バンダイ→山野バン
あみあみ→川村アミ
青島文化教材社→青島カズヤ
海洋堂→海道ジン
どれもプラモデル・フィギュアの関連会社。名前の由来って多分これじゃね?
4月15日 放課後
校庭に置かれたマジックダンボール。それを挟んで対面する裕奈と亜子。
箱の中ではジャンヌ・Dとマリーフェインが戦っている。
「亜子、逃げてばっかじゃ勝てないよ!」
「そんなんいうても、避けるので精一杯や……」
マリーフェインを銃撃するジャンヌ・D。初心者である亜子の操作はまだぎこちなく、マリーフェインはフィールドの端に追い詰められる。
「ほらほら、とどめだよー!」
『アタックファンクション マキシマムチェイン』
習得したばかりの必殺ファンクションを放つ裕奈。両手の拳銃を手首ごと回し、あらゆる方向に銃弾を撒き散らす。マリーフェインは回避できず、蜂の巣にされてしまった。
「ああっ!そんな~」
「まだまだだね、亜子!」
「ゆーなって容赦ないなぁ……」
「LBXバトルは甘くないの!」
この日は夜から学園全体が停電になるため、全校生徒は懐中電灯や乾パンといった防災用品を買い漁っていた。既に裕奈と亜子は左手に紙袋を持っている。
「みんなー、お待たせー」
「あ、まき絵遅かったやん」
「いやー、ろうそくとか買ってたらエヴァちゃんとぶつかってさー。買ったものばらまいちゃって、拾うの大変だったよ!」
「気をつけなよ? エヴァちゃん小さいんだから」
まき絵とぶつかったエヴァンジェリンはというと、まき絵の荷物を一緒に片付けた後、何も買わずに帰っていった。
(まさか同じクラスに
学園都市の恒例行事を知らないネギは、普段とは違う様子に首をかしげる。
「これって何かのお祭りですか?」
「違うわよ先生。今日の夜8時から12時まで、学園全体で停電なんだー」
「学園都市全体の年2回のメンテナンスです」
「あー、そっか。職員会議で言ってたかも」
「ネギは停電中どうすんの? あたしは寝るけど」
「僕は寮の周辺の見回りです」
「そか、ネギ君は先生やからなー」
時が少し経ち、時刻はまもなく午後8時。日の光は届かなくなり、辺りは闇に包まれる。
女子寮では生徒たちが蝋燭に火を灯し、普段とは違う夜を過ごしていた。
「そろそろ停電やな。まき絵、ろうそく用意しよ」
「うん……あれ? 袋の底になんか入ってる。これって……」
まき絵が紙袋の底にあった
「まき絵? どしたん?」
「……フフフ」
『こちらは放送部です。これより学園内は停電となります。学園生徒の皆さんは極力外出を控えるようにしてくださ…』
放送部のアナウンス、そして学園を照らす街灯。電気を必要とするものはメンテナンスの開始と共にぱったりと途絶える。月明かりだけが街を照らす静かな夜が始まった。
「封印結界の予備システムへのハッキング、成功しました。これでマスターの魔力は戻ります」
学園全体には、エヴァンジェリンの魔力を封じ込める結界が張られていた。だが、電力の供給が途絶えるのと同時に茶々丸が予備システムにハッキングしたことにより、結界は無力化されてしまった。
「この時を待ちわびたぞ。LBCSコネクト!」
ヴァンパイアキャットを装着するエヴァンジェリン。膨大な魔力が解放され、『マジックダンボールを破壊してLBCSを誤作動させる』という小細工をする必要がなくなった。
暗闇の中、懐中電灯を点けて学生寮周辺の見回りをするネギ。
「真っ暗な寮って怖いねー。外出禁止だから誰もいないし」
「……兄貴、何か異様な魔力を感じねーか? この建物の上の階から」
カモは学生寮別館の3階を指差した。そこには女子生徒が使う大浴場『涼風』がある。
「そういえば確かに……まさか!」
「エヴァンジェリンの奴っス! 恐らくこの停電で魔力が復活したんだろうな」
ネギは大急ぎで大浴場へと駆け出した。
「ちょ、待てって兄貴! 一人で立ち向かうつもりか!? 姐さん呼ばなくていいんスか!?」
「これは僕一人の問題だ。アスナさんとは
「あーもう! 勝手にしやがれ!」
ネギの肩で呆れ果てるカモ。大浴場への扉を開けると、そこにはまき絵が待ち構えていた。
「ネ~ギ君、あーそーぼー♪」
「まき絵さん!? 停電中なのに何してるんですか!?」
目に光が無く、やや虚ろな表情のまき絵。LBX"ヴァンパイアキャット"を取り出し、ネギに見せつける。
「すいませんが、今LBXで遊んでる場合では……」
「そう言わずに遊ぼうよー。LBCSコネクト、ヴァンパイアキャット!」
エヴァンジェリン同様、ヴァンパイアキャットを身に纏うまき絵。頭には猫の耳が付き、三叉の槍を持つ。
「まき絵さんが、LBCSに!?」
