あんてぃりーねのゆぐどらしる☆だい☆ぼう☆けん☆ ~泣き虫が伝説になるまで~   作:だいだろすちひろ

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 前回の投稿日が三月十五日…。
 そうか、一か月以上もあいてしまったのか…。
 …嘘です、ごめんなさい。

 

 前回のあらすじ

 森の拳王の取り巻きにモヒカンはいなかった。


VampireMaiden前編

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 

 100年以上も前の事だ、一つの国が一夜にして滅びた。

 

 非常に豊かな、発展した国であった。

 

 魔法文明が高く、それに通ずる者達―――虹の瞳を持つもの達によって栄え、繫栄した豊かな国だった。

 

 しかし滅びた、たった一夜にして。

 

 その理由は分からない、誰も知らない。

 

 今この場で瞳を開いた少女でさえも。

 

 少女は目を覚ました、そして異変に気付く、自分と周囲の異変に。

 

 そして自分に起きた異変を確認していく、ワナワナと震える手で、もう片方の手を触っていく。

 

 血の気の無い、真っ白な肌の手を―――自分の記憶にない手を。

 

 冷たい、体温が無い、脈もない、鼓動がしない。

 

 続いて周囲の異変の確認の為に辺りを見渡していく、真剣な目で見渡していく。

 

 血の様に赤い深紅の瞳で。

 

 生者が居ない、居るのは亡者のみ、命を持たず、屍だけで蠢く亡者。

 

 アンデッドだけだ。

 

 一体何があった?あの時の異変の所為なのか?あの時何が起きた、なんでこんな事になっている。

 

 頭の中で疑問が渦を巻く、そしてそれは留まる事をしらず、更に激しく渦を巻いていく。

 

 そして新たな感情が沸いてくる―――恐怖だ。

 

 怖い、怖い、誰か助けてと。

 

 それに比例して鼓動が高鳴る―――様な気がしたが、何の感覚も感じられない。

 

 どうやら心臓も止まっている様だ。

 

 辺りから亡者の呻き声が聞こえてくる。

 

 少女は耳を塞ぐ、そして蹲る。

 

 誰かが助けに来てくれる事を信じて。

 

 10年...20年...30年...。

 

 少女は待った、助けを、この地獄から連れ出してくれる者を。

 

 この地獄を変えてくれる者を。

 

 そして―――そんな者は現れる事は無かった。

 

 あれから何十年経ったのだろうか、もう時間の感覚さえ分からない。

 

 少女は決断をする。

 

 この地獄から旅立とうと、この地獄を自らの手で救おうと。

 

 待っていても誰も現れない、何も変わらないのだから。

 

 少女が地獄から一歩外まで踏み出した、すると体が重くなっていく、実際には重くはなってはいないだろう、これは気持ち的な物だ。

 

 ここは地獄だ、それでも自分が愛した掛け替えのない場所である事には違いない。そこを離れなければならない事に、愛する人達を置いていかなければならない事に罪悪感が沸いてくる。

 

 この場所は―――この国は十字架だ。

 

 自分の胸に刺さる十字架であり、打ち付けられた杭の様な物、それが自分をこの場に留まらせようとしている。

 

 そして少女は十字架に逆らう―――一歩を踏み出していく。

 

 必ず戻ると誓いながら歩を進めていく、この命が灰になろうとも、必ず。

 

 決意に満ちた目で少女は地獄を後にする。

 

 幾多の感情が心を責め立てようとも、いつか必ず帰ると誓って。

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

「それで、頼み事ってなによ。」

 

 ハムスケを仲間に加え、トブの大森林の探索と言う冒険をしていたリーネの目の前に現れた存在、それは”森精霊(ドライアード)”と呼ばれる精霊―――モンスターであった。

 

 現れるや否や、頼みを聞いて欲しいと言う相手に対し、怪訝な表情を作りながらも、リーネはその内容を聞いていく。

 

「えっとね、ちょっと今森が大変な事になってるんだ。封印された魔樹の触手が暴れながら森の栄養を吸いつくそうとしてるんだよ。ついこの間、強い七人組に退治して貰ったんだけど、どうやらまだ残ってたみたいで...君達悪いんだけどあの七人組をもう一度呼んできてくれないかな」

 

「呼んできてッて言われても...その人達どこにいるの?ていうかどんな見た目してるのよ、それだけじゃ呼んできようが無いじゃない。」

 

「うんとね、羽が生えてる人がいたよ。」

 

「羽?バードマンとかかな。うん?その人達は人間じゃないの?」

 

「人間もいたよ、人間の方が少なかったかな。」

 

 人間の方が少なかった、つまりは人間もいたという事だ。この世界に置いて人間が他の種族と一緒に行動している事など本当に稀だ。亜人などに代表される種族にとっては人間など食料でしかない、七人組は退治したと言っていた、つまりは亜人種、この場合はバードマンが人間と肩を並べて戦っていたと言う事になる。

 

