あんてぃりーねのゆぐどらしる☆だい☆ぼう☆けん☆ ~泣き虫が伝説になるまで~ 作:だいだろすちひろ
番外編はじまりま~す。
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地震が起きた。
周囲の建造物がミシミシ音をたてるくらい大きな地震。
震度はどれぐらいだろうか?取り合えずは、人間が立つには困難な程の震度だ―――と言っておこう。
その証拠に、辺りの人間達はふらついている。中にはコケている者や、尻餅をついている者も見えてくる。
周囲から不安の声が上がった。表情も皆暗い。恐怖の色が見える。
沢山の人間がいる中で、一人の少女が、ふらつきながらも一生懸命に立ち、どこかへ向かおうとしている様に見えた。
少女はどこかへ向かおうとする―――が、ふらつきその場に倒れ込みそうになる。
「―――あっ!」
「―――おい!何やってやがる!!」
ふらつく少女を掴む大きな手。
その手は非常に―――非常に大きい。
指も太く、爪も長い、大量の毛も生えている。
そう、その手は人間の手ではなかった。
「あ、ありがとう―――『チャッピー』。」
「ありがとうじゃねぇ!何やってやがるって言ってんだ!!」
チャッピーと呼ばれた『獣人』が、少女を怒鳴りあげていく。
雄々しい牙が剥き出しにされたその顔は、人間にとっては恐怖でしかない筈―――が、少女には獣人を恐れている雰囲気はない。
「何って…だって…行かなくちゃ…!!」
「あぁん!?行ってどうなる!?オメェが行ってなんか変わんのかよ!?『親分』の邪魔になるだけだッ!!」
怒鳴る獣人の表情は肉食獣を思わせる。ギュッっと唇を噛みしめた少女は悔しそうに俯いた―――その時だった。
「…は?―――おいッ!やべぇ!逃げろォォォッ!!」
チャッピーの叫ぶ声が周囲に響く。その声を聞いた者達はチャッピーの見ている方向―――頭上を見上げた。
そこに見えるは―――石。
いや―――岩だろうか。
まるで隕石でも降って来たかのように、空から岩が降ってくる。
「あ…あ…。」
「―――ちィィィ!!あぁもう!!!」
チャッピーは少女を抱きかかえ、一心不乱に走った。
重厚な音が響いた―――岩が地面に墜落した音だ。
巨大な
「―――ハァハァハァ…ふぃ~…死ぬかと思った…。」
九死に一生を得た様な表情をしたチャッピーが、へたりとその場に座り込む。そうすれば、チャッピーの大きく、太い腕の中から、ひょこんと少女の顔が飛び出してくる。
「チャッピーありがとう。」
「あぁん!?テメェとれぇんだよォォォ!あのままじゃ潰れる所だったぞ!!」
「ご、ごめん…。」
少女はシュンと項垂れた。そうしていれば。
「おい!チャッピー!無事か!!」
「おいおいおい!なんだこりゃ!?なんでこんなんが降ってくんのォォォ!?」
二人の獣人が駆け付けてきた。身を案じる言葉と、異常な光景に驚く声が混じる。
「ふぃ~…なんとかな―――おい!だからどこ行きやがる!!」
「行かなきゃ!!行かなきゃァァァ!!」
少女が大きな声で叫ぶ。そうすれば、チャッピーは少々気圧されたかのように押し黙った。
押し黙ったチャッピーの後ろでは、二人の獣人が顔を合わせ、やれやれと言った表情で首を横に振っていく。
「『サキ』…お前が行った所でどうにもならん…大人しく待つんだ。」
「気持ちは分かるけどよぉ~…信じて待つしかねぇぜ?『約束』したんだろ?」
「…『マダラ』…『ノリーオ』…。」
『サキ』と呼ばれた少女は、二人の獣人―――『マダラ』と『ノリーオ』に説き伏せられる。
サキは瞳を閉じ、両手を合わせる。
祈りの形をとる。
(どうか…無事でいて。)
サキは祈る―――友達の無事を祈る。
♦
空を見上げれば、丸く大きな月が、暗い大地を照らしあげ、その周囲ではキラキラと星々達が輝き、美しくも幻想的な雰囲気を作りあげていた。
月に照らされた大地―――荒野を思わせる大地には、月明かりに照らされ、立ち尽くす一人の人物が見える。
その人物は―――少女は、ゆっくりと首を左右に動かす。
その動作は、周囲を見渡し、自らの置かれた状況を確認している様に思えた。
「…理解不能…。」
感情のともなっていない様な、淡白な声音が響いて聞こえる。
淡白な、幼げな少女の声でゆっくりと疑問の言葉を吐いたその少女の名は―――『ルベド』。
小さく言葉を吐いた後に、ルベドは再度周囲を見渡した。
―――違う。
先程まで自分が居た場所の風景とは似ても似つかぬその風景に、ルベドは困惑する。
自分が先程まで居たのは、『ヘルヘイムの死の山の頂上』であった筈だ。
