あんてぃりーねのゆぐどらしる☆だい☆ぼう☆けん☆ ~泣き虫が伝説になるまで~   作:だいだろすちひろ

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 前回のあらすじ

 火走炎火!マコトシシォー!!参☆戦!!!


シークレット・ソード・ファイナル

 

 

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 「ギルド武器までもう少しだ!!」

 「ここまでくりゃあもらったようなもんだ!!」

 「アインズ・ウール・ゴウン!!」

 「年貢の納め時だぁ!!」

 「そりゃ突っ込めェェェい!!」

 「おう!おう!おう!おう!おう!おう!」

 「傾奇者参上!!」

 

 第七階層『溶岩』エリアを、打倒アインズ・ウール・ゴウンを掲げた侵入者達が、各々を鼓舞しながら突き進む。よもや城門でも突破しようかと言う程の気迫を纏いながら、鬼気迫る勢いで、吹き上がるマグマを掻き分けながら進む。

 

 ―――百。

 ―――二百。

 ―――三百。

 

 おおよそ目を疑いたくなる様な数のプレイヤー達が、雪雪崩を打つかの如く、第八階層―――『荒野』へと侵入していく。

 

 「ちょ…ちょちょちょちょ!!だだだだだ―――大丈夫なん!?これ大丈夫なん!?」

 

 余りの惨状に、ギルドメンバーの一人である『ベルリバー』が慌てふためく。

 

 先程も言った様に、侵入者は目を疑いたくなる様な数だ。仮に人づてに聞けば、「いやいや、大げさだろ、それ。」と言葉が返って来る事受けあい。そんな惨状を見てしまえば―――なるほど、確かにこの様な反応になってしまうのも致し方なしだ。

 

 「大丈夫もなにも、これしかないって結論になっただろぉ?」

 

 「腹ぁくくれよ!ベルリバー!!」

 

 『ばりあぶる・たりすまん』と『獣王メコン川』がベルリバーを一括し、気合注入の意味を込めた張り手をベルリバーのその大きな背中に打ち付ければ、バンッという効果音の後に「ひゃ!」っと言う情けない声が漏れ出した。

 

 「し…しししし―――知らないよ!?俺は言ったからね!!俺は止めたからね!!?」

 

 「お前いっつもそれ言ってんな。」

 

 「つーか止めてねぇし。」

 

 壊れかけのゼンマイ人形の様に、カクカクカクカク小刻みに動くベルリバー。ギルド一の小心者の口から漏れ出すは、相も変わらず責任逃れの言葉ばかりである。

 

 まぁしかし、ベルリバーの凶悪な見た目からのこの仕草、この発言は、いつもギルドメンバー達の緊張をほぐしてくれる。ギルド一の小心者は、ギルドでも一、二を争う程の愛されキャラなのだから。

 

 ピリついていたメコン川とたりすまんの緊張がほぐれ、冷静に侵入者達の数を数えていく。

 

 荒野への侵入者の数は―――およそ『千人弱』。

 

 ―――想定していた数より少ない。

 

 「半分近くふるいにかけたんか…。」

 

 「ゲンくんの助けだけじゃなく、なにやら頼りになるお友達も集まってきてるみたいだぜ?」

 

 「…へっ、うちのチビちゃんは愛されてんな。」

 

 アインズ・ウール・ゴウンだけでは、第七階層までにここまで減らす事はできなかっただろう。アンティリーネの人望が、この結果を生んだ。メコン川は心の中で彼女に感謝する。

 

 「…さってっと、ただまぁ減らせる分は減らしとかなきゃな。」

 

 進軍する侵入者達を見つめるメコン川がそう呟いた。溶岩に残る侵入者達は数百と言った所か。恐らくは、恨み晴らします組みだろう。しきりに何かを探している様に見える。その何かは見当がつく―――自分達ギルドメンバーだ。

 

 「さぁ、華々しく散ろうか。」とメコン川が言えば、言葉の意味を理解したのか、たりすまんがこくりと頷き、その後では、ベルリバーが恐怖のあまり、「あ…あ…」と言いながらムーンウォークを刻みだす。

 

 コキコキと言う風にメコン川が肩を鳴らす仕草をしたその時だった―――気配を感じた。メコン川が振り向けば、そこには二人のプレイヤーの姿があった。

 

 真っ赤な忍者装束の赤髪の女と、包帯ぐるぐるのマミーの如き男のプレイヤーがそこにはいた。女の方は忍者だろうか?とりあえず言いたい―――お前、全然忍べてないぞ。

 