 人間と他種族が共闘する、にわかには信じがたい話だと、内容を聞いたリーネは驚きを隠せない。もし仮にその人物達が一時の共闘ではなく、常日頃行動を共にしている様な者達なら考えようによっては探しやすいかも知れない、その様な異色の組み合わせだ、かなり有名な連中だろうから。

 

 謎の七人組について思考するリーネであるが、もう一つ気になる事があった。というかむしろそっちの方が気になる。その事について再度ドライアードに聞いていく。

 

「もう一つ聞きたいんだけど...封印された魔樹ってなに?」

 

「え、魔樹の事?魔樹はね、昔昔、私が生まれるよりもうんと昔に空から沢山の化け物達が現れたんだって、魔樹はその内の一体だよ、世界を亡ぼす力を持った凄い奴なんだ。」

 

「世界を亡ぼすぅ~?そんな奴がこんな所に封印されてるの?本当かな、なんか信じられないわ。ねぇ、アンタ知ってる?」

 

「それがしは知らぬでござるな。本当にそんな奴がいるのでござろうか?」

 

「ハムスケは知らないか...ねぇ、世界を亡ぼすとか言い過ぎじゃないの?それに、そんなヤバい奴なら一体誰が封印したのよ。どうせ、世界を亡ぼす(笑)とかでしょ。」

 

「か、かっこ...わらい?詳しくは知らないけど、竜王って言われるすっごく強いドラゴン達が集まって戦ったみたいだよ。」

 

「...え?」

 

「それでも倒す事が出来なくて、封印する事しか出来なかったんだって。」

 

 竜王と言えばあの母ですら恐れる超常の存在達だ、少し違うのは母は真なる竜王と言っている事くらいか。そして一番気になる部分は、集まってと言う部分だ、その言葉の意味を考えるに、その魔樹は複数の竜王達を相手どれる程の強さだと言う事になる。

 

(な、なんか本当にヤバそうね...トカゲは怖くないけどそいつはヤバそう。いやいや、怖気づくなアンティリーネ!絶対そいつは(笑)よ!なんか凄そうな雰囲気を醸し出して実際出てきたら大した事ありませんでした~なんてこの世界ではよくある事でしょ!うん、そうだわ!絶対そうよ!)

 

「姫?どうしたでござるか?急に黙って。」

 

「えっ、あ、あぁ、何でもないわ。それで魔樹の事は分かったんだけど、触手ってなんなの?」

 

「触手は魔樹の一部だよ、魔樹は封印されてるから本体は出てこれないけど、触手は別みたいなんだ、分身体とでも言うのかな。」

 

「へぇ、それでその分身体とやらはその七人組に倒されたのよね?」

 

「うんそうだよ、だからもう一度呼んできて欲しいんだ。」

 

 ドライアードの言葉を聞いたリーネは考え込む、そして幾何もせぬ内に答えは出た。

 

「よし!わかった、私が退治してあげる!一応言っておくけど七人組を探すのが面倒だからじゃないわよ...本当よ?」

 

「き、君がかい!?確かに、その隣の魔獣は凄く強そうだけど、君は...いや、君人間じゃないよね、赤い目...もしかして噂に聞くヴァンパイアってやつなのかな、ヴァンパイアは凄く強いって聞いた事がある。」

 

 ヴァンパイアと言われ一瞬何を言われたのか分からなかったが、すぐに思い出す。そういえば自分は今日吸血鬼の変装をしていたのだった。

 

 そしてドライアードの雰囲気を感じ取り、リーネはある事に気づいていく。相手は余り吸血鬼に悪感情を持ってはいない様だ。そう、つまりは先程失敗した”あれ”を再度ぶちかます事が出来ると言う事だ。

 

 リーネはドライアードを見つめ、深く深呼吸をしていく。

 

 さぁ、ドライアードよ、くらえ!そして盛大に笑い転げろ!

 

「私はヴァンパイアじゃないわ!そう、私は...趣味でヴァンパイアの恰好をしている者だ!」

 

 そしてまた静寂が訪れる―――が今度は思いのほか早く声が聞こえてきた。

 

「へぇ、そうなんだね。しゅみ?ってよく分からないけど、君自信満々だし、隣の魔獣も強いんでしょ?ならお願いするよ。」

 

「...ハゲマントの所為で恥かいたわ。はぁ、そういう事よ、私に任せておいて、えっと...あなた名前なんて言うの?」

 

「私?私はピニスン。”ピニスン・ポール・ぺルリア”。」

 

「ピニスンね、私はエリザベス。ピニスン、大船に乗ったつもりでいなさい!それで、分身体が暴れている場所はどの方角なの?」

 

 リーネの問いに答える様にしてピニスンがあちらの方角だと指を指していく。その方角は森林の東の方角だ。

 

「あの辺りに枯れ木の森って言われる土地があるんだ、そこで触手が暴れてるんだよ。あの辺りが枯れている理由は、多分魔樹が触手を使って森の栄養を吸ってるからだと思う。放っておいたらどんどん侵食されて行って森林が全部枯れちゃう...だからお願いだよ、触手を倒して私達を助けて。」