しかしながら、ここは山頂どころか山ですらない。だだっ広い荒野その物であるからだ。
続いて、最大の違和感が襲い掛かる。
「…ダイゲンガー…ゲンガーの反応…無し…。」
その最大の違和感とは、自らと同じく山頂に居た、『ダイゲンガー』と『ゲンガー』の消失である。
ゲンガー単体で見れば、見落としてもおかしくは無いサイズではあるが、流石にダイゲンガーの姿も確認できないのはおかしい。
それに、ルベドには探知機能も内蔵されている、その為、多少離れていようがセンサーで探知が可能だ。
である筈なのに、どちらも探知に引っかからない。これは流石に異常だ。あきらかに異常と言わざるを得ない。ルベドの優秀なAIが、この自らが置かれてしまった現状に危険信号を鳴らす。
ルベドが高速で思考を巡らす。
様々な可能性を探っていたその際、ある一つの可能性で思考は停止する。
ここは―――ユグドラシルではない。
ルベドのメモリー内のデータを洗い出しても、この様な場所は、ユグドラシルの『九つの世界』に存在はしない。
ユグドラシルの九つの世界とは違う、別の世界。そう、それが意味する事は。
「…アインズ・ウール・ゴウンが…本機を…『廃棄』した…?」
余りにも危険な可能性に行きついた。
ルベドのAIが再度危険信号を上げる。先程よりも更に激しく、けたたましい音を上げていく。
鳴り響く音を消す為に、停止していた思考をフルに稼働させ、再度可能性を探り出す。
しかし、可能性を探れば探る程に、この様な異常な現象を引き起こせるのは―――この様な、
正確には、アインズ・ウール・ゴウンに所属する、
「…『モモンガ』が…本機を…廃棄した…?」
考えたくない。
考えてはいけない。
しかし、ルベドのAIに記録された情報が、否応なく現実を叩きつけてくる―――
「…本機を廃棄する理由…本機は…危険…すぎる…?」
一度は暴走し、ナザリックを壊滅させかけたと言う事実が重く圧し掛かってくる。
その事実に思い至ってしまえば、なるほど、確かに廃棄したくなるのも頷けるだろう。
「…否…本機は時間をかけ、
小さな声で、ルベドは自らのメリットを呟き続ける。誰に聞かせるでも、誰が聞いているのでもない。それでも考えられるメリットを呪文の様に呟き続けた―――いや、祈りの様に呟き続けた。
「…以上の理由から、本機を廃棄する可能性は低いと考えられる…本機のメモリーに記録されていない様なイレギュラーが起きていると現状結論ずける。」
しばしブツブツと呟き続けていたルベドであったが、最終的にその様に結論ずけた後に、視界に広がる荒野に視線を向ける。
このイレギュラーは、自らのAIメモリーに記録されている情報だけでは計り知れない物がある。
「問題ない…なにも問題はない…モモンガは本機を庇ってくれた…モモンガは…そんなことはしない。」
ふるふると首を横に振り、頭の中にある考えを振り払う。続いて、ルベドは一つの考えに移っていく。ここはユグドラシルではない、どの様な生物がいるのか?はたまた生物自体いるのだろうか?と考えて行く。
「…『グラム』の様なモノがいないとも限らない…か?」
―――キュイン。
ルベドの眼球型カメラの瞳孔が極端に狭くなっていく。眉間に皺をよせ、鋭い目つきに変わったルベドが辺りを見渡し出した。
空を見上げる―――夜空が綺麗だ。
地面を見つめる―――綺麗な大地が広がっている。
耳を澄ます―――風の音が何とも心地よい。
「…う~ん…
そう言いながら、もう一度夜空を見上げた。
そこには、まん丸なお月様が、自分は美しいと言わんがばかりにキラキラ輝いて存在を主張していた。
「…
腕を組み、一人こくこく頷いていく。しかしながら、やはり少しもやもやする。腕を組んだまま、小首を掲げ、しばしルベドは考える。
「うん、やはりやめよう。考え過ぎは良くはないからな。それに、
普段の表情に戻ったルベドがこくこく頷く。取りあえずは、ここでじっとしていても始まらないだろう。
「…
ゆっくりと歩を進めながら、ルベドはこの広い荒野を進む。何かのイレギュラーが起き、この世界に飛ばされただけなのだと。自らの考えは正しいのだと、それを確定付ける為の情報を集める為に。
重い足取りで旅立っていった。
♦
日が昇り、そして沈んで行く。
また日が昇り。そしてまた沈む。
どれほど歩いただろうか。およそ少女には不可能な程の時間を、休む間もなくルベドは歩き続ける。
ルベドがその気になれば、この様な荒野は即座に駆け抜ける事ができるのであろうが、そんな事はしない。