 「はうあ!?み…みみみ―――見つかったァァァ!?あぁ…だめだ…みんな殺される…。」

 

 ムーンウォークを続けながら、ベルリバーはどこかの野菜人の王子の如き情けない台詞を吐いた。のちにメコン川はこの時の事をこう語る―――「あいつビビってんのか余裕なのか分かんなかった」と。

 

 メコン川とたりすまんが戦闘体勢に入り、ベルリバーがムーンウォークを続けていた―――その時。

 

 「ファイア。」

 

 「は?」

 

 瞬間―――時が止まった。

 

 止まっていないのはベルリバーだけだ。

 

 ファイア?なんだそれは?合言葉か?ファイアってあのファイアか?などと、目まぐるしく思考を回転させながら、メコン川は隣のド派手くのいちに視線を向ける。

 

 「フレイム。」

 

 「え?」

 

 また時が止まった。

 

 なんちゃらブランドーさんもびっくりするぐらいに、長く時が止まる。

 

 止まっていないのはベルリバーだけだ。

 

 ベルリバーお前は一体何者なんだ。

 

 「ふ、ふぁいあ…?」

 

 「ふ…ふれいむ?」

 

 メコン川とたりすまんの時が動き出す。疑問符を浮かべながら呟いたその言葉を聞いた時、ド派手くのいちが静寂を破り―――動く。

 

 「そォォォう!」

 

 「イエ~ス。」

 

 シャキーンと効果音が聞こえそうな切れ味で、くのいちは正義のヒーローの様なポーズをとった。

 

 「私とォォォ!この人ォォォ…こそォォォ!!」

 

 「イエ~ス。」

 

 お次はドォンっと胸を張る。勿論両手は腰に据えて。

 

 この時、メコン川が「ぺったんこだなぁ」と思ったのは内緒らしい。

 

 「ユグドラシル一ィィィうあッッッ―――ついィィィ!女とォォォ!男ォォォ!!」

 

 「オ~…イエ~ス。」

 

 そしてバァンっとくのいちはマミー野郎の正面に立ち、偉そうに腕を組む。

 

 ここにきてメコン川はある事に気づく。このマミー野郎、ちょいちょいうぜぇと。

 

 日本語で喋れや。

 

 「炎のォォォ!」

 

 「ファイアー!」

 

 「「フレェ~イム!!」」

 

 ババババーン―――二人はキメ顔を作った。

 

 まぁ、表情は動かないが。

 

 メコン川は思う―――暑苦し☆

 

 「私は炎火―――火滅の炎火!」

 

 「オ~…炎火~…ファイア~。」

 

 「「は!?」」

 

 ―――火滅!?

 

 メコン川とたりすまんに戦慄が走った。

 

 戦慄が走っていないのはベルリバーだけだ。

 

 『火滅の炎火』―――この名前はユグドラシルでも非常に有名な名前だ。

 

 火滅が通る時、全ては燃え尽きる。都市伝説かと思っていたが、本当に実在していたとは。

 

 ついでにマミー野郎がやっぱうぜぇ。

 

 「そしてェェェ!この人がァァァ!マコトシシォー!!私達ィィィ!炎のファイアーフレイムズがァァァ!!助太刀するわァァァ!!アインズ・ウール・ゴウン!!うあっ()ィィィ!()()()()ィィィ!!」

 

 「そう、俺がマコトシシォーだ。アインズ・ウール・ゴウン、助太刀に来た。共にこの圧倒的不利―――跳ね返そうぜ。」

 

 ベンベン―――締めだと言わんがばかりに、二人は歌舞伎役者然としたポーズをとっていく。腕を前に突き出す例のポーズだ。

 

 非常に鬱陶しく、そして暑苦しい。普段のメコン川なら有無を言わせずぶん殴っている所だ。

 

 鬱陶しく、暑苦しい、そんな物よりも気になる言葉が聞こえてきたからだ。

 

 ―――助太刀に来た。

 

 メコン川とたりすまんの空気が一気に変わる。火滅の助太刀、もしそれが本当なら、この圧倒的に不利な状況下、願ったり叶ったりだ―――が、信じて良いのか?