 

「任せなさい!言ったでしょ大船に乗ったつもりでいなさいってね!話は聞いたわよねハムスケ、気合入れていくわよ!」

 

「任せるでござるよ姫!それがし頑張るでござる!」

 

 心配そうに見つめるピニスンを安心させるかのように、グッと力強くサムズアップしていく。そして再度先程ピニスンが指さした方角に向き直る。枯れ木の森の方角に。

 

「あの方角は...北か、東か、西か、南のどれかだわ...。」

 

「おお!姫流石でござる!やっぱり姫は凄いでござる~!」

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 森林内をハムスケと共に進み続けるリーネ。途中トロールの集団に襲われてしまったがハムスケの活躍により危なげなく敵を退けていく。

 

「さあ、敵はどこでござるか~!この忠臣ハムスケ、姫には指一本触れさせんでござるよ~!」

 

「だから姫はやめなさいって。」

 

 のっしのっし歩きながらハムスケが元気に叫んでいる。トロールとの戦いでは大活躍だったのだ調子に乗ってもしょうがないかも知れない。

 

 先程のトロールとの戦いでも思ったが、ハムスケは強い。リーネの想像よりも遥かにだ。

 

 驚異的な身体スペックに加え、トロールのこん棒をも弾く体毛に縦横無尽にしなる尻尾もある。それだけでも厄介なのになんとコイツは魔法が使えるのである。それも第4位階とか言う、この世界では高位の魔法をだ。

 

 使える魔法の中でも特にヤバいのが全種族魅了(チャーム・スピーシーズ)だろうか、洗脳系の魔法やスキルは対策をしていなかったりレジスト出来なければ効果を受けた時点で即決着がついてしまう程凶悪な物である。それが全種族に対して有効なのだから恐ろしい。

 

 先程のトロールの一体にもこの魔法はキチンと効果を表した。そして色々と聞いて見た際、このトロール達はトブの大森林の東の方を縄張りにしている様である。東と言えば今目指している枯れ木の森の方角であるが、トロール達の縄張りは枯れ木の森を抜けた先にあるらしい。

 

 洗脳を受けたトロールが言うには、ピニスンが言った様に、今枯れ木の森の中は非常に危険な状態であり、中に侵入する事が出来ない為に、この様に迂回し餌を探す為に出張ってきているとの事だ。

 

 思いがけない所で情報を得られた事に満足していくと共に、コイツ実は使えるんじゃね?とハムスケの有能さに驚いていく。

 

(隙が見当たらないわねコイツ。人間じゃ太刀打ちできないでしょ、何がヤバいってコイツ考える頭を持ってるのよね、それが一番ヤバいわ。)

 

 強大な魔獣が人間と同じように考え行動に移すことが出来る。言葉に出せば大した事ではない様に思えるがこの意味は途轍もなく大きい。人間の持つアドバンテージを魔獣と言う強大な存在が同じように使ってくるのだから。

 

 ハムスケはお世辞にも頭がいいとは言えないだろうが、それでも本能だけで動く様なモンスターと比べてしまえば雲泥の差であろう。考えれば考える程に隙が見当たらないハムスケに感心していると。

 

 何やらハムスケがこちらをジィっと見つめている。一体どうしたのだろうか。

 

「ん?何よ?」

 

「姫、そろそろ疲れたでござろう?それがしの背中に乗るとよいでござるよ。」

 

「...はぁ~?」

 

(乗る?私が?ハムスターの背中に?勘弁してよ、私もう15になるのよ、流石にハムスターの背中に乗って喜ぶほど頭メルヘンじゃないわよ。私は白虎さん見たいにかっくうぃ~魔獣の背中にしか乗らないもの!そうよ!白虎さん見たいに...白虎さん?)

 

 ハムスターに跨る自分を想像していき、ガンっと鈍器で頭を殴られたかのような感覚に陥る。流石にハムスターはあんまりだろ、自分の様な”大人な女”がハムスターに跨る姿は絵面的にもどうなのと思う。

 

 自分に相応しいのは白虎の様なカッコイイ魔獣だと思いながらも、ふと思う。白虎さん、いつもそう呼んでいるが、よくよく考えれば白虎は種族名であり正式な名前ではない、自分はまだ白虎に名前を付けてあげてはいないと。

 

(考えて見れば白虎さんとも長い付き合いよね、ハムスケも名前貰って嬉しそうだったし、帰ったら白虎さんにも名前を付けてあげよ。)

 

「姫~、どうしたでござるか~?遠慮はいらんでござるよ~?」

 

「...ふぅ、まだ疲れてないからいい。さっきのトロールが言ってた所はそろそろよね...もしかしてあれかな?」

 

 そう言うリーネの視線の先には緑に囲まれた自然の中に、不釣り合いな枯れた木々が見えてくる。間違いない、恐らくあそこから先が分身体が暴れている場所である枯れ木の森であろう。

