される際にその力を示す場所でもある。

今宵もまた新たな傭兵が力を示すためにこの場に降り立って戦っていた。

 

 

 

「どうした?お前の力はこの程度では無いだろう?まだやれるだろうお前なら!」

「くぅっ・・・!相変わらず容赦がないなセレン!」

「当然だろう?私が見込んだ男なんだからなお前は。そら、余所見してる暇があるのか?」

<警告、ミサイル接近>

「あぁ、もう!左腕に射撃武器が欲しいぜ全く!」

 

 

 

遡る事数時間前、アークに招待された束と共にアークに足を踏み入れた一夏。

一応漂着時に来ていたパイロットスーツは持ってきている。

束製のヘリをアークのヘリポートに着陸させ、待っていたスタッフに案内されて応接室の様な場所で待つ事数分。

束を招待した人物がやって来た。

 

 

 

「失礼する。お待たせして申し訳ない篠ノ之博士」

「良いよ気にしなくて。それより久しぶりだねジャックくん。あの時以来かな?」

「ええ、そうなりますかね」

「貴方は・・・?」

「おっと失礼した。君が篠ノ之博士が話していた者だね?私はジャック・O。このレイヴンズ・アークに所属するレイヴンだ。よろしく頼むよリンクス」

「織斑一夏だ。・・・なぜ俺がリンクスだと?」

「それは後ほど。さて、織斑一夏くん。君の戦闘データは見させてもらった。素晴らしい、正しく君は傭兵だ。感服したよ」

「・・・どうも」

「そこで君をアーク所属の傭兵としてスカウトしたい。・・・どうかね?」

「何故俺を?俺以上の実力者なんてそこら辺にいるでしょう?アンタとかさ」

「まさか、君並みの実力を持った人物などそれこそ砂の中から宝石を見つけるような者だ。貴重なのだよ君のようなドミナントは」

 

 

 

そう言いながら持って来たカバンから資料を取り出すジャック。

アークとは、傭兵とは、アーク内の施設の概要などが書かれている。

割としっかりしてるなと読んでて感心する一夏と束。

所属している傭兵一覧を見ていた一夏がある人物達の名前を見て目を見開いた。

 

 

 

「なあ、アンタ。ジャック・Oって言ったか」

「そうだが、どうかしたかね?」

「この3名の傭兵について知りたい。何か無いか」

「ふむ・・・確かこの時間は・・・丁度良い。着いてきたまえ」

 

 

 

 

ジャックに促され付いていく一夏達。

エレベーターに乗り込み地下何階層かも分からない程降りていく。

目的地に着いたのかドアが開く。

開いた先には巨大な闘技場のような場所が現れた。

 

 

 

「ここは・・・」

「ここはアーク地下のアリーナ。アークに登録されている傭兵なら誰でも利用出来る施設だ。もっとも、ここを利用する者は高みを目指す者か、力を示し新たなる傭兵となる者ばかりだがね。・・・そら、丁度出てくるぞ」

 

 

 

アリーナの方に目を向けるとそこには2機のネクストが立っていた。

しかし本来のネクストよりサイズが小さい。

どちらかといえばISより一回り大きいサイズだ。

さらに言うとその2機のネクストに一夏は見覚えがあった。

間違い無い、あの2人だ。

ジャックの方を向くと彼はニヤリと口角を上げている。

どうやら嵌められたらしい。

しかもいつの間にかジャックの隣には見覚えしかないクソジジイが立っているではないか。

 

 

 

「おや、久しぶりだな小僧。貴様もいたとはな」

「テメェ・・・王小龍の梟ジジイ・・・!?何でこっちにいやがるんだ・・・!?そのセリフは俺のセリフだ!」

「ふんっ、そんな事は知らぬ。気づいたら少なくとも20年以上前のこの世界に居ったのだ。そこからは苦労してきたのだぞ?」

「テメェの苦労なんかしらねぇよ・・・。それより今アリーナにいるネクストのパイロットはもしかして・・・」

「ああ、お主の想像通りだよ。さあ、始まるぞ」

 

 

 

そう言われアリーナの方に向き直すとちょうどランプが全て点灯し開始のゴングが鳴った所だった。

始まると同時に互いの手持ち武器を撃ち合うネクスト2機。

片方は自分の師である旧レオーネメカニカ所属のオリジナル「霞スミカ」その人であり自分の手でその命を奪ったリンクス「セレン・ヘイズ」の駆るシリエジオ。

対するもう片方のネクストアンビエントを駆るのは自分の恋人であり嘗て救えなかった最愛の人「リリウム・ウォルコット」。

しかし対戦者を表示している電光掲示板にはリリウムの名前はなく、代わりに「セシリア・オルコット」の名前がある。

 

 

 

「おい、王小龍」

「なんだ小僧」

「アンビエントに乗ってる奴は誰だ。あの機体は彼女の、リリウムのネクストの筈だ!」

「落ち着け小僧」

「コレが落ち着いていられるか!何故彼女じゃない他人がリリウムのアンビエントに乗っている!答えろ、王小龍!」

 