 

 言葉だけで、この怪しい二人を信用できるのか?もしこの女が本当に火滅ならば、一歩間違えばやられるのは逆に自分達だ。

 

 信じるか信じないか、そんなこと、はなっから決まっている―――信じる。

 

 馬鹿野郎共と馬鹿野郎共は引かれ合う。こいつらから感じる自分達と同じ馬鹿野郎の気配が言うのだ―――信じていいと。

 

 「はぁ~」と一つ溜息を吐き、メコン川が二人に向き合う。

 

 自分はこいつらを信じる。恐らくたりすまんも一緒だろう。同じ雰囲気を纏っている。ベルリバーは―――どうやら手遅れの様だ。

 

 向き合うメコン川が口を開く。とりあえず、信じる信じないを伝える前に、一つだけ、先に言わなければいけない事があるからだ。

 

 「お前普通に喋れんのかよ。」

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 溶岩エリアを侵入者達が蹂躙していく。

 

 数百を超えるプレイヤー達の前に、傭兵モンスターやNPC達が太刀打ちできる筈もなく。切り伏せられ、打ちのめされて沈んで行く。

 

 ゴポゴポ滾るマグマの中、最後まで侵入者達の足を止めようと足掻き続ける者がいた―――紅蓮だ。

 

 アビサル・スライムの紅蓮が、最後まで足掻き続けている。

 

 紅蓮は強い。只でさえ戦闘に特化している紅蓮が、この溶岩エリアでは更に強くなる。しかし、そんな強い紅蓮も、常識の範疇にしか治まらない。数百を超えるプレイヤーを前に、只のNPCでしかない紅蓮がどうして勝てよう。その命が沈むのも風前の灯火。しかし、それでもなお抗う。勝てぬとも、この神聖なナザリックに土足で侵入してきた罪人共に、一矢報いる為に、そう、その姿は、とても―――とても。

 

 「うあっついわねェェェェェェ!!」

 

 第七階層に響き渡る―――暑苦しい声。

 

 侵入者達が声の方向に振り向いた、そこにいたのはド派手なくのいちと包帯ぐるぐるマミー野郎。

 

 「そんなうあっつい奴によってたかってェェェ!!本当にあんたらァァァ!!冷えッ冷えねェェェ!!私の熱を奪うんじゃなァァァい!!シバリング!シバリングゥゥゥ!!」

 

 急に姿を表したかと思えば、ド派手くのいちは暑苦しく叫びまわる。

 

 侵入者達に波紋が広がる。人間種?あいつは一体?そして、ド派手なくのいち―――火走炎火が、そんな疑問を考える暇など与える訳はない。

 

 「私は火走炎火!火滅の炎火ァァァ!うあっついィィィ女だぜェェェ!!」

 

 ―――火滅!?

 

 侵入者達がそう思ったが、時既に遅しだ。

 

 「シシォォォォォォ!!」

 

 「イエェェェェェス!!」

 

 二人は空中を駆けのぼる―――赤き二つの閃光が天に昇る。

 

 天に昇った閃光が―――弾けた。

 

 竜が姿を表す―――十六の竜が。

 

 それは―――(つい)秘剣(ひけん)

 

 「シィィィィクレットォォォ―――」

 

 「ソォォォォドォォォ―――」

 

 

 

 

 

 

 それは―――究極の殲滅スキル。

 火の神―――軻遇突智命(かぐつちのみこと)

 火走りは天まで登り、神の祝福を授けられん。

 太陽の如き熱き者よ―――全てを焼き尽くさん。

 百時間に一度しか使用できない―――カグツチの力。

 神炎と言う名の究極の炎―――その名は。

     ―――<火炎焱燚(かえんえんいつ)>―――

 

 

 

 

 

 

 「「ファァァイナァァァルッッッ!!!」」

 

 

 

 

 

 

  終の秘剣(シークレット・ソード・ファイナル)―――火炎焱燚(かえんえんいつ)×火炎焱燚(かえんえんいつ)

        『(えん)()(えん)(えん)(いつ)

 

 

 

 

 

 

 燃える―――第七階層が燃える。

 

 最凶ギルド、アインズ・ウール・ゴウンが拠点『ナザリック地下大墳墓』。

 

 その広さは、並のギルド拠点の比ではない。

 

 階層一つとっても別格である―――が、そんな事実など嘲笑うかのように、炎は全てを包み込む。

 

 侵入者達が悶え苦しむ。ここにいる全ての者達は、当然炎に対する完全耐性を持っている。しかし、だからどうしたと言うのだろう。カグツチの炎は全てを燃やし尽くす神炎。耐性などなんの意味も成さない。