 

 目的の場所は見つかった、後は侵入するのみと気を引き締めていく。それと共に耳に入ってくる音―――轟音が鳴り響いた。

 

「姫!」

 

「うん、聞こえた。只暴れてるだけってわけじゃなさそうね、これは...戦闘音かな。誰かとやり合ってる?」

 

 鳴り響く轟音にリーネはそう答えを出していく。そしてハムスケに喋り掛ける、森に入るぞと。

 

「いくわよハムスケ!油断しちゃ駄目だからね!」

 

「合点承知の助ー!でござるよー!」

 

 叫びながら駆け出していく一人と一匹。その言葉は鳴り響く轟音によりかき消されて行った。

 

 

 

 

 

 

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水晶の短剣(クリスタル・ダガ―)!!」

 

 その詠唱と共に半透明な短剣が出現し、空中に浮遊していく。浮遊した短剣はその場に長く留まる事はせずに、直ぐに標的に向け射出されて行った。

 

「やったか―――チィ、これでも駄目か!キリがない!」

 

 ここは枯れ木の森の中央部、周囲の木々が枯れ果てたその場所で、二人の人物が戦いを繰り広げている。

 

 いや、人物と言うのは少し違うかも知れない、戦っている一人は人間の様に見える、妙な仮面を被っているが体形を見るに人間の少女であろうか。金の長髪を風に揺らしながら少女が魔法で応戦している。人物と言っていいのか分からないのはその相手の方だ。

 

 無数のつるが巻き付き合い、まるで人の様な形を形成している。異様さと不気味さが混じり合ったその姿は間違っても人間などではないだろう。

 

 植物が人の形を模した様な存在に少女の魔法で作った短剣が突き刺さる。その威力は目を見張るもので、相手の右手の様な部分を突き破り、千切り飛ばしていった。

 

 そして千切り飛ばされた部分から新たなつるが伸びてくる。それはミチミチメシメシと絡み合い、再び右手を形成していく。再生とでも言うのであろうか、その様は更に不気味さを増大させていく。

 

「火力が足りんか、なら...()()()()()()()()!」

 

 その言葉を発した瞬間、雰囲気が変わる。恐らくは仮面の下の目つきも鋭い物に変わっている事だろう。

 

 キメにきた。そう確信させるには十分な気迫を少女は纏い―――瞬間、少女の両手からバチバチと言う音をたて電気が放出されて行く。放出された電気は本流の様に舞い上がりながら少女の周囲でのたうち回る。 

 

 その様はまるで雷龍が如し。

 

「極限の稲妻で焼き殺してやる―――」

 

 そしてのたうち回る電気を相手に向け放出しようとした少女であったが、少女が見据える眼前―――目の前には高速で飛来してくるつるが見えた。

 

 この異常な現象に危機感を持ったのか、植物の人間が即座につるで少女を攻撃していた。しなりながら飛来してくるつるが少女を襲う。

 

 その光景を見つめながら少女は思う。なるほどおつむの方もそれなりに良い様だと、しかし甘いと。

 

「甘いな!飛行(フライ)!ドラゴンライト―――」 

 

 飛行(フライ)の魔法を唱え、空中に退避しようとした少女―――であったが、それは叶わなかった。

 

 ズシリと右足に重みが感じられる、いや、これは重みと言うよりも掴まれている様な感覚だ。妙な感覚に陥った右足に少女は視線を向け、そして目を見開く。巻き付いているのだ、つるが。地中を突き破り自らの右足につるが巻き付いている。

 

 続いて相手に再度目を向ける、そして気づく、違和感に。植物の人間の足が―――足と言っていいかは分からないがその部位が地中に潜り込んでいる。

 

 甘かったのは自分。

 

 この枯れ木の森自体が―――この枯れ木の森の地表全てが奴の領域だった。侮った、油断した、様々な感情が入交り、眼前に迫るつるを見つめ続ける。

 

 このまま魔法を放つか―――否、間に合わない。

 

 転移魔法に切り替える―――否、詠唱が間に合わない。

 

 結果―――直撃は避けられない。

 

「...あ...。」

 

 回避は不可能だと本能が叫ぶ、絶望的な確信が脳裏を支配していく。

 

 確定した未来がやって来る―――その筈であったが。

 

「ぎゃぴぃぃぃーーーでござるぅぅぅーーー!!!」

 

 直撃を覚悟したその瞬間、後方から大きな物体が一直線に飛んできた。

 

 その物体は自分を通り過ぎ、迫りくるつるすら弾きとばし、そのまま飛んでいく。

 

 一直線に飛んでいき、そのまま勢いを殺さずに植物の人間に衝突していった。

 

 植物の人間が衝突した勢いで吹き飛ばされ宙を舞う、衝突した謎の大きな物体も反対方向に吹き飛ばされ宙をまう。

 