少しの情報も見逃すまいと、目を光らせながら進むが、目ぼしい情報は得られない。唯一得られた情報は、やはり、ここはユグドラシルではないという事ぐらいだろうか。
重要な情報のようにも思えるが、この旅に出る際に、ここはユグドラシルではないと結論ずけている以上、やはりなという思いしか湧いてこない。ルベドの欲しい情報は更にその先だ。なぜ自分がここにいるのか。どのような理由で自分はここにいるのかという事だからだ。
「…本日も目ぼしい情報は得られなかった…ゲロゲロ…ドクター・ゲロ…。」
日が沈むのを見上げながら、よくアインズ・ウール・ゴウンのギルドメンバーが言っていた言葉を吐きながら、ルベドはわざとらしく項垂れていく。
彼女もよくこうして、保管庫に収納されている自分の前で、がちゃ?なるギルドメンバーのみが行使できる能力を使い、無からアイテムを生み出していたものだ。
「…本機に会いに来るとは物好き。」
思い出に浸りながらも、歩みは止めない。
そしてまた日が昇ってきた時―――事態は好転する。
「―――生命反応…あり…。」
ルベドのセンサーに引っかかる、生命反応。
ここまで歩いてきて、引っかかった反応は小動物くらいだったが、この反応の大きさは最低でも人型クラスだ。
距離は数十キロ先、常人なら視認する事は不可能な距離だが、ルベドは違う。生命反応のあった場所に視線を移し、視界を拡大していく。
視界に映し出されたのは、獣人だ。三人の獣人が槍を手に持ち立っているのが見える。獣人達の後方には、建造物らしき物も見える。都市と言う程には大きくはなさそうだ、良い所町と言った所だろうか。そう考えれば、槍を持ち立っている獣人達は警備の者達であろうとルベドは推測する。
「ふむ…推定…獣人…姿形はユグドラシルに酷似している…会話が可能か確かめる必要あり…友好的であるならば情報の収集を…好戦的であるならば、武力の行使も止む無し…。」
独り言を呟きながら、ルベドは獣人達の元まで進んで行く。ゆっくりと時間をかけて進んで行き、ルベドの視界に獣人達がはっきりと確認できた辺りで、獣人達もまたルベドの存在に気づき、少しのざわめきが起きた。
「おい、あれ。」
「マジかよ。」
「人間か?しかも野良だと?」
ざわめきの中に起きる言葉の節々を、ルベドの聴力はしっかりと拾っていく。
言語は確認できた、恐らくは会話も可能であるだろう。獣人の言語とこちらの言語が同じであると言う保証もない訳だが、こちらが聞き取れ、理解できている以上、同じ言語体系である可能性の方が高いだろう。ユグドラシルとは恐らくは違うであろう世界で、なぜ同じ体系なのかは甚だ疑問ではあるが、その辺りは、ユグドラシルで言う所の『魔法』や『アイテム』などに似たような不思議な力が関わっている可能性もあると推測していく。
そして、続くは情報―――『人間』という言葉が聞こえて来た。つまり、こちらの世界にも人間は存在していると言う情報だ。ユグドラシルと同じ人間種ではなく、言葉だけが同じの全く別の生物の可能性もあるが、恐らくはその可能性は低いだろう。それは、獣人達が自らの姿形を見てから、人間と言うワードを言葉にしたからだ。
ルベドは人間をベースに作成された。姿形は人間に酷似している。故に、そんな自分を見てからあの言葉を口にしたのであれば、自分のメモリーに記録されている、あの人間と同じ―――最低でも姿形は同じと考える方が妥当であろう。
―――キュイン。
ルベドの眼球型カメラの瞳孔が狭くなる。これは『警戒』からだ。
ルベド達にとって、ある『限られた者達』以外の人間は敵である。ナザリックに侵入し、自分達を滅ぼさんとした宿敵達であるからだ。
ピンキリではあるが、人間は強い個体の方が多い。無論、ルベドに掛かれば、たとえ百.LVの人間達が、徒党を組んで襲ってきた所で何も問題にはならないが、この未知の現象を前に、警戒しない理由にはならない。
「…『アロービーチ』クラス…もしくはそれ以上の危険度も考慮する…。百.LV以上という可能性もなくはない…。仮に『ステラ』クラスであれば…本機と言えども確実に勝てる保証はない…。」
ルベドの纏う空気がピリついていく。現在自分は一人だ。ゲンガーもダイゲンガーもここにはいない。人間の強さが、自らの想定内で納まると楽観的に考える程、ルベドは馬鹿ではない。現状、『
警戒心が跳ね上がる中、続くもう一つの情報に思考は移っていく。『野良』とは一体どういう意味だろうか。この世界の人間もまた、ユグドラシルと同じように群れを作り、社会を形成しているという事か?そんな中、単独で行動している人間だからか?はぐれとでも言いたいのだろうか?