 

 悶える侵入者達が一人、また一人と消滅していく―――が、瞬時に復活する。当然だ、ここはナザリック地下大墳墓、ここに足を踏み入れるという事は『死の神』と相対すると言う事に他ならない。そう、ユグドラシル最凶ギルドのボスと相対するのであれば、即時復活できる蘇生アイテムを所持するのは必須であるからだ。

 

 そう、このアイテムは必須である―――ギルド長が相手ならばだが。

 

 侵入者達が即時復活する―――が、再度燃やされる。

 

 神炎は―――火炎焱燚(かえんえんいつ)は治まっていない。

 

 究極の殲滅スキル―――火炎焱燚(かえんえんいつ)

 

 このスキルが究極と言われるが所以は、異常なまでの発動時間だ。

 

 ひとたび発動すれば、数十分はフィールドが火の海と化す。

 

 そしてこの長時間、生き延びれる物は皆無。

 

 即時復活?どうぞご勝手に―――また死ぬがな。

 

 侵入者達がこのスキルの異常性に気づき、第七階層から離脱を試みていく。しかし、それは叶わない。そんな事を許す訳はないからだ―――紅蓮が。

 

 紅蓮の全身全霊の束縛スキルが痴れ者達を掴み離さない。自らの命が尽きるまで紅蓮は侵入者達を離さない。一人たりとも。

 

 消えゆく紅蓮―――同時に侵入者達も一人残らず燃え尽きた。

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 あれほど騒がしかった第七階層の喧騒が、今では静かな物だ。

 

 滾るマグマを眺めながら、炎火とマコトシシォーは、戦友に語らう。

 

 「紅蓮…あんた…最高にうあっつかったわよ。」

 

 「今はスリーピング…友よ。」

 

 ナザリック一熱い階層で、ユグドラシル一熱い男と女が、最高に熱い戦い戦いを終えたその後に、ナザリック一熱い友に、熱き思いを届けていく。

 

 

 

 

 

 

 ♦

 

 

 

 

 

 

 ―――第六階層『ジャングル』『円形闘技場』

 

 「おいつめたぞ。」

 

 その言葉は誰が放った物か、それは定かではなかった。なぜなら、そこに集まる者達の数は尋常ならざる数だからだ。

 

 軽く見積もっても―――数百。

 

 そのなかの誰かがその様な言葉を放っても、当然個人を特定することなどできないだろう。

 

 唯一特定できるのは、その言葉を掛けられた者だけだ。闘技場に追い詰められた者。数百の侵入者達に追い詰められた―――『死を司るアンデッド』。

 

 「積年の恨みだ―――モモンガ。」

 

 また誰かがそう言った。

 

 その言葉と共に、侵入者達に背を向けていたアンデッドがゆっくりと振り向く。

 

 豪華なローブを身に纏い、死神の如き鎌を手に持つアンデッド。

 

 ―――死の権化が、その赤い瞳で侵入者達を射抜いた。

 

 

 

 

 

 

 





 2月1日のちひろ
 「2月いっぱいで4.5章終わらせます!」

 3月2日のちひろ
 「ふぁ~??何言ってんの↑こいつ\(^o^)/」


 どうもちひろです(ΦωΦ)