 二つがギュルンギュルン回転しながら宙を舞った後に鈍い音を奏でながらそのまま地面に墜落していった。

 

 その光景を目の当たりにし、少女が固まっている。仮面の下では目が点になっている事だろう。

 

 混乱する頭の中で、必死に状況を理解しようとしていた時、後方から茂みを掻き分ける音と共に足音が聞こえてくる。その音に気付いた少女が後ろを振り向いた。

 

 そこには、赤い瞳を爛々と輝かせながら、一人の少女が歩いてきていた。

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

「姫!あそこでござるよ!」

 

「えぇ、分かってるわ!」

 

 戦闘音らしき音を聞きつけ、リーネとハムスケが枯れ木の森まで駆けつける。そして思った通り。目の前では戦いが繰り広げられている。

 

 つるが巻き付き人の形を模した様な気色の悪いモンスター、奴がピニスンの言っていた魔樹の触手、いわゆる分身体だろうと一目で気づく、その分身体と小さな人間、恐らくは少女とが戦っている。かなりの激戦の様だ、周囲に目を向ければ多くの戦闘痕が目に入ってくる。

 

「!!不味いわね、ハムスケ!行くわよ!」

 

「分かっているでござるよ!姫―――姫?な、なにをするでござるか!?」

 

 突如目の前の少女の体から電流がほとばしる。恐らくは魔法、それも雷龍系統の魔法だろう。この世界で初めて見る高位階魔法の使用に驚いていたリーネであったが。

 

 違和感に気づいていく、少女の足元に出現した土ボコに。不味い、このままでは捕縛される。自分と分身体との距離は未だ数百mはあるだろうか、少し本気を出せば一秒と掛からずに分身体まで到達し、首をねじ切ってやれるのだが、ここで力を使っていい物かと考える。逸脱者程度の力で抑えれるのならいいが、その域は神人のそれだ。流石に目立ちすぎるんじゃないかと。

 

 リーネは思考する、100LVプレイヤーの驚異的な思考能力をフルに使い。その間、僅かコンマ1秒。

 

 そして答えを出す―――ハムスケの尻尾をがっしり掴んでいく。

 

「大丈夫よハムスケ!うんと手加減してやるから!」

 

「ど、どういう事でござ―――あぁぁーーーでござるぅぅーーー!」

 

 ハムスケの尻尾を掴み、そのまま振りかぶり―――振り回す。

 

 そのまま投げる物かと思われたが、手は離されなかった、未だガッチリつかんでいる。そしてそのまま振り回す、ハムスケは回る、リーネも回る、回転していく。

 

 綺麗な円を描きながら―――一回転し、そして更に回っていく。

 

 回転していく―――体を斜めに倒しながら。

 

 

 

 その技術は、一人の日本人が開発した。

 

 

 

 日本人と言う小柄な体格の人種が、ある重たい物体をいかに遠くに投げ飛ばすかを追求していき、その結果生まれた技術であり、投法である。

 

 物体は遠心力が大きい程遠くへ飛んでいく、なら遠心力を大きくすればいい、つまりは回転半径を大きくすればよいのである。簡単な理屈だ、そして、それは人間の体で行うのは簡単な事ではない。

 

 遠心力に着目したその日本人がその課題を克服する為に編み出した方法、それは体を斜めに倒しこみ回転させると言う方法。

 

 そしてその技術はある一人の鉄人に伝承された。

 

 その人物の肉体は神に愛されていた。生後五か月で腹筋運動、生後六か月で鉄棒にぶら下がる。数々の伝説を、偉業を成し遂げた鉄人へと。

 

 神を宿した肉体に、究極の技術を合わせて、瞬く間に世界を席巻していった。

 

 そして、この世界にも―――神を宿す肉体を持つ者が一人。

 

 

 

 

 一回転...二回転...リーネは回転していく。綺麗な円を描きながら、体を斜めに斜めに倒しながら。

 

「姫ーーー!姫ーーー!怖い、怖いでござるぅぅぅーーー!!」

 

「もっと...もっと斜めに...もっと遠心力を...。」

 

 かつて異世界を席巻していった超技術が、一人の人物によって、この世界に新たに生れ落ちる。

 

 神を宿した人物によって、この世界で二度目の産声を上げていく。

 

 三回転...四回転...そして、手は離される。

 

「行ってきなさぁぁぁい!ハムスケェェェ!!」

 

 その技術の名は―――倒れ込み投法。

 

「ぎゃぴぃぃぃーーーでござるぅぅぅーーー!!!」

 

 遠心力をフルに乗せられたハムスケが轟音を立てながら一直線に飛んでいった。

 

 その姿を見つめる目は鋭い、神を宿した人物の目は、リーネの目は。

 

 どこまでも飛んでいくと確信したその目は、自信に裏打ちされた投げ終わった後の姿勢は、まるで世界王者の風格を漂わせる。その姿は正に。

 

      ―――法国の鉄人(キング・オブ・アスリート)―――

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

「良かった、何とか間に合ったみたいね。」

 