「…などと考えていれば…到着…。」
気づけば獣人達は目と鼻の先にいた。ルベドはピタリと歩みを止め、獣人達と相対する。
ルベドは無言で獣人達を見上げていく。非常に大きく、体格の良い個体達だ。身長は優に2㍍を越える。140㌢程のルベドが見上げるのも分かると言う物だ。
無言で立ち尽くすルベドを見た獣人達は、一瞬呆けた様な雰囲気を見せた後に、大声で笑いだした。
「おいおいおい!自分からこっちきたぞコイツ!」
「野良の…メスか?しっかしほっせぇなぁ、おい!」
「多分まだガキだろこりゃあ!これからだよ、これから!とりあえず捕獲すんべ!!」
下卑た笑いを上げ続ける獣人達を前に、ルベドは腕を組んだ後にゆっくりと小首を傾げる。そうすれば、ルベドの可愛らしい眉が、ひょこりとハの字になった。
「うん?どういう状況なのだろう…なぜ本機は笑われている…?おい…言葉が分かるか?」
その言葉を聞いた時、ピタリと笑い声は止んで行く。怪訝そうな表情をルベドが見せた―――その時だ。
「あぁん!?なんだその口の利き方ぁぁぁ!?」
「人間如きが!舐めてんのか!?」
「食い殺すぞ!!」
空気が変わった、獣人達は怒髪天を貫いたかの如く叫び出す。
それとは対照的に、ルベドは大きく丸いお目目をぱちくり開き、喜びながら口を開いた。
「おお…どうやら言葉は通じているよう…言語体系は同じである。しかし、なぜそこまで怒る…?それに、人間如きと言っていたが、この辺りでは人間と獣人は友好関係ではないのか…?敵対関係なのか…?」
「あぁん!敵対関係!?んな大それたモンじゃねぇだろーがよ!」
「人間は劣等種!使える奴は奴隷!使えない奴は俺達の食料だろぉが!」
「野良はそんなこともしらねぇのか!!?」
―――ポン。
怒れる獣人達を前に、ルベドは可愛く手を打った。その表情は、「なるほど」と言った風な表情だ。
「ほうほう…なるほど、こちらでは
有意義な情報を得たルベドは満足げな表情を作りながらも、すぐに次の行動に移った。
ルベドの眼球型カメラが目の前の獣人達をロックオンし、分析を開始していく。
「個体名…『ビーストマン』…むむむ…ユグドラシルには存在しなかった個体である…続いてLVの確認を…ん~、右の個体から―――『25』『21』『21』…なるほど…LVの概念は存在する…新しい情報を取得…。」
分析した結果分かったのは、目の前の獣人達はユグドラシルには存在しなかった個体である事と、LVと言う概念がこの世界にも存在するという事だ。そして、目の前の獣人達は、ルベドにとって、なんの脅威にもならない個体であり、目の前の獣人達を基準に考えれば、人間は更に低LVであるだろうという事だ。
ルベドの張り詰めていた警戒心が緩みそうになるが、寸でで抑えていく。まだ警戒を解くには早すぎる。未知の状況に置かれていると言う現実は変わらない。そんな中、今しがた見つけたばかりのこの狭い空間の中での僅かな情報だけで安心に至るのは早計過ぎると思い直す。目の前の獣人達が世界を知らないと言う可能性だってあるのだから。いや、むしろその可能性の方が高いまである。
腕を組みながら色々と思考を巡らせるルベドだが、どうやら目の前の獣人三人衆は最早我慢の限界の様だった。
「なめやがって!この人間が!」
「もう捕獲なんぞせん!この場で食い殺す!」
「良いな!そうしよう!!」
獣人三人衆が勢いよくルベドに襲い掛かろうとした―――その時だった。
―――すっ。
ルベドがゆっくりと右手を突き出し、獣人達を静止していく。
獣人達が困惑している中、ルベドはゆっくりと言葉を吐いた。
「まぁ待て…『いえすろりーた』『のーたっち』だ。本機は幼女である…そう、幼女だ…分かるだろう?幼女は優しく愛でるモノであり、間違っても触れるモノではない…乱暴に扱うなど愚の骨頂…。」
―――ポカン。
意味の分からない言葉の前に、獣人三人衆はあっけに取られたかのように静止する。
ふんすと偉そうな、なにやら馬鹿にする様などや顔をルベドが取った―――その瞬間だった。
「「「ぶっ殺す!!」」」
♦
「…う~ん…。」
眉をハの字にしたルベドが、腕を組みながら考え事をしている。随分と困ったような表情に見えた。
「…本機は人間年齢で言えば13歳くらいで設定されている…幼女とは言ったが、果たして本機は幼女の部類に入るのだろうか…。」
一層眉をハの字にしたルベドが「…う~ん…う~ん…」と唸りながら悩んでいる。そして、その周囲では、耳をつんざくかのような風切り音が鳴り響く。
「シャッ!!」
獣人三人衆の一人が、槍を突きさす。見事な姿勢だ、まかり間違っても素人のそれではない。鍛錬を重ねた武人の一突きがそこにはあった―――が、それは空を突く。
ルベドはひらりと身を翻す―――が、翻した先にはもう一体の獣人の姿があった。槍の持ち手が頭上から振り下ろされていく。