 

 

怒り心頭で王小龍に掴み掛かる一夏。

しかし王小龍は顔色を崩さない。

そんな一夏を見て止めるべきかオロオロしている束。

 

 

「だから落ち着けと言っておるだろう馬鹿者めが。彼女はリリウムだよ間違いなく。今世はセシリアという少女として生を受けたらしい」

「信じられるかよそんな事・・・!第一、それが正しいとして何でお前はそれを知ってんだよ!」

「我がBFFとオルコット家は長い付き合いでな、その過程でオルコット家に行くこともあったのだ。セシリアが生まれて数年経った頃の誕生パーティーに招待された時、儂を見た彼女が何と言ったと思う?」

「何だよ」

「王大人と、そう呼んだのだよ儂をな。耳を疑ったよ儂も」

「・・・まさか、本当にリリウムなのか・・・?」

「無理もない、最初は儂も信じられんかった。しかしリリウムしか知らぬ話を聞かされれば信じる他あるまい」

「そう・・・なのか・・・。リリウム・・・」

「・・・実はな、今日は貴様と博士が来る事はセシリアには伝えておらん。セレンは知っておるがな」

「・・・相変わらず食えないジジイだよアンタは。けど、俺は・・・」

「・・・心配せずともセシリアはお主の事を覚えておるよ」

 

 

 

 

それを聞いた一夏はようやく王小龍を掴んでいた手を離しアリーナの客席に力無く座り込んだ。

もう会えないと思っていた最愛の彼女が新たな生を受けて再び現れた。

それだけで十分だった。

既にアリーナの方では決着が着こうとしていた。

肩部ECMを巧みに操り無駄弾を撃たせ続けたアンビエントに対し残弾が僅かになったのか動きが消却的になるシリエジオ。

それを逃さずレーザーライフルとアサルトライフルで一気に攻め立てたアンビエント。

ついにシリエジオのAPが尽き、膝をついた。

 

 

 

「やれやれ、まさか私が負けるとはな」

「お疲れ様でしたセレン様。良き勝負でした」

「ああ、お疲れ。・・・ん?すまん、失礼する」

 

 

試合後、控え室にてお互いに挨拶を交わす二人。

試合自体は非公式な為互いのランクに影響は無い。

電話が鳴りセレンは一旦離れるがすぐに戻りセシリアを呼んだ。

 

 

 

「あのセレン様・・・?どちらに?試合は終わりましたしこれ以上用事は無いのですが・・・?」

「まあ、付き合え。お前が最も会いたい奴が待っているんだ」

「王大人の事ですか?それなら・・・え?」

 

 

 

セレンに連れられて来た場所で信じられない光景を目にしたセシリア。

自分が嘗てリリウムだった頃に恋焦がれ、結ばれて、最期を看取られた最愛の人。

その彼が今目の前にいる。

もう会う事は無いだろうと思っていた彼が。

 

 

 

「わ、王大人・・・。セレン様・・・。これは・・・一体・・・?何故、彼が・・・?」

「ふむ、ちょっとしたサプライズという奴だ。ようやく見つけたのでな」

「ようやく来たか馬鹿者めが。待たせおって」

「ほ、ほんとにセレンとり、リリウム・・・何だよな・・・?」

「ふん、私の顔など散々見飽きているだろう?何を今更疑う?」

「あ、貴方様何ですか・・・?本当に私の知る一夏様ですか・・・?」

「・・・ああ、間違い無い。姿が変わってもリリウムはリリウムだよ・・・」

「貴方様・・・」

「会いたかった、ずっと会いたかったよリリウム・・・!」

「私もです・・・!ずっと、お慕い申しておりました・・・!」

 

 

 

 

あの頃からちょっとだけ小さくなった彼女をしっかりとその存在を確かめる様に抱きしめる一夏。

目に大粒の涙を溢れさせながら一夏のクビに手を回すセシリア。

あまりにも極甘すぎる空間に口の中が砂糖でジャリジャリしてる一同。

数分程抱き合っていたが王小龍が咳払いをするとハッとして顔を真っ赤にして離れた。

 

 

 

「さて、落ち着いところで本題に入ろう」

「「本題?」」

「織斑一夏くん、君の力を示してもらおう。今、このアリーナでね」

「・・・成る程、試験というわけね」

「その通りだ。普通なら無人のMT、ノーマルACを数機用意するか適当な小規模テロリストが暴れている現場に行かせるのだが・・・君程の実力者にはその程度では不十分であろう」

「なら、どうするんだ?」

「適任ならいるではないか。この場に」

「そういう訳だ。手加減はせん、殺しはしないから全力で来い」

「・・・Oh・・・Scary」




MT


マッスルトレーサーの略称。
フォーミュラフロント、V系以外の全てのACに登場する敵MOB
シリーズによって様々な機体が登場する。
4系にはノーマルと呼ばれる敵MOBが登場するがあっちは名義上はACなので別物。
雑魚敵と侮るなかれ、シリーズによってはかなり火力と機動力が高い奴もいるので油断すると返り討ちに合う。
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