「な、なんなんだ、いったい...お前は、ヴァンパイアか?」

 

 ハムスケを投げ飛ばした法国の鉄人こと、アンティリーネのアネキが勝利の凱旋をしていく―――などと言う事はなく、襲われていた少女に向かい歩いていく。

 

 変な仮面を被っていて顔は良く分からないが、体格を見る限り恐らく少女だろう。ここはトブの大森林、少女が気軽に立ち入る事が出来る程この森は安全ではないのであるが先程の戦闘を見る限り、この少女は魔法詠唱者、それも超級のだ。

 

 この世界には魔法と言う概念が存在する、なので見た目にそぐわぬ強さを持つ者など珍しくもない、と言うかぶっちゃけ自分もその内の一人だろう、そして目の前にいるこの少女も。

 

「...私は趣味で...いや、もういいや、心折れた。えっとね、この格好はね。」

 

「?恰好―――なっ、しまった!」

 

「あ。」

 

 会話の最中に地表を突き破りつるが出現する。そのつるは瞬く間に少女を捕縛し、ぐるぐる巻きにしていった。

 

 魔樹の分身体は未だ倒れている、そしてその体の足に当たる部分が地中に潜り込んでいるのが見えた。それがこのつるだという事だろう。

 

 捕縛された少女がつるに持ちあげられるかの様に宙に浮かび上がっている。

 

 脱出しようと一心不乱に少女はもがき続け―――その際に少女の仮面が外れる、そして素顔が露わになっていく。

 

 非常に整った綺麗な輪郭だ、どこか気品さえ漂っている。少し目つきが険しい気もするがそれでも美人の方に分類されるだろう。

 

 ほへ~と間抜け面を晒しながらリーネが少女の素顔に見とれていると、少女と目が合う。そしてその険しい目でリーネを睨みつけていく。

 

 血の様に赤い瞳で。

 

「クソ、仮面が!しかし、今はそんな事言っている場合じゃないな!おい、見てないで助けてくれ!」

 

「あ、そうだった、助けなきゃ。ハムスケ、出番よ!」

 

 巻き付いたつるをハムスケの尻尾で切り飛ばして貰おうとしたが、返事がない。不思議に思いハムスケを見れば目をぐるんぐるん回して気絶している姿が見えた。

 

「寝てる場合かぁー!起きなさぁい、このお馬鹿!」

 

「んきゅ~、でござる...はっ!姫の声が聞こえるでござる!」

 

「何やってんのあんた!敵にやられるなんて情けない!さっさと起きないと蹴飛ばすわよ!」

 

「な、なんと!それがしは敵にやられていたでござるか!?まったく記憶にないでござるよ、なんか凄く怖かった様な...。」

 

「ごちゃごちゃ言ってないであのつるを斬り飛ばしなさいよ、ほら早く!」

 

 情けない姿を晒しているハムスケを一括していく。その言葉を聞き慌ててハムスケが尻尾で少女の体に巻き付いたつるを斬り飛ばしていく。捕縛されていた少女が地面に落下していくかと思われたが、ふわりと宙に浮き、綺麗に着地していった。恐らくは飛行の魔法を使ったのだろう。

 

「グダグダだな、まぁでも結果的に助かった、礼を言わせて貰う―――ど、どうした?」

 

 助けられた少女がお礼を言ってくるが、リーネは返事をしない。よく見れば体がプルプル震えている。手が、足が、プルプル震え、そして盛大に叫ぶ。

 

「なんて奴なの!いたいけな少女を捕まえて、よりによって触手プレイとか!ぺロロンチーノかお前はぁ!Yesロリータ!Noタッチでしょうがぁ!なにをするだぁ!ゆるさぁん!」

 

 物凄い剣幕で分身体に叫ぶリーネを助けられた少女は見つめる。そして少女の中にある感情が芽生えてくる。それは困惑だ、その感情は徐々に増大していき、やがて別の感情に姿を変えていく―――それは恐怖だ。

 

 訳の分からない言葉の羅列、少女が生きてきた人生の中で聞いた事も無いような言葉達が感情の爆発と共に飛び交っている。

 

 触手プレイ...ロリータ...なにをするだぁ...するんだじゃないのか。なんだコイツは訳が分からん、怖い、怖すぎると。

 

 少女の心を得体のしれない恐怖が支配しようとしていた時、少女の耳に大きな音が届いてくる。辺り一面に鳴り響くかのような轟音―――それは炸裂音だ。

 

 気づいた時には遅かった、少女の目と鼻の先にはこぶし程の大きさの球体が見えてくる。先程の炸裂音は分身体が何かを発射した音だろう、そして恐らくこの球体がその何かだ。

 

 目と鼻の先に迫る球体を凝視しながら、少女の頭の中に映像が浮かび上がってくる。沢山の映像達が、そう走馬灯が流れる。

 

 優しかった父親と母親、その他の大切な人達の姿。そして、一緒に旅をした仲間達、掛け替えのない思い出達が一瞬で脳裏を駆け巡っていく。

 

(あぁ...ここまでか...すまない皆、助けると言う約束はどうやら果たせそうにない。)

 

 球体が一直線に飛んでくる。その勢いは留まる事を知らずに森林内の木々を薙倒し、巨木には穴をあけ、それでも尚、飽き足りないと言わんばかりに森林内を突き抜けていく。

 

 メリメリ、バキバキと言う鈍い音が森林内に反響していく―――その音が少女の耳に届いてくる。

 

(―――ん?バキバキ?)