「ズアッ!!」
獣人が全力で振り下ろす―――が、とんっと、ルベドはバックステップで後退する。そうすれば、振り下ろされた槍の持ち手は地面へと叩きつけられ、軽い地響きを起こした。
「コオォォォ!!」
獣人三人衆の中でも取り分け体格のいい獣人が吠える。恐らくはこの三人の中のリーダー格であろう獣人が、ルベドその行動を待っていたかの如く、深く姿勢を落とし、地に足を付けていた。
突きも振り下ろしも囮だ。全ては、この後方への飛び退きを誘発する為の。バックステップは回避としては優秀な行動だが、その分、危険度も高い―――着地の瞬間は無防備だからだ。
ルベドの足が地面に着地した瞬間―――再度吠える。
「
剛槍が紫電の如き速度で突き進む、速さだけではない、重々しくも力強い一突きだ。並みの者なら、この一突きを食らえば、突き刺さる所か体が威力で引き裂かれ爆散するであろう。
―――ギャリ。
着地したルベドの右足が鈍い音を放つ。右足を軸に地面をねじり挙げていった音だ。右足を軸に、ルベドの体は半回し、迫っていた槍が鼻先を掠めるかの様にもの凄い速度で通過していった。
「カアァァァッ!!」
瞬間、奥義を放った獣人が吠える。地を踏みしめていた左足を使い、落ちていた石を蹴り上げた。
半回したルベドに向け、蹴り上げられた石つぶてが飛来していく。
―――コン。
軽い音が鳴った。この音はなんの音だろうか。それは、ルベドが左足で落ちていた石を蹴り上げた音だ。
飛来した両の石は空中でぶつかり合い―――弾け、砕けた。
パラパラと砕けた石が降り注ぐ中、獣人三人衆の動きが止まる。口を半開きにし、固まる。余りにもあんまりな光景に理解が及ばす、呆気にとられているかのようだった。
「う、うそだろ…?」
「ほんとだぞ。」
獣人の一人が―――石を蹴り上げた獣人が、信じられんと言った風にそうぼそりと呟けば、ルベドが腕を組んだ姿勢のまま、目線だけをちらりと獣人へ向けそう言い放った。
連携は完ぺきだった。しかし、それでもなお届かない。目の前の小さな存在が、まるで堅牢な城壁を思わせるかのように感じられる程だった。
ブンブンと獣人達は頭を横に振る。無駄な思考を追い出すかのように頭を振った獣人達は、更に力強く吠え上げ、ルベドに向かい槍を振るう。
「…う~ん…う~ん…幼女の定義はどこなのだろう…年齢か…?容姿か…?容姿ならば、本機は条件を満たしていると言う事には一応なるのだが…お前達はどう思う?」
ルベドの呟きに対し、獣人達は何も返答はしない。
風切り音が舞う―――槍が空を切り、突き刺す音だけが響く。
「…う~ん…う~ん…しかし、ぺロロンチーノは本機に対し、少しそっけなかった気もする…まさか…そんな…本機は嫌われていたのか?」
ハッとした様な表情で、ルベドは大きく目を見開いた。しかし、それは一瞬の事だった、またすぐに眉をハの字に変え、「う~んう~ん」唸りだす。
その際も、風切り音は止まない―――そしてその中に、「ぜぇぜぇ」と言う息の上がる音が続きだした。
「…う~ん…う~ん…ぺロロンチーノに聞いて見たいものだ…―――なっ。」
―――ゴッ。
鈍い音が鳴った。
ルベドが、獣人の一人の顎を拳で打ち抜いた音だ。
槍の突きに合わせて繰り出されたルベドのカウンターが火を噴く。顎を打ち抜かれた獣人は白目を剥き、その場に倒れそうになるが、その獣人の首をルベドはガッチリと掴みあげる。見ようによっては胸倉を掴まれた様な状況にも見えるだろうか。
だらりと力なく四肢を垂れた獣人を見つめていれば、すかさずもう一人の獣人が襲い掛かる―――が。
―――ピタ。
獣人の槍が、ルベドの顔面―――眼球の寸でで静止していく。
あとほんの少しでも深ければ、その大きなお目目に突き刺さる所だったが、そうはならず、ルベドが獣人を掴んでいる方とは別の手を使い、槍を指でつまんで行った。
ギラリと光る槍先を、可愛い指でちょこんとつまんでいる様は、非常に可愛い―――などという事はない。
140㌢程の少女が、左手で獣人の首を掴み持ち上げ、右手で凶悪な槍をつまんで止めている様は、控えめに言って地獄絵図だ。
「――~~~ッ!?!?」
獣人が槍を突き刺そうと力を込めるが、槍はビクともしない。獣人がその凶悪な牙を噛みしめ、更に力を振り絞るが、やはり槍はビクともしなかった。
「なんつう力だッ!バカ力がッ!!」
「うん?力は関係ないぞ?本機は力を入れてはいない…これは『理合い』だ。」
獣人の力の力点を、まるで操るかのようにルベドは槍先をつまんで行く。獣人がその言葉を聞き、理解できないと言う風な表情を取った―――その時だった。
―――ぎゅるん。
くいっと、ルベドが槍先を優しく捻れば、獣人が勢いよく斜め前方に倒れ込む。まるで力の流れを変えられたかのように、体ごと倒れていく。
「これが理合いだぞ。」