 火炎焱燚(かえんえんいつ)はギャグ路線だから許されていたスキルだったんだなと今回のお話で実感しました。
 シリアス路線だとこうも凶悪な代物になるんだぁ~…へぇ~…って感じでした。
 プレイヤーが千人いようが二千人いようが、ある一定のエリアに閉じ込めてしまえば、即殲滅できてしまう…
 数が利にならない典型的なスキルだと実感しました…。
 そんな強すぎる火炎焱燚(かえんえんいつ)は、ぶっちゃけ結構持て余してたんで、第七階層―溶岩―でぶっぱして貰いました。
 冷静に考えて、こんなのがぶっぱできる奴が二人もいたら、侵入者サイドに勝ち目なんかあるわけないです。
 ちひろ「どうしよう…この二人で防衛戦終わる…」ちひろがそう考えるのも無理ない訳です。
 少し悩みましたが、そこは『炎火』と『マコトシシォー』です。
 この二人は派手な事が大好きであると共に、強烈なポリシー持ちなんですね。
 あっちっちが大好きな二人が、―溶岩―とかいうあっちっちな階層があると知ればそこで使いたくなるのは間違いない筈です。
 他人の言う事なんて聞きません。合理的に動くなんてできません。冷静な判断なんてくだせない。この二人はそう言う奴です。自分の思うがままに突き進みます。
 そう言う奴らです。それぐらいの描写はしてきたつもりです。
 こういう性格です…なので意外とこいつらは動かしやすいんですよね。
 それとこの性格は、ある意味保険的な意味合いを持って二人につけました。
 明らかに頭のいいキャラに、強烈なスキルを持たしてしまうと物語の進行に支障が出ると思ったからです。
 主人公入らねぇじゃん…そうなりそうな気がしたんです。
 ジョジョの『虹村 億泰』や『矢安宮重清(しげちー)』見たいに、強力な能力を持っていながらも、全く持って使いこなせていない。しまいには頭も悪く、周りに流されやすい。だからこそ、どんな場面でも登場させれるし、主人公を食う様な活躍をさせずに、普通に敗北させたりできる。ギャグ場面でも使える様になるし、非常に使い勝手のいいキャラに落とし込めます。
 この二人の性格はそう言う意味合いを持った保険のつもりです。
 実際、合体技―(えん)()(えん)(えん)(いつ)―とかやってますが、別にこれ、合体技でもなんでもないです。ただの火炎焱燚(かえんえんいつ)です。確かにダメージは二重で入りますけど火炎焱燚(かえんえんいつ)自体が一撃必殺みたいなスキルですし、二重で放つ意味は全く持ってありません。
 普通に考えれば、どちらかがぶっ放したら、もう一人の方は不測の事態に備えて、スキルを温存しておくべきでしょう。
 しかし、この二人はそんな事はしません。絶対にしません。なぜなら、二人はナイスフレイムだからです。
 こんな、ゲーム史上最大のプレイヤー達との争いで、溶岩がゴッポゴッポしている様な場所で、理性を抑えるのはこの二人には無理でしょう。
 理屈じゃないを地で行く二人ですしね。
 てな感じで、アインズ・ウール・ゴウンいらねぇじゃん!ってなってしまう究極のスキルは、動かしやすいお馬鹿二人の手に渡ってしまった事により、この防衛戦に置いて最低効率で消化されていきましたとさ…めでたしめでたしってやつです。
 ちなみに、ちょっとした小話ですが、火炎焱燚(かえんえんいつ)には誕生秘話があります。
 実はきちんとした意味を持ってこのスキルは生まれたんですね。行き当たりばったりで生まれたスキルではないんですよ…本当ですよ?
 このスキルは、『ある者』が『ある者』を倒すにはどうすればいいのか?という、ちひろの疑問から生まれました。
 ある者の一人はプレイヤーです。そして別のある者は、異世界、つまり転移後世界の者です。
 どれだけ頭を悩ましても、そのプレイヤーが、転移後世界のある者を殺す事はできなかったんですよね。
 倒す…とは違いますが、勝利する事はできるんですけど、殺すとなると途端に無理だってなって…。
 苦肉の策で考え付いたのが、この火炎焱燚(かえんえんいつ)です。
 ただ、このある者とある者が、転移後世界でぶつかる事があるのかと言われれば、その可能性は極めて低いです。戦う事は無いかも知れません。単純に、もし戦ってしまった場合、どうやったら倒せる?もとい殺せる?と考えた時、無理だぁ~ってなったんで、このスキルが生まれただけです。このスキルは、転移後世界のある者を殺す事だけを考えて作られたスキルである…と言いたいだけです。
 そんな究極の殲滅スキルですが、転移後世界で使った場合…大惨事になります。そいつは殺せても、余波で全てが燃え尽きます。ユグドラシルのフィールド一つを覆いつくせる程の広範囲…転移後世界ではどうなるんですかね…?超位魔法ですらあれですよ…?おぉ…怖い怖い…。
 そのプレイヤーもその事はしっかり理解しているので、このスキルを使えるかと言えば無理な様な気しかしません。
 唯一、このスキルを転移後世界でなにも考えずにぶっぱできる奴は、一人しかいません。そいつはなにも頭を抱えずとも、ぶっぱできます。
 そしてそいつが、そのプレイヤーを差し置いて、転移後世界のある者に、こいつをぶっぱするのは確定事項です。
 構想はきちんとあるので、いつか描いてみたいと思ってます。

 


 それでは、ここまで読んでくれてありがとうございます。
 次回は死の支配者登場です!
 それでは!シュバ!!
 
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