 

「あちゃ~、力を使うつもりは無かったんだけど...仕方ないよね、私じゃなきゃ間に合わなかったし。」

 

「なっ!?」

 

 球体が直撃し少女の頭蓋は粉々に粉砕される筈だった、その筈だったのだが、少女は未だ生きている。

 

 普通なら回避不可能なタイミングと速度であった、少女の幸運はここに普通じゃない人物がいた事であろう。あの速度もあのタイミングも、リーネにとっては欠伸が出る程遅く感じられた。ちょっと小走りして、一度止まって、ゆっくり優しく抱きかかえて、そしてもう一度小走りして少女を助ける。

 

 たったそれだけの事、簡単な作業である。

 

「お、お前、何をした、魔法か?」

 

「え?あぁ~、ひ、秘密かな、ははは。ハムスケ、この子をお願い。」

 

「任されたでござるよ、姫!」

 

 驚愕に支配された少女を抱きかかえたままハムスケの元まで連れて行き、そのままハムスケに預ける。その後、先程球体が飛んできた方向に目を向けていく。なぜ球体が飛んできたのか、何が球体を飛ばしてきたのか、言うまでもないだろう、それは分身体だ。

 

 視線の先には魔樹の分身体が見える。しかしその姿は先程までとは全く違っている。地に根を張り、その場に陣取っている。そしてその形状は一言で言うなら大砲だ。つるが人型から大砲の様な形に変わっている。

 

「ふ~ん、そんな形にもなれるんだ、自由ねアンタ。さっき飛ばしてきたのは種か何かかな?」

 

 リーネがそう独り言を呟く。そして独り言を呟き終わってすぐに分身体が収縮を始めた。もう一度種を発射するつもりなのだろう。

 

「あぁ、成程ね。アニメではよく見るけど実物を見るのは初めてだわ。アンタあれでしょ、バッティングマシーンってやつでしょ。」

 

 そう言葉を言い終わった瞬間に、リーネの右手に瞬時にあるアイテムが出現する。それはある競技で使用されるアイテム―――バットだ。

 

 リーネがニヤリと笑いながら、バットを分身体に付きつける。

 

「ハンマー投げの次は野球?面白いわね。こう見えても私、ナインズ・オウン・ゴールじゃ四番張ってるんだから。来なさい、最高のピッチャー返しを食らわせてあげるわ。」

 

 

 

 

 

 

 ♦

  

 

 

 

 

 

 両の掌をしっかりと握り締める。その後にゆっくりと腰を落としていく。手元の高さは自分の頬の位置辺り、そして睨みつける分身体(投手)を。

 

「ぱーぱーぱーぱぱぱー♪世界樹の神木を削り取って作ったこのバットでアンタの所までかっ飛ばしてあげるわ!」

 

 かかってこいと言うリーネの言葉に当然ながら分身体からは返事は返っては来ない。代わりと言っては何だが先程よりも収縮が強まったように見えた。強力な一投を放つつもりなのであろう。

 

 長いなとリーネは思う。早く投げて欲しいと言う気持ちが沸いてくる中、チラリと視線を変えていく。その視線の先には一人と一匹が見える。

 

 そう、一人と一匹の()()が。

 

 自分のバッティングを心待ちにしてくれているであろう観客を待たせている事に申し訳ない気持ちが少し沸いてきた。

 

 ”エンターテイナーとしての自覚を忘れるな”と言う親友の言葉が脳裏を過る。そう、事観客がいるこの場に置いては自分はエンターテイナーであるのだ。楽しませる気持ちを忘れてはならない、敵投手の投球が始まるまでに何か面白い事をしようと考えて行く。

 

 そして閃きが起き、構えていたバットを再度突きつけていく。しかしその方向は先程と同じではない。相手投手より更に右―――ずっとずっと斜め右にバットを突きつける。

 

 そして始まる、実況が。

 

「おっとぉ~!エリザベス選手~、なんと予告をしてきた~!これはぁ~、この方向は~...”ファール”だぁー!エリザベス選手~掟破りの予告ファールだぁ~!」

 

 ドッと観客から笑い声が上がるかに思えたが、何やら静かである。

 

 なんだこのデジャブ感はとリーネは思う。いつもなら笑いが巻き起こる筈のネタで今日は一度も自分は笑いを取れていない、なんだか滑り倒している様で凄く嫌だ。

 