倒れ伏した獣人に、その言葉が届くが、意味を理解する間もなく、顎を打ち抜かれ気絶した獣人が頭上から降ってくる。ルベドが放り投げたからだ。降ってきた獣人と衝突し、今度はこけた獣人が後方へ吹き飛んで行った。
よろよろとその場から立ち上がろうとすれば、獣人とルベドの目が合う。二人の獣人を見下ろすルベドの表情は冷たい。こかされた獣人は、ここに来てゾクリとしたモノを感じ取った。体が冷え、危機感が増幅していく。そして目に入ってくのだ、少女の後ろから襲い掛かる、自らのリーダー格の男の姿が。
取った―――そう思えたが。
―――ゴン。
背後から襲い掛かった獣人に対し、ルベドの裏拳が炸裂していく。最早振り向きもしない。背中に目でもあるかの様な正確さで、獣人の横顔を、ルベドの裏拳が撃ち抜いていった。
―――ギュラギュラ。
裏拳を打ち抜かれた獣人は勢いよく後方へ吹き飛び、地面に接触する。しかし、勢いは治まる事を知らない。ギュラギュラと回転しながら、地面を転がり続け、しばらくした後に、パタリと地面に倒れ伏した。
静寂が辺りを包み込む。続いて、カチカチと歯の鳴る音が聞こえて来た。唯一意識のある獣人が、恐怖のあまり、歯を鳴らし、体を震わせている。
「…気は済んだか?本機は争いに来たのではない、情報が欲しいだけだ…。しかし、埒が空かないので武力を行使させてもらった…。」
そう言いながら、ルベドは振り向く。視線の先にいるのは地面に倒れ伏した獣人―――リーダー格の獣人だ。その獣人の元に、ゆっくりと歩み寄っていく。
「…おい、聞いているか…?本機は防衛戦時よりも遥かに高性能になった…彼我の戦力差を分析し、死なない力で殴るなど造作もない事だ…死んではいないだろう…?」
語り掛けながら進むルベドだが、獣人からは返答はない。ルベドはゆっくりゆっくりと歩を進め―――遂には獣人の前まで辿り着いてしまった。
「………。」
無言で獣人を見下ろすルベド。
「………おい。」
しゃがみ込み、人差し指で獣人をつんつん突ついて見る。しかし返答はない。
「………あれ?」
ルベドは腕を組み、眉をハの字にして考え出す。「う~んう~ん」と可愛く唸りながら、考えた結果。
「…んんん?死んだかな…?」
考えた結果、出たのはあんまりにもあんまりな言葉だった。
「…いや…おかしい…本機は高性能なのだ…力の加減を間違えるなどありえない…そうか、死んだふりだな…そうくるならば、本機にも考えがある…。」
そう言いながら、ガシリと獣人の首を掴んだルベドは獣人を無理やり起き上げる―――そして。
「演技はよせ。」
―――パチン。
ルベドの平手打ちが獣人の頬をひっぱたく。ひっぱたかれた獣人の顔は勢いよく跳ね、その拍子に剥き出しになっていた雄々しい牙が一本、フヒィ~ンと折れて吹き飛んで行く。
「ひ、ひぃ!!」
背後から獣人の悲鳴が聞こえてくる。意識を失っていない一体からだ。首を掴んだまま、ルベドは振り向き、悲鳴をあげた獣人を冷たい視線で見つめる。
「ひっ!」
獣人から再度悲鳴が漏れる。しばし見つめたルベドだが、視線を掴んだ獣人に向け直し、―――今度は逆の頬をひっぱたいた。
「強情だな…不愉快だ、その演技をやめろ。」
―――パチン。
今度は逆方向に折れた牙が飛んでいく。鼻と口からボタボタと血を流した獣人は白目を剥いている。
「ひ、ひぃぃぃ!!!」
まただ、また後ろから悲鳴が聞こえて来た。ルベドは振り向き、獣人に冷たい視線を送る。
「うるさい。」
「は、はいぃぃぃ!!!」
ビクリと肩を跳ねさせた獣人が、両手で自らの口を塞いでいく。これ以上悲鳴を漏らさぬ為に、力強く押さえつける。
その姿に満足したのか、ルベドはこくりと頷き、掴んだ獣人に視線を戻す。
「…本機は高性能なのだ…。」
―――パチン。
血が飛び散る。
「…力加減を間違えるなど…ありえない…。」
―――パチン。
血と涎とが混じった液体が飛び散っていく。
「…本機は凄いのだ…優秀なのだ…。」
―――パチン、パチン、パチン。
血が飛び散る。
牙以外の歯が口の中から、パパウパウパウと飛び散る。
鳴り響き続ける音を聞きながら、ルベドの後ろでは口を塞いだ獣人が、蹲り、恐怖でガタガタ震えている。
「…本機はアインズ・ウール・ゴウンが誇る最高傑作…失敗などするはずがない…死んだふりを…するなぁぁぁ!!!」
「―――かはッ…。」
「ァァァッッッ………。」
ゴホゴホと咳き込みながら、掴まれた獣人が意識を取り戻した。
その様子を無言で見つめたルベドは、ゆっくりと掴んでいた獣人を地面に寝かせた。そして、後ろでガタガタ震えていた獣人の方へ振り向く。
「…おい。」
呼ばれた獣人は即座に顔を上げ、ルベドを見つめる。そうすれば、何やら少し満足気な雰囲気を纏ったルベドが親指で、くいくいっと、今まで叩き続けていた獣人を指さした。
「ほらな。」
―――何があッ!?!?