「前にあいつに噛まれたから操り人形になってんだ! 兄貴、こっちも構えとけ!」
「うん! LBCSコネクト、K・アーサー!」
K・アーサーの鎧を纏い、エクスカリバーを構えるネギ。
「ネギ・スプリングフィールド、おまえの方から出向いてくるとはな。探す手間が省けたぞ」
大浴場の奥の小屋の屋根。そこに座るエヴァンジェリンと茶々丸。二人とも既にLBCSを身に纏っている。
「エヴァンジェリンと茶々丸、さらに嬢ちゃん……一対三っスか。兄貴、今からでも姐さんを……」
エヴァンジェリンが指で合図を出すと、小屋の陰からまき絵の友人である裕奈と亜子、アキラが現れた。三人ともまき絵と同じように虚ろな顔つきをしている。
「LBCSコネクト、ジャンヌ・D」
「マリーフェイン」
「トリトーン」
LBCSを装着する三人。エヴァンジェリンはまき絵を操り、自分の眷属を増やしていた。
「どっちみち人数じゃ不利じゃねーか!」
「クラスメイトを操るなんて卑怯ですよ!」
「なんとでも言え。
裕奈はエヴァンジェリンの指示に従い、両手の拳銃を発砲する。
「うわっとっ!?」
弾丸を躱すネギ。続けて亜子とアキラのアンカーがネギを襲う。同じ武器ではあるが、亜子とアキラでは挙動が違った。筋肉の少ない亜子は重いアンカーを振る度に体の重心が崩れ、足元がよろめく。一方、水泳で鍛えているアキラは全身の筋肉が発達しており、アンカーを軽々と振り回す。
「ひー! 容赦ねえっスー!!」
「いっくよー! トリプルヘッドスピアー!」
まき絵は高く跳躍し、穂先を下向きにして両手で持つ。重力を利用した刺突を仕掛けた。
「左から来るぞ!ガードだ!」
剣の腹で防御するネギ。まき絵は出鱈目に槍を振り回し、何度も穂先をぶつけてくる。
「もー、ガードしないでよー」
「まき絵さん! やめてください!」
「兄貴、運動部の四人は無視すりゃいいっス。魔法使いじゃないから、じきに体力切れになるっスよ」
「そ、そうだね。よし、この作戦で行こう!」
ブースターを噴射し、空中へ逃げるネギ。
「空中戦か! ナイスアイデアだぜ!」
「飛べるのは茶々丸さんだけ、撃ってくるのはゆーなさんだけだから、今は逃げ回って時間稼ぎだ」
「そううまくいくと思うか?」
「なっ!?」
ネギの真下から槍の穂先が迫ってきた。不意を突かれ、左足の装甲に穴を空けられる。
「私も飛べるんだよ。そこの小娘と一緒にするな!!」
エヴァンジェリンはヴァンパイアキャットのマントを翼のように操り空を飛んでいる。無尽蔵の魔力を持つエヴァンジェリンの本来の力である。
「おいおいマジかよ……ヤバいぜ兄貴」
茶々丸も宙を舞い、ネギに攻撃を仕掛ける。
空中を逃げ回るネギに裕奈が必殺ファンクションを放った。
「アタックファンクション、サイドワインダー8!」
「「うわあああ!!」」
両腕から八発のミサイルが発射される。ネギはミサイルの軌道を読み、ぶつかる直前に紙一重の所で躱した。ミサイルは大浴場の天井に当たり、爆発を起こした。
「あ、危なかったー……」
「こいつら魔法使いじゃねーのになんで使いこなしてんだ!?」
「私が魔力を分け与えたからだ! みくびるなよ小動物」
「六人相手とか分が悪すぎっス! 兄貴、CCM貸してくれ。姐さん呼ぶから」
「うん、おねがい!」
カモはアスナに助力を請うことにした。一人で戦うと意気込んだネギも、流石に見立てが甘かったと反省した。
「茶々丸、挟み撃ちだ。こいつを墜落させるぞ!」
「了解です」
(まずい…急上昇!)
左右からの挟撃を見切り、ブースターを急激に噴かせるネギ。茶々丸の鎌の斬撃は躱され、刃先が対面のエヴァンジェリンに当たりそうになる。エヴァンジェリンは慌てて槍で防御し、刃先と穂先がぶつかりあう。
「おい茶々丸! 私に攻撃してどうする!」
「申し訳ございません」
「今だ、風花・武装解除!」
二人の真上からネギが武装解除魔法を放った。
「ちっ、当たるものか!」
エヴァンジェリンと茶々丸が回避したことで、武装解除魔法は地上の四人を襲う。
四人はそれぞれ回避するが、まき絵と裕奈は避けきれずに被弾し、LBCSが解除された。
一方、アキラと亜子は水中型LBCSの性能を生かし、プールを高速で移動することで直撃を免れた。
「「う~ん……」」
目を回してその場にへたりこむまき絵と裕奈。二人とも気を失ってしまった。
「操られてるとはいえ、流石に消耗したみてぇだな」
「残りの二人も早く助けないと!」
To be continued
まき絵もヴァンパイアキャットにしました。
まき絵とヴァンパイアキャット(アンリ)は声優さんが同じで、純粋で子供っぽい性格が似てますので。