 以前クランで野球をした時はこのネタで皆笑ってくれた。いつもは物静かなタブラも、ぷにっとも、源次郎ですらもだ。

 

 あちらの世界とこちらの世界では、もしかして笑いのツボが違うのだろうかと思いながら、そ~っと二人をチラ見する。

 

 するとどうだろうか、確かに少女の方は固まっているが、ハムスケの目はキラキラ輝いているではないか。その目を見た時、リーネはやっと意味を理解した。

 

(そう言う事ね!余りにも完成度の高いギャグに笑いより先に感心が勝ってしまったんだわ!なるほどね―――)

 

 その瞬間炸裂音が鳴り響く―――同時にカンと言う甲高い音も。

 

「...恐ろしく早いストレート、私じゃなきゃ三振しちゃうね。」

 

 剛速球が放たれた、それは英雄と呼ばれる者達ですら視認する事が出来ない程の常軌を逸した速度であった。しかしその剛速球は更に早い速度で振りぬかれたバットによって打ち返されて行った。

 

 弾が斜めに斜めに飛んでいく、それは先程の予告通りの場所である。

 

「ファール。どう予告通りでしょ、次は最初の予告通りいくわよ。」

 

 その言葉に対する返答は当然の如く無く、再度分身体は収縮を始めた。収縮を始めた直後にピクリとリーネの眉が少し上がる。異常に気付いたからだ。

 

 辺りの枯れ木がより枯れていく、何とか態勢を保っていた木々も腐ったかのように朽ち果て倒れていく。そしてそれは一本だけではない、二本、三本とどんどん朽ち果てていく。

 

「あぁね、栄養を絞りつくしてるって訳ね。ピニスンが怯える訳だわ、ドライアードは木の精霊、こんな事されたら一瞬でお陀仏だものね。」

 

 余り遊んでいる場合では無さそうだ、お気楽な認識をしていた自分への恥ずかしさからペロっと可愛く舌を出していく。

 

 その後にもう一度バットを強く握り締めた。

 

「次が正真正銘全力って訳ね、いいわ打ち返してあげる。言っておくけど私、(みつる)より飛ばすわよ。」

 

 ジリジリと緊張感が周囲を包み込んでいく、空間が軋みを上げているのかと思ってしまう程の。両者の間で火花が散る、バチバチと幻想を浮かばせる様な雰囲気を醸し出す。

 

 その均衡を先に破ったのは―――分身体。

 

 収縮を続けていた分身体の体が急激に膨らむ、収縮を続けたゴムが弾かれた際に一瞬膨らむかのように巨大な姿に変貌を遂げていった。

 

 その姿はまるで”巨人”の様で、放たれた剛速球は夜空に駆ける一筋の流れ”星”の様にも見えた。”巨人”が”星”を投げてくる。

 

 相打つはエリザベス事アンティリーネ。

 

 迫りくる巨人の星を瞬き一つせずに見つめていく。自分に打てない球はないと、確実に打ち返せると確信を持つ気迫が、ある幻想を引き起こす。

 

 リーネの背後に浮かび上がる、白く猛々しい”虎”が、ずっと一緒に歩み続けてきた、古き友が、いつも自分を助けてくれる頼もしい友が―――白き虎(びゃっこ)の姿が。

 

 クラン【ナインズ・オウン・ゴール】”チーム・モモンガ”の四番であり、そしてチームの”花形(はながた)”である”猛虎”アンティリーネが”星”を迎え撃つ。

 

「来い!魔樹くん!!」

 

      巨人対猛虎―――今雌雄を決する

 

 

 

 

 

 

 







 どうも皆さんこんにちは、ちひろです…と言いたい所ですが…
 ちひろから皆さんにまず言わなければならない事が…
 一年以上もこの作品を放置してしまって…
 本当にすんませんっしたぁぁぁぁぁぁ!!m(_ _)m
 色々と忙しくなり、執筆に手を付けずらくなったのはそうなんですが、変な言い訳はしません、全てはちひろがさぼっていただけなんです。やろうと思えば執筆する時間くらいはとれたと思います。
 執筆する時間を遊びに使っていました、書かなきゃ書かなきゃと思ってはいたのですが、さぼり癖が勝ちました…すんません。
 またぼちぼちと書いていこうと思います。お手柔らかにm(_ _)m

 十九話”VampireMaiden”ですが妙に長くなってしまったので分割にしました。
 なんか途中まで作ってあった所為で内容を思い出すのと、どう書きたかったのか思い出すので結構必死でした。いっそ全部消してやろうかと思ったくらいです。

 お恥ずかしながら帰ってまいりました、拙い文章ですが、読んでくれる皆さまの為に一生懸命執筆したいと思います。
 作品のあらすじ?は、消したら内容忘れたんで書き換えときます。
 そこで進行状況とか書けたら書いていきたいです。
 素晴らしいあらすじだったのに…

 それでは、読んでくれてありがとう。また読んでくださいね。
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