そう言いかけた口を全力で塞ぐ。顎が外れんがばかりに強く抑えた手からは、冷や汗が止めどなく溢れてくる。
「本機は凄いだろう。」
―――だからッ!?何があぁッッ!?!?
そう言いたいがそんな事言える筈もなく、聞かれた言葉を全力で肯定するかのように、ブンブンブンっと、大きく頭を振っていく。
「そうだろう、本機は凄いのだ…アインズ・ウール・ゴウンが誇る最高の機械で最高傑作…こんな高性能な本機を破棄する事は、アインズ・ウール・ゴウンにとっては損失以外のナニモノでもない…そう、本機は優秀なのだ…えっへんである。」
ルベドは、非常に満足げな雰囲気でふんすと胸を張った。
自らの優秀さはこれで立証できた、やはり自分は破棄される様な機体ではないと再認識すると共に、その立証の為に少々感情的になってしまった自分を振り返っていく。
「…う~ん…やはり、この感情の起伏は『あの時』が原因と思われる…。」
言うまでもなく、あの時の■■■■■■■が原因だろう。
■■■■■・■■■■■■■以来、流れ込んできた人間性に少々戸惑ってしまう。
「ふむ…しかし、悪くはない。」
まただ、また人間の様な言葉を口にしてしまう。先程の感情の爆発の余韻が未だ残っているのだろうか。
そんな事を考えていれば―――地響きが鳴る。
「…ん?なに?」
ズシン、ズシンと音が鳴り続ける。何か―――そう、巨大な何かがこちらまで近づいてきている様だった。ルベドは音の発生源を見つめる。その視線の先は獣人達が先程まで立っていた場所の先である。町の中から聞こえてくる。
音が大きくなるにつれて、その音を発生させている存在の姿が浮き彫りになっていく。
「…う~ん?むぅん?
町の中から現れたのは、
現れた
「う~ん…10㍍以上はありそう。とても大きい…燃費が悪そうだ…時代はエコなのだぞ?本機のようにな、えっへんである。」
「親分ッ!!」
背後から声が聞こえてくる。先程まで震えていた獣人の声だ。なるほど、親分という事は、この
親分と呼ばれた
「騒がしいと思って来てみれば…おい、何だこれは?どうなってやがる?」
体のサイズに見合う野太い声で
「うむ、これか?これは本機が情報を集めようと接触した所、交戦状態に陥ってしまったのでな…本機としては甚だ不本意ではあったが、止む無く武力を行使させてもらった…分かるか?『甚だ不本意』と言う部分が重要なのだぞ?」
「あぁん…なんだそりゃあ?つまりはあれか?こいつらをこんな状態にしたのはお前っつう事か?」
「要約すればそうなる。」
その言葉を聞いた
「ククク…そうかいそうかい…こいつらを三匹まとめて相手どり、尚且つ完封するたぁ…なるほどなるほど…そりゃあ、それなりの腕っぷしってこったなぁ…。」
「…何が言いたい?」
「あぁん?いやいや…なぁに、強い人間は珍しいからなぁ、それなりの『見世物』にもなるっつうこったい…『ミノタウロス』の国では剣闘士っつって、人間同士を殺し合わせる余興もあるって聞くからなぁ…売れば良い金になりそうだ。」
「ほう…なるほどなるほど…意外と考えている…そんなお前に本機からこの言葉を贈ろう―――外道が。」
「褒め言葉としてありがたく受け取っておくぜぇ♡」
下卑たにやけヅラを
―――ミノタウロス。
なるほど、獣人だけでなく、ミノタウロスもこの世界には存在していると言う情報を新たに得る事ができた。
『獣人』『
「そんじゃあ、捕獲させてもらおうか。暴れなきゃ怪我はさせねぇぜ、大事な商品だからよぉ~。」
「お、親分!そいつは危険だ!手を出すべきじゃない!!」
割って入ってきた獣人のその言葉を聞いた
「やかましい!!お前は黙って―――」
「そうそう…その獣人の言う通りだ、お前如きに本機を捕獲する事はできない…大人しくしていれば、危害は加えないでおいてやる。どうだ?本機は優しいだろう、えっへんである。」
「―――あぁん?」
「もういい!!舐めた口ききやがって!!売っぱらうのはヤメだ!!テメェはペシャンコにしてやる!!」
「え?なんで?なんでそうなる?」
折角忠告してやったと言うのに、急に理性も効かぬ様に激怒しだす
先程は悪知恵の働く外道だと感心していたが、どうやら人相と同じ単細胞であった様だ。このくらいで理性が効かなくなる程怒るとは、高性能なAIを持つルベドにも予想外だった。
「調子に乗らなければ、ここで死ぬ事も無かったのにな!!」
「なんで?なんでそんなに怒るんだ?本機は何も間違ったことは言ってないのに?」
何とも単細胞な言葉に、ルベドは軽く呆れていく。そう言えば、かつてギルド最盛期にギルドメンバー達も良く言っていた「馬鹿垂れ共は聞く耳持たん」と。
ギルドメンバー達も今の自分の様に、呆れながら人間共を返り討ちにしていたのだろうなと、少しの憐みを向けていく。
「全く、ぷんぷんしたいのは本機だぞ?しかし…う~ん…あいつらなら…こんな時、何と言うのだろう?」
自分のメモリーにある情報を掘り起こしていく。そして、なぜだろうか?なぜか一番早く掘り起こされた人物がいた。
彼女なら、恐らくこの場では、こう言うだろうな。
「…ふふ…『リーネ』なら…こう言う。」
「何を笑ってやがる!!癪に障る奴だ!!ぐちゃぐちゃに押しつぶしてやる!!」
―――ニヤリ。
ルベドは不敵に笑い―――言葉を放つ。
「やってみろ。」
―――ドォンッ。
超悲報ラッシュッ!!
ルベドさん、異世界転移するッ!!
どうもちひろです(ΦωΦ)
ユグドラシルの終わり…
ゲンガー、ダイゲンガー、ルベドの三人
(二つは機械)
は、死の山の山頂で黄昏ていました。
ルベド外に出れるの?
そうです、出れるんです
あいつはアイテムなので…
ダイゲンガーと同類なんです…
そんなこんなで黄昏ていた三人…
ゲンガーは思いを馳せ、空を見つめていたが…
なんか知らんけど、ルベドさんだけ
別の世界に…きたのか?
転移場所が違うだけなのか…?
どうなんだッ!?
時代は『魔神戦争』勃発の寸前!
つまり、時系列は原作開始200年前!
ツアーや、リーダー達が、もう数年くらいで
行動しだすくらい…だと思います!
アンティリーネさんは、まだおぎゃってもいません!
Extraは基本、原作開始くらいの時間軸なんですが
たまに、こういう時間軸でもお話はあります。
場所は大陸中央部…付近です。
つまりは、亜人達の巣窟という事ッ!
機械だけど、姿形は人間なルベドさん!
周りは敵だらけだぞ!大丈夫なのかッお前!
既に潰されてるけどさッ!!
元々高性能な機械だったルベドさんですが
番外編の、このルベドさんは
ユグドラシル終了を迎えたルベドさんです
つまり、アップデートされまくってます
いうなれば、ルベド――『
通称――『
改善に改善を重ね、科学技術によって研ぎ澄まされた
機械科学の結晶です
その性能は、防衛戦時の比ではありません
フィジカルスペックは、防衛戦時と
そんなに変わりませんが…
他が…ねぇ
機械なので、カルマ値もなく
性格も非常に温厚です
あまり怒りません
怒らないとは言ってませんが…
非常に賢いので、自分が滅多やたらに力を振るえば
どうなるかも良く理解しています
なにも考えずに喧嘩すると、だいたいワンパンで
決着します…サイタマみたいになります
モモンガの事は、ギルドの頭であると認識していて
尊敬はしています、崇拝はしていません
なので、警戒心はバチクソに強いです
モモンガを崇拝はしていないと言う言葉の通り
ギルメン達の事も崇拝していません
なぜなら、ルベドは『NPC』ではなく『アイテム』
だからです
全員の事を尊敬していますが、盲目的に信仰は
していません、敬語も使いません
『大切な仲間』と言った風な認識でいます
なので、間違ったことを言えば
普通に口を出すし、ギルドの矜持に反する
様な事をすれば、全力でとめるでしょう
力づくで止めかねません
彼女には、彼女なりの『思い』と『矜持』が
あるので…
『悪事』は許すが『邪悪』は許さない
といった所でしょうか…
それでは…
第三部―――『完』!!
みたいになってしまったルベドさん
生きているのでしょうかッ!
ちひろ(ΦωΦ)「次回―――予告!!」
押しつぶされてしまったルベド!
ジャイアントの振るう鉄槌は、余りにも重く…
地響きを上げ!
地を震わせる!
立ち上がれ!ルベド!!
負けるな!ルベド!!
―――次回!
ExtraEpisode番外編『とびっきりの最強対最強』中編①
『中央大陸救世主伝説』
それでは!シュババ!!
千葉セバス「……」ピク